☆明治時代築の木造3階建てで鴬張り廊下有★
場所・ 福島県河沼郡柳津町大字柳津諏訪町甲124
電話・ 0241−42−2233
開湯・ 昭和62年 700m地下掘削
2008年より現在の源泉使用
昭和62年以前は西山温泉より荒湯源泉を引き湯していた
泉質・ (新柳の湯2号泉)ナトリウムー塩化物泉
(等張性・中性・高温泉) 50度 307L PH7
8525mg かけ流し
創業・ 宿坊時代からなので明治以前から
竣工・ 明治初期 築150年
構造・ 木造3階建て 和5室
風呂・ 男女別 内湯1ずつ 大小あり
料金・ 2食付宿泊 8650円〜 *当時の情報
立寄り 500円 要予約 湯巡り手形OK
最終訪問・ 2019.09
福島県の西の県境、新潟県よりの柳津町の日本3大虚空蔵さんの門前町にあります
宿 外観 木造3階建てで迫力がある
位置からして、やはり近世以前は門前町として機能し、宿坊街だったので、当時の宿坊が現在は温泉旅館になっています
なので、創業はかなり古い宿が多いのではないでしょうか
この温泉街に温泉が出たのは昭和62年とかなり最近なので、温泉自体は新しい温泉ですね
それ以前は西山温泉より、荒湯源泉を引き湯していたそうなので、加温、循環使用だったかも知れませんね
現在でも柳津温泉の中でも循環の宿はあるのかないのかわかりませんが、その中でもこの月本さんは、源泉かけ流しで湯使いが良い、と温泉ブロガーのここんさんにもお墨付きを戴いています(いつもありがとうございます)
その方のアドバイスで、私はこの宿を知りましたので、その方に感謝です
私が古い旅館と源泉かけ流しが好き、ということで教えて頂いたので、私の好みにピッタリで、奥会津で宿泊するなら、この宿に再訪したいなあ、と思わせるような良いお宿でした
まずは、いつもの前日の電話問い合わせから
出たのはご主人で男の方でしたが、とても丁寧に立寄りの予約を受け付けて下さいました
この宿は湯巡り手形の宿に加入していますが、昼間の時間だと、湯を抜いて掃除をしているときもあるので、事前に予約を頂くそうです
これは観光協会の方にも言われたので、やはり私のいつもの前日電話予約の経験が生きました
名前や連絡先までは言わなくて良いですが、予約、という形になるので、行けないときはキャンセルの電話をしてほしい、とのことです
お昼頃、お宿に着くと、下の温泉街の道から階段を上がり、少し奥まった高台にあるので、木造3階建てが目の前にそびえたち、さらに大きく見えます
「内湯旅館 月本」という看板があり、当時は内湯があることがステイタスだった時代の名残ですね
ということは、以前は共同湯のようなものが存在し、宿から通う感じだったのでしょうか
現在の源泉はお寺の境内から湧いているそうです
外観は壁もきれいで、そこまで古い感じはしませんが、左側にくっついている蔵は良い味を出していて、庭の洗濯ラックの後ろになっているところには小さな神社もありました
この家の屋敷神のようなものでしょうか
これが宿坊時代の歴史も感じさせるような古風なものですね
宿の玄関で「こんにちわー」というと、ご主人が迎えて下さり、「電話をしたものです」と告げると、すぐに右奥の浴室へと案内して下さいました
やはり、予約の電話をしておくと断られる恐れもなく、スムーズですね
玄関はタイルレトロで、これも気に入りました
浴室までの1階の廊下は噂の鶯張りで、歩くとゆらゆら揺れて、キイキイ音が鳴ります
これは当時の防犯システムでしょうかね
お金をかけてこの宿が建設されたのを感じます
2〜3階は客室になっていて、和室が全5室で、全部意匠が違うお部屋だそうで、これは泊まって全貌を見てみたいです
今回はまずは1階のお風呂だけ見させて頂きますが、改装されてるので使い勝手がよく、きれいです
やはり水場は別棟で、腐食が早いので改装されてしまいますね
まずは手前に小さい方の浴室があり、このときは男湯になっていました
宿泊すれば時間で入れ替えなのか、その日の宿泊客が男性が多ければ大きい方が男性、とかそういうやり方かもですね
このときは館内にはお客さんが私しかいなかったので、男湯の方も見させて頂きました
小さい方は扉を開けるとけっこうすぐに浴槽で、洗い場も小さめです
大きい方は脱衣場も広くて、浴槽も小さい方の倍の大きさがありますが、鮮度では小さい浴槽の方が良いと思います
しかし、ひたひたとかけ流され、しばらく誰も入っていない様子だったので、大きい方の鮮度も良かったと思います
この温泉は硫化水素系、硫黄系の匂いと鉄と塩の匂いもして、色も鶯色で、とても温泉らしい、特徴のある湯です
さすがは湯好きの方がオススメ下さっただけあり、とても質が良かったです
この柳津温泉のほとんどの宿、奥会津の温泉のほとんどの宿を巡る「ゆき湯スタンプラリー」を何度も完走されてる方なので、間違いないですよね(他の地方のそういうのも制覇されている)
柳津温泉の湯がこんなに良いものだとは知らなかったので、6年ぶりの奥会津再訪の1湯目にこんな素敵な温泉と巡り合えてうれしかったです
温度は私が入れたので、41度くらいの熱め適温でした
浴感はさらりとしているので、中性らしくヌルヌルはしません
浴後には塩系なので、肌がしっとりペタペタして、肌がつるつるになり、温まりが良かったです
温泉の質もとても質が良く、最後にお話した女将さんの感じも良かったし、建物も気になるので宿泊で再訪したいなあ、そのブロガーの方も、ここは宿泊で再訪したい、とのことでした
旦那は今回は別の宿に行ったので、旦那もここは入った方が良いと思いました
宿泊すると、2〜3階の窓からは、只見川が一望できるそうです
内湯 大 成分の濃さで黒く変色している金属部分
女将さんのお話によると、最初は透明な温泉ですが、酸化するとあの美しい鶯色に変化するそうです
ここに加水をしてしまうと、透明になる不思議な温泉だそうです
今回、旦那が行った他のお宿も共通源泉だそうですが、色がもっと濃かったので、やはり源泉からの位置や浴槽の違いでここまで違うんだなあ、と思うと温泉とは不思議なものですね
最後は待合室にあった、奥会津の多くのパンフを頂いて帰りました
屋敷神 庭の神社