浜の宮駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
兵庫県加古川市南部、播磨灘近くに広がる住宅地に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、近くに鎮座する浜宮天神社(浜の宮天神社)が駅名の由来であり、神社の南側一帯に廣が津浜の宮公園の中には浜の宮市民プールがある、
浜の宮駅 (はまのみやえき。Hamanomiya Station) です。
  
  
駅名  
浜の宮駅 (SY 29)    
 
所在地  
兵庫県加古川市  
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:本線   
 
隣の駅  
西代方…………別府駅  
山陽姫路方……尾上の松駅  
 
訪問・撮影時  
2019年6月  
 
 

 

浜の宮駅は地平駅で、南側(海側)に駅舎が設置されています。
北側(山側)には駅舎・改札口が設置されておらず、北から駅舎へアクセスするには駅のすぐ西(写真左方向)にある踏切を渡って南側へ回る必要があります。
駅舎は、1969年に改築された簡素な平屋建てのものが今も使用され続けています。
出入口には段差がなく、各ホームまでも段差なく移動できるため、浜の宮駅はバリアフリーに対応しています。点字ブロックは駅舎出入口~各ホーム間に設置済みです。
出入口から離れた右には電話ボックスがあります。
そして、駅の規模の割には立派な駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。無料駐輪場もあります(右側)。ロータリー内にはヤシの木などが植えられています。
写真は2枚とも北東方向を望む。
 
 

駅前です。駅舎出入口より南西を望む。
駅前には商店が点在していますが、数は多くありません。
右側には駅前通りが手前~奥方向に延びていて、右手には山電を渡る踏切があります。
写真右前方の2階建てビルの1階はコンビニ「ファミリーマート」と学習塾、2階はホテル「ビジネスイン松葉」です。以前は1階にスーパー「トーホー」が入居していましたが、撤退しました。
そのビルの左から奥へ延びる路地を進むと浜の宮公園方面で、浜の宮天神社(南約450m)、浜の宮公園(南約500m)、浜の宮市民プール(南約750m)、と、いずれも徒歩圏内です。駐車場が非常に小さいため、お出かけの際は山陽電車をご利用下さい。
 
 

駅前です。駅前通りの南西方向を望む。
左後方に駅前広場と駅舎があります。後方に踏切があります。左手は「ビジネスイン松葉」などのビルです。
駅南側は住宅街が広がっています。区画整理されておらず雑然としていて、狭い道路ばかりです。
この通りを700m少々南西へ進むと、県道718号線(旧・国道250号線。通称:旧浜国道)に到達します。
ちなみに駅名は「浜の宮」なのですが、播磨灘までは直線距離で3.5kmほど離れています。かつては1.4kmほどで海岸線でしたが、一帯の海岸が高度成長期に埋め立てられて神戸製鋼所加古川製鉄所になり、当然ながら一般は立入禁止のため、結果として浜の宮駅から海を見に行くことはできません。
 
 

駅前です。駅前通りの北東方向を望む。
右手に駅前広場と駅舎があります。前方に踏切があります。「ビジネスイン松葉」などのビルは右後方です。
駅北側は田園が広がっていましたが、少しずつ宅地開発が進行し、現在は完全に住宅地へと変貌しました。商店は少ないです。しかし、都市計画とは無縁の開発が続いたため狭い道路がそのまま残っており、開発された各住宅地はいずれも規模が小さく独立していて、道路は行き止まりが多かったりします。ちなみにマンションも点在していますが、浜の宮駅周辺は戸建住宅が多いです。
約120m北東にはスーパー「マルアイ」があり、約150m北東では山陽新幹線の高架橋をくぐります。
そして駅前通りを700m弱北東へ進むと、国道250号線(通称:明姫幹線)に到達します。明姫幹線(略称:明幹)沿いにはロードサイド店が立ち並んでいます。
 
 

改札口です。出入口より北東を望む。
浜の宮駅は無人駅で、窓口はシャッターが下ろされています。
改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端が幅広通路、中央が点字ブロック設置通路です。左端通路は窓口に面しています。
改札口の右手前には自動券売機とカメラ搭載インターホンがあり、改札内には自動精算機とカメラ搭載インターホンがあります。券売機・精算機でICカードのチャージが可能です。
そして改札口の先は下り山陽姫路方面ホームで、段差なく移動できます。
奥に見える上り西代・神戸方面ホームは改札を通って左にあるエレベーター(跨線橋)および下り線ホームを右(西代方)に進んだ場所にある階段(地下道)でアクセスできます。バリアフリー対応です。
また、トイレ・多機能トイレは下り線ホームを左(山陽姫路方)へ進んだ先にあります。
尚、浜の宮駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
 

こちらは下り線ホームに設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
山陽電鉄の標準デザインです。
隣駅を含めて駅ナンバリングが併記されていて、浜の宮駅の駅番号は「SY 29」です。
尚、次駅の「おのえのまつ」ですが、おそらく昔はスペース一杯に文字が書かれていて、駅ナンバリングを入れるスペースがなかったことから、文字を左寄せにして右端に駅番号を入れたものをシール貼りしています。
 
 

浜の宮駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。
駅舎に面した右(南)のホームが下り山陽姫路方面で、反対側にある左(北)のホームが上り西代方面・神戸方面です。
普通車(普通列車)しか停車しないため、ホーム有効長は4両分です。ホームドアはありません。ホーム幅は周辺の駅と同じく、規模に対して広いですが、下り線ホームの西代方の端(右奥)だけは太陽光発電設備用に用地を捻出したからなのか、ホーム幅が非常に狭くなっています。
上屋は上下線ホームとも中ほど山陽姫路寄り(やや手前側)の約1両分しか設置されていません。雨ざらしの部分が多いので、雨天時の乗降は要注意です。
各ホームともベンチが設置されていて、下り線ホームには飲料自動販売機とトイレ・多機能トイレもあります。
そして、下り線ホームの中ほど山陽姫路寄り(上屋部分)に面して駅舎・改札口があり、その西代側には両ホームを結ぶ地下道(階段のみ)、山陽姫路側には両ホームを結ぶ跨線橋(エレベーターのみ)があります。
写真は下り線ホームより西代方・神戸三宮方を望む。
 
 

 

2枚とも下り線ホームより山陽姫路方を望む。
下り線ホーム西代方の端は非常に狭くなっています。直通特急などの通過時はこの場所から離れて下さい。
尚、当駅には側線や渡り線は存在しませんが、渡り線は1980年まで山陽姫路方にあったそうです。
 
 

 

下り線ホームより西代方・神戸三宮方を望む。
上写真の下り線ホーム西代方の端は新しく作り直されています。昔は元のホームが端まで延びていたと思われます。
この先、田園が混在した住宅地の中を南東へ走りますが、左側車窓は住宅の合間から山陽新幹線の高架橋が見えます。その後は別府川を渡り、引き続き住宅地の中を走ると左から新幹線が近づいてきて、こちらが盛土高架になり右手に商業施設「アリオ加古川(イトーヨーカドー)」が見えてくると別府駅(べふえき)へと至ります。1984年1月までは駅東側で別府鉄道野口線と別府鉄道土山線をオーバークロスしていましたが、別府鉄道側に駅は設けられていませんでした(駅近くの南に別府港駅が、北に別府口駅がありました)。
 
 

 

下り線ホームより山陽姫路方を望む。
左の下り線ホーム端近くにトイレと多機能トイレがあります。また、右の上り線ホームの端近くにはスロープがあり、車いす用通路として使用されていましたが、2015年にエレベーターが設置されたため使用停止となり、今は閉鎖されています(設備はそのまま残っています)。
この先、田園が混在した住宅地の中をしばらく北西へ走ります。右側車窓には山陽新幹線の高架橋も見えます。やがて築堤高架になると左へカーブしながら国鉄高砂線の廃線跡を転用した道路をオーバークロスしますが、昔の尾上の松駅はこの付近にあったと思われます。そして地平へ戻ると高砂線跡の道路が左側へと回り(この付近に高砂線の尾上駅がありました)、その高砂線跡道路が接近してくると尾上の松駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が浜の宮駅で下車(乗車)したのは2009年と2019年6月の計2度です。2009年は乗り鉄とは関係ない用件で、そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。相対式ホーム2面2線の駅で、南側(海側)に小さな駅舎が鎮座しています。2015年にバリアフリー化されました。駅前はやや雑然とした住宅地で、宅地開発が進んでいるものの近くに田畑が少し残っています。浜の宮天神社、浜の宮公園、浜の宮市民プールが徒歩圏内にあります。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り新快速に乗り換えて明石駅で下車します。そして隣接する山陽明石駅から山陽電鉄本線の下り直通特急に乗車して東二見駅まで行き、接続する普通車に乗り換えて当駅下車です(直通特急は通過します)。また、新幹線を西明石駅で下車し、JR神戸線を1駅戻って明石駅乗換でもOKで、さらに新神戸駅~神戸市営地下鉄西神・山手線~三宮駅/三ノ宮駅~JR神戸線~明石駅経由のルートでもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速に乗り明石駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。あるいは阪神の大阪梅田駅から直通特急(山陽姫路行き)に乗車し、東二見駅で普通車に乗り継いでも到達できます。こちらの方がJR経由より運賃が安く、フリーきっぷの「阪神・山陽 シーサイド1dayチケット」を使えば大人2,200円で往復可能です(正規の往復運賃:2,360円)。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、駅北側にスーパー「マルアイ」がありますが、駅近くに気軽に入れる飲食店はなく、飲食店自体が少ないです。最寄りの飲食チェーン店は約700m北東の「すき家」になります。また、浜の宮市民プールは施設外にプール営業期間限定の仮設売店がありますが、規模は小さいです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、山陽電鉄本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は浜の宮駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)