与野駅【埼玉県】(京浜東北線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県さいたま市浦和区北西端の市街地に位置する京浜東北線の駅で、旧与野市の名称を名乗っているものの、駅は旧浦和市域にあった、
与野駅 (よのえき。Yono Station) です。
 
 
駅名  
与野駅 (JK 45)  
 
所在地  
埼玉県さいたま市浦和区 (旧・浦和市)  
(※) ホーム南端部は中央区にまたがっています。   
 
乗車可能路線・系統  
JR東日本:京浜東北線  
(※) 宇都宮線高崎線湘南新宿ラインの列車は停車しません。      
(※) 当駅北方で東北貨物線に武蔵野線大宮支線が合流していますが、これは与野駅構内ではなく大宮操車場構内扱いです。  
 
隣の駅  
東京方・大船方……北浦和駅  
大宮方………………さいたま新都心駅   
 
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 

 

与野駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。東西に出入口があり、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
東西とも出入口には階段、エレベーターの設備を有しており、バリアフリーに対応しています。
また、駅北側には東西を結ぶ大原地下道があり、こちらは自転車も通行可能です。
 
写真は正面口に相当する西口です。2枚とも南東を望む。
駅前広場南東端に出入口があり、隣接して左側に駅ビル(2階建て。「バーガーキング」が入居)があります。
駅前広場には立派なロータリーがあり、タクシー乗り場も併設されているものの、バス停留所が存在しません。利用の低迷などにより西口を発着するバス路線は2010年以降皆無となり、西口近くを走るバス路線もありません(東口側には存在します)。
 
 

 

西口駅前です。上写真は北方向を、下写真は上写真奥の駅前広場北端より西を望む。上写真右奥の線路沿いに大原地下道の出入口があります。
駅前は再開発が行われ、マンションが林立しているものの、商店は少ないです。かつては商店も多く賑わっていたそうですが、1985年に西約1.4kmに埼京線および与野本町駅が開業したこと、大宮駅前や浦和駅前に大規模商業施設がオープンしたこと、さいたま新都心駅の街開きおよび2000年に北約1.1kmに京浜東北線・宇都宮線・高崎線のさいたま新都心駅が開業したことで与野駅の乗降客や駅前での買い物客が減少し、つれて商店も減少したと思われます。
また、北へ400mほど進むと「さいたま新都心」エリアに入り、1.3kmほどでさいたま新都心駅に到達します。迂回が必要なため、列車より遠回りとなります。
そして、与野駅そのものは旧・浦和市域にありますが、駅前広場より西側(上写真左奥、下写真の交差点より先)は旧・与野市域になっています。旧・与野市の玄関口だったため、浦和市域にありながら与野駅として開業しました。旧与野市域に入った一帯には住宅街が広がっています。
ちなみに旧・与野市役所は約1.2km西の埼京線沿いにありました。昔は与野駅が最寄駅でしたが、1985年以降は与野本町駅が最寄駅になりました。現在、旧市役所は中央区役所になっています。
 
 

 

こちらは1958年に開設された東口です。上写真は南方向を、下写真は西方向を望む。
駅ビルはありません。右手には一部2階建ての建屋があり、埼玉県発祥の中華料理店「日高屋」が入居しています。
出入口や橋上駅舎の建屋はリニューアルされていますが、出入口付近に昭和の雰囲気が残っています。
東口にも小さな駅前広場があります。ロータリーはありませんが、出入口手前にタクシー乗り場があります。
こちらの東口にもかつては路線バスが発着していましたが、2013年に約150m東、県道164号線上(旧中山道上)に移設されました。
 
 

 

東口駅前です。上写真は北方向を、下写真は上写真前方の十字路より東を望む。上写真左手に東口があり、十字路西側に大原地下道の出入口があります。
こちらは概ね旧・浦和市域になりますが、南へ100mほど進むと旧・与野市域に入ります。
東口前を南北に延びる路地及び東へ延びる県道120号線沿いには商店が立ち並んでいます。再開発は行われておらず、狭い道路と古い建物が多く残っています。特に下写真の県道120号線は歩道がなく危険です。
約100m東には県道164号線(旧中山道)がJR線と並行する形で南北方向に延びています。
駅から離れると住宅街が広がっています。
こちらも旧中山道を北へ700mほど進むと「さいたま新都心」に到達します。
そして、2kmほど北東へ進むと、田畑が残る芝川沿いの見沼地区に到達します。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。概ね南方向を望む。左が東口、右が西口です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が7通路並んでいますが、幅広通路はありません。窓口に面した右端には点字ブロック設置で車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機と指定席券売機があります。『みどりの窓口』は2013年に営業を終了しました。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
1階にあるホームとの間には階段1ヶ所(大宮方)、上下方向エスカレーター各1基(大船方)、エレベーター1基(中央)が設置されていて、バリアフリー化されています。
東西自由通路を挟んで上写真右後方にはJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

北行1番線に設置されている吊下式駅名標です。非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には京浜東北線のラインカラーであるスカイブルーが表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (JK 45)。
尚、「JK」は「女子高生」の意味ではなく、「JR」「Keihin-tohoku line (京浜東北線)」の意味ですw
 
 

 

与野駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。
 
右(西)が1番線で北行のさいたま新都心・大宮方面、左(東)が2番線で南行の浦和・東京・横浜・大船方面です。
また、1番線の右(西)には東北本線列車線【宇都宮線】【高崎線】の複線と東北貨物線(湘南新宿ライン)の複線、そして東北貨物線の上下線間に『むさしの号』『しもうさ号』が走行する武蔵野線大宮支線(貨物線)の複線が並走していて、与野駅は東北本線と武蔵野線支線の書類上の分岐駅になっていますが、与野駅にホームは設置されていません。ホーム設置スペースも用意されていません。
 
ホーム有効長は10両分で、2020年12月9日より簡易型のスマートホームドアが設置されています。ホーム幅は中央部こそやや広いものの、両端は絞られて狭くなっています。
上屋は全10両分に設置されています。
また、与野駅の所在地は浦和区(旧・浦和市域)ですが、ホームの東京方の端付近の一部(写真奥)は中央区(旧・与野市域)にかかっています。
 
写真は東京方・横浜方・大船方を望む。
 
 

こちらは1番線より大宮方を望む。
ホーム上にはベンチと飲料自動販売機が設置されています。また、東京方の端近く(後方)には係員詰所があります。
 
ちなみに発車メロディーは、
1番線……希望のまち   
2番線……JR-SH5-3   
です。
大宮方面、大船方面とも南隣の北浦和駅と同じです。
 
 

東京方・横浜方・大船方を望む。
左から京浜東北線、東北本線【宇都宮線】、東北貨物線上り線、武蔵野線大宮支線上下線、東北貨物線下り線の順で、少し先で武蔵野線大宮支線が地下トンネルに入ってからは京浜東北線・宇都宮線・東北貨物線の線路別三複線が王子駅付近まで続きます。
この先、すぐに中央区から浦和区に戻り、住宅街の中を南南東へ走ります。そして右側を走る武蔵野線大宮支線が地下トンネルに入ると左へカーブして進路を南東に変え、ほどなくして北浦和駅へと至ります。京浜東北線の単独駅です。
 
 

1番線より大宮方を望む。
ホームドアがない端の部分は柵により立入禁止になっています。
右から京浜東北線、東北本線【宇都宮線】、東北貨物線上り線、武蔵野線大宮支線上下線、東北貨物線下り線の順で、東北貨物線と武蔵野線大宮支線はすぐ先で合流し、かつ多くの側線が分岐します。
この先、住宅街の中を北北西へ走り、県道159号線をアンダーパスすると左手にさいたま新都心のビル群が現われ、大宮区に入ります。そして緩く左へカーブして、さいたま新都心の中心部へ進むと2000年開業のさいたま新都心駅へと至ります。大宮区と中央区の境界に位置しますが、所在地は大宮区です。さいたま新都心駅に宇都宮線・高崎線の列車は停車しますが、貨物線にホームがないため湘南新宿ライン、『むさしの号』『しもうさ号』は通過となりますのでご注意下さい。
 
 
あとがき  
私が与野駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。京浜東北線のみ1面2線の駅で、隣の東北本線、東北貨物線にはホームがありません。埼玉県内の他の多くの京浜東北線駅と同じく、古い駅舎がリニューアルされながら継続使用されており、国鉄時代の面影も残っています。駅前は市街地で、東西で均等に発展し、栄えていましたが、旧与野市側の西口の方が再開発が進み、整然とした雰囲気の街並みでした。
 
新宿駅からですと湘南新宿ラインに乗り浦和駅で下車、京浜東北線北行に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行き、京浜東北線北行(大宮行きのみ)に乗り換えればそのままアクセスできます。東京~浦和間は上野東京ライン経由宇都宮線・高崎線列車を使えば所要時間が幾分短縮できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内に「NewDays」が、東西の駅前にも複数あります。一方、飲食店も駅前に一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店はさほど多くありません。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は与野駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)