さらっと書かれてるけど、なんかすごいなっておもった。リンク先、読んで
「何で僕にサイン出すんですか」“超天然”糸井との出会いきっかけに脱暴力 元近畿大監督
「この素質あふれる選手を伸ばすには自分が変わるしかないと思った。鉄拳を封印し、怒鳴りたいのをぐっと我慢した。どの選手に対しても、いいプレーは褒め、ミスをしたら丁寧に説明し、改善点を納得させるよう心掛けた」
「でも、とにかく苦しく、これでいいのか自信が持てなかった。夜、布団に入っても選手のミスが頭に浮かぶ。『何でできへんのや』とがばっと起きて、家の壁を穴が開くまでパンチしたり…。不眠の薬を処方されても眠れなかった。試合に負けて球場のトイレで1人大暴れしたこともある」
「3年ほどすると変わってきた。監督が細かく決めていたサインを、自分たちでライバル校を研究して『監督、このサインでお願いします』と提案してきた。自分さえ良ければいいという選手がいたが、そのうちみんなで勝とうという意識が芽生え、練習に自主性が出てきた。自ら考え、気付きがあった選手は強い。技術も着実に向上する」
恐るべし空気読まない星人。憧れるわ。
この監督のしたことは、依存から自立への過程と同じだなとおもった。力で相手をねじ伏せるってこころの表面的なところでは快楽だから。深いところで傷ついていたとしても。
パワーオーバーして力や権力で他人を支配することから、相手の自主性を尊重し共存する考え方へのシフト。生徒を信頼できない存在としてみるのではなく、信頼できるひとりの人間として尊重すること。それって結局、監督自身がじぶん自身との信頼を取りもどす精神的プロセスだったんだとおもう。
自分が変わるしかないと思った。降参したんだよね。
とにかく苦しく、これでいいのか自信が持てなかった。うんうん。経験がないことはわからないものね。
3年ほどすると変わってきた。がんばったよね。(←上から目線)
短期間で勝負しなかった。ほんとにさらっと書かれてるけど、苦しい中変化が現れるまで3年がんばるってすごいことだよ
昨日書いた「ない」世界ではなく「ある」世界を見ようとするのも同じで。
「ない」というエゴの世界から、豊かに「ある」という魂の世界への移行も、心理的には同じようなプロセスになるとおもう。
ほとんどの場合、この監督さんが経験したことと同じことを感じるんじゃないかな。心の中でエゴは大暴れする。エゴも必死、自分がいなくなっちゃうかもしれないから。
湧き上がるネガティブな感情、怒り、暴力性、無力感、このまま続けていいのか自信が持てない、取り返しのつかないことになるんじゃないか、やっぱりこれまでのやり方じゃないとだめなんじゃないか、、、『疑い』は、依存とセットですね
<力・プライド>
CBD Tarot de Marseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com
わたしもね、あるよ。自分の中に眠ってた暴力性にびっくりしたこと。そしてあえてそれを相手にぶつけた。だめになってもいいとおもって。そしたらね、受けとめてくれたんだ。うれしかった。
暴力的になるのは、プライドが吠えるんだよね〜。プライドってたぶん一番厄介。昨日は”勇気”を「力」のカードの少女の象徴として扱ったけど、”プライド”はライオンです。
愛情を注がれず暴れまくってた内なるライオンの育て直しにこの監督は3年かかった。わたしも気長にいきたい。いい子に育てたい訳じゃなくて、誇りあるライオンになってほしい。きっとすごい味方になってくれる。時間をかけて、ていねいに愛情を注ぐしかない。じぶんがじぶんにだよ。
<お知らせ>
2020年1月より消費税10%をいただきます。【重要なお知らせ】講座・セッションをご検討中の皆さまへ <消費税について>
YouTube配信しています。チャンネル登録と
いいね!ボタンをぽちっとよろしくお願いします