☆弁慶伝説の残る最上の800年の湯治場☆
場所・ 山形県最上郡最上町大字大堀
電話・ 瀬見温泉観光協会
泉質・ (町営5号泉)ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
68度 PH7 1,95g
かけ流し (低張性・アルカリ性・高温泉)
開湯・ 弁慶の産湯伝説・源義経発見説 1187年 室町時代
創業・ 江戸中期
竣工・ 明治元年(1868)以降
構造・ 木造2〜3階建て 鉄筋コンクリート棟も
外湯・ 共同湯1 野湯1
風呂・ 混浴 内湯1・男女別 内湯2・家族貸切 複数あり
料金・ 2食付き 湯治 ビジネス 5705円くらいから(量少)
立ち寄り 200円〜 宿・共同湯による
最終宿泊・ 2008.07
山形県北部、宮城県境に近い最上地方にあります
その昔、源頼朝の追っ手を逃れて平泉を目指していた義経一行が発見したという伝説が残される古湯です(源氏好きにもたまりませんね)
弁慶が産湯に使ったという伝説もあります
その伝説を裏付けるように今でも温泉神社には産湯のモニュメントが残り、川端には「薬研湯」という野湯があります
「瀬見」という地名はここで生まれた弁慶の息子「せみ王丸」から来たという説と、弁慶が浅瀬を探して「瀬を見て」歩いたからという説があります
現在は山形の最上と宮城の鳴子温泉を結ぶ国道47号沿いにある歴史ある湯治場です
近くを通るJR陸羽西線は、その沿線の温泉地の多さから「湯けむりライン」と呼ばれています
周囲は山に囲まれ、小国川沿いの静かに湯治ができるこじんまりした温泉地です
「喜至楼」 ローマ風呂 脱衣場の棚の上の彫刻
温泉のように金が涌く
湯は無色透明のナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉でアルカリ性です
長い湯治に向く、優しいのに成分はばっちりという私の好きなものです
浴後は膝がツルツルになり肘を付いたら滑るほどでした
これならせみ王丸の産湯にもOKです
温泉街には共同湯が一つあり、ここでは温泉の蒸気を肛門に当て痔を治す「蒸かし湯」が名物です
数軒の宿が小野川沿いの温泉街に軒を連ね、朝には市が立ちます
私が訪れたのは7月半ばで、さくらんぼが最後の時期でしたが、ギリギリ購入できました
その他にも山菜やジャガイモなど湯治のお客さんのための市だということが感じられました
これは同じ最上地方の肘折温泉にも朝市文化があり、そちらに宿泊した時は寝ていて見れませんでしたが、ここで見たので良いことにします
肘折の方は有名ですが、あえてマイナーな瀬見の方が見れたので貴重ということで
ここは宮城県、鳴子温泉とも距離が近いので鳴子の帰りや(日本海側在住なので)セットで訪れても良いかも知れません
何より「喜至楼」さんの楼閣建築が素晴らしいので、ぜひ立ち寄りでも良いので名物のローマ風呂にも浸かってみて下さい
きっとタイムトリップ感が味わえるでしょう
温泉・湯治場・建築好きの方にオススメです(^^♪