陶磁資料館南駅【愛知県】(リニモ。2023年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県豊田市北西端、瀬戸市や長久手市との境界に近い丘陵地帯の森林の中に位置する愛知高速交通東部丘陵線【愛称:リニモ】の駅で、愛知県陶磁資料館(現・愛知県陶磁美術館)への最寄駅であるものの、距離が900mほど離れていて遠く、駅前に住宅地もないため、乗降客数はリニモ各駅においてダントツで最下位を突っ走っている、
陶磁資料館南駅 (とうじしりょうかんみなみえき。Tojishiryokan Minami Station) です。
 
尚、当駅は海抜176.3mで、リニモで最も高い場所にある駅です。  
  
  
駅名  
陶磁資料館南駅 (L 08)  
 
所在地  
愛知県豊田市   
 
乗車可能路線  
愛知高速交通:東部丘陵線【愛称:リニモ】   
 
隣の駅  
藤が丘方……愛・地球博記念公園駅  
八草方………八草駅  
 
訪問・撮影時  
2023年1月  
 
 
駅概要 (2023年8月現在)  
駅形態……………高架駅(2005年開業)。
駅舎………………高架下2階。
出入口……………並行する県道6号の北側のみ。南からはすぐ西で県道をくぐって北へ。
バリアフリー……○(1階出入口~2階改札口、2階改札口~3階ホームにエレベーター設置)。
点字ブロック……1階出入口~2階改札口~3階ホーム間に設置。
駅前広場…………×(駅前を通るバス路線なし、タクシー乗り場なし)。
 
 


駅出入口です。上写真は南東を、下写真は南を望む。
リニモに並行する県道6号線の北側のみに駅出入口があります。南側にはありません。
出入口は県道東行本線とランプウェイ(合流路)の間に設置されています。
駅舎は高架下2階にありますが、1階(地平)と2階の高低差が相当大きいです。ホームは出入口から16.2mの高さです。
 
 

出入口と改札口の間は階段とエレベーターで結ばれています。
階段横には上りエスカレーターを設置するスペースが確保されていますが、現在の利用状況からして今後も設置されないでしょうね…。
 
 


駅前です。上写真は乗車列車の車内より、下写真は駅出入口西側より、いずれも北を望む。
正面の大きな建物は、愛知県が名古屋東部丘陵地域に整備を進めている産学官連携による共同研究開発拠点である「知の拠点あいち」です(Wikipediaの本文を引用)。
駅は豊田市に所在しますが、「知の拠点あいち」は豊田市と瀬戸市にまたがって設置されており、建物の向こう側(北)は瀬戸市です。
また、駅名の由来となった愛知県陶磁資料館は2013年に愛知県陶磁美術館へと改称されました。愛知県陶磁美術館は「知の拠点あいち」の敷地内を経由してさらに北上すれば到達します(写真奥方向。本館まで約1km。陶磁資料館南駅と陶磁美術館を直接結ぶバス路線無し)。
 
駅周辺は丘陵地帯で、森林が広がっています。民家や商店は見られません。
 
 

駅前です。駅出入口西側より南を望む。
正面のトンネルで県道6号線をくぐり抜けると駅南側に到達します。
南側も丘陵地帯で森林に覆われており、民家や商店がなく愛知高速交通の本社とリニモ車両基地があるのみです。
したがって、陶磁資料館南駅を利用する人は、マニアを除けば「知の拠点あいち」「愛知県陶磁美術館」「愛知高速交通」への通勤客または訪問客くらいであると言えるでしょう。
また、「ジブリパーク」などで構成される愛・地球博記念公園(通称:モリコロパーク)も徒歩圏内ですが、入場門は愛・地球博記念公園駅前にありますので、素直に愛・地球博記念公園駅を利用しましょう。
 
 


走行中の列車内からはリニモの車両基地を望めます。

下写真は2009年撮影。
 
 

高架下2階にある改札口です。東(八草方)を望む。
左手に1階行き階段とエレベーターがあります。
 
駅員配置………なし(無人駅。改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンあり)。
自動改札機……あり(2通路)。
ICカード………利用可能(『manaca』エリア内。
       交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(窓口に面した右側通路。点字ブロック設置)。  
有人通路………なし(無人駅のため)。
窓口……………無人駅のため閉鎖されています。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。
自動精算機……なし(ICチャージ機のみ設置。紙のきっぷでの乗越はインターホンで係員へ)。
トイレ…………改札内コンコース(多機能トイレ併設)。 
改札外設備……飲料自動販売機(改札外右側)。 
改札内設備……公衆電話(改札内コンコースに設置)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約950m東、八草駅北側の「ミニストップ」)。
 
3階にあるホームとは階段・エレベーターで結ばれています。陶磁資料館南駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

改札内より改札口を撮影。西(藤が丘方)を望む。
左手の機械は自動精算機ではなくICカードチャージ機です。近年は各事業者とも磁気券非対応の端末が増加傾向です。
改札の先ですが、右手に出入口の階段とエレベーターがあります。
左側は行き止まりで、その手前に飲料自動販売機があります。
 
 

1番線に設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
左側の模様は駅シンボルマークで、下部はシンボルマークに準じた黄色に塗られています。
駅ナンバリング「L 08」も併記されています。
そして右側には全駅のシンボルマークが表示された看板があります。
 
 


駅構造……高架駅(3階。東西方向)。ホームは県道6号の本線上にあります。
配線………島式ホーム1面2線。
 
左(北)が1番線で下り八草行き、右(南)が2番線で上り藤が丘方面です。
 
ホーム有効長……3両分(車両の増結は考慮されていません)。
ホームドア………あり(スクリーンタイプ。完全密閉ではなく、扉の上部は開いています)。
ホーム幅…………標準レベルですが、階段部分は狭いです。
上屋(屋根)………ホーム全体が覆われています。
ホーム上設備……ベンチ。   
 
上写真は走行中の八草行き電車内より、下写真は1番線より、いずれも八草方を望む。
 
 


2枚とも2番線より藤が丘方を望む。右が1番線、左が2番線です。
上写真手前の柵内は上りエスカレーター設置スペースですが、乗降客数が少ないことから出入口のケースと同様に今後も設置されることはないでしょうね…。
発車標は3色LEDで、中央にはアナログ時計が配置されています。
 
 



上2枚は2番線側より、下1枚は1番線側より、いずれも藤が丘方を望む。
ホーム端に改札階行きエレベーターがあります。
また、左前方には愛・地球博記念公園にある観覧車が見えます。
 
この先、すぐ長久手市に変わり、左へカーブして県道6号の南側に出て、丘陵地帯の森林の中を下り勾配で西へ走ります。左手には愛知高速交通の本社とリニモの車庫が見えます。その後しばらくすると左手に愛・地球博記念公園(モリコロパーク)が見えてきて、上下線間の下から車両基地の出入庫線(単線)が現れ、高度が上下線と同一になると左へカーブして進路を南西に変え、3線で愛・地球博記念公園駅へと至ります。
 
 


上写真は2番線側より、下写真は1番線側より、いずれも八草方を望む。
ホーム端には機器庫とインターホンがあり、両側から八草方を望めます。
 
この先、県道6号線上を右へカーブしながら下り勾配で走ります。周囲は森林が広がっています。そして進路を南東に変え、県道6号が無料一般道路から有料道路の猿投グリーンロードに変わる八草インターチェンジが見えてくると森林地帯を出て、県道6号・猿投グリーンロードの南側へ出ます。最後は谷あいのローカル風景を見て左へカーブすると右前方に愛知環状鉄道線(愛環線)の駅が見えてきて、終点の八草駅へと至ります。愛環線・八草駅と乗換可能です。愛環線があるおかげでリニモは盲腸線ではなく、鉄道ネットワークの一翼を担うことができています。
 
  
あとがき   
下車(乗車)時・・・2023年          
 
島式ホーム1面2線の駅で、乗降客数がリニモ最少ながらフルスクリーン式のホームドアがきちんと整備されています。また、リニモ内で最も標高が高い駅で(176.3m)、さらにホームが高架であることから、遠くの景色を一望できます。一方、駅前は丘陵地帯で大半が森林に覆われており、肝心の陶磁美術館は駅から遠く、駅前に民家も商店もないため、駅前は閑散としています。しかし幹線道路に面しているため秘境感は全くありませんがwww
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

                     新幹線で名古屋~地下鉄東山線~リニモ。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線などで名古屋~以下同上。 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし     
飲食チェーン店・・・なし 
 
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。リニモを乗り鉄の際は、ぜひ一度は陶磁資料館南駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:愛知高速交通のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)