2026年3月予定告知
3月予定
3月17日(火)
『アイドル十戒リバース其の10』
会場:アワーズルーム
開演:19:00 料金:1500円+1D
出演:竹内義和 しばりやトーマス
サイキックをやってた人と聞いてた人のアイドル談義。惜しまれつつも感動の最終回。
3月19日(木)
『旧シネマパラダイス』
会場:アワーズルーム
開演:20:00 料金:500円+1D
解説:しばりやトーマス
カルトを研究する若人の会。未来を選ぶ公開20周年記念。
3月26日(木)
『スーパーヒーロートーク』
会場:怪獣シアター
開演:20:00 料金:1500+1D
出演:にしね・ザ・タイガー しばりやトーマス
東映・ニチアサヒーローについて語りすぎるトークライブ。新番組開始について語ろう。
3月29日(日)
『アニつる 鳳凰編』
開演:14:30
君あてのLove Letter海に流したアニソンDJ大集合。Special Live Paintもアリ
3月31日(火)
『キネマサロン肥後橋』
会場:アワーズルーム
開演:19:30
料金:500円+1D
解説:しばりやトーマス
※終了後YouTuber配信アリ
深夜の映画番組みたいな研究会。青春の追悼企画
Vシネマの彼方に消えた女性ヒーローモノのあだ花『女バトルコップ』
1980年代末、映画の公開本数は激減し、隆盛を極めていたレンタルビデオ業界は作品を求めていた。映画に「ビデオ化」という二次使用という市場が生まれていた時代。創立以来大量生産でしのぎを削ってきた東映はビデオ市場にぶち込む「タマ」を多く抱えていた。それでもビデオ化する作品が足りなくなるだろうと考えた東映は劇場公開ではなくはじめからビデオ専用の劇映画を製作する「東映Vシネマ」を発足させた。これが大成功しビデオ市場の作品を「Vシネ」と呼ぶようにまでなった(Vシネは東映作品を差す言葉なので他社作品は単にオリジナルビデオ作品)。
第一弾である世良公則主演の『クライムハンター 怒りの銃弾』は黒字を達成し、東映はお家芸の量産体制をVシネ市場でも発揮、「最低でも月一本」のレギュラー発売を表明し、劇場映画でもほぼなくなっていた「ガン・アクション」を売りにした。こうして「一度借りた人は次も同じようなものを見る」というユーザーの期待に応えるマーケティング戦略は成功、Vシネマ市場は拡大する。
そんなVシネマ黎明期に登場したSFアクション映画が『女バトルコップ』(1990)だ。
88年の大ヒット映画『ロボコップ』を原典とした「死んだ人間がサイボーグとして蘇り、復讐を挑む」というプロットを丸々いただき、テレビで放映していた特撮番組『機動刑事ジバン』のアダルト版ともいえる。スタッフの多くは東映のメタルヒーローシリーズを手掛けた面々で、TVでは不可能なアクション、バイオレンス、エロスを表現するため多額の予算が投入された。
近未来のネオ・トーキョーは国際的犯罪組織・カルテルによって牛耳られており、警察上層部も手が出せない状況であった、しかし対犯罪者用サイボーグの開発が進められるようになるとカルテルは先手を打って殺し屋集団、チームファントムのメンバーにサイボーグ研究所を襲わせ施設を破壊。開発責任者の小泉直也(北詰友樹)、彼の婚約者でプロテニスプレイヤーの御子柴かおる(中村あずさ)も巻き込まれ殺害される。
ネオ・トーキョーがカルテルの支配下に置かれる中、小泉の後輩である西条正(山下規介)は執拗にカルテルを追っていたがファントムにより命を狙われる。絶体絶命の西条を救ったのは黒と銀のメタリックスーツに身を包んだ戦士、女バトルコップ。彼女の正体は瀕死の小泉によってサイボーグ手術を施されたかおるだった・・・
と恥ずかしげもなく『ロボコップ』をパクった物語だが、あらゆる意味で恥ずかしすぎるセンスが炸裂しており90年代という能天気な時代を感じさせる。
ロボコップの荒廃したデトロイトによせようとしたのか、無国籍国家じみたネオ・トーキョーはどう見てもバブルで浮かれた東京湾岸地区にしか見えない。
カルテルの犯罪を知らせるニュース番組はなぜか冒頭に英語で話しかける。
ロボコップの主人公マーフィーは警官だから彼が死んでサイボーグになった後も「ロボコップ」になるのはわかるけど、こちらのヒロイン御子柴かおるは「プロテニスプレイヤー」だから彼女がサイボーグになっても「女バトルコップ」じゃないだろ!テニスの練習をしているシーンが出るけどヘナチョコなラケットの振り方でどうしたってプロテニスプレイヤーには見えない。
研究所が襲撃されたとき、関係者である小泉が研究所に入ろうとするのはわかるけど、婚約者でしかないかおるが「わたしもいくわ!」と駆け付ける意味が分からない。当然、何の役にも立たずファントムのメンバーに強姦される(本当はもっとエロいシーンのはずがR指定を避けるため抑え目の演出に)。
恋人を瀕死の目にあわされたかおるは「わたしを改造して!」とサイボーグ志願。死にかけてる彼氏にサイボーグ手術を強要させ、成功直後彼氏死亡。これ、間接的にかおるが殺したってことにならない?
女バトルコップ(繰り返すが、「コップ」ではない)となったかおるは西条がぼろ布にされるまで待って(もっと早く助けに行けよ!)現場に現れる。それもただ「現れる」だけで
「地獄からの使者、女バトルコップ参上!彼氏の復讐はわたしが果たす!」
とスパイダーマンの名乗りみたいなのやってくれなきゃ、盛り上がらないよ。如何にニチアサのヒーローたちの変身、登場、名乗りシーンが見栄えがしてカッコいいのかが逆説的によくわかる。『女バトルコップ』にはそういうカッコよさがまったくない。
サイボーグと説明されるけどマスクは着脱式で、全裸でシャワーを浴びるシーンまであるが、サイボーグなんだから何の意味があるの??しかもヌードモデルの吹き替えだからますます意味がない!!
スーツを装着したアクターは中村本人ではなくフラッシュマンのネフェルーラなどを担当した関誉枝恵。マスクオフした中村がマスクを装着するカットは合成が下手過ぎて萎えちゃう。後に『特警ウインスペクター』主演の山下優がマスクオフするカットは完璧なので、残念。
ファントムのリーダーは石橋雅史さん。東映カラテ映画の常連(極真の黒帯だからね)にして東映特撮の悪役常連だけにドスの利いたインパクト大の演技。和製シュワルツェネッガーこと松田勝は超能力戦士・アマデウスという設定でせっかくの筋肉が生かされてないような気も・・・
ギクシャクしすぎな女バトルコップの動きもなんだかなあ。スタッフは『ロボコップ』を見てつくったんでしょ?『ロボコップ』はスーツが重すぎてピーター・ウェラーが全く動けないのでそれをごまかすためにパントマイムの巨匠を振り付けにしてあのロボコップ動きになったわけ。その代わりにロボコップの攻撃を受ける犯罪者は手足を吹っ飛ばし、血しぶきを飛ばして派手にリアクションするから映えていたので、動き遅いわ相手もいいリアクションがないんじゃ絵になってないですよ!ただ銃弾を受けているだけじゃ、強いようには全く見えない・・・
こんな感じでツッコミどころばかりが目に付く『女バトルコップ』、ですが、だとしても僕は嫌いになれない。90年という時代に女性主人公のヒーロー、アクションモノを誕生させた功績は大きい。ニチアサなんて未だに女性主人公の作品がないんだから。言い訳みたいに女性ライダー出したり、TTFCで女性主人公作品作るのが関の山。ギャバンインフィニティなんてやってるぐらいなら、『女バトルコップ2』やってくれ!
ラストは「私たちの戦いはこれからだ!」みたいなオチなんだけど、僕は続編を30年以上待ってるんですよ。
劇映画に負けない予算でVシネマがつくられたのは最初の数年だけで91年哀川翔主演の『ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』が最大のヒットを飛ばし、銃撃戦がなくてもヒットするとなると金のかかるアクションVシネはどんどん数を減らしていった。『女バトルコップ2』が無くなったのも金がかかるからってことなんでしょうねえ。
※『女バトルコップ』のスタッフだった竹田誠さんのメイキングを見つけた。『女バトルコップ』ファン必読!
https://ncode.syosetu.com/n2891fy/100/
ゾンビのように甦れ!羽賀研二逮捕で映画公開中止か!?
少し前の話になるけど、羽賀研二が捕まってた。わいせつ行為で。
>逮捕容疑は昨年3月27日夜、県内の飲食店で30代と50代の女性2人の体を同意なく触ったり、キスしたりした疑い。
最近は地元の沖縄に生活の拠点を移している羽賀研二。さすがにかつての夜の街で活躍していたようには振舞ってないと思ったら、あんまり変わってなかった。知人女性ということもあってついソフトタッチが激しくなったのかもしれないが、警察に被害を訴えるぐらいだから度が過ぎたのだろう。
彼が全盛期ばりに仕事しているのなら出演シーンがカットされたり、出演中止とかになるんでしょうけど・・・ちなみに出演しているドラマの一部は今でも封印扱いになっていて、再放送でも羽賀の出ている回だけカットされたりしてるの。なのにレギュラーで声を吹き替えていたアニメ『ストリートファイターⅡV』は特に封印もされず普通に今でも見られるのってどういうことなんだろう。
ところが今回の逮捕を受け、公開が危ぶまれている映画がある。羽賀が出演している映画『ギャルゾンビ』だ。なにそれ知らない。
沖縄オールロケで撮影され沖縄国際文化祭2025という映画祭に出展、撮影は既に完了しており全国の一般公開を目指してクラウドファンディングをやっている最中。なのに出演者の逮捕騒動じゃあねえ。
しかし監督によると公開中止にしたくないようで公開に向けて悪戦苦闘中の模様。
主演はセクシー女優の恋渕ももなちゃん。共演に羽賀研二と田口淳之介(元KAT-TUN)。メイン出演者の2/3が元犯罪者、それってどうなの?
予告編がAI動画というところも含めて不安な要素だらけなんですがこういう話題になると見たくなってくるので監督にはぜひ頑張って公開までこぎつけて欲しいもの。ゾンビのように倒れても立ち上がるしかない!
いっそ地方のミニシアターで上映したらいいですよ。あいつらセクハラとかわいせつに甘いから(ミニシアターを何だと思ってんだ)。
僕は恋渕ももなちゃんを応援してますよ
ケルソン先生のサントラが最高『28年後・・・白骨の神殿』
約20年ぶりの続編となった前作『28年後…』はゾンビもののジャンルに新たな新境地を開拓した…のだがごく当たり前のゾンビものにはならなかったことに困惑する観客もいた。
人を狂暴な化け物に変えるレイジ・ウィルスの感染者から隔離された島で暮らす少年スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)は父権支配的な父親から逃れ、精神を病む母とともに感染者が徘徊するイギリス本土に渡り、そこで生存しているケルソン医師(レイフ・ファインズ)の納骨堂を訪れる。そこで末期がんの母を見舞った後、本土へ舞い戻ったスパイクは感染者の群れに襲われるが謎の暴徒集団「ジミーズ」に救われる。
(が、前作までのお話)
自らを「覇王の息子」と名乗るジミー・クリスタル(ジャック・オコンネル)に率いられた全員が金髪のカツラに同じ名前“ジミー”を名乗る集団はクリスタルが唱える「覇王のメッセージ」によって独善的な行動を取るカルト宗教でスパイクは仲間入りの儀式を強要され、ナイフで一人を殺害させられた末に入会を認められる。
その頃ケルソン医師は納骨堂で感染者を率いるリーダー格のアルファこと「サムソン」(チー・ルイス・パリー)と邂逅し、モルヒネを含んだ鎮静薬で彼をおとなしくさせるが、それを自ら望んでいるかのような行動を取っているサムソンを見てレイジ・ウィルスは治療可能ではないかと推測、研究を続ける。モルヒネが尽きたことで彼を安楽死させようとするが彼が「月」と口走るのを聞き、感染の治療が可能ではないかと考えを改める。
ジミーズは生存者の農場を襲い、彼らを虐殺する。クリスタルは感染者の出現(前作の冒頭部分)が「悪魔によるこの世の粛清」であると考えており、悪魔よりの悪魔的に振舞うことがこの世を生き抜く手段であると捉え、配下であるフィンガーズを支配している。だがジミー・インク(エリン・ケリーマン)はクリスタルの統治能力を疑っており、ケルソン医師がサムソンと交友している姿を目の当たりにし、「真の覇王は他にもいる」と言い出す。
クリスタルはケルソンの存在に動揺を隠せず、その場しのぎの放言(ジミー・インクにも見抜かれる)を弄し、ケルソンと対話の上でクリスタルを覇王の息子として認めるイカサマを施すよう依頼。要求を飲まなければ殺害を示唆して。
ケルソンはクリスタルの依頼通りに「覇王」を演じ(アイアンメイデンの『魔力の刻印』をバックに唄い踊るの、最高。ケルソン先生のサントラは傑作です。レディオヘッドとか)、儀式を済ませるがメンバーの一人にスパイクがいることに気づき・・・
ケルソンは医師なので感染の原因を科学的に分析しているが、子供のころにパンデミックを経験したクリスタルは現象を人の手にあらざる「悪魔の災い」と認識している。これは現在の世界に蔓延る陰謀論のようなものでコロナ・ウィルスの広がりも中国の某所から発生したとか、デタラメだからマスクなんかしなくていい、ワクチンも必要ないとかまったく非科学的なことを騒いでいる連中の象徴だ。
このように『白骨の神殿』は陰謀論に染まった連中が暴徒化して善良な人間を駆逐していく、現代社会の縮図を映像化している。「覇王のメッセージ」なんてクリスタルが適当にでっちあげてるだけなのに簡単に騙されている様は滑稽というしかない。
またこれは人の善意を信じようとするケルソンと人はどこまでも悪魔的に振舞える「人の本性は悪」と信ずるクリスタルの思想の対決でもある。
単なる善と悪の対立ではない。善良な人間にも悪意が潜んでいることを明かす。農場で暮らす生存者のトムはクリスタルにサバイバルマッチを生き延びれば助けてやると諭され、フィンガーズから対決者を選ばせるよう言われ、一番ひ弱そうなジミーマ(エマ・レアード)を選ぶが、そう見せていたのは演技でトムはあっさり敗北。彼は抵抗することも対決することも選択できたのに「弱そうな女」を選ぶ悪意を偲ばせていた。やはり人の本質は悪なのか!?
ゾンビ物と思わせて人間の本質に迫る人間賛歌である『28年後…』シリーズはゾンビものの再生産に陥り勝ちだったジャンルを鮮やかに進化させた。おかげで『ターミネーター2』から『ターミネーター3』になったみたいなそういう続編は求めてないんだけど、といった観客の反発をかって興行成績では苦戦したがだらだら同じことを繰り返すよりずっと良かったね。
1作目の主人公ジム(キリアン・マーフィー)が帰ってくるサプライズもアリで完結編となる第3作目も楽しみだ。
前作
1作目
2作目
嫌じゃ家賃など払いとうない!刹那な長命種の日常サバイバル漫画『藤見乃フェニックス老人会』
芳文社のWEB漫画「COMIC FUZ」で連載中の『藤見乃フェニックス老人会』(作:水永潔)の単行本一巻が発売されたので買った。
帯に輝く
「嫌じゃ家賃など払いとうない」
の惹句を見たら買うしかなかった。
ぽよ阪府藤見乃市(大阪府藤井寺か?)の片隅に存在するアパート、フェニックスハイツにはエルフ・土地神などの長命種が住んでいた。そこの管理人を任されているJK・家中まこは今日も今日とて住民の狐神・月音(1200歳)の家賃を取り立てるのであった。お前共食いしてんじゃねえ。
悠久の時を生きる長命種と有限の刹那を生きる短命種が織りなす交友物語という『葬送のフリーレン』以降、一気にトレンド化したテーマをあざとく取り込んだ漫画の一種。毎回のサブタイトルが「~老人会」なのもよい。みんな長命だからね。
長命種の入居者であるエルフのエルメンヒルデやよくわからん陰キャの生き物、琳花が無許可狩猟、無許可薬物販売などことごとく脱法的な生活をしてるのも笑えるが月音が公営ギャンブル・脱法ギャンブル(裏レート麻雀)・デスマッチ相撲(?)、パープルライトで製造されるオールグリーンズに手を出そうとするなど脱法バッチ来いのフルコース。
そんな長命種から取り立てに走る家中まこも地面を素手で破壊する規格外の能力を秘めた異能JKなので長命種も短命種もハードな生きざまを展開する。ファンタジー漫画なのに日常がサバイバル。
漫画の読者はごく普通の平凡な日常を生きている人ばかりなので、刹那な日常を生きる登場人物たちに「俺の日常の方がまだマシだわ!」と酒の一杯でも浴びながら楽しめる、そんな漫画です。
ちなみに作者が漫画家になった経緯が
「普通に働きたくなくて会社やめて持ち込み」
というのだから、作者の刹那な思想が生かされているのもたまりませんね!アンタ最高だよ!
#作家になった流れ
— 水永潔@藤見乃フェニックス老人会水曜更新 (@isagimizunaga) October 12, 2025
普通に働きたくなくて会社やめて持ち込みして漫画家になった これからも社会復帰しなくていいように漫画家として頑張っていきたいですね
4月発売
長命漫画の先輩
イヤじゃ出ていきとうない











