南草津駅【滋賀県】(琵琶湖線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
滋賀県草津市南部に位置する東海道本線【愛称:琵琶湖線】の駅で、1994年に開業した新駅であるものの開業以降は駅前や駅周辺が急速に発展して市街地化し、2011年に新快速停車駅に昇格、2014年に草津駅を上回り滋賀県内で最も一日平均乗車人員が多い駅になったものの、コロナ禍で駅南側にある立命館大学びわこ・くさつキャンパスへの通学生が減ったことから草津駅に抜き返され、現在は滋賀県内第2位の乗車人員を誇る駅である、
南草津駅 (みなみくさつえき。Minami-Kusatsu Station) です。
 
  
駅名  
南草津駅 (JR-A 25) 
 
所在地  
滋賀県草津市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:琵琶湖線】    
  
隣の駅  
米原方・東京方……草津駅  
京都方・神戸方……瀬田駅    
 
訪問・撮影時  
2020年8月、2021年8月  
 
 

 

 

南草津駅は地平駅で、おそらく1994年の開業以来からの橋上駅舎が大したリニューアルもされず継続使用されています。
東西に出入口があります。いずれも階段・上下方向エスカレーター・エレベーターの設備があり、バリアフリーに対応しています。また、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
 
写真は正面口に相当する東口です。上2枚は駅前広場南側より、下1枚は駅前広場北側より、いずれも西方向を望む。
右側に階段とEVが、左側に階段とESがあり、2階橋上階と上写真左側にある複合商業施設「フェリエ南草津(Ferie)」とを結ぶペデストリアンデッキが延びています。
また、中央の階段下にはJR西日本系のコンビニエンスストア「セブン-イレブン ハートイン」があります。
東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

 

 

東口駅前です。
いずれもペデストリアンデッキより、上写真は東南東を、中写真は東を、下写真は南を望む。
南草津駅開業前の東口駅前は田園が広がっており、ため池もありましたが、駅開業後はご覧のように市街地化されました。
駅周辺には商店や商業施設が多いです。南隣には駅とペデストリアンデッキで直結の複合商業施設「フェリエ南草津」があります(下写真)。ほかに「西友」もあります(上写真奥)。
約350m東には国道1号(東海道)が並行しており、国道沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでいます。
また、駅前にはマンションも多く(中写真)、京都や大阪のベッドタウンとしても機能しています。
駅から離れると住宅地で、新興住宅地の割合が高いですが、国道1号のすぐ東側(野路地区)には古くからの住宅地も見られます。「野路」は南草津駅計画段階での仮称でした。
 
約2km南の東海道新幹線沿い一帯にはパナソニックホームアプライアンス社草津地区の工場群があり、さらに1km南の名神高速道路沿い、草津ジャンクション付近には立命館大学びわこ・くさつキャンパスがあります。これらの施設へは東口から路線バスでアクセス可能です。南草津駅開業により、これらの施設へのアクセスが格段に便利になった一方、コロナ禍の影響で立命館大学では通学が制限されて南草津駅の利用が減少し、2024年には情報理工学部と情報理工学研究科が茨木駅近くの大阪いばらきキャンパスへ移転予定なので、これまでの南草津駅の勢いが減退する可能性があります。
そして、約1.8km南東には滋賀県立玉川高等学校があり、約2.4km東にはロクハ公園があります。但し、ロクハ公園は草津駅前から出ている路線バスを利用した方が便利です。
 
 

 

こちらは西口です。いずれも東方向を望む。
東口より簡素な造りで、右側に階段とESがあり、左側にEVがあります。
階段下にはトイレがあります(多機能トイレはありません)。
 
 

西口にもロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
写真は南西を望む。
 
 

また、西口には公園風の広場も設置されていて、東口側より落ち着きがあります。
広場には円形のモニュメントもあります。
写真は西方向を望む。
 
 

西口駅前です。西北西を望む。
駅前にはマンションが建ち並んでいて、ホテルもありますが、商店は東口側と比較して全然少ないです。
周辺は住宅街になっていますが、駅から離れると田園地帯も見られるようになります。
約850m北西には光泉カトリック中学校・高等学校が、約2km西には淡海医療センター(「淡海」の読みは「おうみ」)があります。
そして、駅から約3km西には琵琶湖内を埋め立てた人工島である矢橋帰帆島(やばせきはんとう)があり、湖南中部浄化センター、矢橋帰帆島公園が設置されており、公園にはキャンプ場やスポーツ施設があるため、週末は家族連れなどで賑わっているようです。但し、南草津駅、草津駅ともバスの本数が非常に少ないため(途中で乗換が必要な場合あり)、バスでのアクセスは注意が必要です(時刻は事前に要確認)。マイカーまたはタクシー利用が賢明でしょう。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。南草津駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
東西自由通路より、2枚とも概ね南方向を望む。
写真左が東口、写真右が西口です。
南草津駅は有人駅で、終日にわたり駅員が配置されているため、インターホンは未設置です。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が7通路あり、一番左の自動改札通路が幅広通路です。窓口に面した左端は点字ブロック設置の有人通路です。
改札口の左手前には『みどりの窓口』がありますが、主要駅で見られるようなウォークインタイプではありません。駅開業時はまさかここまで利用客が増えるとは予想していなかったでしょうね…。『みどりの窓口』の左側に指定席券売機『みどりの券売機』と自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機はICカードのチャージが可能です。改札口の右手前(改札外)にはICカードチャージ機もあります。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。改札外は西口出入口1階に通常のトイレがあり、東口前の「フェリエ南草津」1階に通常のトイレと車いす対応トイレ(オストメイト設備なし)があります。および改札外は南北の出入口1階に設置されています。また、改札内にはベンチとAEDもあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。下りエスカレーターはありません。
改札口の右手前(改札外)にはJR西日本系の売店「セブン-イレブン キヨスク」があり、東口出入口1階にはコンビニ「セブン-イレブン ハートイン」があります。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り1番のりばに設置されている建植式駅名標です。非電照式ですが、反射材が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部は琵琶湖線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
南草津駅の駅ナンバリングは「JR-A 25」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。

 

こちらは下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。
電照式と思われますが、私が訪問した夕刻には点灯していませんでした。
下部の青色は、建植式より濃く塗られています。
 
 

南草津駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
 
右ホーム(東)は右から1番のりば(下り外側線。平日朝ラッシュ時の新快速および草津線直通列車の大半が停車)、2番のりば(下り内側線。琵琶湖線列車(新快速のほぼ全列車・普通の全列車)と一部の草津線直通列車が停車)の順、
左ホーム(西)は右から3番のりば(上り内側線。琵琶湖線列車(新快速のほぼ全数・普通の全数)が停車)、4番のりば(上り外側線。平日朝ラッシュ時の新快速および草津線直通列車の全数が停車)の順です。
新快速は主に内側線を走行しますが、平日朝ラッシュ時は外側線を走行します。そのため、時間帯により発着ホームが変わりますので注意が必要です。
 
ホーム有効長は12両分で、2021年8月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は乗車人員の多さに対して狭い印象で、各ホームの両端部は特に狭くなっているため注意が必要です。実際、南草津駅では客と列車との接触事故が多発しているとの事です。
上屋は各ホームとも中央の約8両分に設置されています。10両編成・12両編成の場合は雨ざらしになる箇所が発生しますので、雨天時に南草津駅で下車される際は中ほどの車両に乗車になって下さい。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機が設置されています。
そして、各ホーム中ほどの上空には橋上駅舎があります。
 
写真は2番のりばより米原方・東京方を望む。
 
 

こちらは2番のりばより京都方・神戸方を望む。
ホーム端は結構狭くなっています。これも需要予測を読み間違えた結果かもしれませんね…。
開業時点でホームや駅設備を広く造ってしまうと過剰設備になる恐れがありますし、予測は難しいですね。
まぁ、これからホームを拡幅しようにも、左右の用地に余裕がないため、無理でしょうね…。
 
 

1番・2番のりばより米原方・東京方を望む。
方向別複々線で、右から下り外側線・下り内側線・上り内側線・上り外側線の順ですが、複々線区間は隣の草津駅までで、以遠は複線になります。
この先、郊外の住宅と田園が混在した中を北北東へ走り、新しい草津川を渡ると住宅密集度が上がります。そして天井川だった旧・草津川をトンネルでくぐり抜けると市街地に入り、滋賀県内で最も乗車人員が多い駅に返り咲いた草津駅へと至ります。草津市の代表駅かつ草津線との分岐駅で、構内は広いです。新快速停車駅です。
 
 

 

2枚とも1番・2番のりばより京都方・神戸方を望む。左から下り外側線・下り内側線・上り内側線・上り外側線の順です
かなり先、山陽本線に入って1駅目の兵庫駅まで方向別複々線が続きますが、その後は線路別複々線になって、西明石駅の先で複線になります。
この先、すぐに市街地を出て、左手に住宅や工場を、右手に広大な田園風景を見て南南西へ走ります。やがて右へカーブして進路を南西に変え、狼川を渡って少し走ると大津市に変わります。その後も右側車窓が住宅地に変わりますが、左側車窓は工場が多いです。そして左側にビル街が出現すると、瀬田駅へと至ります。新快速は通過します。
 
 
あとがき  
私が南草津駅で下車(乗車)したのは2020年、2021年の計2度です。いずれも紀勢本線や草津線などを乗り鉄した帰りに食事をするため立ち寄りましたが、2020年はついでに「降り鉄」して、撮影もしました。複々線区間にある2面4線の駅で、橋上駅舎を有しているのは周辺各駅と同じなのですが、駅前(特に東口側)には商業施設やマンションが建ち並んでおり、活気がありました。但し、特に発展しているのは駅前のみで、1km圏内にも田畑がまだまだ残っています。
 
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、琵琶湖線電車(米原方面、草津線方面)の新快速or普通列車に乗り換えて当駅下車です。また、米原駅で新幹線から琵琶湖線に乗り換えてもOKですが、新幹線・在来線とも本数が少ないので事前に時刻をご確認下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですとJR京都線の上り新快速or快速電車(湖西線方面を除く)に乗車すれば乗換なしで当駅に到達できます。当然、新快速の方が速いです。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内および西口駅前にコンビニがあります。一方、飲食店は駅の規模に対してさほど多くありませんが、一定数あり、500m圏内に複数のチェーン店があります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京からの到達難易度もさほど高くありません。琵琶湖線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南草津駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)