しばりやトーマスの斜陽産業・続
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可能性の物語『アギト-超能力戦争-』

仮面ライダーアギト 超能力戦争 ポスター

 TVシリーズ『仮面ライダーアギト』のキャスト、スタッフらが25年ぶりに結集した「続編」にして仮面ライダー映画を新ブランド化した『THE KAMENRIDER CHRONICLE』の第一弾。

 

 昨今の東映はニチアサ枠のスーパー戦隊シリーズを新ブランド化したPROJECT R.E.D.を発足させるなどして特撮ヒーロー番組のリニューアルを図っている。その原因は少子化などによる視聴者層の高年齢化にあるだろう。販促用のおもちゃは高価格化し子供がおいそれと変える値段ではない。プレミアムバンダイなどでかつての変身ベルトやおもちゃが数万円で再販されたりして、完全に大人相手の商売と化しているニチアサ枠になんとか新規客や児童層を改めて取り込もうとする涙ぐましい努力が垣間見える。

 それと並行して「当時熱狂していた」高年齢視聴者層も満足させる「ン十年前のキャストが再集結!」的映画もやっていこうというわけだ。だがそれにはかなりハードルが高くなる。その理由がキャスト陣の不祥事への対応である。

 

『アギト』のキャスト集結が難しい理由のひとつにレギュラーだった友井雄亮の不祥事がある。友井は『アギト』レギュラー出演の後、歌謡コーラスグループ純烈のメンバーとして活躍するも過去に交際女性にDVを振るったり、貯金3000万円を使い込むなどするスキャンダルが報じられグループを脱退、芸能界を引退した。その後は自身が店長を務める高級焼肉店『神威』の経営者として活動、純烈が大阪でコンサートを開くときなど弁当を差し入れする関係ではあるが復帰をする予定がなく、『アギト』の続編を作る際に「友井はどうなるの?」というのが最大の関心※なわけだ。

 

 

 で、今回の『アギトー超能力戦争ー』は友井=ギルスの扱いをどうしたのかというとすでに死んでいるという扱いにして出演させないということにしました!

 まあ、そうするしかないよね。

 

 かつての戦いから25年後、怪物アンノウンのよる犯罪は無くなっていたが、人の手によるものではない「不可能犯罪」が再び起き、今も警視庁未確認生命体対策特殊武装班のトップである小沢澄子( 藤田瞳子)はGユニットによる対応を上官に求めるがあしらわれてしまう。突如超能力に目覚めた者たちによる犯罪にG3、G6ユニットで相対するもあっさり敗北(G3だからね)。かつての装着者である氷川誠(要潤)でなければ超能力者犯罪に対抗できないと考える小沢だが、氷川は同僚、北条の婚約者を殺害した罪で服役中の身であった・・・

 

 北条の婚約者(演じているのはなぜかベッキー)を殺したのは誰か?という部分はミステリーなわけだが「超能力で遠隔殺人した」という身も蓋もないオチでミステリーの体を成していない。どう考えても無実なのに疑惑を晴らそうとしない氷川の行動は不可解(その時点で超能力者の存在が明らかでないにせよ)すぎる。

 だからこの作品はミステリーか何かだと思ってみると納得できないのでそういう見方はやめとけ!

 

本作の背後にはかつての悪党=アナザーアギトだった木野(樋口隆則)が復活し、死を迎えようとするギルスの治療が実らず、彼の遺体から摘出したアギト因子によって末期状態の患者が超能力に目覚めたという説明がある。そうして誕生したギル・アギト(超能力者)は戦闘中にアギト因子をバラまき、感染から生き延びた人間がまた超能力に目覚めるというパンデミックを起こす。ところが感染した目覚めた者の中にはこの力を破壊や殺害にではなく、世の中にために役立てようとする正義感に目覚める者も生まれる。能力のあるなしではなく、その力をどう使うかが人の将来、可能性を決めるというのはアギトに変身しながら今はその能力と関係ないレストランシェフをやっている津上翔一(賀集利樹)に現れているではないか!

 

 超能力というテーマを人間の可能性にまで広めた物語はアギトのテーマから逸れてはおらず、上手いところを突いてるなと思った。シャイニング・ギル・アギトがCG丸出しのただのバケモンでがっかりとか大して気にならないよね(いや気になる)。

 

 総じて僕はこの映画が嫌いになれないが、ダメなところとして「東映はすぐマーベルの下手なパクリをする」部分だけは上げと期待。G7の装着、まんまアイアンマンなんだけど東映のCGレベルじゃマーベルにかなうわけないんだから、やめとけばいいのに。Gユニットって最後にヘルメット部分を被って装着するのが見栄が決まってて良かったのに。東映はマーベルのパクリなんかしないで独自のスタイルを極めて欲しい。PROJECT R.E.D.とか、アベンジャーズのマネはよせ。

 

※友井さんは最後の焼肉パーティにちょっとだけ顔出ししてました。許されるのはここまでかなと。

 

 

 

 

 

 

2026年5月予定

5月予定

 

5/2(土)
『大阪おもしろマップ』

会場:なんば白鯨
開場 / 17:40 開演 / 18:00
料金 / 2000円(D別)
出演 / B・カシワギ、射導送水、縛りやトーマス
ゲスト / ミスター土地

 

5月3日(日) 

『紅撮vol.11』

会場:なんば紅鶴

start 16:30 

¥1,500-(1drink別)

特濃系特撮音楽イベント!

紅撮vol.11 5月3日 なんば紅鶴 イベント

 

5月12日(火)

『旧シネマパラダイス』

会場:アワーズルーム

開演:20:00 料金:500円+1D

解説:しばりやトーマス

カルトを研究する若人の会。世界の運命を賭けた格闘大会勃発!

 

5月16日(土)

『アイドル十戒 ディスクロージャー・デイ其の二』

会場:アワーズルーム

開演:19:00 料金:1500円+1D

出演:竹内義和 しばりやトーマス

サイキックをやってた人と聞いてた人のアイドル談義。情報開示に努めます。

 

5月26日(火)

『キネマサロン肥後橋』

会場:アワーズルーム

開演:19:30

料金:500円+1D

解説:しばりやトーマス

※終了後YouTuber配信アリ

深夜の映画番組みたいな研究会。東京湾決戦。戦いはもうはじまっている。

 

5月28日(木)

『スーパーヒーロートーク』

会場:怪獣シアター

開演:20:00 料金:1500+1D

出演:にしね・ザ・タイガー しばりやトーマス

東映・ニチアサヒーローについて語りすぎるトークライブ。稲妻よりも速く駆け抜ける回。

日本における小説原作の最初のテレビアニメ化は何?

いつものようにSNSを眺めていると・・・

 

「日本における小説原作のテレビアニメ化は「ダーティペア」(85)が一番最初ですが」という投稿が流れてきた。投稿してた人のプロフィールには「博士」って書いてた。

 

 

え?もっと他にあるのでは?と思い調べてみた。その前にこの「博士」の書いてることをもう一度確認すると

 

>日本における小説原作

 

という言葉が「日本人の作家による小説」のことを差していているようだ。途中で「世界名作劇場は?」的なレスをつけた人に「ラノベアニメの話をしてるんだけど?」みたいに反論されていて、意見がかみ合ってない感じがするのだが、

「日本人作家の書いた小説を原作にしたTVアニメの歴史」として語ったらこの人の決め打ちは間違いです。

 

僕は佐藤さとるの児童小説『コロボックル物語』をベースにした『冒険コロボックル』(1973)、斎藤惇夫の児童小説『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』を原作にした『ガンバの冒険』(1975)が最初なんじゃないの?とレスをつけたんだけど反応はなかった。多分「ラノベ原作のTVアニメ」の文脈から外れてるので無視されたか、都合の悪い話なのでスルーされたんだろうな。

 

実を言うと「日本人作家の書いた小説を原作にしたTVアニメ」はもっと前にある。1968年(!)放送の『わんぱく探偵団』だ。タイトルからわかるだろうが、原作は江戸川乱歩の『少年探偵団』

『ゲゲゲの鬼太郎』(一期)や『巨人の星』『サイボーグ009』(一期)の時代すでに「日本人作家の書いた小説を原作にしたTVアニメ」が存在していたのだ。製作は虫プロ。本作はU-NEXTで配信されていて、今も普通に見ることができる。DVDだって発売されている。中尾隆聖さんが1話にだけ声優として出ていてこの時代から仕事してたの驚き。

 

博士だかなんだか知らんけど、これぐらいのことは簡単に調べて欲しい。まあ向こうは「ラノベアニメの歴史」の話してるんだろうから、かみ合わないだろうけど「日本人の作家による小説」の最初のTVアニメ化はダーティペアでもタイラーでもスレイヤーズでもないってことだけはここに書いておく。

 

わんぱく探偵団、少年探偵団が疾走

 

リマスター版のソフトもあります

ご存じ怪人二十面相

冒険コロボックルの原作

ガンバの冒険の原作

うそだと言ってくれ『ななどなどなど』が来月号でフィナーレ

 発売中のまんがタイムきららMAX6月号にて・・・

 人気の長期連載作品『ななどなどなど』が来月号にて最終回と発表されました。

 なんでぇ~なんでぇ~

 宇崎うそという作者名だけにウソだといってくれ坂東

 

 

『ななどなどなど』はMAX誌で2019年に連載スタート、『ご注文はうさぎですか?』(2010年~)『ぼっち・ざ・ろっく!』(2018年~)に次ぐ長期連載。作者の産休、育休による休載期間を挟みつつ約7年の連載。もはや載っているのが当たり前のタイトルで、ごちうさやぼざろのようにアニメ化したことでMAX誌を買っていない層(単行本だけ買う)にも人気が拡大している漫画とは違う類の人気作品といえます(同様の作品に『ぬるめた』がある)。

 

 なんで終わるんだろう?終わる理由もなさそうなのに。

 

『ななど~』がどういう話かというと・・・

 

令嬢育ちで三姉妹の次女である主人公、玉村小町は勘違いから尊大なお嬢様振る舞いをしてしまい、そのくせ内弁慶な性格が災いして「陰キャ姫」のあだ名をつけられ中等部時代の不登校の引きこもりとして過ごす、それを心配した三女の茶々が小町を社会に復帰させるため自作した高性能ヒューマノイド「ななど」を別邸に住む小町の元に送り込み、強引に高等部へ通わせる。いつまでも内弁慶ぶりが直らない小町だけれど、陰キャ姫っぷりも個性のひとつとして受け入れられるようになり、友人などもでき引きこもり生活から脱する。

 ななどは小町を学校に通わせるための「道具」という扱いなんだけど、日々を過ごすうちに小町にとってかけがえのない存在になっていく。しかし茶々は小町を社会に復帰させる目的は果たされたなるとななどの稼働終了、廃棄処分を示唆する。小町は生来のわがまま・お嬢様ぶりを発揮して「社会に復帰する、ななどの廃棄もさせない」という選択をするのであった。

 

 作品としてのテーマはほぼ語り終わっていて(その後は小町の最初の友達、吉岡るると彼女にヨコシマな思いを抱く高山萌のエピソードや、小町の最初の「家来」宮前このみとの再会などがサイドストーリーとして描かれる)だからこそ、それで続いているということは延々と終わらずに続いていけるってことでしょ!なんで終わるの。終わるな。

 

最終回一つ前になる今月号の話は「ななどのボディは寿命を迎え、新規ボディに変わるまでの間、小町が一人でやっていけるか不安になったななどは間もなく卒業を迎え、離れ離れになる萌やるるたちに地元に残ってもらおうと自発的な地元観光大使を始める」という話で

「ずっとずっと4人の日常が続くと思ってたのに、終わりが来るなんてイヤ」

「終わらないから、離れ離れになろうが環境が変わろうがわたくしたちはずっと友達だし全部終わるわけじゃないのよ」

といったセリフがメタすぎてうまいこと書くなあって思った。

 

 ほんと終わらないでほしいわ。ずっと小町やななどやるるや高山を見ていたかったよ・・・

 最終回掲載のMAX7月号は5月19日発売です。

「ななどなどなど」の怒るコマ

 

タイトルが目立たないことで話題になった第一巻

ププププという小町特有の笑い声が隠れているロゴ。デザイナーの勝利。既刊は4巻

今月号

放尿は命がけ『俺たちのアナコンダ』

俺たちの「アナコンダ」ポスター:巨大ヘビと人々

『山猫は眠らない』のルイス・ロッサ監督によるモンスター・パニック映画『アナコンダ』(1997)はホラー風のサスペンス描写とコメディ要素が奇妙にブレンドされたカルト映画だ。なにしろタイトルロールである巨大ヘビ、アナコンダよりもヘビハンターとして登場するジョン・ヴォイトの方が恐ろしく、文字通りの「人を食ったような演技」で」ヘビよりも大活躍(悪役だけど)!

 彼の活躍があまりにエグすぎたので、パート4+クロスオーバー(U.M.A.レイク・プラシッドとの合体作『アナコンダVS殺人クロコダイル』)まで続いた続編シリーズにはジョン・ヴォイトの狂気が足りなくて残念。

 

 その『アナコンダ』が2020年代になってリブートされると聞いて何かの間違いだと思った。そんなにネタがないのかハリウッド!?

 こうして完成までして公開されたのだからハリウッドの懐の広さは伊達ではなかった。

 

 今回はお話は続編+再構築といった様相で、かつて自主映画をつくって有名になる野望を抱いていた少年たちは大人になった。映画監督を目指したダグ(ジャック・ブラック)は今や結婚式場のビデオ制作者で、グリフ(ポール・ラッド)はTVドラマの端役すらロクに出来ず首になってしまうダメダメさん。

 グリフは入手した大好きな映画『アナコンダ』の続編の権利を手に地元に帰り、ダグら幼馴染を焚きつけて『アナコンダ』のリブートを目論む。「夢よりも日々の生活の方が大事だ」と諦めていたダグもクリエイター魂に火が点き、本気で『アナコンダ』のリメイクに取り掛かるためジャングルの奥地へ。

 撮影は進むが、クライマックスシーンの撮影でヘビ使いが用意した本物のヘビにビビったグリフは誤ってヘビを死なせてしまい、代わりのヘビを探しにいったヘビ使いは行方不明に。さらに本当に『アナコンダ』のリブートを撮影しているスタッフに遭遇!「ハリウッドもネタ切れなのよ!」とまで言われる笑)グリフは理由をつけて地元に帰って来たいだけでウソついてたのだった!その上レンタルボートの船長として雇っていたアナ(ダニエラ・メルシオール、『スーサイド・スクワッド』のラットキャッチャー2、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のウラ役)の正体は極悪ガリンペイロでダグらを脅迫する。トドメに本物の巨大アナコンダが現れて一行は危機また危機でさあどうする!?

 

 最後は『アナコンダ』の撮影セットが舞台で、メタのメタという入れ子構造になっているのはニコラス・ケイジが「落ちぶれた元スター、ニコラス・ケイジ』を演じたコメディ『マッシブ・タレント』のトム・ゴーミカン監督ならではといったところ。

 命を救うために小便をかけようとするところや、自分たちが助かるために仲間の死体をヘビのエサにしようとする展開はあまりにアホらしすぎてやりすぎにもほどがある!

 

 オリジナルの『アナコンダ』とは大分雰囲気も変わっちゃったけど、20年以上も前の映画にイカれちまった人たちがかつての青春を取り戻すという展開は『T2 トレインスポッティング』みたいで泣けちゃうよ。単なる続編、リブートじゃなくて20年かけたことに意味がある内容だから。

 本国では大ヒットしていてすでに続編(またか)も計画されているとの話。そこは『U.M.A.レイク・プラシッド』とのクロスオーバー、またやってくれないかな?どっちもソニーだし。

 

 

 あとアイス・キューブ登場場面は『トリプルX:再起動』とほぼ同じでした。

 

 

 

クロスオーバー

ワニ

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