文化ライターのブルーノです。
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今回のテーマは、技術士総合技術監理部門のインセンティブについてです。

皆さんは、インセンティブという言葉をご存知ですか?
最近、仕事でよく耳にするようになった言葉ですが、日本語で「動機づけ」という意味の言葉です。
人は、動機づけがあれば意欲的になるものです。
それは、組織でも同じです。
例えば、A社とB社の契約において「B社が○月○日までに△△個の販売を達成すれば、A社からB社に◇◇円のボーナスを差し上げます。」というような内容であれば、B社は俄然やる気がでますよね。
このように、A社がB社にやる気を起こさせるような動機づけのことをインセンティブといいます。

技術士総合技術監理部門では、インセンティブが5つあると定義されています。
どのように定義されているかというと、「マズローによる人間の5段階欲求」から導かれています。
(マズローの5段階欲求)
1段階目:物質的欲求
2段階目:安定欲求
3段階目:連帯欲求
4段階目:尊厳欲求
5段階目:自己実現欲求
人は、まず衣食住などの生きるための物質を望みます。それが満たされれば、継続的な安定を望みます。安定が満たされてくると、他人や組織での居心地の良さを求めます。その次には、まわりから尊敬されることを望みます。そして、最後には自分の夢の実現を望みます。

青本3.11に次のように書かれています。
「人々がなぜ働くのかという根本の問いから出発することが、人を管理する上では欠かせない視点である。つまり、労働意欲、達成意欲、協調意欲を引き出す源泉であるインセンティブを与えることが重要となる。」

経営者、管理職からみて「どうやったら従業員や部下が意欲的に働いてくれるのか?」という視点が、総合技術監理では必要ということですね。

(5つのインセンティブ)
1)物質的インセンティブ
給与や賞与などの報酬や報奨で報いること
2)評価的インセンティブ
組織内の行動を、評価、賞賛などの形で評価すること
3)人的インセンティブ
職場の人々の人間的魅力、居心地の良さ、組織への所属意識の向上のこと
4)理念的インセンティブ
思想や価値観の追及のこと
5)自己実現インセンティブ
組織が常に自分をより良い方向に育成してくれること

人間の行動には、経済的行動、情緒的行動、管理的行動の3通りのパターンがあり、それらの行動パターンに応じたインセンティブを与えることが重要です。
また、人の行動モデルには、マグレガーのX理論とY理論があり、性悪説がX理論、性善説がY理論で、現代の組織運営はY理論の管理が適しているようです。

驚きましたね!
インセンティブにも色々と種類があるなんて知らなかったです。
大変、勉強になります。

なお、総合技術監理部門では、インセンティブは人的資源管理の一項目です。
今後書いていくつもりですが、総合技術監理には、次の5つの管理分野があります。
1)経済性管理
2)人的資源管理
3)情報管理
4)安全管理
5)社会環境管理

前回書いた「リスク」に関することは、安全管理の一項目です。

皆さまも、インセンティブをより深く理解して、仕事の中でインセンティブの使い分けをしてみてはいかがでしょうか?





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