関ノ宮駅【三重県】(名松線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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(車両は伊勢竹原駅にて撮影)  

 

今回の【駅】コーナーは、
三重県中部、津市南西部に位置する白山地区の中央部にある名松線の駅で、津市役所白山庁舎(旧・白山町役場)への最寄駅であるものの、駅舎すらなく1面1線のホームだけが設置されている小駅である、
関ノ宮駅 (せきのみやえき。Sekinomiya Station) です。
  
  
駅名  
関ノ宮駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
三重県津市 (旧・一志郡白山町)  
 
乗車可能路線  
JR東海:名松線  
 
隣の駅  
松阪方…………伊勢川口駅  
伊勢奥津方……家城駅  
 
訪問・撮影時  
2020年11月
 
 

 

関ノ宮駅は地平駅で、駅舎は存在しません。
松阪方(東)の県道664号線との踏切南側に出入口があるのみです。駅前に踏切があるため、北側からのアクセスも良好です。
出入口は県道に面していますが、県道には歩道がないため飛び出し注意です。
そして出入口とホームの間は車いす対応幅で点字ブロックが設置されたスロープになっていて、手すりはないものの、車いすも自力でホームに到達可能です。
スロープの途中左側にはきっぷ回収箱があります。
尚、関ノ宮駅には駅前広場がありません。バス停留所は約100m南の関ノ宮交差点付近、約150m北の津市白山庁舎前に分散して配置されています。
上写真は踏切北より、下写真は踏切南の出入口前より、いずれも南南西を望む。
 
 

駅前です。南を望む。右手に出入口が、後方に踏切があります。
奥に延びる道路は県道664号線で、写真奥には名松線と並行する県道15号線との関ノ宮交差点があります。
駅南側には県道15号線沿いを中心に関ノ宮の集落が広がっています。商店は少ないです。
集落の南側には小高い山が連なる山地が広がっていて、そこには多くのゴルフ場があります。
 


駅前です。北を望む。左手に出入口が、前方に踏切があります。
奥へ延びる道路は県道664号線です。
駅北側は南側と比較して住宅や商店が少ないですが、JAみえなか白山支店(右前方。約100m北)、津市役所白山総合支所・白山市民会館・白山中央公民館(JAの奥。約200m北)、津市立白山中学校(約800m北)といった機関・施設が点在しています。
関ノ宮駅周辺は旧・白山町の二大中心地である家城地区と大三地区の中間地点付近にあるため、両地区を立てる意味合いもあって関ノ宮地区に役場を持ってきたかもしれません。
また、約300m西では名松線と並行する雲出川(くもずがわ)が北方向へ流れています。
そして、約5.2km北には近鉄大阪線の榊原温泉口駅がありますが、名古屋や大阪へ向かう客は近鉄に流れていると思われます。
 
 

ホーム上にある待合室です。南東を望む。左が出入口です。この待合室が事実上の駅舎代わりです。
関ノ宮駅は無人駅で、インターホンすらありません。
自動改札機や自動券売機は未設置で、改札設備は前述の出入口スロープにあるきっぷ回収箱のみです。
ちなみに名松線では『TOICA』などのICカードを利用できませんのでご注意下さい。
関ノ宮駅では車内収受方式が採用されているため、ワンマン列車の場合、乗車時は車内の整理券を受け取り、降車時は運転士に運賃を支払います(またはきっぷを渡します)。車掌乗務列車の場合は車掌からきっぷをお求め下さい。
待合室にはベンチが設置されていて、壁面には時刻表と近距離運賃表が掲示されています。
尚、関ノ宮駅および駅前にトイレ・売店・コンビニはありません。最寄りのスーパーは約600m東にある「マックスバリュ」です。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
名松線に駅ナンバリングは導入されていません。
尚、現在の所在地は津市ですが、2005年12月31日までは一志郡白山町でした。
津市になってから駅名標が更新されています。
 
 

 

 

関ノ宮駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
番線番号は設定されておらず、下り伊勢奥津行き、上り松阪方面とも同じホームに発着しますので、乗り間違いに注意が必要です。
尚、開業時より1面1線だった思われますが、ホームの反対側に空地があり、側線があったかもしれません。
ホーム有効長は2両分で、ホーム幅は狭いです。
ホーム中ほどから松阪寄り(手前側)には待合室があり、屋根が線路際まで伸びていて、上屋の代わりになっていますが、雨ざらしの箇所が圧倒的に多いため、雨天時に関ノ宮駅を利用する場合は傘が必要です。
待合室にはベンチが設置されています。
また、ホームの松阪方(後方)には駅外とを結ぶスロープ通路が設置されていて、途中にきっぷ回収箱があります。
上写真はホームの松阪方より、下2枚は駅北側より、いずれも伊勢奥津方を望む。
 
 

こちらはホームの伊勢奥津方より松阪方を望む。
ホームは短いです。奥に出入口があります。
枕木は木製です。
 
 

松阪方を望む。
ホーム端に出入口のスロープがあり、途中にきっぷ回収箱があります。その先には県道664号線の踏切があります。
この先、左右の遠方に山並みを見ながら盆地の田園風景の中を北北東へ走ります。左手には青山高原を望めます。しばらく走ると右へカーブして進路を東北東に変えても引き続きのどかな田園風景の中を走り、伊勢川口駅へと至ります。戦前は交通の要衝で、久居方面・津方面とを結ぶ中勢鉄道線が分岐していました(駅自体は中勢鉄道線の駅として開業し、後から名松線が乗り入れてきました)。
 
 

伊勢奥津方を望む。正面には美杉地区とを隔てる山並みが見えます。
この先、住宅地の中を南南西へ走りますが、やがて両側から山並みが迫り、右から雲出川が接近して一時的に渓谷区間を走ります。その後は雲出川が右へ離れ、名松線も右へカーブすると山あいの農村風景の中を西へ走ります。右手遠方の雲出川沿いには集落が続きます。そして左側の山並みが遠ざかり、左へカーブして左手に住宅地を、右手に田園風景と青山高原を見ながら西南西を走ると、名松線内の主要駅かつ松阪駅以外で唯一の有人駅である家城駅(いえきえき)へと至ります。
 
 
あとがき  
私が関ノ宮駅で下車(乗車)したことは……ありませんw ドライブがてら2020年に訪問しました。山あいの盆地にある小駅で、ホームは1面1線で、駅舎がありませんでした。駅近くには津市役所白山庁舎やJAの事務所があるものの、南側に集落があるのみで、庁舎近くは田園が広がっていて、まさにローカル風景でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、紀勢本線特急『南紀』に乗り換えて松阪駅で下車します(名古屋~松阪は近鉄名伊特急でアクセスしてもOKです)。さらに名松線(行先不問。家城行きもOK)に乗り継いで当駅下車です。名松線の本数が少ないので、事前に時刻をご確認下さい。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:6時間半程度)。
一方、大阪からですと大阪難波駅or大阪上本町駅or鶴橋駅から近鉄の阪伊特急に乗って松阪駅まで行き、名松線に乗り継げば当駅に到達できます。また、近鉄特急や急行と普通を乗り継いで大阪線の川合高岡駅で下車し、至近距離にある名松線の一志駅まで徒歩移動して乗り継ぐ事も可能です(時刻は要確認)。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:11時間半程度)。
  
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は全くありません。約600m東には三重県発祥であるイオンが展開する食品スーパー「マックスバリュ」が、約700m北には「スーパー福永」がありますので、長時間滞在される場合は利用可能です。まぁ必ず事前に用意して下さい。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、名松線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は関ノ宮駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)