絹延橋駅【兵庫県】(能勢電鉄妙見線。2017年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県南東部、川西市中東部の大阪府池田市との府県境近くに広がる住宅街に位置する能勢電鉄妙見線の駅で、昔は駅西側に車庫が併設されていた、
絹延橋駅 (きぬのべばしえき。Kinunobebashi Station) です。
 
 
駅名  
絹延橋駅 (NS 02)
 
所在地  
兵庫県川西市 
 
乗車可能路線  
能勢電鉄:妙見線  
 
隣の駅  
川西能勢口方………………川西能勢口駅  
妙見口方・日生中央方……滝山駅  
 
訪問・撮影時  
2017年7月、2018年11月
 
 

 

 

絹延橋駅は地平駅で、川西能勢口方(南)の東側(上り川西能勢口方面ホーム側)に駅舎が設置されています。
踏切道に面して出入口がありますが、道路沿いに案内看板は無く、中写真の角度からですと分かりづらいです。
絹延橋駅はバリアフリー非対応で、出入口にあるバリケードは収納ができるものの、普段は車いすが通る事ができません。
また、踏切道に歩道がないため、駅に出入りする際は自動車や自転車などに注意が必要です。
 
駅舎は平屋建てで古いです。駅外と駅舎内の間に段差はありません。
写真をご覧の通り、駅前広場は存在しません。最寄りのバス停留所は駅の約300m東、猪名川の対岸を通る国道173号線に設けられています(大阪府池田市に所在)。
 
上写真と下写真は北を、中写真は北西を望む。
 
 

駅前です。東を望む。左に駅舎があり、後方に踏切があります。
また、右手にある「ヤマザキショップ」は営業しているかどうか不明です。
駅東側を流れる猪名川沿いに古くからの住宅街が形成されています。商店は少ないです。
駅前通りは写真前方で猪名川を渡りますが、この橋の名称が駅名の由来となった「絹延橋」です。
その絹延橋の手前(前方の信号の少し先)には小さな川が並行していて、絹延橋駅付近では猪名川ではなく小さな川が大阪府池田市と兵庫県川西市の府県境になります。その小さな川には「絹延小橋」が架かっていましたが、道路拡幅に伴い川が暗渠化されて、絹延小橋は姿を消しています。また、池田市はこの付近のみ猪名川の西岸に市域が少しせり出しています。
猪名川の先では国道173号と阪神高速11号池田線が猪名川に並行しています。
写真奥に見えるのは五月山です。ちなみに池田市立五月山動物園は絹延橋駅からわずか650mほどの距離で、十分徒歩圏内です。
 
 

駅前です。西を望む。右に駅舎があります。
奥に延びる駅前道路は2017年当時、拡幅予定でしたが、後に工事が行われており、記事投稿時点では2車線道路になっていると思われます。
西側も住宅街が広がっています。商店は少ないです。奥に山が見えますが、駅前は平坦です。
また、駅の西約400mの一帯に広がっていた工場跡地が再開発されて、「キセラ川西」として街開きしています。区域北寄りには商業施設「オアシスタウンキセラ川西」があります。
 
 

改札口です。出入口より北を望む。
当駅では上下線ともこの改札口を利用する事になります。
絹延橋駅は無人駅で、窓口すらありません(以前は改札口右側にあったかもしれません)。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路ありますが、バリアフリー非対応のため幅広通路が存在しません。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能です)。
トイレは改札を入って右前方に設置されています(多機能トイレなし)。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。駅前に「ヤマザキショップ」がありますが、営業しているかどうかは不明です。
 
 

そして改札を通るとこの地点に差し掛かります。北西を望む。
構内踏切を渡らずに階段を登ると上り川西能勢口方面ホームへ、構内踏切を渡ると下り妙見口方面・日生中央方面ホームへ行けます。
川西能勢口方面ホームへの階段の右側を前へ進むとトイレに到達します。
尚、各ホームともアプローチは階段のみで、スロープはありません。車いすや足腰の弱い方に対してはバリアフリー非対応です(点字ブロックはあります)。
 
 

下り線ホームに設置されている駅名標です。電照式かどうかは不明です。
能勢電鉄(のせでん)の新デザインで、右側に描かれているイラストテーマは、川に布がなびいている様子をイメージしています(能勢電鉄HPより)。
また、地名の由来について、能勢電鉄HPによると「昔は機織・多色染めの布を付近の猪名川に流して水洗し、河原に絹を延べて干したことから、このあたりの地名となりました」との事です。
駅ナンバリングも併記されています (NS 02)。
 
 

 

絹延橋駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。ホームは直線状です。
号線(番線)は設定されておらず、左の西側ホームが下り線の妙見口方面・日生中央方面、右の東側ホームが上り線の川西能勢口方面です。
ホーム有効長は上下線とも6両分ですが、現状は4両編成の列車のみが発着します。上下列車とも改札口に近い川西能勢口方(手前側)の4両分に停車します。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭いです。
上屋は下りホームが川西能勢口寄りの約2両分、上りホームが川西能勢口寄りの約3両分に設置されています。雨天時に降車される場合は川西能勢口寄りの車両にご乗車下さい(但し、下り列車の最後部は雨ざらしになるので、最後部車両の場合は前扉・中扉から降車して下さい)。
各ホームにはベンチがあり、川西能勢口行きホームには空調完備と思われる待合室と洗面台があります。
そして上りホームの川西能勢口方の端の先には駅舎・改札口があり、ホームと駅舎の間には下りホームとを結ぶ構内踏切があります。
 
下りホームの左側には川西市営絹延団地が建っていますが、かつてはこの地に絹延橋車庫がありました(1966年に平野車庫へと移転し、絹延橋車庫は廃止されました)。
また、上りホームの妙見口方(右奥)の右側にある緑地帯も昔はホームだったかもしれません(Googleストリートビューより)。
 
上写真は構内踏切より、下写真は上り川西能勢口方面ホームより、2枚とも妙見口方・日生中央方を望む。
 
 

東側の上り川西能勢口方面ホームより川西能勢口方を望む。
ホーム端の先に駅舎・改札口があり、ホームと駅舎の間には下りホーム(右)とを結ぶ構内踏切があります。
この先、すぐに右へカーブして住宅街の中を南西へ走ります。やがて高架区間になると右手に川西市役所を見て走り、ビルが建ち並ぶ市街地に入ると右へ急カーブして進路を西に変え、左から来た阪急宝塚本線に寄り添うと終点の川西能勢口駅へと至ります。阪急電車と改札内での乗換が可能です(JRの川西池田駅は離れています)。
 
 

上り川西能勢口方面ホームより妙見口方・日生中央方を望む。
ホーム端のすぐ先に踏切があります。
この先、すぐに左へカーブして、畑が残る住宅地の中を北北西へ走ります。その後は右へカーブして交通量が多い県道12号線と踏切で交差し、さらに右へカーブして進路を北に変えると滝山駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が絹延橋駅で下車(乗車)したのは2017年、2018年の計2度です。2017年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし、撮影が不十分だったため、翌2018年にリベンジ訪問しました。2面2線の小さな駅で、駅舎は南東側の1ヶ所に集約されています。古びた駅舎が今も使用されています。駅前は住宅街で、西側の川西市営絹延団地は絹延橋車庫の跡地です。また、駅のすぐ東側の猪名川には駅名の由来となった絹延橋が架かっています。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、在来線のJR宝塚線普通・宝塚行きに乗り換えて川西池田駅で下車(川西池田駅まで普通が先着します)。北口からペデストリアンデッキを歩いて川西能勢口駅まで移動し、能勢電鉄妙見線の普通・妙見口行きまたは日生中央行きに乗車して1駅目で下車です(特急『日生エクスプレス』を除く)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から阪急宝塚線の急行・普通の宝塚行きor雲雀丘花屋敷行きで川西能勢口駅まで行き(昼間は普通も川西能勢口駅に先着します)、能勢電鉄妙見線の普通・妙見口行きor日生中央行きに乗り換えて1駅目で下車です(特急『日生エクスプレス』を除く)。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約400m北西にある「ファミリーマート」、最寄りの飲食チェーン店は約500m西にある「モスバーガー」で、近くありません。尚、駅前にある「ヤマザキショップ」は営業しているかどうか不明です。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません、能勢電鉄妙見線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は絹延橋駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:能勢電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)