川西能勢口駅【兵庫県】(阪急宝塚線、能勢電鉄妙見線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県南東部、川西市の中心市街地に位置する阪急宝塚本線と能勢電鉄妙見線の接続駅で、多くの乗降客と乗換客で賑わう駅、そして事実上、川西市を代表する駅である、
川西能勢口駅 (かわにしのせぐちえき。Kawanishi-noseguchi Station) です。
 
 
駅名  
川西能勢口駅  
 
所在地  
兵庫県川西市 
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:宝塚本線  
能勢電鉄:妙見線  
 
隣の駅  
阪急宝塚本線 (HK 50)  
大阪梅田方……池田駅 (大阪府)  
宝塚方…………雲雀丘花屋敷駅  
  
能勢電鉄妙見線 (NS 01)    
妙見口方・日生中央方……絹延橋駅    
 
乗換可能駅  
JR西日本:福知山線【JR宝塚線】……川西池田駅まで徒歩10分  
 
訪問・撮影時  
2017年7月、2020年10月、2021年12月  
 
 

  

川西能勢口駅は阪急と能勢電鉄の共同使用駅で、設備を共用しています。
高架駅で、1996年に高架化が完成し、翌1997年に現在の配線になりました。
ホームは3階にあり、駅舎は2階にあり、東西それぞれに改札口が設置されています。
高架下2階の一部と1階は商業施設「ベルフローラ・かわにし」が入居しています。
 
写真は西口の北側出入口です。両写真ともペデストリアンデッキより、いずれも南方向を望む。
西口は1階と2階ペデストリアンデッキに出入口があります。1階、2階とも南北間の通り抜けが可能です。
高架下、1階と2階改札階との間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターの設備があり、バリアフリーに対応しています。
下写真のペデストリアンデッキ直下にはロータリーがあり、バス停留所と一般車乗降場が設けられています。タクシー乗り場は南側にあります。
 
 

西口北側のペデストリアンデッキは、駅北側にある再開発複合ビル「パルティK2ビル」「パルティ川西ビル」に直結しています。
「パルティK2ビル」の低層階は商業施設「モザイクボックス」などのテナントが入居しています。
高層階は住居棟と思われます。
 
 

西口(北側)の駅前です。北を望む。
奥へ延びる道路の右側には「パルティK2ビル」が、左側には「アクロスキューブ川西」と「西友(アクロスキューブの左)」があります。
駅北側は川西市の中心市街地ですが、駅前は再開発が進んでおり整然とした街並みとなっています。商業施設を除くと商店は多くありません。
一方、少し離れると狭い路地が残る昔ながらの町並みが広がっていて、駅近くにも多数の一戸建て住宅が見られます。
尚、駅周辺は平地ですが、少し西へ進むと上り坂があり、その先は丘陵地です。
その丘陵地は花屋敷地区で、戦前より高級住宅街として発展してきました。花屋敷地区の西端部に阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷駅があります(川西能勢口駅から約1km西)。
 
 

こちらは西口(南側)です。ペデストリアンデッキより北を望む。
南側も1階出入口と2階ペデストリアンデッキ直結の出入口があります。
ペデストリアンデッキ直下から西側にかけて北側出入口前より規模の大きなロータリーがあり、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
 
 

 

西口(南側)の駅前です。上写真はペデストリアンデッキより、下写真は地平部より、いずれも南を望む。
南側には複合商業施設「アステ川西」があります。
ペデストリアンデッキ連絡口を挟んで左側が専門店棟で下層階にテナント店舗が、上層階に川西市アステ市民プラザや川西市立中央図書館が入居しています。一方、右側は全て百貨店「川西阪急」が入居していて、「アステ川西」の核テナントとなっています。売上は減少傾向のようですが、ベッドタウンの百貨店の中では健闘しています。
そして、ペデストリアンデッキから「アステ川西」2階を通り抜けると、ペデストリアンデッキがさらに南西へ延びています。このデッキを歩き続けると、JR宝塚線の川西池田駅に到達します(川西能勢口駅から約440m)。両駅は若干離れていますが、乗換が可能です。ペデストリアンデッキは全長にわたり屋根が設置されていますので(但し全幅ではない)、雨に濡れずに両駅間を移動できます(異常気象時を除く)。
そして、写真左方向へもペデストリアンデッキが延びており、東口側にある複合ビル「ブランズ川西」と繋がっています。
一方、駅南側も「アステ川西」などの商業施設を除くと商店が少なく、川西池田駅前を含めて住宅街が広がっています。
川西池田駅の南側には畑が残っています。
 
 

 

高架下2階にある西改札口です。東を望む。阪急・能勢電の共用改札口です。
左手に北側出入口(2階)が、右手に南側出入口(2階)があり、後方には「ベルフローラ・かわにし」2階フロアと1階に通じる階段・上下ES・EVがあります。
また、右前方には後述の東改札口とを結ぶ改札外連絡通路が延びています。
ちなみに、川西能勢口駅は有人駅ですが、駅員不在時に対応するため、改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が8通路あり、右から2番目が幅広通路、右から3番目が点字ブロック設置通路です。
左端にはウォークイン形式の有人通路があり、カウンター式の窓口が設けられています。窓口は定期券うりばを兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレと多機能トイレは改札内に設置されています。改札内コンコースには授乳室も設置されています。
そして3階にある各ホームとの間には階段、上下方向ES、EVが設置されています。西改札口はバリアフリーに対応しています。
また、改札口の右手前(改札外)にはミニコンビニ「ローソンHA」があり、改札内にはコンビニ「ローソンHA」があります。いずれも阪急系のコンビニ「アズナス」から「ローソン」へ転換されました。
改札内には他の駅ナカテナントも入居しています。
尚、西口コンコースと東口コンコースは改札内では直接繋がっていません(ホームを経由する必要あり)。
 
 

こちらは東口(北側)です。西口(北側)ペデストリアンデッキより南東を望む。
左右方向に延びる県道12号線(猪名川渓谷ライン)の奥の高架下に東口があります。2階に改札口があり、2階の一部と1階には商業施設「ベルフローラ・かわにし」が入居しています。
また、屋上にはホームと線路を覆う形で有料駐車場が設置されています。
東口にペデストリアンデッキはなく、側道沿いの1階のみに「ベルフローラ・かわにし」と兼用の出入口があります。撮影地点より約150m先の阪急宝塚線と能勢電の間にも出入口があります。
高架下1階と2階の間には階段・上下方向ES・EVが設置されていますが、東改札口~ホーム間はエレベーターがなくバリアフリー非対応なので、車いすで電車を利用される場合は2階に上がってから改札外連絡通路を通って西改札口へお回り下さい。
尚、東口(北側)に駅前広場はありません。手前の駅前広場は西口(北側)の設備です。
 
 

東口(北側)の駅前です。北を望む。右手に東口が、左手に西口があります。
前後方向に延びる道路は県道12号線(猪名川渓谷ライン)で、川西市における目抜き通りになっています。後方に駅をくぐるガードがあります。
県道沿いにはビルやマンションが建ち並んでいます。左手には「パルティK2ビル」と「パルティ川西ビル」があります。
また、駅北東約220mの能勢電鉄線路沿いには「コナミスポーツクラブ川西」などが入居する「ビッグボックス川西」があり、駅北東約400mの能勢電沿いには川西市役所があります。
駅東側は住宅密集地になっており、約800m東へ進むと猪名川に到達します。猪名川の対岸は大阪府池田市です。
 
 

こちらは東口(南側)です。西口(南側)のペデストリアンデッキより東を望む。
左右方向に延びる県道12号の先、高架下の側道に面して「ベルフローラ・かわにし」と兼用の出入口があります。撮影地点より約200m先の阪急宝塚線高架下にも出入口があります。
側道の右側には複合ビル「ブランズ川西」があり、低層階に「イオンリカー&ビューテイー川西店」などの商店が入居しており、高層階は住居棟です。
東口(南側)にも駅前広場はありません。
 
 

東口(南側)の駅前です。西口(南側)と「ブランズ川西」を結ぶペデストリアンデッキより南を望む。
左手に東口と「ブランズ川西」が、右手に西口と「アステ川西」があります。
前後方向に延びる道路は県道12号線で、写真奥の小花1丁目交差点を境にそれより先は県道13号線に変わり、JR宝塚線をアンダーパスします。
小花1丁目交差点では国道176号と交差しています。左へ曲がれば猪名川を渡って池田市方面、右へ曲がれば宝塚市方面です。
県道沿いにはビルやマンションが建ち並んでいますが、駅を離れると住宅街が広がっています。駅南東側は近くに畑が見られません。
約500m東の阪急宝塚線南側には川西市みつなかホールがあり、その東側では猪名川が南へ流れています。
 
 
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こちらは駅東側、高架下2階にある東改札口です。西を望む。こちらも阪急と能勢電鉄の共用です。
後方には「ベルフローラ・かわにし」2階フロアおよび1階出入口に通じる階段と上下方向ESがあります。右手には1階に通じるEVと階段があり、左手には西改札口に通じる改札外連絡通路と1階に通じるEVがあります。
こちらは基本的に駅員不在のため窓口は閉鎖されていて、改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端が幅広通路で、窓口に面した右端が点字ブロック設置通路です。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレは改札を入って右前方にあります。ちなみに、改札内コンコースには多機能トイレがありませんが、改札外の「ベルフローラ・かわにし」1階フロアに設置されています。
そして3階にある各ホームとの間には階段、上下方向ESが設置されています。EVがありませんので、ベビーカーや車いすでホームへ向かう場合は東改札口を通らずに改札外左側の連絡通路を通って西改札口へお回り下さい。
また、改札口の左手前(改札外)にはミニコンビニ「ローソンHA」がありますが、改札内コンコースに売店・コンビニはありません。ホームを経由して西口コンコースへ下りれば「ローソンHA」があります。
改札内には他の駅ナカテナントも入居しています。
 
 

 

上写真は1号線に、下写真は3号線に、それぞれ設置されている阪急電車の吊下式駅名標です。いずれも電照式です。
阪急の標準デザインで、書体が新しくなっています。のりかえ案内も併記されています。
3号線は特急『日生エクスプレス』の上下列車が発着するため、東側の隣駅表示は阪急電車の池田駅と能勢電鉄線の絹延橋駅が併記されています。
阪急線・川西能勢口駅の駅ナンバリングはキリ番の「HK 50」です。
 
 

こちらは4号線に設置されている能勢電の吊下式駅名標です。電照式です。
能勢電鉄(のせでん)の新デザインで、右側に描かれているイラストテーマは、里山(能勢)への玄関口、北極星(能勢妙見山)へ向かう線路をイメージしています(能勢電鉄HPより)。
また、駅名の由来について、能勢電鉄HPによると『開業時は、能勢地方の入り口ということで「能勢口」としていましたが、川西市の玄関口でもあることから「川西能勢口」と改められました』との事です。
駅ナンバリングは阪急線とは別に設定されており、「NS 01」です。能勢電のトップナンバーです。 
 
 

川西能勢口駅は島式ホームと頭端式ホームを組み合わせた計3面5線の高架構造(3階相当)で、概ね東西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
 
右(南)の島式ホームは右が1号線で阪急宝塚本線下り宝塚方面が使用し、左が宝塚本線の上り本線ですが、上り大阪梅田方面の待避列車等が使用します(宝塚方面への発車も可能)。
中央のホームは右が宝塚本線の上下副本線である3号線で宝塚本線上り大阪梅田方面および阪急~能勢電を直通する特急『日生エクスプレス』の上下列車が使用し、左が4号線で能勢電鉄妙見線下り妙見口方面が使用します(宝塚方面へも発車可能ですが、営業列車は設定されていません)。
そして左(北)のホームは右が4号線降車ホームで、左が5号線(能勢電鉄下り妙見口方面)です。
阪急宝塚本線は基本的に下りが1号線、上りと特急『日生エクスプレス』が3号線に発着し、能勢電鉄妙見線は基本的に普通列車が4号線、特急『日生エクスプレス』が3号線に発着します。2号線は平日朝ラッシュ時に特急『日生エクスプレス』を待避する上り列車が使用します。
能勢電鉄妙見線は基本的に4号線をメインに使用しますが、両側にホームがあるため、午前中と夕ラッシュ時は両側の扉を開閉して3号線側を乗降ホーム、5号線側を降車専用ホームとして使用しています。それ以外の時間帯は阪急線との乗換利便性を高めるため、3号線側のみ開扉します。5号線は片面ホームで、ラッシュ時の一部列車が発着するのみです。
 
ホーム有効長は阪急電車が発着する1号線~3号線が10両分、4号線が6両分と5号線が6両分です。高架化当初は4号線が8両分でしたが、西側の終端方に4号線を塞ぐ形で3・4号線ホームと4・5号線ホームを結ぶ通路が設置されたため、有効長が短縮されました。しかし、両ホームが繋がったため、能勢電と阪急宝塚線上りの乗換が格段に楽になりました。また、5号線は高架化当初より6両分です。
2021年12月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は全体的にとても広いです。但し、4号線が8両対応だった頃は、5号線側ホームの終端部約1両分が狭くなっていました。4号線の終端部には高架化当初から使用されている3・4号線ホームと4・5号線ホームを結ぶ連絡通路があります。
上屋は各ホームとも全長にわたり設置されていますが、写真奥、阪急線の大阪梅田方と能勢電の妙見口方は屋上駐車場に覆われています。
 
写真は3号線より阪急宝塚本線・大阪梅田方、能勢電鉄妙見線・妙見口方を望む。
 
 

こちらは2号線より阪急宝塚本線・宝塚方、能勢電鉄妙見線・終端方を望む。
左から1号線~5号線の順です。
各ホームにはベンチがあり、1・2号線には飲料自動販売機・空調完備の待合室・冷水器が、3・4号線にはコーヒーショップ「ネスカフェスタンド」・喫煙室(使用停止中)が、それぞれ設置されています。
そして各ホーム中ほどには2階西改札口に通じる階段・上下ES・EVが、各ホームの大阪梅田方・妙見口方の端(後方)には2階東改札口に通じる階段・上下ESが、それぞれ設置されています。
 
 

 

上写真は能勢電の4・5号線ホームより、下写真は4号線終端部より、いずれも能勢電鉄妙見線・妙見口方、阪急宝塚本線・大阪梅田方を望む。
右から1号線~5号線の順になっています。
左端の4・5号線ホームはデータイムに列車が発着しないため、閑散としています。
高架化当初は後方の終端部のみで3・4号線ホームと繋がっていましたが、能勢電の線内電車が短編成ばかりで過剰設備だったことに加え、阪急宝塚線上りとの乗換利便性を高めるため、4号線の終端寄りに新たに通路を設置しました。そのため、4号線は有効長が6両に短縮されましたが、さして影響はなく、むしろ5号線発着列車と阪急電車(上り)の乗換時間が幾分短縮されて便利になりました(以前は西側の終端部まで迂回する必要がありました)。その結果、4号線は通路により線路が分断されましたが、分断された側の終端方は今もレールが残っています。
また、4号線の電車が停車しない終端方は、線路沿いに柵が設置されています。
 
 

4号線の東端より能勢電鉄妙見線・終端方および阪急宝塚本線・宝塚方を望む。
左から1号線~5号線の順になっています。
こちら側も4号線の電車が停車しない部分には柵が設置されています。
4号線(能勢電鉄線)と3号線(阪急線上り)の乗換は対面なので便利ですが、能勢電鉄線と阪急線下りの乗換は一旦東西の2階コンコースに下りる必要があります。
後方に東コンコース、前方に西コンコースがあります。西コンコースにはコンビニ「ローソンHA」もあります。
特急『日生エクスプレス』に乗れば乗り換えなく大阪梅田方面と能勢電方面の移動が可能ですが、特急だけに停車駅が限られていますのでご注意下さい。
 
 

 

いずれも3号線より阪急宝塚本線・大阪梅田方を望む。
まず、左の3号線から左へ分岐するのは能勢電鉄妙見線への連絡線で、特急『日生エクスプレス』や阪急から能勢電への譲渡車両など非営業列車が走行します。また、前方で3号線が上り本線の2号線に合流しますが、3号線の延長上には8両分(?)の引上線が1本あり(下写真)、以前は『日生エクスプレス』増結用の車両が使用していましたが、今は不明です。
この先、高架区間のまま住宅街の中を東南東へ走り、やがて右へカーブして進路を南東に変えると、阪神高速11号池田線をアンダーパスして猪名川を渡り、大阪府池田市に入ります。池田市に入っても高架区間のまま住宅街の中を南東へ走り、やがて市街地に入ると池田駅へと至ります。
 
 

 

いずれも1号線より阪急宝塚本線・宝塚方を望む。
ホーム端の先にホーム延伸準備スペースらしき構造物がありますが、現状でも10両分が確保されているため、延伸される可能性はほぼゼロです。この部分の長さは約0.5両分で、仮に阪急が20m車を導入すれば日の目を見ることになるかもしれませんが…。
また、すぐ先に片渡り線があり、2・3号線から宝塚方面への発車が可能になっています。また、能勢電と繋がっている線路は右端に写っている3号線になります。
この先、高架区間で左へカーブして市街地を西へ走りますが、すぐに丘陵地に入り、右へ左へカーブしながら閑静な住宅街の中を西へ走ると、運転上の主要駅である雲雀丘花屋敷駅(ひばりがおかはなやしきえき)へと至ります。普通電車の大半がこの駅で折り返します。駅の先に平井車庫があります。
 
 

 

上写真は4号線より、下写真は2号線より、いずれも能勢電鉄妙見線・妙見口方を望む。
各ホームの東端には東口コンコースとを結ぶ階段・上下方向ESがあります。乗換にも利用できます。
この先、阪急宝塚線は緩やかに右へカーブしますが、能勢電は左へ急カーブを切ります。かなり急ですが、これでも地平時代より大幅に曲線半径が緩和されています。カーブを切って3号線からの連絡線と合流すると高架区間で市街地を北東へ走りますが、やがて左手に川西市役所が見えてくると地平区間に下り、緩やかに右へカーブして住宅街の中を北東へ進みます。そして今度は左へカーブして進路を北寄りに変えると絹延橋駅へと至ります。
 
 

 

能勢電鉄妙見線・4号線の終端方を望む。左は3号線です。
終端部の手前に後から設置された通路があります。通路手前に車止めが設置されています。通路と終端部の間にも線路が残っており、当初の車止めも確認できます。終端部の元車止めの先には3・4号線ホームと4・5号線ホームを結ぶ連絡通路があります。
尚、終端方(宝塚方)では阪急宝塚本線とレールが繋がっていません(3号線のみが繋がっています)。
 
 

こちらは能勢電鉄妙見線・5号線の終端方を望む。
高架化当初は4号線より約1両手前に車止めがありましたが、4号線を塞ぐ通路が設置されたため、4号線の車止めが5号線とほぼ同じ位置へ後退しました。
尚、1981年までは、当駅が終点ではなく、さらに線路が延びていました。川西能勢口駅を出ると左へ急カーブして阪急宝塚線をくぐり、南へ進んで現在のJR川西池田駅北口付近にあった川西国鉄前駅へと至る区間でしたが、元が貨物輸送のために敷設された区間で、末期は国鉄福知山線の利便性が著しく低下していたため川西能勢口~川西国鉄前の利用は低迷し、廃止されてしまいました。昔は阪急伊丹線の伊丹駅までの延伸計画もありましたが、これで完全に延伸の目が消えました。しかし、廃止後に福知山線の利便性が著しく向上し、川西国鉄前までの路線が廃止されなかったら…と思う能勢電沿線の人も案外多いかもしれません。まぁ、川西能勢口駅から川西池田駅までは早歩きですと10分以内で移動可能です。
ちなみに、川西能勢口駅の高架化は川西国鉄前駅までの区間の廃止後に実施されています。廃線跡の痕跡はほとんど残っていませんが、阪急をくぐる道路や法面などに名残をとどめています。
 
 
あとがき  
私が川西能勢口駅で下車(乗車)したのは1999年、2003年、2009年2回、2017年、2018年、2020年、2021年の計8度です。一部を除き阪急と能勢電鉄の乗換でも利用しています。そして2017年以降は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。しかし、撮影が不十分だったため、2020年にリベンジ訪問しました。3面5線の大きな高架駅で、阪急と能勢電は改札を出ずに乗換可能です。高架下2階に駅舎があります。駅前は川西市の中心市街地で、南北にそれぞれ商業施設があります。JRの川西池田駅が南側にありますが、駅前は川西池田駅よりこちらの方が栄えています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、在来線のJR京都線下り神戸方面に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪急の大阪梅田駅へと移動し、阪急宝塚線の宝塚行きor丘花屋敷行きor川西能勢口行き(種別不問)、特急『日生エクスプレス』日生中央行きに乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急の大阪梅田駅より上記のルートで到達可能です。難波や天王寺からは、地下鉄などで梅田へ移動して阪急に乗り換えて下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内や駅北側にコンビニがあり、飲食店もチェーン店を含めて駅構内や駅前に多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません、阪急宝塚線および能勢電鉄妙見線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は川西能勢口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、能勢電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)