☆1200年の鳴子温泉の歴史を守る式内社☆
場所・ 宮城県大崎市鳴子温泉
電話・ 0229−82−2320
創建・ 承和4年(837年)の噴火後
竣工・ 古め
構造・ 木造平屋建て 流れ造り 石造明神系鳥居
祭神・ 大己貴命 少彦名命
例祭・ 秋 献湯式 こけし祭り こけし供養祭り
最終訪問・ 2022.10
宮城県北部の有名な温泉郷、鳴子温泉郷の中心部にある鳴子温泉神社
JR鳴子温泉駅からは徒歩8分ほど、「滝の湯」の横の参道を上り、「ゆさや」の真裏の丘の上にあります
その参道沿いには源泉が沸き、境内の社務所の横にも源泉があり、地元専用の共同湯も
「滝の湯」の背後より参道
車で行く場合は、旧鳴子小学校の横をぐるりと上り、鳴子観光ホテルの手前にあります
どうもここは鳴子観光ホテルのPに境内がなっているようで、連休の朝には多くの県外ナンバーの車が並んでいました
2つの源泉に囲まれた温泉神社、いかにも温泉地の神社ですね
参道 雨の朝は連休でも誰もいない
この神社の創建は、承和4年(837年)の大噴火により噴出した温泉を鎮めるために創建されました
境内には噴火の際に流れ飛んできた火山岩があり、噴火の証拠を残しています
実際に境内にあった石を見ましたが、こんな大きな重い石が飛んでくるなんて恐ろしいと思いました
参道 鳥居 少し紅葉と霧で幻想的な神社
江戸時代の寛永9年(1632)には「ゆさや旅館」の先祖の遊佐一族(上杉家家臣)は、山形県遊佐町に移り、のちに鳴子に移住し大規模な家を建築して湯治宿を始めました
のちに当主「遊佐勘左衛門」は、伊達藩に金品を献上したことにより、湯守りを命じられ、この神社をお祭りして、「滝の湯」の管理もされてきました
拝殿 「ゆさや」のご先祖様がお祀りした神社
なので、昨晩宿泊した「ゆさや」とこの神社というのは、一体のセットの存在なのですね
境内には、源氏ゆかりの奉納相撲がされた東北の草相撲のメッカとなった土俵も
源頼朝が平家に勝った記念に、奉納相撲を献上したとか
社務所 狛犬
例年秋には、献湯式が行われ、高校生による献上相撲や全国こけし祭りも行われます
献湯式には鳴子温泉の各旅館が自家源泉を神社に奉納し自然の恵みへの感謝と温泉街の繁栄を願います
こけし祭りでは、工人によりこけしが奉納され、こけし供養祭も行われます
拝殿 向拝 雨が強い
こちらの神社では御朱印もあるそうですので、お好きな方は温泉ついででもいかがでしょうか
私は無事に16年前からの夢を叶え、ゆさやさんに泊まれたのでその感謝と、また次も鳴子へ来れるように参拝しました
こけしとお酒、絵馬も奉納されている
今度こそは、3度目の正直で「滝の湯」に入るんだ(無事に入湯)
このときの参拝は雨の朝で霧が立ち込め、とても幻想的な雰囲気で連休でも境内には誰もいず、良い参拝ができました
拝殿は、向拝の欄間の彫刻も素晴らしく、こけしがいたところやお酒も奉納されていたところも良かったです
温泉神社とセットの「共同浴場 滝の湯」
鳴子温泉街に宿泊した際には、参拝されてみてはいかがでしょうか
観光にも良いと思います
本殿も立派な大きなもので良かったです
見つけてしまった境内横の地元専用共同湯
1200年もこの鳴子温泉の歴史を守ってきた神社です
拝殿の写真がブレたのもなんだか神秘的
大雨の中でしたが、行ってよかったです
地元専用だそうですー