八草駅【愛知県】(リニモ【愛知高速交通東部丘陵線】。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県豊田市北西端、瀬戸市との境界近くに広がる丘陵地帯に位置する愛知高速交通東部丘陵線【愛称:リニモ】の終着駅で、愛知環状鉄道線との乗換駅でもある、
八草駅 (やくさえき。Yakusa Station) です。
 
尚、愛環線の八草駅の記事につきましてはいずれ簡易版でUPできればと思います。
また、写真は2009年訪問時のもので、現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名
八草駅 【副駅名:愛知工業大学前】 (L 09)  
 
所在地
愛知県豊田市    
 
乗車可能路線
愛知高速交通:東部丘陵線 【愛称:Linimo (リニモ)】      
 
隣の駅 
藤が丘方……陶磁資料館南駅   
 
乗換可能駅
愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線 (愛環線)……八草駅まで徒歩3分  
 
訪問・撮影時
2009年6月  
 
 

リニモの八草駅は高架駅で、右側(東側)で愛知環状鉄道線を跨いでいます。
正面がリニモの駅で、右側に愛環線の駅があります。
3階にホームがあり、高架下2階に駅舎・改札口があります。2階フロアは愛環線・八草駅コンコースと段差なしで繋がっています。
リニモ駅の出入口は南側に2ヶ所あり、手前側に階段と上りエスカレーターの2番出入口が、奥にエレベーターと階段の3番出入口があります。バリアフリーに対応しています。
また、愛環線の東側(写真右外)には階段とエレベーターの3番出入口があり、東側からもアクセス可能です。
北側には出入口がなく、左側を手前(南)~奥(北)に延びる国道155号線経由でリニモの高架橋をくぐって南側へ回る必要があります。
そして、駅南側には駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。広場南側(後方)には公衆トイレもあります(車いす用トイレ併設)。 
写真は北を望む。
 
 

駅前です。ホームより南を望む。
左側には愛環線の橋上駅舎とホームがあり、正面には駅前広場があります。
駅周辺は丘陵地帯で、元々農地が広がっていましたが、1988年の愛環線開業、2005年のリニモ開業、そして2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)のアクセス駅になった事で、徐々に開発されていきましたが、まだまだローカルな雰囲気が残っています。
近くに民家はまばらで、商店も少ないです。
 
 

駅前です。ホームより北を望む。
真下には愛環線が奥へ延びていて、八草トンネルへと入っていきます。
また、手前にはリニモと並行している猿投グリーンロード(一部有料区間あり)が左右方向に延びています。
駅北側も山あいのローカル風景が広がっていて商店も少ないですが、所々で開発が進んでいます。
約750m北東(写真右奥)の丘陵上には愛知工業大学八草キャンパスがあります。
また、約1km北の瀬戸市域にはニュータウン(上之山)が開発されています。
上之山地区の東側には愛・パーク(瀬戸万博記念公園)があり、さらに東に広がる山地部分は「海上の森」と呼ばれています。
 
 

 

高架下2階にある改札口です。概ね北方向を望む。
2枚とも同一地点にて撮影。上写真が左、下写真が右になります。右手に全ての出入口と愛環線・八草駅の改札口があります。
八草駅は有人駅です。
撮影した2009年当時はICカード未導入でしたが、2016年に『manaca』が導入されました。
自動改札機が3通路あり、窓口に面した右端が幅広通路です。
改札口の右手前に定期券売り場と自動券売機があります。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。
そして3階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、八草駅構内に売店・コンビニはありません。駅北側の国道155線沿い、リニモと猿投グリーンロードをくぐった先にコンビニ「ミニストップ」があります。距離は近いです。
 
 

2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
副駅名の「愛知工業大学前」も大きく書かれています。
JR西日本に似たデザインで、下部は駅シンボルカラーに塗られています。
駅名の左側には駅シンボルイラストが描かれていますが、何を意味しているのか分かりません。
また、駅ナンバリングも併記されています (L 09)。
そして、左側には全駅のシンボルイラストと出口案内も吊り下げられています。
 
 


ちなみに、2005年3月6日の開業時~2006年3月31日までの間の駅名は「万博八草駅」でした。
万博終了半年後に現在の駅名になりました。
尚、既に八草駅として開業していた愛環線の駅も2005年3月6日に「万博八草駅」へと改称されましたが、万博が終了して数日後の2005年10月1日に八草駅へと戻しています。

尚、写真は2005年撮影で、万博輸送用の仮ホーム(3番線)の駅名標を撮影しています。南を望む。
 
 

リニモの八草駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、北北西~東南東方向にホームが延びています。
また、ホームの直下を愛知環状鉄道線がアンダークロスしています。
左(北)が1番線で降車専用ホーム、右(南)が2番線(乗車専用ホーム)で上り藤が丘方面です。
万博開催時は多客対応で2番線の反対側(右)に仮設の3番線が設置されており、当時は1番線を降車専用、2番線は閉鎖、3番線を上り藤が丘方面として、ホームも乗降別に分けていましたが、万博終了後に3番線は撤去されました。
ホーム有効長は3両分で、フルスクリーンタイプのホームドアが設置されています。ホーム幅はちょっと狭く、万博開催時は混雑していましたが、現在は適正な広さです。
上屋(屋根)はホーム全体と線路を覆っています。ホームにはベンチが設置されています。
写真は2番線側より終端方を望む。
 
 

藤が丘方を望む。しばらくの間は丘陵地帯を走ります。
この先、右側を走る猿投グリーンロードと並走しますが、すぐに右へカーブして猿投グリーンロードから続く愛知県道5号線の中央分離帯高架部を走るようになります。その後は左へカーブしながら丘陵地の森の中を西へ走り、陶磁資料館南駅へと至ります。駅近くには2013年6月に愛知県陶磁資料館から名称変更した愛知県陶磁美術館がありますが、駅名は陶磁資料館南駅のままです。
 
 

 

終端方を望む。左側には猿投グリーンロードが通っています。
左が降車ホームからの線路、右が乗車ホームへの線路で、ホームの先は引上線になっています。
また、すぐ先には両渡り線がありますが、HSST方式のため特殊な構造になっています。
降車ホームで客扱い後、列車は引上線に回送され、スイッチバックして乗車ホームに入線して客扱いをします。尚、到着列車の一部は回送列車になり、乗車ホームで客扱いを行いません。
そして、引上線の先には車止めがあります。
ちなみに、当駅より先への延伸構想は存在しないと思われます。当駅以東は民家もほとんどなく、丘陵地の山林が続きます。
 
 
あとがき
私が八草駅で下車(乗車)したのは2005年に2回と2009年に1回、計3度です。2005年当時の駅名は「万博八草駅」でした。2005年の1回目はリニモの乗りつぶしのため、2回目は愛・地球博(愛知万博)へ行くため、そして2009年はリニモの車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに下車(乗車)しました。駅構造そのものはモノレールや新交通システム(AGT路線)と類似していて、高架上に駅舎、高架下に2階に改札口といった具合でした。駅前には愛環線の駅がある以外、小さな集落があるのみでした。
  
東京からですと東京駅から東海道新幹線で名古屋駅まで行き、名古屋市営地下鉄東山線の藤が丘行きに乗車して、終点の藤が丘駅まで乗り通します。そしてリニモに乗り換えて終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線、近鉄特急などで名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ「ミニストップ」があるのみで、飲食店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、リニモを乗り鉄の際は、八草駅ですぐに引き返したり乗り換えたりせず、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)