長滝駅【大阪府】(阪和線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府泉佐野市南部郊外に広がる住宅地に位置する阪和線の駅で、ホームからは車両基地である吹田総合車両所日根野支所が見える、JR西日本和歌山支社管轄の最北端の駅、
長滝駅 (ながたきえき。Nagataki Station) です。
 
  
駅名  
長滝駅 (JR-R 46)    
 
所在地  
大阪府泉佐野市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:阪和線  
 
隣の駅  
天王寺方………日根野駅  
和歌山方………新家駅    
 
訪問・撮影時  
2021年11月 
 
 

長滝駅は地平駅で、上り線側(北西側)に駅舎があります。南東側には駅舎・出入口がありません。
前身の阪和電気鉄道時代からの三角屋根の古い平屋建て駅舎が現役で使用されています。今後、バリアフリー化や橋上化の構想が出てきた場合は駅舎の先行きが心配になってきます。
ちなみに長滝駅は跨線橋が階段のみのためバリアフリーに対応していません。車いすで長滝駅をご利用の場合はJR西日本へお問い合わせ下さい。
写真は南東を望む。駅舎出入口前に郵便ポスト、電話ボックス、飲料自動販売機があります。
 
 

駅舎の右側には公衆トイレがあり、多機能トイレが併設されています。改札内にトイレはありません。
また、長滝駅に駅前広場がありませんが、駅舎の前を通る道路の幅が広くなっています。
路線バスは駅前に乗り入れておらず、駅前にタクシーは常駐していません。
最寄りのバス停は約200m西、府道248号線沿いに設けられています。
写真は南東方向を望む。左手に駅舎があります。
 
 

駅前です。駅舎出入口前より北西を望む。
周辺は古くからの住宅地で、田園が混在しています。商店は少ないです。
約800m北西の府道248号線沿いには「土佐日記」の紀貫之ゆかりの神社である蟻通神社が鎮座しています。
また、約3km北西には南海本線の羽倉崎駅がありますが、長滝駅前より羽倉崎駅前の方が栄えています。
 
 

こちらはホームより南東を望む。
駅南東側は「駅裏」で、田園風景の中に住宅が混在する風景が広がっています。
写真奥の盛土上には阪和線や関西空港線の車両基地である吹田総合車両所日根野支所があり、長滝駅ホームから目視で確認できます。
出入庫は長滝駅ではなく1駅北隣の日根野駅から行います。
 
 

改札口です。出入口より南東を望む。駅舎の大きさとは裏腹に、乗客が利用できる空間は少ないです。
以前は有人駅でしたが、2019年4月1日に無人化され、改札機の左手前にあった『みどりの窓口』も廃止されました。
今は無人駅なので、改札内外にインターホンが設置されています(きっぷ確認用カメラなし)。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の簡易型自動改札機が2通路あり、窓口跡に面した左が点字ブロック設置の幅広通路です。
この簡易型改札機は扉がなく、また磁気券は入場用しかありません。磁気券で出場する場合は改札内の改札口横にあるきっぷ回収箱(集札箱)にきっぷを投入する形になります。ICカードは入場、出場とも処理が可能です。
左の幅広通路が有人通路跡です。上部には「うらが白色のきっぷ」の案内板が残っています。
改札窓口跡と左手前の『みどりの窓口』跡は板で閉鎖されていて、掲示物が掛けられています。
『みどりの窓口』跡の手前には自動券売機(ICカードのチャージ可能)があり、改札内にはICチャージ機(2,000円札以上は改札外の自動券売機でチャージして下さい)があります。
そして改札を通って右へ曲がると跨線橋で、各ホームに通じています。跨線橋には階段しかありませんので、バリアフリー非対応です。
トイレは駅舎外(改札外)の設備をご利用下さい(多機能トイレ併設)。
尚、長滝駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

下り3番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射材が使用されています。
JR西日本の標準デザインです。下部は阪和線のラインカラーであるオレンジ色より薄い色(山吹色~黄色)に塗られています。
長滝駅の駅ナンバリングは「JR-R 46」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

こちらは上り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはおそらく蛍光灯です。
こちらは阪和線のラインカラーであるオレンジ色に塗られています。
 
 

長滝駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
左ホーム(北西)が左から1番のりば・2番のりばの順で、ともに上り日根野・天王寺方面です。
左ホーム(南東)が左から3番のりば・4番のりばの順で、ともに下り和歌山方面です。
内側の2番・3番のりばが主本線(通過線)、外側の1番・4番のりばが副本線(待避線)ですが、2022年現在、当駅で待避する定期列車は設定されていません。
ホーム有効長は各のりばとも20m車がギリギリ7両分の長さしかありません(6両編成以下が発着可能)。なので8両編成で運転される列車は当駅を通過します。
2021年11月時点でホームドアは設置されていません。また、私鉄買収路線の名残でホーム幅が全長にわたり非常に狭くなっています。特急『くろしお』が高速で通過しますので注意が必要です。
上屋は各ホームとも和歌山寄り(手前側)の約2.5両分しか設置されていません。雨天時に長滝駅で下車される際は和歌山寄りの2両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。JR西日本の駅では珍しくベンチが線路の方を向いていますが、普段列車が発着しない外側線(1番のりば、4番のりば)に向いているため、もし落下したとしても列車と接触するリスクは低いです。
和歌山方の端(写真後方)には跨線橋の階段があり、左側にある改札口に通じています。
写真は3番のりばより天王寺方を望む。
 
 

 


こちらは3番のりばより和歌山方を望む。右から駅舎、1番のりば~4番のりばの順です。
4番のりばの左側(南東側)にはやや広いスペースがありますが、そこに側線や貨物設備など鉄道関係の設備があった可能性はあります。

 

3番のりばより天王寺方を望む。
両端の各副本線は使用頻度が低いため、一部が草に覆われていました。
この先、右手の住宅地の間から吹田総合車両所日根野支所を見ながら田園が混在した郊外風景の中を北東へ走り、関西空港自動車道と国道481号をくぐると右から吹田総合車両所日根野支所が寄り添い、左から高架の関西空港線が寄り添います。そして阪和線の上下線が開いて、その間に関西空港線が入り込むと(上り線が関西空港線をくぐります)吹田総合車両所日根野支所の出入庫線が合流し、続いて関西空港線が地平レベルになると主要駅である日根野駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも3番のりばより和歌山方を望む。
各ホーム端に跨線橋があります。
この先、左手に和泉山脈の山々を遠望しながら田園風景の中を南西へ走り、やがて右へカーブして泉南市に入ると樫井川を渡って、住宅が混在した丘陵地の中を西南西へ走るようになります。その後は左へカーブして進路を南西に戻し、丘陵地を出ると新家駅(しんげえき)へと至ります。
 
 
あとがき  
私が長滝駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。阪和線を乗り鉄した際に途中下車しました。各駅停車種別のみが停車する小駅ですが、2面4線を有しています。しかしながら現在は当駅で待避する列車は存在せず、場合によっては待避設備が撤去される可能性もあるかもしれません。阪和電鉄時代からの三角屋根の駅舎が残っています。駅前は阪和線の駅にしてはローカル度が高く、昔走っていた103系には不似合いな風景でした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下)に乗り換えて大阪駅で下車します。大阪駅では大阪環状線内回りホームから発車する紀州路快速の和歌山方面行き(関空快速は乗車不可。関空快速を併結している場合は後4両が「紀州路快速」です)に乗車して当駅下車ですが、朝の一部列車は当駅を通過するので、手前の日根野駅で普通など各駅停車種別にお乗り換え下さい。また、紀州路快速が運転されていない時間帯は大阪駅から大阪環状線で天王寺駅まで行き(内回り・外回り、どちらも所要時間が大して変わりません)、阪和ホームから発車する阪和線列車をご利用下さい(快速は通過します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと大阪駅から上記のルートで到達できます。難波からですとJR難波駅から大和路線に乗り、新今宮駅で紀州路快速の和歌山方面行きにお乗り換え下さい(関空快速または日根野以南通過運転列車は乗車不可)。紀州路快速が運転されていない場合は上記の通り天王寺駅で阪和線列車にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる飲食店はありません。最寄りのコンビニは約200m西の「ローソン」になります。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪和線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は長滝駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)