☆文化財の宿には「うなぎ湯」2022年秋に宿泊☆
場所・ 宮城県大崎市鳴子温泉大口字湯元84 HPあり
電話・ 0229-83-2565
泉質・ 含芒硝-硫黄泉 (含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉) 100度 かけ流し
(低張性・アルカリ性・高温泉) 2源泉あり
開湯・ 1000年
創業・ 1632年 江戸初期 遊佐勘左衛門により
竣工・ 昭和11年(1936)
構造・ 木造モルタル2階建て 和14室
風呂・ 交代制 内湯2 貸切露天1
人物・ コケシ研究家 深沢要 他 著名人多数
料金・ 2食付 15500円~ 時期・人数・プランによる
(土) 17100円~ スタンダードプランでも準特別室OK
立ち寄り なし 14時インOK *当時の情報
最終宿泊・ 2022・10 「滝の間」宿泊
*国・登録有形文化財 *メディア露出多数
鳴子温泉郷は山形県、秋田県との県境の山間に沸く名湯のデパートです
鳴子温泉は秋保・飯坂と共に奥州3名泉の一つに数えられ源泉数400本以上です
日本国内の泉質の種類のうち9種類がこの限られた範囲に沸くという温泉好きならずとも夢のような場所です
町中にはこけしモチーフがたくさん
鳴子が「玉造」の名で最初に国史に現れたのは平安初期です
当時から温泉石神が祀られていたことがわかります
鳴子温泉街の中でも一番歴史の深い川渡温泉がこれに当たります
かつて湯守に任命されたのが藤島氏、遊佐氏、他に大沼氏がいました
詳しい方ならもうこの名前でピンと来たと思います
現在でも川渡温泉「藤島旅館」、東鳴子温泉「旅館大沼」、鳴子温泉「ゆさや」はこの子孫だそうです
夜景 右の角部屋が特別室「鶴の間」次はここで
そして鳴子の引き物といえば「鳴子系こけし」です
郊外には「日本こけし館」(写真)があり、ここでは工人の製作風景を間近で見学したり、絵付け体験、購入、各種こけしの展示などが楽しめます(入りました)
鳴子系こけしの首は回すと「きゅっ」と音が鳴り、これが「鳴子」の名前の由来か
現在では、パステル系カラーのこけしが登場し、パリなどでも展示されているとか
こけしもパリでおしゃれなアートになっているんですねー
「ゆさや」さんのフロントにもいた
これがきっかけで「NARUKO」(漫画のNARUTOみたい)の名が売れてYOUも来てくれたらよいですが、ただでさえ混んでるイメージの鳴子がさらに混むのはなあ、、、
(紅葉の時期以外は空いていました)
鳴子温泉の神社 「ゆさや」の背後に
「ゆさや」は鳴子温泉街の中心地、温泉神社と共同湯「滝の湯」の右側にある老舗旅館です
辺りは硫黄の匂いが漂い温泉街に来た感が強いです
鳴子といえば「鳴子系こけし」 日本こけし館も見学
そんな中で登録文化財のこの宿は江戸時代の面影を残しています
周りには鉄筋コンクリートの大きな旅館もある中でです
この宿の売りはその歴史建築もそうですが「うなぎ湯」と言われる独自源泉が好評です
「滝の湯」残念ながら宿泊時は工事中 後ほどリベンジ成功
隣の「滝の湯」は酸性硫黄泉でこの宿のうなぎ湯はアルカリ性なので、「滝の湯」で使ったタオルをここに浸けると化学反応で黒く染まるという不思議な現象が起こります
これは宿泊したらセットでぜひやってみたいものです
内湯 男女入れ替えあり 2源泉
私も鳴子に泊まるならこの宿が良いかなあと思っていますが、少しお高いのでなかなか手が出ないです
(本当は2009年のGWに泊まろうと思ったら、もう2月の時点で満室で泊まれず、そのまま)
「茜の湯」 貸し切り露天 予約制 無料
でもここは日帰りはやめてしまったようなので名物の「うなぎ湯」に浸かるためにも宿泊しないとなんですよね。。。
その後、13年後の2022年10月に準特別室の滝の間に宿泊できました
鳴子温泉お土産 干し柿 柿餅 ずんだ
遊佐一族は元は越後の上杉家(新潟県民としてはへー、です)の枢軸にありましたが後に現在の山形県遊佐町に渡りさらに鳴子に渡り1632年に大きな家を建築して湯治宿を始めました
お部屋での夕食 一部です 10月の献立
これが「ゆさや」の起こりです
後に伊達藩に13貫の献納をしたことにより、湯守に命ぜられ温泉神社を祀り、当地で最も古い「滝の湯」の管理をして今日に至っています
本館の表の左の角部屋 準特別室「滝の間」
建物は木造モルタル2階建てで、本館は昭和11年に改築されたものです
入母屋造りの瓦葺き、表側の梁は端から端まで12間半の一本丸太、ロビー付近の柱は太い栗材を使用しています
昭和11年の改築前は明治23年の火災の後に新築されたものでしたが、現在のものと間取りが変わらないそうです
宿のあるこの地域は純防火区域となっていて次に建て替えるときは鉄筋にしなければいけないので宿ではできるだけこの木造旅館を残すように使用していくとのことです(HPより抜粋)
このように建築の見もののようですが、パッと見けっこうモダンでシンプルな昭和モダンという感じがします
中も快適に改装されていそうなので使い勝手はよさそうです
1階 玄関付近 クラシックのレコードが流れる
最近は私もあんまりDEEPにボロでもあれというか、適度に改装された良さもわかってきました
まさか新潟に縁のある宿だとは思いませんでした
いつかは泊まりに行きたい宿の一つです
鳴子に泊まるならここと、川渡の「藤島旅館」さんの部屋風呂付の部屋かな「桜の間」(2023年6月に宿泊)
お部屋での朝食 一部です
(旦那はけっこう仕事で宮城のこの辺には来ていたのですが宿泊はできないのでね、中山平温泉「しんとろの湯」に寄るくらいだそうです)
鳴子温泉郷は少し移動して隣の温泉に行くだけで泉質が変わったり、同じ温泉内でも独自源泉でそれぞれ違う源泉だったり、変わった源泉だったりと旅館毎にFANがいますよね
もう1つの内湯 男女入れ替え制
色も白濁~翠透明~翠濁~黒~茶色など様々な色、PHもアルカリから酸性まで色々と楽しめてすごいですよね
(しかし、5年ぶりに鳴子温泉郷の宿を調べたら、私が行きたい中でも5軒くらい廃業していて、昭和な宿が多い鳴子の今後が心配、でも混んでるのになんでつぶれるの、
山形の方も共同湯中心に7軒廃業してたし、福島駅前の文化財旅館もつぶれて跡地はマンションに、、、東北はやはり厳しい状況のようです・跡継ぎがいないもありますね)
「ゆさや」さんは、そんな鳴子の湯めぐりの拠点にも良い宿ですよね
温泉・文化財・泉質重視の方にもオススメです♪゜・*:.。. 。.:*・♪
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詳しい宿泊記