銀河の果てまで飛んでいけ!ミルキー☆サブウェイ完走
2025夏アニメもいよいよクライマックス、最終回を迎える作品が出てきた。豊作揃いと謳われた中でも1,2を争う傑作の『銀河特急ミルキー☆サブウェイ』も無事大団円となりました。良かった。
ミルキー☆サブウェイはアニメーターの亀山陽平氏がバンタンゲームアカデミーの卒業制作作品として作られた『ミルキー☆ハイウェイ』の続編として初のTV放送。ほぼ一人でつくったインディーズのアニメがTV放送でシリーズ化、そして放送されるや否や人気沸騰という新海誠ばりの成功を遂げようとしている瞬間を目の当たりにした。はっきりいって亀山監督が5年後ぐらいに新海誠的なポジションにいたとしても僕は驚かないと思う。
惑星間を高速道路や列車で移動するようになり、宇宙で暮らすために強化された人間とサイボーグが暮らしている時代。強化人間のチハルとサイボーグのマキナはドライブ中にスピード違反(逃亡中に警察車両を破壊もして)で警察に逮捕。同じく警察に逮捕された暴走族のアカネとカナタ、グレービジネス会社のサイボーグ、カートとマックスらとともに犯罪者の景気短縮プログラムとして今はつかわれていない惑星間特急、ミルキーサブウェイの清掃をさせられる。期間は一週間。
簡単に終わる作業のはずが、列車に配備されていた車掌型AIロボ、オータムが列車を発車させる。銀河の果てまでひとっ飛びする暴走列車をチハルとマキナ、そして犯罪者仲間たちは止めようとするのだが・・・
毎回3分30秒の短編なんだけどびっくりするほど内容が濃くて、暴走列車を止めるため最後尾の列車から先頭車両に進んでいく全12話の中で各キャラクターの紹介、立ち位置、過去などがきちんと説明されてまったく無駄がない。各キャラがちゃんと立っており、SNSで発表された本編に出てこない設定や物語背景も作り込まれていて、3分30秒の間に何を見せるか、見せないかの取捨選択が完璧。よくできた演出とは見せない部分にあるってことだ。
3分30秒しかないのはほぼ一人で作っていることの弊害でもあるけどここまで完璧にできるのなら、24分のアニメでも完璧なのが出来上がると思う。BGMやSEの入るタイミングにも隙がなく、どうでもよさげな会話にも意味があったりして聞き逃せない。音響面にも気が配られている。
このアニメ、「マキナが破壊されている」というオチから始まる物語なので、そういうオチからはじめる作品って大体内容自体大したことがなかったりするんだけど(大した話じゃないからオチからはじめて観客をアッと言わせたいだけの演出)伏線の張り方が絶妙で途中の話も面白く見られる。また、チハルが話の説明がヘタクソ、感性が他の人と違う(彼氏に雑に扱われているのに気づかなかったり、危険なナンパに遇っても危険と感じていない)というのを見せているので事態の深刻さが観客に伝わらないようにしているのもクライマックスのミステリー感が盛り上がるようになっている。
第1話で暴走事件の説明をしているシーン、背景に実は・・・
列車が変形するプログラムが仕込まれていることが説明されている。初見ではオチにつながるとは、中々気づかない。
活動を停止したマキナの頭部から出てくる人格バックアップディスク゛”アテナ”。これが列車のパネルに刺さると起動するOS”デウス”(神)
女神アテナはゼウスの頭頂部から出現した(どういうこと?)とされるが、この場合立場が逆転している。マキナの苗字、クルス(来栖)とは十字架のこと。
見れば見る程面白要素や伏線が一部の隙もなく張り巡らされたミルキー☆サブウェイ。改めて今季1,2を争う面白さだった。
そして放送直後、劇場版の制作がアナウンスされた。
再編集&新撮パートということで3分30秒×10+新撮=60分ぐらいかな。2時間や3時間の映画なんて膀胱に厳しいだけなので映画は1時間で充分ですよ!
今度は映画館までひとっ飛び!亀山監督の次回作も期待してます!
飛び出せ!これが令和の青春学園ドラマだ『還暦高校生』
60~80年代のテレビには青春学園ドラマが多数あった。今の時代にも青春学園ドラマはたま~に存在するが型破りな熱血教師が不良や落ちこぼれ、問題児たちと激しくぶつかり時には殴り合っていた、今や「あの時代だから」許されていた歪な人間ドラマは令和の時代には消滅してしまった。時代にそぐわないのか、単に現代の視聴者に求められていないからか。
そんな令和にそぐわない、誰からも求められていない題材に挑んだのは日本、いや世界バカ映画界の巨匠、河崎実監督がお送りするその名も『還暦高校生』!還暦なのになぜか高校生の男、椎名と今時絶滅してしまった化石野郎の熱血教師、野々山が己の青春をかけて全力でぶつかりあう人間賛歌だ!
どこにでもありそうなごく普通の学校に赴任してきた新任教師・野々山健一(石田泰誠)は初日に黒板にでっかく「青春」と書いちゃうぐらいの青春まっしぐら教師。そんな野々山を今時の生徒たちは軽くあしらう。「青春なんかどーでもいいので勉強を」と斜に構えたガリ勉クン(死語)には「東大を目指しているのか、東大一直線だな!」ともう誰にも通用しないネタで勉強を応援。かたや勉強に興味もなく、化粧に夢中でSNSの映えばかり気にしているインフルエンサー気り取女子には「映えの世界で腕を磨いている、つまり青春を謳歌しているってことだ!」とズレた励ましを送る。不登校生徒の空席には「学校以外の世界にやることを見つけたんだな!それもまた青春!会った事もないけど頑張れよ!」
常にこの調子で生徒のやることなすこと、全肯定の男なのだった。観ていて清々しい人物である。
しかし不真面目な不良たちには熱い鉄拳を浴びせる(校内暴力)男でもあるので初日から問題を起こしまくり学園のマドンナ亜希子先生(戸苅ニコル沙羅)にも呆れられる始末。だが現代において『ジュラシック・パーク』の恐竜みたいな前時代すぎる先生は面白がられて周囲に受け入れられていく。
しかしこのクラスには教師以上に問題児、というか謎すぎる生徒がいた。どうみても還暦を過ぎたオヤジにしか見えない男子生徒、椎名(ひかる一平)だ。彼は大学受験に失敗し続け、42回もダブっている還暦高校生だ(普通学校から追い出される気がするんだけど・・・)。
還暦で学ランを着ているなんて大川興業の大川総裁ぐらいである。
野々山は校長(ウルトラセブンのアマギ隊員こと古谷敏)の勧めでつぶれかけのサッカー部を立て直しをはじめる。やる気がなく50点差で試合に負けるような部員を「俺は今からお前たちを殴る!」と『スクール☆ウォーズ』ばりの鉄拳を食らわせ、顧問となった野々山は教頭(長谷摩美)からかつて椎名はサッカー部員だったという話を聞き、スカウトしようとするが首を縦に振らない。なぜに椎名は42ダブしているのか?今はなぜサッカーを辞めたのか?(年を取り過ぎてカラダがついていかないからなんだけど)
教頭役の長谷摩美さんは本作のプロデューサーである。日本橋三越の「河崎実監督のSFコメディ映画に主演」できるという新春福袋企画の権利を500万円で購入。二名の抽選により見事当選。その企画は2020年に『メグ・ライオン』という映画として完成、公開された。
その企画は2024年にも行われ、今度は6人の応募者があったそうだがなんと長谷さんはまた当選してしまった。1/6の確率を引き当てたラッキーレディだ。そんな彼女の熱烈なオファーによりひかる一平の主演と相成ったわけである。長谷さんは素人にしては味がありすぎる演技力で作品に華を添えている。ただの強運ではないのだ。
さて物語は椎名の学生時代の友人、伊藤と再会する。伊藤を演じるのは直江喜一。あの『3年B組金八先生パート2』の加藤優役でおなじみの。伊藤は学園の出入り業者として営業に来ていたのだが、久しぶりの再会ということで二人は居酒屋で杯を交わす。設定上は未成年の椎名が飲酒していいのかって?だって還暦だし・・・
伊藤は営業の帰りに元同級生で今は学園の教師をしている森村(森井信好。元ビッグマンモス)と顔を合わせ、学生時代から反りが合わなかった森村から嫌事を言われた上「お前は腐ったミカンなんだよ!お前の子供も孫も同類だ!」などと口汚く罵られたことで激昂。加藤にそれは禁句だよ!
「俺は腐ったミカンなんかじゃねえー!」
往年の名台詞を吐いた加藤、じゃなかった伊藤は森村を拘束して放送室(いつ出て来た)に監禁!そこでひと悶着あるも、森村が伊藤を毛嫌いしていた理由が判明(本当にしょうもない理由)、二人は和解。しかし騒ぎを起こした伊藤は通報を受けた警察によって連行されるのだった。中島みゆきの『世情』っぽいBGMが流れるモンタージュ映像の中・・・
もうパロディとかどうこうの話じゃなくて、そのまんまですよ!!しかし河崎実ファンからしたら「いよっ!待ってました!」なお約束。
騒動も終結した後改めて野々山は椎名をサッカー部に誘うがどうしてもいい返事がもらえず、二人はサッカーの勝負で決着をつけることに。PKで部員たち全員のシュートを1000本止められたら入部するという勝負を!
果たして熱血教師、野々山は体を張って1000本のシュートを止められるのか?ちなみに使用するゴールはなぜかハンドボールのゴールを二つ組み合わせたやつだ!(ハンドボールのゴールはサッカーの幅約半分以下)
河崎監督が青春時代に影響を受けた青春学園ドラマをそのまま現代に再現したとんでもねえドラマである。三つ子の魂百までとはこのことか。これは河崎監督の作風なんだけど決して「昔は良かった、今はダメになった」という老害思想ではなく昔良かったものは今だって良いものなんだから!だって子供のころに影響を受けたものは永遠なんだから。そう、それが青春なんだ!
オチには完全にやられました。そう来るか~
今回も69分というタイトな時間ながら恒例の尺稼ぎがある。保健体育教師の笑福亭鶴光による猥談。女心がわからないという野々山に百戦エロ魔の鶴光師匠がアドバイス!押し倒して耳元をベロベロしたらええんや~そして乳頭を(以下略)このシーンが延々と・・・長い!
こんなネタ使ってええか~?ええのんか~??
阪神優勝スポーツ5紙
2025セ・リーグペナントレースは2位に17ゲーム差をつける圧倒的勝利で阪神タイガースが優勝!記念に優勝を報じるスポーツ新聞5紙を買ってきましたよ。
あまりに圧勝すぎて18年ぶりに優勝した2003年や同じく18年ぶりに栄冠を達成した2023年ほどの盛り上がりはなかったように思える。星野監督の後を継いだ岡田第一次政権で優勝した2005年の時も生え抜き監督の優勝ということで2003年に匹敵する盛り上がりを見せ、地元放送局のサンテレビは朝まで優勝特番を延長し続け、その日放送予定だったアニメ『ぺとぺとさん』の放送を早朝5時まで遅らせて『ぺとぺとさん難民』を生み出したぐらいだ。
ぺとぺとさんのことを忘れないであげてください…(2005年優勝時放送) https://t.co/K6ZbFkEIGj
— サンテレビ【公式】🌞📺 (@suntv3) September 10, 2016
そんな話は置いといてスポーツ紙関西版は当然全紙で「阪神優勝」が一面だ。最近売り上げが落ちているスポーツ新聞、今がかき入れ時ということで各紙胴上げの瞬間を表一面にしつつ、新聞ごとに「うちだけの売り」を発揮している。
巨人軍広報紙のひとつスポーツ報知(もう一紙は東京スポーツ)は優勝手記として藤川監督の長男(バスプロ)のメッセージに加え、海外留学中の次女の直筆手紙を掲載ときたもんだ。長男のおめでとうメッセージはデイリースポーツにもあるが、次女からしかも直筆の手紙は報知だけ!ライバル球団の報道がメインの報知は他紙にはない独自のアイデアを披露だ。
他にも正捕手・坂本の解説による作成された「阪神選手相関図」がありここで同じ00年生まれの森下、小幡が「同年生まれということでイチャイチャしている」というどこの誰が喜ぶんだという注釈がついていた。
ニッカンスポーツにも世界新記録を更新中の石井による「リリーフ相関図」があるが報知に比べると弱いぞ。しかし豊富な評論家陣を抱えるニッカンはお抱え評論家11人による阪神強さのヒミツを掲載。大石大二郎、梨田昌孝、山田久志、緒方孝市、真弓明信、中西清起、岩田稔、今岡真訪、桧山進次郎、権藤博、一枝修平というド迫力のメンバー。こういう野球ファンに説得力のある生地はやはりニッカンだ。
かたやサンケイスポーツは藤川監督の高校の先輩エモやんのコメントを載せ、森下の母親のお祝いメッセージ、佐藤輝明の弟で関西独立リーグの選手、佐藤太紀のコメントという身内攻めを展開。サンスポ独自としては藤本総合コーチのインタビューを掲載。矢野監督時代にはエラーを量産する内野守備陣の元凶と言われていた藤本コーチだけにエラーを極端に減らした今季はしてやったりですね。
岡田オーナー付き顧問と前OB会長川藤のコメントで攻めたのはスポーツニッポン。かと思えば通訳手記によるデュプランティエの凄さや、わずかながら島田、ヘルナンデスといったレギュラー活躍したわけではないサブの選手のコメントがついている、細かい仕事が光る。阪神ファンの漫画家・森田まさのりによる応援イラストもあり、バラエティに富んだ内容。
阪神No.1広報紙のデイリースポーツは藤川監督長男のコメントを各紙の中で一番多く割いて(26面の半分を独占)佐藤輝明とその父親の手記も独占!近本、坂本の手記に大山・糸井の同級生対談もあり正統派の優勝特集だった。
どの紙面も結局道頓堀の飛び込みを記事にしていて、こんなの書いたりするからあいつら飛び込むんやでと苦言を呈さざるを得ない。カメラマンも絶対煽ってるやろ。
自宅でまんじりと祝杯を上げてた僕にはわかりませんわ!
とにかく阪神優勝おめでとう!次は日本シリーズや!!
妹よ!兄さん!の延々たる繰り返し『ドラゴン・スーパーマン』
大阪アジアン映画祭にて鑑賞。1959~60年に放送された児童向けヒーロードラマ『まぼろし探偵』の日本・台湾合作の映画版『ドラゴン・スーパーマン 神龍飛俠/Dragon Superman』が4Kリマスターで復刻され、今回の上映と相成った。
74年生まれの僕はさすがに原典は見たことないが、師匠の竹内義和先生のフェイバリットなので話は聞いている。新聞社の少年記者である進くんがいざというときは謎のヒーロー、まぼろし探偵に変身して二丁拳銃で悪をやっつけるのだ。子供なのに新聞記者、まぼろし号というバイクにまたがり、さらに拳銃をぶっ放すというとんでもない不良少年である。
主題歌の
♪親に心配かけまいと アッという間の早がわり
という歌詞が今では笑い種。親に心配かけたくなかったらまぼろし探偵になるな!
さて日台合作版では主人公は少年ではなく大人になっているのでこの手の野暮な突っ込みはしなくていいが、あらゆる部分にツッコミどころが満載であった。
新聞記者のサンジュンは世間を騒がせている宝石強盗“宇宙党”の犯罪を追っている。三林の父親は政府の高呉官なので宇宙党の次のターゲットが資産家ラウ会長が主催の宝石展示会に張り込む。この展示会場がマンションの一室で行われる宝石販売会ぐらいのショボさ(以前、警備のバイトでいったことある)でガックリ。会場ではラウ会長の知人であるウー氏の娘リーユンが見事な歌声で会場の客を魅了していたが、彼女は盲目であった。
そんな折、会場に現れた宇宙党の面々はまんまと宝石を盗み出し、追いすがる警察にビル屋上まで追いつめられるがヘリコプターで脱出。この際の銃撃戦は腰が砕けるほどのどかで発砲音が虚しく響くのみ、硝煙すら吹かないのである。ヘリがのろのろと現れ強盗が逃げ出すまで警察は何もしないで見ているだけ!そりゃ逃げられちゃうよ!
サンジュンは騒動の中で倒れてしまったリーユンを助けたことで彼女の信頼を勝ち取る。展示会には宇宙党が盗み損ねたネックレスには謎の言葉が刻まれておりラウ会長の秘書である女性が怪しげな動きをしているのをサンジュンは見逃さなかった。サンジュンは相棒のカメラマン、ボンクラ(そういう名前で呼ばれており、文字通りのボンクラでこいつがダダ滑りするギャグを言ったり、美女の前で「俺に任せてくださいよ!」とイキってはドジを踏む姿を延々と見せられるのでイライラする。本作におけるジャージャー・ビンクス的な位置づけのキャラ)とともに事件を追う。
説明しなくてもわかると思うけど、サンジュンこそがドラゴン・スーパーマン=まぼろし探偵である。記者であることと父親が政府高官であることを利用して事件に首を突っ込むサンジュンを母親は異常に心配していて、その度に「ドラゴン・スーパーマンがいるから大丈夫さ!」サンジュンが胸を張るのが定番で、ここだけは日本版主題歌の
♪親に心配かけまいと アッという間の早がわり
を想起させているのだった。
宇宙党はラウ会長が所有するインカ帝国の秘宝、「黄金のランプ台」を求めておりインカ帝国の秘宝にまつわる研究者・関係者を次々殺害してまわる。宇宙党の悪事を察したまぼろし探偵は奇妙なマスクをかぶった連中の中にラウ会長の秘書がいることを知る。なぜならマントの下の衣装が彼女がいつも来ているスカートだったから。なんでわざわざマントの下にいつもの服を着こんでるんだよ・・・
ちなみに宇宙党から銃弾の乱射を食らうがまぼろし探偵は仁王立ちで突っ立ったままで弾が当たらないというのはどういうことか、よくわからない。
宇宙党はラウ会長の家を襲撃して黄金のランプ台を手に入れる。しかしランプ台は偽物だった。怒り心頭の宇宙党のボスは再度会長宅の襲撃を計画する。
盲目のリーユンには姉がいて、確か姉が会長の秘書の人(確かというのは、正直この映画、演出がモタモタしていて眠気を誘うので途中のことが覚えられないので記憶違いならスマン)で、ウー氏は本当の父親ではないと言い始めたのを聞いたまぼろし探偵が問い詰めようとすると床に穴が開いて落っこちる。
宇宙党の策略で毒ガスによって殺されそうになる間、ラウ会長から本物のランプの在処を聞き出そうとする宇宙党。「言わなければ殺す!」大ピンチと思われた次の瞬間、
「ハハハハハ・・・!」
まぼろし探偵登場ー!どうやって毒ガスの穴から脱出した?その方法は一切語られない!宇宙党のボスも「どうやって逃げ出したのだ!?」と謎に頭をひねる。客もだよ!
業を煮やした宇宙党は会長の孫娘を誘拐しサンジュンの家を襲撃し父親を負傷させると警察に報告すれば孫娘を殺すと脅し、サンジュンとボンクラを交渉の場に引っ張り出す。
宇宙党はランプ台を手に入れるとサンジュンらを始末しようとするが、その場に突然現れたのはあちこちで姿を見せていた悪そうな面構えの男で、この男はリーユンの生き別れた兄であった。兄の活躍によってサンジュンは助かるが結局撃ち殺されていまい、リーユンの姉も巻き添えを食らう。地に倒れた二人は互いに手を伸ばす。
「妹よ!」「兄さん!「妹よ!」「兄さん!」「妹よ!」「兄さん!」
このやりとりを10分ぐらい続けるのでええかげんにせえよ!二人を見舞ったサンジュンはまぼろし号に乗り込んで攫われたリーユンと会長の孫娘を助けに飛び出す。
何の説明もなく空を飛ぶまぼろし号!直後、バズーカで吹っ飛ばされる!(????)
まぼろし探偵、どうなってん!?
そして空港で飛行機に乗せられたリーユンらはどこかへと連れ去られた・・・
・・・ところで画面に
「第二弾『月光大俠』に続きます」
と字幕が出てエンド!えっこの映画続きあるの?っていうか何一つ終わってないし、ストーリーがまったくわからないんだけど!!
この映画、まぼろし探偵の映画の2作目『まぼろし探偵 恐怖の宇宙人』のリメイクで、『恐怖の宇宙人』は単独で完結してるんだけど、合作版は2に続いていて、これだけじゃ話が全く分からないのは当然。『恐怖の~』では敵の目的が不老不死の薬を手に入れることだけどドラゴン・スーパーマンでは宇宙党の目的が一切明かされていない。映画終わった瞬間に周囲から
「わけがわからん」「意味がわからん」の声が漏れてたけど当然ですよ。
こうなったら『月光大侠 moonlight superman』も観るしかない!だけど今回の映画祭で上映されてるのはパート1のみ!なんでやねん!モヤモヤが残ってしょうがない。次回のアジアン映画祭で上映してくれ!
今の感覚で見ると退屈極まりないスローなアクション映画でしかないが、台湾における特殊撮影映画のパイオニアであり、日本における『月光仮面』『遊星王子』『少年ジェット』みたいな位置づけなのだ。パルプやキャンプの一種だと考えれば貴重な価値を持つ作品なのだった。
観に行ってよかった。あと何度も流れる定番のテーマ曲はカッコよかった。
2025年9月予定
2025年9月予定
9月13日(土)
『アイドル十戒リバース其の6』
会場:アワーズルーム
開演:19:00 料金:1500円+1D
出演:竹内義和 しばりやトーマス
サイキックをやってた人と聞いてた人のアイドル談義。
9月17日(水)
『旧シネマパラダイス』
会場:アワーズルーム
開演:20:00 料金:500円+1D
解説:しばりやトーマス
カルトを研究する若人の会。お芝居のヒーローが本物になる話。
9月22日(月)
『スーパーヒーロートーク』
会場:怪獣シアター
開演:20:00 料金:1500
出演:にしね・ザ・タイガー しばりやトーマス
東映・ニチアサヒーローについて語りすぎるトークライブ。
9月26日
『キネマサロン肥後橋』
会場:アワーズルーム
開演:19:30
料金:500円+1D
解説:しばりやトーマス
※終了後YouTuber配信アリ
深夜の映画番組みたいな研究会。夏の終わりは妖怪。




















