摂津富田駅【大阪府】(東海道本線【JR京都線】。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
大阪府高槻市西部に広がる住宅街に位置する東海道本線【愛称:JR京都線】の駅で、民営化以降、利便性向上の効果が現れて現在は近隣にある阪急京都本線・富田駅より優位に立っている駅、そして大阪府内で唯一、旧国名である「摂津」を冠した駅である、
摂津富田駅 (せっつとんだえき。Settsu-Tonda Station) です。  
  
  
駅名  
摂津富田駅 (JR-A 39) 
 
所在地  
大阪府高槻市   
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:JR京都線】  
 
隣の駅  
京都方・東京方……高槻駅  
大阪方・神戸方……JR総持寺駅  
 
訪問・撮影時  
2021年10月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1924年開業)。
駅舎………………1970年完成の橋上駅舎(南北自由通路を兼ねています)。
出入口……………南口、北口。
バリアフリー……南北ともエレベーター併設。改札~各ホーム間もエレベーター有。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………南北に有(但しロータリー・バス停留所・タクシー乗り場は北口側のみ)。
 
 


東口です。上写真は北を、下写真は北東を望む。
奥まった場所に出入口があります。階段・上りエスカレーター・エレベーターの設備があり、摂津富田駅はバリアフリーに対応しています。
出入口の左側には北口とを結ぶ地下通路(自転車・車いす通行可能)の出入口があります。
橋上駅舎も南北自由通路として機能しているため南北間を結ぶ通路が2本あることになります。
手前には駅前広場がありますが小規模で、ロータリーがありません。バス停留所もタクシー乗り場も設けられていません。
 
 

南口駅前です。南を望む。左後方に東口があり、後方に地下道出入口があります。
奥に延びる駅前通り(府道127号線)沿いに商店街(富田商業協同組合)が形成されていて、賑やかですす。人通りが多いですが、歩道がありませんので自動車や自転車に注意が必要です。駅から離れると住宅街が広がっています。
この商店街を150mほど進むと阪急京都本線の踏切に差し掛かります。その前後いずれかで右折して50mほど西へ進むと阪急電車の富田駅(とんだえき)に到達します。富田駅前も賑やかで駅の乗降客数も多いですが、国鉄からJR西日本になって以降、摂津富田駅の利便性が向上し、阪急富田駅を利用していた一定数の乗降客がJRの摂津富田駅へ転移しているようです。
約750m南西のJR線沿いには大阪府立高槻支援学校があります。
 
 



こちらは北口です。上写真は東を、中写真は南東を、下写真は北東を望む。
北口も階段・上りエスカレーター・エレベーターの設備があります。
出入口の西側にはロータリーを有する駅前広場があり、こちらにバス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
駅前広場の線路側(上写真右側)には、南口とを結ぶ地下道の出入口があります。
また、出入口の左側(北東側の松下口前。上写真奥、中写真左奥)にもバス停留所があり、駅舎とそのバス停を結ぶスロープ出入口が設置されています。
 
 

北口駅前広場です。南西を望む。
結構広いロータリーがあり、ロータリー内はバスプールおよびタクシープールとして使用されています。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に北口出入口があります。
駅北側も住宅街が広がっています。駅前に商店は多くありませんが(約400m西に「イオンフードスタイル摂津富田店」があります)、約400m北をJR京都線と並行する形で北東~南西方向に延びている国道171号線沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでいます。
また、駅北東側一帯はパナソニック ライティングデバイス高槻工場が広がっていて、その東隣に明治大阪工場があります(JR京都線の電車から巨大板チョコ看板を見ることができます)。そして明治のさらに東側には「G・U・M」「Ora2」など、オーラルケア用品の大手メーカーであるサンスターの本社・高槻工場があります。
約1.5km北には今城塚古墳があり、約1.9km北東には太田茶臼山古墳があります。どちらかが継体天皇陵のようですが、まだ謎のようです。
 
 


北口の東側にはもう1ヶ所のバス停留所(バスターミナル)があり、その奥にはパナソニック ライティングデバイスおよび駅の北約3.5kmにある真如苑の参拝者専用の臨時出口が設けられています。設置の経緯から、この出口はパナソニックの旧社名を使用した「松下口」と呼ばれています。
基本的に平日朝のみ使用されているようで、真如苑の催事の際は別途開放されるものと思われます。
各ホームの東京方に設置されている跨線橋を降りたところが出口で、普段は鉄扉で閉鎖されています。
改札設備は跨線橋外から見えませんでしたが、跨線橋上にICカード簡易改札機が設置されているかもしれません。
まぁ一般客は利用できません。後方にある北口へ回るよう門扉にある看板に書かれています。
写真は2枚とも北東を望む。
 
 

松下口前にあるバス停留所より南西を望む。後方がバス停と松下口です。
前方には北口出入口があり、右側の道路沿い、正面のスロープ、どちらを通ってもOKです(但しバリアフリー通路は左側のスロープです)。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。北東を望む。右が南口、左が北口です。
 
駅員配置………あり(直営駅。インターホンなし)。
自動改札機……あり(7通路)。
ICカード………利用可能(『ICOCA』エリア内。
            交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(窓口に最も近い左端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(窓口に最も近い左端幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機……あり(写真後方の通路反対側。ICチャージ可。

         『みどりの券売機プラス』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)、西口駅前広場(車いす対応トイレ併設)。 
改札外設備……コインロッカー、飲料自動販売機、銀行ATM、証明写真発行機。  
改札内設備……AED(自動体外式除細動器)、飲料自販機。  
売店……………なし。  
コンビニ………あり(左後方の自動券売機横に

          JR西日本系の「セブン-イレブン ハートイン」有)。
 
また、幅広通路と他の自動改札機の間のスペースにはチャージ機が2台設置されています。
 
1階にある各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。摂津富田駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

こちらは改札内より改札口を撮影。南西を望む。改札の先の左が南口、右が北口です。
南北自由通路の向こう側に自動券売機があり、右手に「セブン-イレブン ハートイン」があります。
自動券売機の左には『みどりの窓口』が写っていますが2023年5月に廃止され、現在は代わりにオペレーター対応型指定席券売機『みどりの券売機プラス』が設置されています。
 
 

下り1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR京都線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
摂津富田駅の駅ナンバリングは「JR-A 39」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
尚、旧国名「摂津」を冠する駅は当駅のほか、兵庫県神戸市にあるJR神戸線の摂津本山駅のみで、計2駅と非常に少ないです。
これは旧摂津国のエリアは明治期の早い段階で鉄道敷設が進んでおり(多くの駅が早期に誕生しており)、他地方の駅と重複する駅名が誕生する機会が少なかったからかもしれません。
 
 


駅構造……地平駅(北東~南西方向)。
配線………島式ホーム2面4線。
 
左ホーム(西)が左から1番のりば(急行線の上り外側線)、2番のりば(緩行線の上り内側線。普通が発着。快速は全列車通過)の順、右ホーム(東)が左から3番のりば(緩行線の下り内側線。普通が発着。快速は全列車通過)、4番のりば(急行線の下り外側線)の順です。新快速、特急、貨物列車、平日朝の下り快速は外側線を通過しますが、それ以外の快速は内側線を通過します。
また、1番のりばと4番のりばは列車の発着がないため、危険防止のため線路際に安全柵が設置されています。普段は客扱いできませんが、非常時に停車した際に備えて開閉可能な部分があります(4扉車に対応と思われます。3扉車などが緊急停車した場合、通常は客扱いが不可能と思われます)。
ちなみに下りが大阪・神戸・西明石・姫路方面、上りが京都・草津・米原・東京方面です。
 
ホーム有効長……8両強分(停車列車は7両編成のみ)。
ホームドア………なし(2021年10月時点)。
ホーム幅…………標準レベルです。
上屋(屋根)………電車が停車する中ほど7両分。
        東京方(奥)約0.5両分と神戸方(手前)約1両分は雨ざらしです。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
各ホーム中ほど上空に橋上駅舎があります。
 
2枚とも2番のりばより京都方・東京方を望む。
 
 

2番のりばより大阪方・神戸方を望む。左から1番のりば~4番のりばの順です。
内側線も快速電車が通過しますので注意が必要です。
後方の東京方ホーム端には松下口に通じる跨線橋の階段がありますが、普段は閉鎖されています。
 
 


また、上下外側線のさらに外側には側線が各1本存在した痕跡が見られます。
貨物側線跡で、以前は上り側線から松下電器産業高槻工場(現・パナソニック ライティングデバイス高槻工場)へ向けて専用線が延びていました。
写真は下り側線跡です。1番のりばより撮影。上写真は神戸方を、下写真は東京方を望む。
 
 



3枚とも2番のりばより京都方・東京方を望む。
ホーム端には松下口の跨線橋があり、左の北側に松下口の出口があります(中写真左)。この跨線橋は年季が入っていて、エレベーターの設備はありません。
 
右から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の順で、方向別複々線になっています。草津駅まで複々線が続きます。
この先、左手にパナソニック ライティングデバイス高槻工場、巨大な板チョコ看板がある明治大阪工場、サンスター本社を、右手に住宅街を見ながら北東へ走り、やがて工場群が途切れると左手車窓も住宅街に変わります。そして芥川を渡るとタワーマンションがそびえる市街地に入り、高槻駅へと至ります。日中(昼間帯)の普通電車は全て高槻止まりで(朝と夕方以降は京都方面への直通電車あり)、これより先の島本駅以遠へ行くには高槻まで快速だった普通(高槻から先は各駅に停車します)や新快速に乗換となります。但し、新快速は外側線にある相対式ホーム(単式ホーム)に発着するため、乗換の際は上下移動を伴います。
 
 


2枚とも2番のりばより大阪方・神戸方を望む。
かつて2番のりばは神戸方までもう少し延びていましたが、使用しないため嵩上げされず柵により立入禁止となっています。右側の3番のりばには前方へホームが延びていた痕跡が見られませんでした。
 
左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の方向別複々線で、新長田駅手前までこの配置が続き、さらに先の西明石駅までは緩行線が左、急行線が右の線路別複々線になっています。
この先、住宅街の中を一直線に南西へ走ると茨木市に変わり、ほどなく盛土高架区間になってJR総持寺駅へと至ります。2018年開業の新駅です。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年。          
 
複々線区間内にある普通列車のみの停車駅で、ホームは外側線にも面しているものの、内側線のみに電車が発着します。ホーム中ほど上空に橋上駅舎があり、東側の東京方に通勤客出場専用の松下口があります。駅前は南口側が昭和の雰囲気が残る市街地で、阪急の富田駅前市街地と一体になっています。一方、北口側は住宅地であるものの、北東側にはパナソニックや明治といった大企業の工場があり、さらに東側には歯磨き粉メーカーであるサンスターの本社もあります。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線で京都まで。
       JR京都線の新快速or快速(大半は高槻まで各駅停車)と普通を乗り継ぎます(高槻で乗換)。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       JR京都線の普通(吹田行きを除く)に乗車。快速以上は通過します。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (駅構内および南北駅近くにあります)    
飲食チェーン店・・・あり (複数の店舗があります)  
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR京都線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は摂津富田駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)