日根野駅【大阪府】(阪和線、関西空港線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府泉佐野市南部、郊外の住宅地に位置する阪和線と関西空港線の分岐駅で、関空快速と紀州路快速の分割・併合が行われている駅、また車両基地が隣接している事から当駅始発・終着の列車が多数設定されている運転上の主要駅であり、さらに「イオンモール日根野」が近くにあるため、買物客の利用も見られる、
日根野駅 (ひねのえき。Hineno Station) です。
 
  
駅名  
日根野駅  
 
所在地  
大阪府泉佐野市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:阪和線関西空港線  
 
隣の駅  
阪和線 (JR-R 45)  
天王寺方………熊取駅  
和歌山方………長滝駅    
  
関西空港線 (JR-S 45)  
関西空港方……りんくうタウン駅  
 
訪問・撮影時  
2021年3月 
 
 

日根野駅は地平駅で、和歌山方(南側)に橋上駅舎を有しています。
東西に出入口があります。橋上駅舎は東西自由通路を兼ねていますが、すぐ南側に踏切があるため駅舎を通り抜ける人は少ないです。
また、エレベーターは東口側にしかありませんので、車いすで駅を利用する場合は必然的に東口を利用する事になり、また駅の東西間を移動する場合は踏切を渡らなければなりません。
 
踏切・線路を挟んで右が東口で、左が西口です。
写真は北を望む。
 
 

東口です。北北西を望む。左前方に踏切があり、その先に西口があります。
手前に階段出入口があります。裏手にはエレベーター出入口があります。
東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

東口駅前です。南東を望む。
駅東側にはため池があり、田園が広がっていましたが、再開発により新しい街が誕生しました。
周辺は住宅街で、駅前にはマンションが多いです。駅前には商店も点在しています。
南側には昔からの日根野の集落がありますが、東側には田園が残っています。
約900m東には大阪府立日根野高等学校があります。その北隣の熊取町域には大阪観光大学があります(駅から正門まで約1.6km)。
また、約400m北の阪和線沿いにはショッピングセンター「イオンモール日根野」があります。
 
 

こちらは西口です。東を望む。右手に踏切があり、その先に東口があります。
西口は用地の関係もあり、所狭しと階段出入口があるのみです。出入口は駅前道路に面しています。
尚、西口には駅前広場がありません。
 
 

西口駅前です。北北西を望む。右手に西口があり、後方に東口と踏切があります。
西側は再開発されておらず、私鉄駅前のような雰囲気を感じます(阪和線は私鉄買収路線です)。
奥に延びる駅前通り沿いには小さな商店街が形成されています。
こちら側も住宅地が広がっていますが、駅から離れると田園地帯が多く残っています。
また、2.8km北北西には南海本線と南海空港線の泉佐野駅があります。日根野駅前より泉佐野駅前の方が栄えていますが、泉佐野駅前には「イオンモール」のような大型商業施設はありません。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。北北東を望む。
右が東口(イオンモール方面)で、左が西口(泉佐野駅方面)です。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。右端には有人通路があり、窓口に面しています。
改札口の先、手前側の左右には1階各ホームとを結ぶ階段が、奥側の左右には各ホーム行きのエレベーターが(1・2番のりば側には階段も併設)、それぞれ設置されています。
 
 

こちらは東を望む。左が改札口で、前方が東口、後方が西口です。
改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、写真奥には自動券売機と指定席券売機『みどりの券売機』があります。
改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機ではICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札を入って左側にあります。
尚、日根野駅構内に売店・コンビニはありません。東口駅前広場の北側にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。今流行している非電照式です。
JR西日本の標準デザインで、日根野駅は阪和線の所属駅であるため、下部は阪和線のラインカラーであるオレンジ色に塗られています。
ちなみに関西空港線のラインカラーはJR西日本のコーポレートカラーと同じ青色です。
日根野駅の駅ナンバリングは阪和線が「JR-R 45」、関西空港線が「JR-S 45」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

日根野駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。ホームの和歌山方(手前側)は軽くカーブを描いています。
 
右ホーム(東)が右から1番のりば・2番のりばの順で、ともに阪和線下り和歌山方面および関西空港線下り関西空港方面です(天王寺方面の一部列車も発着)。
左ホーム(西)が右から3番のりば・4番のりばの順で、ともに阪和線上り天王寺方面です(和歌山方面・関西空港方面の一部列車も発着)。
下2番のりばと上り4番のりばが主本線(通過線)で、下り1番のりばと上り3番のりばが副本線(待避線)です。
また、当駅では関空快速と紀州路快速の分割・併合作業がほぼ終日にわたり行われています。
 
ホーム有効長は、特急列車の停車に対応するため9両分あります(快速以下は最長8両編成での運転です)。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は主要駅にしてはやや狭いです。
上屋は1・2番のりばが和歌山方・関西空港方(手前側)の8両分に設置されていますが、3・4番のりばは和歌山方・関西空港方の6両弱分にしか設置されていません。雨天時の乗降は要注意です。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・空調完備の待合室が設置されており、1・2番のりばには係員詰所もあります。
各ホームの和歌山方(後方)には2階改札口とを結ぶ階段・EVがあります。また、各ホームの中ほどには乗換専用の跨線橋があります(階段・EV併設)。この乗換用跨線橋は和歌山方面~関西空港の利便性向上のために設けられていると思われます(基本的に和歌山方面~関西空港方面の乗換はホーム間移動を伴います。
 
写真は2番のりばより阪和線・天王寺方を望む。
 
 

3番のりばより阪和線・和歌山方、関西空港線・関西空港方を望む。
左から1番のりば~4番のりばの順です。
1・2番のりばから見て3・4番のりばは少しだけ和歌山方(前方)にずれています。
こちらのホーム天王寺寄りは改札口から遠いため、人が少ないです。
人が少ないからか、3・4番のりばの天王寺方には上屋が設置されていません。
 
 

3番のりばより阪和線・天王寺方を望む。すぐ先で府道247号線をアンダーパスして、その先の右手に「イオンモール日根野」があります。
この先、田園が混在した郊外風景の中を北北東へ走りますが、やがて新興住宅地の中を走るようになると熊取町へと変わります。その後は右へカーブして引き続き住宅地の中を走ると、快速停車駅である熊取駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも2番のりばより阪和線・和歌山方、関西空港線・関西空港方を望む。
この先、線路が複雑に交差し、阪和線・関西空港線・吹田総合車両所日根野支所(車両基地)への出入庫線に分かれます。左前方には吹田総合車両所日根野支所が見えます。
 
阪和線はこの先、関西空港線の複線を抱き込む形で右へカーブしながら外側を走り、上り線が関西空港線をアンダークロスすると上下線が寄り添います。その後は左手に吹田総合車両所日根野支所を見ながら田園が混在した郊外風景の中を南西へ走り、関西空港自動車道をアンダーパスした後は左遠方の築堤上にある車両基地を見て住宅地の中を走ると長滝駅へと至ります。
 
一方、関西空港線はこの先、阪和線の内側を上り勾配で走り、すぐに右へカーブして阪和線上り線をオーバークロスします。その後は高架区間で右手に田園風景を見ながら右カーブで走り、やがて左からやって来た関西空港自動車道に寄り添うと進路を北北西に変えて郊外風景の中を高架区間で走ります。そして住宅街に入ると左へカーブして進路を北西に変え、南海本線をオーバークロスしてすぐに右から南海空港線が合流すると、程なくして南海との共同使用駅であるりんくうタウン駅へと至ります。りんくうタウン駅は南海の管理駅ですが、『みどりの窓口』が設置されています。
 
 
あとがき  
私が日根野駅で駅の外に出たのは2005年、2021年の計2度です。2005年は阪和線を乗り鉄した際、理由は忘れましたが駅の外に出ました。そして2021年は大阪府南部・泉州地方を乗り鉄した際に立ち寄りました。主要駅で2面4線を有していますが、駅前は意外とローカルでギャップに驚きました。ちなみに日根野駅は普通電車のみ停車の小駅でスタートしましたが、日根野電車区開設、関西空港線開業と駅が変化する過程で快速停車駅へと昇格、さらに特急『くろしお』『はるか』が停車する主要駅にまで成長しました。その出世ぶりは凄いの一言です。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下)に乗り換えて大阪駅で下車します。大阪駅では大阪環状線内回りホームから発車する関空・紀州路快速(直通快速も可)に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと大阪駅から上記のルートで到達できます。難波からですとJR難波駅から大和路線に乗り、新今宮駅で関空・紀州路快速(直通快速も可)にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、東口駅前にコンビニがありますが、気軽に入れる飲食店は駅前にありません。約400m北の「イオンモール日根野」にはチェーン店を含めて飲食店が多数あります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪和線・関西空港線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は日根野駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)