熊取駅【大阪府】(阪和線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府熊取町西部、泉佐野市との境界にほど近い住宅地に位置する阪和線の快速停車駅で、郡部に所在する駅の中でも乗車人員が多く、現在は大半の区間快速の折り返し駅となっている、
熊取駅 (くまとりえき。Kumatori Station) です。
  
  
駅名  
熊取駅 (JR-R 44)    
 
所在地  
大阪府泉南郡熊取町 
(※) ホームの天王寺方(北側)は泉佐野市域にまたがっています。    
 
乗車可能路線  
JR西日本:阪和線  
 
隣の駅  
天王寺方……東佐野駅  
和歌山方……日根野駅    
 
訪問・撮影時  
2021年11月 
 
 

熊取駅は地平駅で、1997年に完成した橋上駅舎を有しています。東西に出入口があり、橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
但し、エレベーターは現在、東口側にしかありませんので、西側から車いす等で熊取駅をご利用の場合は約250m北の踏切または約150m南のガードを通って東側へ回る必要があります。
 
写真は正面口に相当する東口です。西北西を望む。橋上化以前はこちらの東側に駅舎がありました。
左右に階段出入口があり、中央にエレベーター出入口があります。
出入口の1階には「駅下にぎわい館」という熊取町営の観光案内所があり、レンタサイクル貸出も行っています。
また、左手前方向にデッキが延びており、駅前広場東側とを結んでいます。デッキに通じる出入口には階段と上りエスカレーターが設置されています。
東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

 

東口駅前です。上写真は橋上駅舎2階より東北東を、下写真は駅前広場より東南東を望む。
熊取駅は熊取町の北西端に位置していますが、駅前にはビルが多く栄えています。但し商店はあまり多くなく、駅北側を東西方向に延びる国道170号線(大阪外環状線)沿いにロードサイド店舗が立ち並んでいます。
熊取町役場は約1.6km東南東の町中央部、外環状線南側を通る幹線道路沿いにあります。
そして約3.5km南南東の丘陵地には大阪体育大学と大阪体育大学浪商中学校・高等学校があります。約3.8km東には関西医療大学が、約1.7km南には大阪観光大学があります(こちらは日根野駅からの方が近いです)。
また、熊取町は4万人を超える人口を有しており、丘陵部に新興住宅地が多く、大阪のベッドタウンになっています。熊取駅の利用客も多く、郡部の駅ながら以前より快速停車駅であることも納得できます。
 
 

こちらは西口です。南を望む。
いかにも「駅裏」といった雰囲気で、側道沿いに階段出入口があるのみです。エレベーターはありません。
西口駅前は再開発が進んでいませんが、将来的には側道右側(西側)に駅前広場が整備される予定です。そのためか、東西自由通路の西端部は西側へ延伸可能な構造にも見えます。
前述の通り、西口には正式な駅前広場はなく、乗り入れるバス路線もありませんが、駅前広場整備予定地の一部を利用して簡素な一般車転回場が設けられています(写真右側にあります)。
 
 

西口駅前です。北を望む。
出入口の前には民間の有料駐輪場があります(写真左)。

また、前方左には簡易式の一般車転回場があります。
周辺は住宅地になっていますが、再開発されていないため雑然とした印象です。商店はほとんど見られません。
もし再開発が進行すると、駅前風景がガラッと変わるかもしれません。
また、駅は熊取町にあるものの、駅の少し西側や北側が泉佐野市域であるのも再開発が進行していない一因かもしれませんが(西口の利用者は熊取町民より泉佐野市民の方が多いと思われます)、現状は泉佐野市側の方が再開発(区画整理)が進行しています。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。東西自由通路より北北東を望む。右が東口、左が西口です。
熊取駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外にはきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番右の自動改札通路が点字ブロック設置の幅広通路です。窓口に面した右端には有人通路があります。
改札口の右手前には『みどりの窓口』の跡があり、窓口跡は掲示板で塞がれています。
『みどりの窓口』跡の右には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。自動券売機の右側にはオペレーター対応型指定席券売機『みどりの券売機プラス』があります。また、改札の左手前(改札外)の売店跡らしき場所には飲料自動販売機が設置されています。
トイレと多機能トイレは改札内にあり、改札外も東口1階「駅下にぎわい館」横にあります(改札外はオストメイト設備なし)。改札内にはAEDもあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、熊取駅構内に売店・コンビニはありません。東口駅前に「ファミリーマート」があります。
 
 

下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインです。下部は阪和線のラインカラーであるオレンジ色に塗られています。
熊取駅の駅ナンバリングは「JR-R 44」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

 

熊取駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
左ホーム(東)は右から1番のりば・2番のりばの順でいずれも下り和歌山方面・関西空港方面、左ホーム(東)は右から3番のりば・4番のりばの順で上り天王寺方面・大阪環状線方面です。内側の
2・3番のりばが主本線(通過線)、外側の1・4番のりばが副本線(待避線)です。尚、当駅で天王寺方面へ折り返す列車(日中の区間快速など)は下り側の1番のりばに発着しますので注意が必要です。
ホーム有効長は8両分で、2021年11月時点でホームドアは設置されていません。ホーム幅は標準です。
上屋は8両分設置されていますが、天王寺方の端は雨ざらしになっています(この部分に列車は停車しません)。各ホーム中ほどから和歌山寄りの直上に橋上駅舎があります。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は2枚とも3番のりばより天王寺方を望む。 
 
 

こちらは3番のりばより和歌山方を望む。左から1番のりば~4番のりばの順です。
駅舎・改札口は和歌山寄り(奥)にあります。
尚、熊取駅の所在地は駅名通り熊取町なのですが、ホーム天王寺方(手前側)の2両分少々は泉佐野市域にまたがっています。
 
 

 

また、4番のりば中ほどにおいて、保線用側線(1線)が西に分岐しています。
天王寺方から分岐する形で、和歌山方が行き止まりになっています。

上写真は和歌山方を望む、下写真は天王寺方を望む。
 
 

3番のりばより天王寺方を望む。こちらのホーム端は泉佐野市域です。
分かりづらいですが、陸橋下付近に2番のりば(下り主本線)を除く各線に出発信号機が設置されており、副本線が主本線へと合流した先に下り線から上り線への片渡り線があります。この設備・構造により、天王寺方からの折り返しは1番のりばに限定されてしまいます(4番のりばは不可)。
この先、すぐに国道170号(大阪外環状線)の陸橋をくぐり、住宅地の中を北北東へ走りますが、田畑が混在しており、また起伏に富んでいます。切り通し区間に入って府道241号線をアンダーパスすると地平区間に戻り、右手に池を見て走ると程なくして東佐野駅へと至ります。
 
 

3番のりばより和歌山方を望む。
こちらは1・2番のりばの他、3番のりばにも出発信号機があり、ホーム端のすぐ先で3番のりば(上り主本線)から2番のりば(下り主本線)への片渡り線があります。したがって、和歌山方からは3番のりばのみ折り返し可能な構造ですが、現在、和歌山方から熊取駅で折り返す営業列車は設定されていません。
この先、やや起伏に富んだ住宅地の中を南南西へ走り、やがて左へカーブすると泉佐野市に変わります。その後は平坦区間になり、右手に田畑を、左手に「イオンモール日根野」を見て南南西へ走ると、今や阪和線系統の車両基地である吹田総合車両所日根野支所への出入庫駅かつ関西空港線との分岐駅として小駅から主要駅へと成り上がった日根野駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が熊取駅で下車(乗車)して改札を出たのは2021年の1度きりです。阪和線を乗り鉄した際に途中下車しました。国鉄時代からの快速停車駅で、島式ホーム2面4線、橋上駅舎を有しています。正面口に相当する東口駅前は立派な駅前広場があり、それなりに再開発されていますが、駅から離れると昔ながらの住宅地が残っています。一方、西口側は未開発で、駅前広場がありませんが、将来的に駅前広場が整備されるかもしれません。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下)に乗り換えて大阪駅で下車します。大阪駅では大阪環状線内回りホームから発車する関空快速・紀州路快速の関西空港・和歌山方面行き(関空快速・紀州路快速のどちらもOK)に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと大阪駅から上記のルートで到達できます。難波からですとJR難波駅から大和路線に乗り、新今宮駅で関空快速・紀州路快速の和歌山方面行き、あるいは天王寺駅で阪和ホームから発車する快速にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、東口駅前にコンビニ「ファミリーマート」がある一方、駅前に気軽に入れる飲食店はありません。最寄りのチェーン店は約350m北東の「珈琲館」で、約550m東の外環状線沿いには「本家さぬきや」が、さらに約700m東の外環状線沿いには「丸亀製麺」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪和線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は熊取駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)