渋沢駅【神奈川県】(小田急小田原線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県中西部、秦野市の西寄りに広がる住宅街に位置する小田急小田原線の駅で、小田急線の中で最も標高が高い駅であり(標高163m)、丹沢山地への登山客の利用も見られる駅、そして渋沢栄一とは無関係と思われるw
渋沢駅 (しぶさわえき。Shibusawa Station) です。
 
 
駅名  
渋沢駅 (OH 40)  
  
所在地  
神奈川県秦野市   
 
乗車可能路線  
小田急電鉄:小田原線  
  
隣の駅  
新宿方………秦野駅  
小田原方……新松田駅   
   
訪問・撮影時  
2020年11月  
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1927年開業)。
駅舎………………橋上駅舎(1993年完成)。南北自由通路を兼ねています。
出入口……………北口、南口。
バリアフリー……○(南北出入口~橋上階、改札~各ホーム間にエレベーター有)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南北にあり(いずれもロータリー・バス停留所・タクシー乗り場併設)。
 
 



現在の正面口に相当する北口です。上2枚は南方向を、下1枚は西方向を望む。
渋沢駅は1993年完成の大きな橋上駅舎を有しており、山小屋風のデザインになっています。
駅舎と小田急系の商業施設「小田急マルシェ渋沢」が併設されています。
2階に改札口と小田急系のスーパー「Odakyu OX」、美容院があり、北口1階に「ミスタードーナツ」と「ケンタッキーフライドチキン」があります。
 
北口は1階出入口(階段・上りエスカレーター・エレベーター有)と2階出入口(駅前広場ペデストリアンデッキ直結)があります。ペデストリアンデッキは駅前広場を跨ぐ形で南北方向に設置されていますが、バリアフリー非対応です。
1階出入口は東西に階段、東側に上りES、中央にEVがあります。
また、北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
丹沢山地への登山口である大倉への路線バス(神奈川中央交通西による運行)は北口から発車します。
 
 

北口駅前です。ペデストリアンデッキより北を望む。
駅周辺は住宅街ですが、駅前には中小のビルが多いです。但し写真の北方向は商店が少ないです。
北側や東側は駅から離れても住宅が多いです。
約1km北~北東にかけての一帯には工業団地があり、約1.5km北東には運動公園や図書館などで構成される秦野市カルチャーパークがあります。
また、写真奥には丹沢山地の山々が連なっています。
ちなみに渋沢駅は標高163mで、小田急線において最も標高が高い駅となっています。
大手私鉄の路線(ケーブルカー・ロープウェイを除く)で標高100mを超える駅を有する会社は小田急のほか、東武、西武、京王、近鉄、京阪、南海くらいでしょうか?
 
 

北口駅前です。駅前広場より西を望む。
西側は商店や飲食店が多く、奥に延びる通り沿いには柳町商店街が形成されています。
こちらの西側も駅から離れても住宅街が広がっています。
 
 


こちらは南口です。北を望む。
橋上化以前はこちらの南側のみに駅舎・出入口がありました。
昇降設備は北口と同等ですが、南口にはペデストリアンデッキがありません。
また、駅前広場も北口よりは小ぶりで、バス停留所とタクシー乗り場は設けられていますが路線バスの発着本数は北口より相当少ないです。
 
 

また、渋沢駅では当地にゆかりのある故・坂井泉水さんがボーカルを務めていた「ZARD」の楽曲が列車接近メロディ(駅メロ)に使用されていて、南北駅前広場には「ZARD駅メロ碑」としてそれぞれ説明文が書かれた看板が設置されています。
下り線側の南口駅前広場には下り線ホームの接近メロディで使用されている「揺れる想い」のCDジャケットが掲載された看板が(写真)、上り線側の北口駅前広場には上り線ホームの接近メロディで使用されている「負けないで」のCDジャケットが掲載された看板が、それぞれ設置されています。
渋沢はいわば、坂井泉水さん並びに「ZARD」の聖地であるとも言えます。私も若い頃から「ZARD」の曲を聴いていました。
 
 

南口駅前です。橋上階より南を望む。
こちらも駅周辺は住宅街ですが、奥に延びる駅前通りや、駅前広場の先で交差する左右方向(東西方向)の道路沿いには商店街(渋沢駅前商店会)が形成されていて、商店が多いです。
南側も駅から1km圏内は住宅が多く、畑などの農地は駅近くではあまり見られません。
 
 


橋上駅舎2階にある改札口です。東を望む。
左が北口、右が南口で、南北自由通路を挟んで後方にスーパー「Odakyu OX」があり、その右隣(南)には美容室「チョキペタ 渋沢店」があります。
そして「Odakyu OX」の左隣(北)には秦野市役所連絡所があります。
また、コンコースは駅舎の三角屋根の頂点部分の直下にあるため、天井が高く広々とした空間になっています。
 
駅員配置………あり(有人駅)。駅員不在時用のインターホンを改札内外に設置。
自動改札機……あり(6通路)。  
ICカード………『PASMO』のエリア内。
有人通路………右端の自動改札通路が有人通路を兼ねています。
幅広通路………あり(右端の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口……………あり(改札窓口および右手前のウォークイン式出札窓口)。
自動券売機……あり(改札口から離れた右手前。ICチャージ可)。
          一部は特急券または通勤定期券も購入可能。
自動精算機……チャージ機のみ。紙のきっぷでの乗り越しは改札窓口へ。
改札外設備……公衆電話・銀行ATM。
改札内設備……公衆電話・コインロッカー・飲料自動販売機・AED。
トイレ…………改札内外(改札外は南北駅前広場にあり)。
       改札内と南口は多機能トイレ併設。北口は車いす対応トイレ併設。
売店……………なし(2020年当時は改札外左側に「Odakyu SHOP」がありました)。  
コンビニ………なし(最寄店舗は南口の約150m南「ファミリーマート」。
          北口駅前には「ローソンストア100」もあります)。
 
改札口左側(改札外)に写っている売店「Odakyu SHOP」は既に閉店していると思われます。
その左には「名代 箱根そば」があり、現在も営業を続けています。
 
そして、1階にある各ホームとは階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれており、渋沢駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

下り1番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
2020年時点で旧タイプのものが使用されていました。
駅ナンバリングが併記されています (OH 40)。
尚、1993年に橋上駅舎と南北自由通路が完成した際、駅名を「丹沢高原」と改称する案が出されましたが、採用には至らなかったそうです(Wikipediaより)。
 
 


駅構造……地平駅(概ね東南東~西北西方向。カーブ地点にホームがあります)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
右ホーム(南)は1番線で下り新松田・小田原方面、左ホーム(北)は2番線で上り相模大野・新宿方面です。
ホームがカーブしているため、停車時はホームと車両の間の隙間が広くなる箇所があります。乗降の際は足下にご注意下さい。
  
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2020年11月時点)。
ホーム幅…………全体的に広いですが、両端は狭くなっています(特に1番線)。
        通過列車に注意。
上屋(屋根)………中ほど約6.5両分に設置。
        新宿方(奥)1両分、小田原方(手前)2.5両分は雨ざらしです。 
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機(各番線)。空調完備の待合室(2番線のみ)。
 
ホーム中ほどから新宿寄りにかけての上空は橋上駅舎に覆われています。
 
写真は2枚とも2番線より新宿方を望む。
 
 


上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも小田原方を望む。左が1番線、右が2番線です。
前述の通り、渋沢駅では接近メロディーに「ZARD」の楽曲が採用されていて、
1番線では「揺れる想い」が、2番線では「負けないで」が、それぞれ使用されています。
 
 

2番線より新宿方を望む。
この先、住宅街の中を東南東へ走り、やがて左へカーブして進路を東北東に変えると沿線に畑も見られるようになります。その後は右へカーブで進路を東に変え、やがて畑が少なくなると再び右へカーブした進路を南東に変えます。そして市街地に入ると主要駅である秦野駅(はだのえき)へと至ります。
 
 

2番線より小田原方を望む。
雲がなければ正面に富士山が見えていたと思われます。
この先、住宅街の中を西へ走りますが、やがて起伏が大きくなると丘陵上に広がる住宅地の下をトンネルで抜け、左へカーブしながら四十八瀬川(しじゅうはっせがわ)を渡ると一気にローカル風景へと変わります。その後は四十八瀬川に沿って国道246号線と並走しながら山深い渓谷区間をカーブの連続で南下し、何度も四十八瀬川を渡り、トンネルもあります。連続下り勾配です。そして四十八瀬川が右から来た中津川と合流すると川音川へと名を変えますが、小田急線は引き続き渓谷区間を走り、松田町に変わります。その後は進路を南西に変えて谷が広がると住宅地の中を走るようになり、やがて東名高速道路をくぐって右へカーブすると川音川を渡ります。そして住宅地の中を左へカーブしながら走ると特急『ふじさん』が通る御殿場線・松田駅との連絡線が右へ分岐し、進路を西南西に変えて御殿場線をアンダークロスすると新松田駅へと至ります。渋沢駅と新松田駅の駅間距離は6.2kmで、小田急線において最も長いです。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年(駅訪問の為)。          
  
相対式ホーム2面2線で、山荘風の大きな橋上駅舎を有していて、南北に出入口があります。北口が正面口となっていて、小規模ながらペデストリアンデッキが整備されています。駅前はもっとローカルかと思いましたが意外にもビルが多く、住宅街としてそれなりに発展している様子でした。
 
鉄路のみで(ルートは一例です)  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。小田急線の快速急行or急行に乗車(特急は通過)。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。新幹線~小田原で小田急に乗換(特急は通過)。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (駅構内にはありませんが、南北駅前に複数あり)   
飲食チェーン店・・・あり (北口1階にミスドとケンタッキー有)    
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。小田急小田原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は渋沢駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)