小手指駅【埼玉県】(西武池袋線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


  

今回の【駅】コーナーは、
埼玉県所沢市西部に広がる住宅街に位置する西武池袋線の運転上の主要駅で、駅近くに小手指車両基地があることから当駅始発・終着の列車が多数設定されているため駅名の知名度が高く、さらにラッシュ時に着席できる可能性が高い駅という事で人気があるのか、郊外にもかかわらず駅前には複数のタワーマンションがそびえ立っている、
小手指駅 (こてさしえき。Kotesashi Station) です。
 
 
駅名  
小手指駅 (SI 19)  
 
所在地  
埼玉県所沢市   
 
乗車可能路線  
西武鉄道:池袋線    
 
隣の駅  
池袋方………………西所沢駅  
飯能方・吾野方……狭山ヶ丘駅  
 
訪問・撮影時  
2022年4月  
 
 

 

 

小手指駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。1970年に信号所から駅に昇格し、その9年後の1979年に橋上化されました。
南北に出入口があります。いずれも階段・上りエスカレーター・エレベーターの設備があり、バリアフリーに対応しています。橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。
 
写真は以前の正面口に相当する北口です。上写真は南東を、中写真・下写真は南南西を望む。
北口にはペデストリアンデッキが接続しており、2階にも出入口があります(2階もバリアフリー対応)。
ペデストリアンデッキは小さな駅ビルの屋上を介して北側にあるタワーマンション群「小手指タワーズ」と結ばれています。
 
 

北口ペデストリアンデッキより北西を望む。
北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
駅前広場は小規模なテナントビルやスーパー「ヨークフーズ」、「小手指タワーズ」に取り囲まれている状態です。
 
 

 

北口駅前です。北北東を望む。上写真右手に北口出入口があります。
駅前から北北東へ延びる駅前通り「ハナミズキ通り」の両側にはタワーマンション「小手指タワーズ」がそびえ立っています。低層階にはクリニックなどのテナントが入居しています。
東棟(右側)の先にはスーパー「西友」があります。
駅周辺は住宅街で、商店も結構多いです。駅前はマンションの割合が高いですが、駅から離れると戸建住宅の割合が上がります。
また、2.2km東北東には西武新宿線新所沢駅があり、地図を見ると徒歩でショートカットできそうですが、列車を乗り継いだ方が概ね早く着きます(西武線は池袋線・新宿線とも本数が多く、所沢駅での乗換時間は少なくて済みます)。
 
 

こちらは南口です。北東を望む。
北口より後に開設されました。また、ペデストリアンデッキはありません。
こちらもロータリーを有する駅前広場が整備されており、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。乗り入れるバス路線は北口より南口の方が多いです。
 
 

 

南口駅前です。南南西を望む。上写真左手に南口出入口があります。
こちらの南口駅前も住宅街が広がっていますが、商店は北口側より少ないです。
駅前一帯には集合住宅群「西武小手指ハイツ」の各棟が建ち並んでいます。また、駅前広場の東西にはそれぞれ高層マンションが建っていて、まるで南口の門を形成しているかのようです。
こちらも駅から離れると一戸建て住宅の割合が高くなりますが、西へ500mほど進むと畑や茶畑が残っています。
約400m南南西には市民プールが併設されている北野公園が、約1.1km西には埼玉県立所沢西高等学校が、約1.7km西には国立病院機構西埼玉中央病院があります。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は東南東を、下写真は南を望む。
上写真左・下写真後方が北口、上写真右・下写真奥が南口です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が6通路あり、右端が幅広通路、右から3番目が点字ブロック設置通路です。自動改札機の右側にはウォークイン形式の有人通路(点字ブロック設置の広幅)があり、カウンター型の窓口が設置されています。ここで特急券や定期券を購入できます。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
改札内コンコースにはトイレと多機能トイレ、AED、飲料自動販売機、公衆電話があります。
そして1階にある各ホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
改札内左手には西武とファミリーマートのミニコンビニ「トモニー」があり、改札外にも窓口があります(改札外は取扱商品が少ないです)。また、南北の駅前にそれぞれコンビニがあります。
 
 

 

2枚とも下り4番線に設置されている建植式駅名標です。いずれも電照式です。
上写真は時刻表や路線図と一体になっています。
西武線の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています(SI 19)。
 
 

小手指駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
左(北)のホームは左から1番線・2番線の順でいずれも上り所沢・池袋方面および西武有楽町線経由東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線方面、右(南)のホームは左から3番線・4番線の順でいずれも下り飯能・吾野方面および西武秩父線経由西武秩父方面です。各ホーム南側(右側)の2番線と4番線が主本線(通過線)で、各ホーム北側(左側)の1番線と3番線が副本線(待避線)です。1番線には池袋方面からの折り返し列車も発着します。
ホーム有効長は10両分で、2022年4月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は全体的に広いです。
上屋は10両編成をカバーできる長さを有しています(ホーム両端に一部雨ざらしの箇所あり)。また、ホーム中ほどは橋上駅舎に覆われています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されており、下り3・4番線には空調完備の待合室もあります。
写真は3番線より池袋方を望む。
 
 

こちらは3番線より飯能方・吾野方を望む。右から1番線~4番線の順です。
 
 

 

2枚とも3番線より池袋方を望む。
ホーム端の先に渡り線があり、池袋方からの1番線での折り返しに対応しています。
また、1番線からは直進する形で側線が延びていて、すぐ行き止まりになっていますが、この側線は電化されているので電留線として使用されているようです。留置される場合は短編成を除き1番線の本線にかかる状態になると思われます。
この先、ほぼ一直線に住宅街の中を東南東へ走りますが、やがて沿線に畑や茶畑が目立つようになってくると右へカーブして進路を南南東に変えます。その後は再び住宅街の中に入り、左へカーブして進路を南東に変え、右から狭山線が接近すると西所沢駅へと至ります。狭山線の西武球場前方面は乗換ですが、小手指駅からですと急行以下の種別に乗る必要があります(快速急行は西所沢駅を通過するため)。
 
 

 

 

 

上写真は4番線より、下2枚は3番線より、いずれも飯能・吾野方および西武秩父方を望む。
3・4番線のホーム端には乗務員詰所らしき建屋があり、両ホーム端の先には乗務員専用の構内踏切があります。
そして上り線側(右側)の約300m先には小手指車両基地があり、本線、渡り線、出入庫線、留置線、側線、が輻輳しています。
この先、右手に小手指車両基地を見ながら西北西へ走りますが、途中で上り勾配に変わります。沿線風景も住宅街から農地や林主体に変化します。そして小手指車両基地が途切れると平坦に戻り、住宅地の中を引き続き西北西へ走ると狭山ヶ丘駅へと至ります。 
 
 
あとがき  
私が小手指駅で下車(乗車)したのは2022年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。首都圏に住む人であれば一度は聞いたことがあるかもしれない有名な駅ですが、訪問したのは2022年が初めてでした。2面4線の大きな構内を有しており、吾野方に小手指車両基地があるため、小手指行きや小手指始発の列車が多数設定されています。所沢市の中心部から離れているため駅前はさほど発展していないと思っていましたが、下車してみると駅前にタワーマンションが林立していて結構発展していることに驚きました。まぁ一部列車の始発駅で確実に座れるため、ベッドタウンとして人気があるのでしょうね。
 
新宿からですと西武新宿駅から西武新宿線の優等列車に乗って所沢駅まで行き(特急『小江戸』は別途特急料金が必要)、池袋線下り(行先不問)の快速急行以下に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅で下車し、品川下車の場合は山手線外回りで、東京下車の場合は山手線内回りor東京メトロ丸ノ内線で池袋駅まで行きます。そして西武池袋線の急行以下に乗り換えて当駅下車です。昼間帯の準急は途中のひばりケ丘駅で急行を待避します。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、ミニコンビニ「トモニー」が改札内にあり、南北の駅前にそれぞれコンビニがあります。飲食店は駅前に少なく、気軽に入れるチェーン店は「すき家」「日高屋」「タリーズコーヒー」「カフェ・ド・クリエ」「ドトール」「ポポラマーマ」くらいでしょうか。まぁコンビニが複数ありますし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、西武池袋線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は小手指駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:西武鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)