秦野駅【神奈川県】(小田急小田原線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県中西部、秦野市の中心市街地に位置する小田急小田原線の主要駅で、秦野市の代表駅である、
秦野駅 (はだのえき。Hadano Station) です。
 
 
駅名  
秦野駅 【出雲大社相模分祠 最寄駅】 (OH 39)  
  
所在地  
神奈川県秦野市   
 
乗車可能路線  
小田急電鉄:小田原線  
  
隣の駅  
新宿方………東海大学前駅  
小田原方……渋沢駅   
   
訪問・撮影時  
2020年11月  
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1927年開業)。
駅舎………………橋上駅舎(1996年完成)。南北自由通路を兼ねています。北口は駅ビル併設。
出入口……………北口、南口。
バリアフリー……○(南北出入口、改札~各ホーム間にエレベーター有)。
点字ブロック……各駅前広場~各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南北にあり(いずれもロータリー・バスターミナル・タクシー乗り場併設)。
 
 



正面口に相当する北口です。3枚とも南西を望む。
駅前広場上空にはペデストリアンデッキが設置されており、ペデストリアンデッキを通じて橋上駅舎・南北自由通路に出入りする形になります。
出入口は複数あり、エスカレーターが併設されている出入口もあります。エレベーターは1基設置されています。
北口には3階建ての小さな駅ビルが併設されていて、小田急系の商業施設「小田急マルシェ秦野」が入居しています。3階フロアは橋上駅舎の改札階と繋がっています。
 
 

駅前東側にはロータリーを覆う形でペデストリアンデッキの広場があります。ベンチも設けられており、憩いの場となっています。
地平部のロータリーにはバスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
写真は東を望む。奥に見える複合ビルは低層階に商店や「秦野カルチャーセンター」が入居し、高層階は「グランドホテル神奈中・秦野」です。
また後方にも商業施設とマンションが一体になった新しい複合ビルがあります。
 
 


北口駅前です。上写真はペデストリアンデッキより、下写真は駅前のスクランブル交差点より、いずれも北東を望む。遠方には丹沢の山々を望めます。
スクランブル交差点の先には水無川に架かる「まほろば大橋」があり、右側の歩行者用橋梁には「秦野時計台」が設置されています。
駅北側は秦野市の中心市街地が広がっていますが、全体的に道路が狭く、雑然とした昭和の雰囲気も残っています。
中心部は駅から400m~600m北の本町地区ですが、やはり他の地方都市と同様、活気が今一つかもしれません。
約900m北西の水無川沿いに秦野市役所があり、約1km北には「イオン秦野ショッピングセンター」があります。
 
 


こちらは南口です。概ね北東方向を望む。
橋上駅舎完成とともに開設された出入口です。
ペデストリアンデッキや駅ビルは存在せず、北口より簡素な構造です。
出入口には階段(東西計2ヶ所)・上りエスカレーター(東側の1基のみ)、エレベーター(中央部)が設置されています。
駅前広場ロータリーには小規模なバスターミナルとタクシー乗り場があり、ロータリー内にはモニュメントがあります。
 
 


南口駅前です。2枚とも橋上階より南西を望む。窓越しのため見づらくなっています。
こちらの南側は橋上化後に土地区画整理事業が行われましたが、まだ空地が多く市街地化が進行していない印象です。現状、商店は少ないです。
駅南側一帯は住宅街になっていて、元々「駅裏」だった事から駅近くにも一戸建て住宅が多数見られます。
約2km西の小田急線南側には、副駅名の由来となった出雲大社相模分祠が鎮座しています。
 
そして、南北とも言えることですが、秦野市街は丘陵地に形成されていて、起伏に富んでいます。
概ね川の下流方向である東方向のみが標高が低くなり、それ以外の西側、南側、北側は駅から離れると標高が高くなる傾向があります(一部例外あり)。
 
 

橋上階(3階レベル)にある改札口です。南東を望む。左が北口、右が南口です。
照明が少なく、昼間でも結構薄暗い印象です。
 
駅員配置………あり(有人駅)。インターホンなし。
自動改札機……あり(7通路)。  
ICカード………『PASMO』のエリア内。
有人通路………左端の自動改札通路が有人通路を兼ねています。
幅広通路………あり(左端の自動改札通路。点字ブロック設置)。
窓口……………あり(改札窓口および左手前の出札窓口)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。

       一部は特急券または通勤定期券も購入可能。
自動精算機……チャージ機のみ。紙のきっぷでの乗り越しは改札窓口へ。
改札外設備……公衆電話・コインロッカー・銀行ATM。
改札内設備……飲料自動販売機・AED。
トイレ…………改札内外(改札外は南北駅前広場にあり)。
       改札内と北口は多機能トイレ併設。南口は車いす対応トイレ併設。
売店……………なし(かつては改札外右側にありました)。  
コンビニ………なし(最寄店舗は北口駅前広場北西側の「デイリーヤマザキ」)。
 
また、通路の反対側(写真後方)には「小田急マルシェ秦野」のテナント店舗であるスーパー「Odakyu OX」や「マクドナルド」などがあります。
 
そして、1階にある各ホームとは階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれており、秦野駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

改札内より改札口を望む。北西を向いて撮影。
改札外には円形の天窓が設けられています。その左下の通路沿いには小田急ロマンスカーMSEのパネルが置かれています。
また、秦野駅の駅舎はデザイン性に優れており、1997年に通商産業省(現・経済産業省)のグッドデザイン商品(現・日本産業デザイン振興会「グッドデザイン賞」)に選定されました(Wikipediaの本文を引用)。
 
 

下り2番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、蛍光灯なのかLEDなのかは不明です。
小田急の新デザインですが、外国語は英語(ローマ字)のみが併記されています。
駅ナンバリングが併記されています (OH 39)。
尚、1927年の開業時は「大秦野駅(おおはたのえき)」でしたが、1987年、東隣の大根駅が東海大学前駅へと改称するのと同時に現在の「秦野駅(はだのえき)」へと改称されました。
駅名の由来について、Wikipediaの本文を引用すると、
『開業当時、湘南軌道という軽便鉄道が既に秦野には走っており、その路線の駅名に「秦野駅」があったため、「大秦野駅」(おおはたのえき)と名付けられた。また、駅の設置場所が旧・中郡秦野町内に予定されていたが、町内の各地区の意見が分裂し、結局旧南秦野村に設置することとなった。そのため、「秦野町の駅ではなく、秦野地域の駅」という意味で「大」の文字を付けたともいわれる。その湘南軌道が1937年に廃止された後も「大秦野駅」という駅名のままであったが、1987年3月9日に地元の要望と秦野が「はだの」と呼ばれている現状を受けて、「秦野駅」(はだのえき)に改称した。』
との事です。
 
 


駅構造……地平駅(南東~北西方向。手前の新宿方はカーブしています)。
配線………島式ホーム2面4線。
 
左ホーム(南)は左から1番線・2番線の順でともに下り新松田・小田原方面、右ホーム(北)は左から3番線・4番線の順でともに上り相模大野・新宿方面です。
内側の2番線・3番線が主本線(通過線)、外側の1番線・4番線が副本線(待避線)です。
また、上り線の3・4番線ホームから見て下り線の1・2番線ホームは若干小田原方(前方)にずれています。
  
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2020年11月時点)。
ホーム幅…………中ほどは標準レベル。両端は絞られて狭くなっています。通過列車に注意。
上屋(屋根)………3・4番は全10両分に設置。1・2番は両端の各2両分が雨ざらしです。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
ホーム上設備……冷暖房完備の待合室、冷水器(1・2番は確認忘れ)。
 
ホーム中ほどから小田原方にかけての上空は橋上駅舎に覆われています。
また、上屋の支柱は独特のデザインとなっています。
 
上写真は3番線より、下写真は2番線より、2枚とも小田原方を望む。
 
 


2枚とも3番線より新宿方を望む。右から1番線~4番線の順です。
橋上駅舎直下のホームはドーム状の天井になっていますが幅が一定で、ホーム中央部ではホーム幅と一致していません。ホーム中央部において、ドーム状天井は内側線(2番線・3番線)に沿って設置されています。
 
 

3番線より新宿方を望む。
結構カーブがきついです。西武池袋線・入間市駅の池袋方と似た雰囲気です。
左の4番線からは保線用側線が分岐しています。尚、秦野駅に渡り線は存在しませんが、朝方の上り特急ロマンスカー『モーニングウェイ』を中心に当駅始発の列車が設定されています。
この先、右へ左へカーブしながら起伏に富んだ郊外の住宅地の中を東へ走ります。やがて農村風景の中を走るようになると金目川を渡り、丘陵地帯をトンネルで抜けます。その後は東名高速道路をくぐって住宅地の中を北東へ走ると東海大学前駅へと至ります。
 
 

3番線より小田原方を望む。前方には丹沢山地の山々を望めます。
この先、右へカーブすると畑が混在した郊外の住宅地の中を西へ走りますが、晴れた日には正面に富士山を望めます。特急ロマンスカー『GSE』の展望席から眺める富士山は格別でしょうねぇ…。しばらく走ると右へカーブして進路を西北西に変え、住宅が密集してくると渋沢駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2020年(駅訪問の為)。          
  
島式ホーム2面4線で、大きくてデザイン性に優れた橋上駅舎を有しており、南北に出入口があります。北口が正面口となっていて、ペデストリアンデッキが整備されています。駅前は北口側が秦野市の中心市街地が広がっています。南口側は住宅街ですが区画整理事業が進行中で、新しい市街地が形成されつつあります。
 
鉄路のみで(ルートは一例です)  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。

       小田急線の快速急行or急行に乗車(特急は一部停車)。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。

       新幹線~小田原で小田急に乗換。新横浜~町田経由も可。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (駅構内にはありませんが、北口駅前に複数あり)   
飲食チェーン店・・・あり (駅構内および北口駅前に複数あり)    
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。小田急小田原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は秦野駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)