瀬田駅【滋賀県】(東海道本線【琵琶湖線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 

今回の【駅】シリーズは、
滋賀県大津市の東部郊外に広がる住宅街に位置する東海道本線【愛称:琵琶湖線】の駅で、地名は全国的に有名ですが駅開業は1969年で意外と遅く、また瀬田川やことわざ「急がば回れ」で有名な瀬田の唐橋への最寄駅と思って下車するとエラい目に遭う(石山駅からの方が近いです)、新快速通過駅ながら滋賀県内で第4位の一日平均乗車人員を誇る駅、
瀬田駅 (せたえき。Seta Station) です。  
  
  
駅名  
瀬田駅 (JR-A 26) 
 
所在地  
滋賀県大津市   
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:琵琶湖線】  
 
隣の駅  
米原方・東京方……南草津駅  
京都方・神戸方……石山駅  
 
訪問・撮影時  
2020年12月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1969年開業)。
駅舎………………橋上駅舎(1969年完成。後にリニューアル。南北自由通路を兼ねています)。
出入口……………南口、北口。
バリアフリー……南北ともエレベーター・上りエスカレーターあり。点字ブロック設置。
駅前広場…………あり(南口のみロータリーあり。バスターミナル、タクシー乗り場併設)。
 
 

 

正面口に相当する南口です。上写真は北を、下写真は北西を望む。
1969年の開業時以来の橋上駅舎が現役ですが、手前に上りエスカレーターとエレベーターが設置され、かつリニューアルされているため、古い部分が隠れて新しい駅舎のように見えます。
ロータリー周りの一部には屋根が設置されています。
また、上写真左奥、「ロッテリア」の左手には公衆トイレ(車いす対応トイレ併設)と交番があります。
 
 

南口駅前です。交番前より南東を望む。左手に南口があります。
駅前はビルが建ち並んでいて、商店が多いです。正面左右にはビジネスホテルがあります(左…アパホテル、右…スマイルホテル)。
駅から離れると住宅街が広がっています。
奥へ延びる学園通りを180mほど進むと国道1号線との瀬田駅口交差点に差し掛かります。国道1号沿いにも商店が多いです。
学園通りをさらに南東へ進むと東海道新幹線をくぐり、その先の左手には瀬田公園が、右手には展望デッキから新幹線を眺められる商業施設「フォレオ大津一里山」があります(いずれも駅から約1.6km)。
さらに学園通りを南下すると名神高速道路を乗り越して、その先の東側の公園内に滋賀県立美術館(駅から約2.7km)、滋賀県立図書館(駅から約2.9km)があります。
名神を過ぎても学園通りを南下し続けると、駅から約2.8kmの地点の丘陵地に龍谷大学瀬田キャンパス(瀬田学舎)があります。学生は徒歩ではなくバスで通学するため、通学時間帯は瀬田駅のバスターミナルが混雑します。
 
 

こちらは北口です。南東を望む。
出入口の設備は南口と同等で、バリアフリー化されていますが、スペースが狭いです。
駅開設前より集落が形成されており、広い駅前道路を通せませんでした。
かろうじて身体の不自由な方の優先駐車スペースを確保できています。バス停留所とタクシー乗り場は北口にはありません。
写真右奥の階段前には郵便ポストと電話ボックスがあります。
また、駅舎の左隣には立体構造の有料駐輪場があります。
 
 

北口2階には、有料駐輪場直結の連絡口があります。北東(東京方)を望む。
一般の方は通常の出入口をご利用下さい。
 
 

北口駅前です。階段出入口前より北西を望む。
階段を下りて駅を出ると、この景色が広がります。左は萱野神社の境内です。
やはり駅の規模に対して駅前の狭さに驚きます。まぁ北口があるだけでも有り難いのですが、
 
 

北口駅前です。西を望む。
左手に北口があり、左前方には萱野神社が鎮座しています。元々は瀬田駅付近の一帯が萱野神社の境内でしたが、明治期に東海道本線が境内を二分する形で開通し、さらに昭和期に瀬田駅が開業したことにより南側に分かれた境内が駅前広場や市街地へと変貌しました。
北口駅前は昔からの大きな集落が形成されており、狭い道路ばかりです。広い道路を通す余地はありません。駅開業後も北口駅前に商店街は形成されませんでした。
約800m南西の線路沿いには東レ瀬田工場があります。
また、1.7kmほど西へ進むと琵琶湖に到達しますが、この付近は琵琶湖の南端部で、そこから南へは瀬田川が流れています(最終的に淀川になって大阪湾へ流れ出ます)。ことわざ「急がば回れ」の由来となった瀬田の唐橋は瀬田駅からかなり遠く(南口から約2.5km南西)、JRでは石山駅からの方が近く(約1.1km)、他社線も含めた最寄駅は京阪石山坂本線の唐橋前駅になります(約200m)。
そして、北口から約1.8km北西の草津市域には「イオンモール草津」があり、その西には琵琶湖を渡る近江大橋(現在は無料)が架かっています。
琵琶湖の対岸は大津市街です。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は北東を、下写真は東を望む。
上写真右・下写真右前方が南口で、上写真左・下写真左後方が北口です。
 
駅員配置………あり(業務委託駅。不在時に備え改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載インターホンあり)。
自動改札機……あり(6通路)。
ICカード………利用可能(『ICOCA』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(一番右の自動改札通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(窓口に面した右端。無人時は閉鎖。車いすの通行は不可能)。
窓口……………あり(改札窓口のみ。『みどりの窓口』は2020年6月営業終了)。
自動券売機……あり(改札口から離れた右側。ICチャージ可。『みどりの券売機プラス』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内外にあり(改札内は多機能トイレ併設、改札外は南口で、車いす対応トイレ併設)。 
改札内設備……AED(自動体外式除細動器)  
売店……………あり(改札外の自動券売機南側にJR西日本系の「セブンイレブン キヨスク」あり)。  
コンビニ………なし(南口駅前に「ローソン」と「セブン-イレブン」があります)。
 
業務委託駅で、無人の時間帯があります。その時間帯はインターホンでの対応になります。
改札内に売店・コンビニはありません。
 
1階にある各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。瀬田駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

下り内側線2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部は琵琶湖線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
瀬田駅の駅ナンバリングは「JR-A 26」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

 

駅構造……地平駅(北東~南西方向)。
配線………島式ホーム2面4線。
 
右ホーム(南)は右から1番のりば(下り外側線。草津線直通列車の大半が停車)、2番のりば(下り内側線。琵琶湖線列車と一部の草津線直通列車が停車)の順、
左ホーム(北)は右から3番のりば(上り内側線。琵琶湖線列車が停車)、4番のりば(上り外側線。草津線直通列車の全数が停車)の順です。
下りが京都・神戸方面、上りが米原・東京方面です。
新快速は当駅通過で、主に内側線を走行しますが、平日朝ラッシュ時は外側線を走行します。朝と夕方以降は草津線直通列車が運転されており、草津~京都間において先発列車の発車ホームがその都度変わりますので、事前に発車標での確認が必要です。
特急列車や貨物列車は外側線を走行します。 
 
ホーム有効長……12両分(本線快速列車の停車に対応)。
ホームドア………なし(2020年12月時点)。
ホーム幅…………中ほどは標準レベルですが、両端はやや狭いです。
上屋(屋根)………中ほどの約8両分。10両編成・12両編成は上家からはみ出すので、雨天時は要注意。
ホーム上設備……ベンチ、空調完備の待合室。飲料自動販売機の有無は確認し忘れました…。
 
各ホームの神戸寄り(手前側)の上空に橋上駅舎があります。
 
上写真は2番のりばより、下写真は3番のりばより、いずれも米原方・東京方を望む。
 
 

2番のりばより京都方・神戸方を望む。左から1番のりば~4番のりばの順です。
左の南口側はビルが建ち並んでいて、右の北口側は駅前にも一戸建て住宅があります。駅の南北で土地利用が全く異なっています。
また、外側線に列車が発着しない時間帯は線路際にロープを掛けており、飛び出し防止に努めています。草津線直通列車運転時はロープが外されます。
 
 

2番のりばより米原方・東京方を望む。
方向別複々線で、右から下り外側線・下り内側線・上り内側線・上り外側線の順ですが、複々線区間は2駅先の草津駅までで、以遠は複線になります。
この先、右手に工場などを、左手に住宅地を見ながら北東へ走り、やがて左側車窓が田園に変わると草津市に入り、ややローカルな郊外風景の中を進むと狼川を渡ります。その後は左へカーブして左手に開発途上の住宅用地を見ながら北北東へ走り、やがてビルやマンションが建ち並ぶ市街地に入ると南草津駅へと至ります。南草津駅は1994年開業で瀬田駅より30年新しいですが、乗車人員は県内2位で、2014年~2019年の間は草津駅を上回り県内1位を6年間維持していました。
 
 

2番のりばより京都方・神戸方を望む。左から下り外側線・下り内側線・上り内側線・上り外側線の順です。
かなり先、山陽本線に入って1駅目の兵庫駅まで方向別複々線が続きますが、その後は線路別複々線になって、西明石駅の先で複線になります。
また、遠方には滋賀県と京都府を隔てる山々が連なっています。
この先、住宅街の中を南西へ走りますが、左側を中心に低層~中層のマンションが林立しています。その後、右手に東レ瀬田工場を見て走ると右へカーブして進路を西寄りに変えると築堤高架になり、琵琶湖から流れ出る唯一の河川である瀬田川を渡ります。瀬田川を渡り終えると市街地に入り、地平区間に戻ると石山駅へと至ります。京阪石山坂本線の京阪石山駅と乗換可能で、京阪電車の駅は南口側にあります。
 
 
あとがき  
私が瀬田駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。琵琶湖線を乗り鉄・降り鉄した際に下車しました。京阪神の複々線区間でよく見られる2面4線の駅で、橋上駅舎を有しています。駅前は南口が整備されていて駅前も市街地化されていますが、北口は線路際まで集落が迫っており道路が狭く、駅前広場や商店すら無く駅裏の様相を呈しています。
 
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、琵琶湖線電車(米原方面、草津線方面)の普通列車に乗り換えて当駅下車です(新快速は通過)。また、米原駅で新幹線から琵琶湖線普通列車に乗り換えてもOKですが、新幹線・在来線とも本数が少ないので事前に時刻をご確認下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですとJR京都線の上り快速電車(行先不問)に乗車すれば乗換なしで当駅に到達できます。新快速にご乗車の場合は石山駅までに普通へお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札外にキヨスクがあり、南口駅前には複数のコンビニがあります。一方、駅前に飲食店は一定数あるものの、気軽に入れるチェーン店は駅前の「ロッテリア」「餃子の王将」、約400m東にあるショッピングセンター「アル・プラザ」内の「マクドナルド」、約450m南東の国道1号線沿いにある「和食さと」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。琵琶湖線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は瀬田駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、配線略図.net、さいきの駅舎訪問、Google地図、Wikipedia)