舞子公園駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市垂水区西部の、明石海峡大橋に面した住宅街に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、JR神戸線(山陽本線)の舞子駅が近接しており、以前は普通車のみが停車していたものの、明石海峡大橋を通る高速バスとの接続などの理由で現在は直通特急停車駅になっている、
舞子公園駅 (まいここうえんえき。Maiko-koen Station) です。
 
尚、隣接する舞子駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名  
舞子公園駅 【副駅名:明石海峡大橋まえ】 (SY 13)  
 
所在地  
兵庫県神戸市垂水区  
 
乗車可能路線  
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅  
西代方…………霞ヶ丘駅  
山陽姫路方……西舞子駅  
 
乗換可能駅  
JR西日本:山陽本線【愛称:JR神戸線】……舞子駅まで徒歩5分  
   
訪問・撮影時  
2019年4月、5月    
 
 

舞子公園駅は地平駅で、明石海峡大橋開通3年後の2001年に橋上駅舎化されました。
南北に出入口があり、南口は階段とエレベーターの出入口があります。北口は地形の関係で高低差が少ないため、スロープが設けられています。南北ともにバリアフリーに対応しています。
また、橋上駅舎は南北自由通路を兼ねていますが、すぐ東側(手前側)に踏切があるため、橋上駅舎を自由通路として利用している人は少ないと思われます(踏切遮断時に利用者がいるかもしれません)。
写真は西を望む。左が南口、右が北口です。
 
 

南口です。西を望む。踏切左側にエレベーターと階段の出入口があります。踏切右側は北口です。
出入口の左手には再開発ビル「Tio舞子(ティオ舞子)」があり、ビルを通り抜けることでJR舞子駅や海岸へアクセス可能です。
また、「Tio舞子」に入って東へ進むと舞子バスストップ(高速舞子バス停)へアクセスできます。
尚、南口に独自の駅前広場はありませんが、高速舞子バスストップ直下にロータリーがあります(タクシー乗り場あり)。
そして、JR舞子駅南口にもロータリーがあり(バスターミナル、タクシー乗り場併設)、山陽バスや神戸市バスはJR駅南口に発着します(舞子公園駅前に路線バスのバス停はありません)。
 
 

 

南口駅前です。2枚とも南を望む。下写真は少し離れた高い位置より撮影。
踏切右側には舞子公園駅の橋上駅舎があります。
踏切の正面には「Tio舞子」の高層ビルがそびえ立っています。低層階が商業施設、高層階が住居棟です。
このビルを南へ通り抜けるとJR神戸線の舞子駅に到達し、舞子駅を通り抜けると南口のバスターミナル、海岸、舞子公園へと到達します。
駅南側につきましてはJR駅の記事をご覧下さい。
 
 

「Tio舞子」からは、明石海峡大橋を一望できます。対岸に見えるのは淡路島で、左が大阪湾、右が播磨灘です。
手前にはJR線・舞子駅(左下)、南口バスターミナル(中央)も確認できます。
写真は南西を望む。
尚、舞子公園駅からですと、手前に「Tio舞子」があるため、明石海峡大橋を望むことができません。
 
 

また、このビルを東へ通り抜けると高速舞子バスストップに到達します。直下のロータリーより北を望む。左手に「Tio舞子」があります。
このロータリーは「ティオ舞子」の2階部分に相当し、左側に出入口があります(舞子公園駅方面、舞子駅方面)。
ロータリー直下(下層)には「Tio舞子」の有料駐車場が設置されていて、階段やエレベーターを利用して駅東側(舞子ビラ方面)へ抜ける事が可能です。
そして、ロータリーは直上を前後方向に延びる神戸淡路鳴門自動車道の高架橋に覆われています。
この部分の高架橋、上下線の路側帯部分には舞子バスストップ(高速舞子バス停)があります。正面にはロータリーと高速舞子バス停を結ぶ階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが見えます。
高架のすぐ下にはトイレや飲料自動販売機が設置された待合室があり、そこから上下線各のりばとの間には階段とEVが設置されています。
 
ちなみに、駅東側~南東側の山電とJRの間の一帯は住宅地が広がっています。商店は少ないです。山電沿いには戦前に建築され、今は国の登録有形文化財に登録されている旧木下家住宅があります(月曜休館。月曜が祝日・休日の場合は翌火曜日が休館)。
また、駅南東約600mには舞子地区のランドマークの一つである「シーサイドホテル舞子ビラ神戸」がありますが、舞子公園駅では積極的に案内されていません(理由は後述)。
 
 

 

こちらは北口です。南を望む。
地形の関係で駅外と出入口の間に高低差が少なく、エレベーターではなくスロープによりバリアフリー化されています。
左側の階段を下ると踏切があり、その先に「ティオ舞子」や舞子駅があります。
踏切の手前には階段がありますが、その左側には道路があり、車いすはそちらを通れば踏切に到達します(但し、勾配がきつくて手すりがありませんのでご注意下さい)。
右手にはマンションがあり、通路沿いの階層には商店や診療所が入居しています。
尚、北口には小規模ながら駅前広場がありますが、大半が歩行者用のスペースであり、自動車用のスペースとしては北側(後方)に簡易ロータリーがあるのみです。バス停留所やタクシー乗り場はなく、路線バスはJR駅南口に、高速バスは高速舞子バスストップに発着します。タクシーは高速舞子バスストップ直下のロータリーまたはJR駅南口より乗車可能です。
 
 

北口駅前です。北東を望む。後方に北口があります。
舞子公園駅は海岸段丘の崖線に位置しており、北へ向かうほど標高が上がります。そのため北側へは上り坂が続きます。
駅周辺は住宅街が広がっていますが、すぐ東側を神戸淡路鳴門自動車道が南北方向に通っており、高速道路周辺は苔谷公園として整備されています。
尚、駅北側に商店は少ないです。
 
 

北口駅前です。西を望む。左手に北口があります。
駅北西側も住宅街が広がっています。商店は少ないです。
写真奥、坂を上って右手には山陽電気鉄道の子会社が運営する「舞子ホテル」があります。
1919年(大正8年)に日下部汽船迎賓館兼日下部久太郎別邸として舞子海岸を見下ろす高台に洋館・茶室・大広間棟・奥座敷の施設群が建設され、そこに旅館棟と楼閣を増設して1942年(昭和17年)に舞子ホテルとして開業しました(Wikipediaの本文を引用)。
クラシックな高級ホテルで、現代的な高層ビルの「舞子ビラ」とは対照的です。山陽電鉄は1966年に開業した「舞子ビラ」をライバル視しているのか、舞子公園駅では大々的に「舞子ビラ」を案内していません(一応案内は存在します)。しかし、両ホテルはターゲットとする客層が違うと思われ、有名なのは「舞子ビラ」の方ですが、「舞子ホテル」は知る人ぞ知るホテルと言えるかもしれません。
「舞子ホテル」は宿泊のほか、ランチでの利用も可能です(予約については要確認)。
尚、「舞子ホテル」は改装のため、2019年12月30日より休業中でしたが、2022年3月に売却されることが発表され、山電系から離れることになりました。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は北西を、下写真は北を望む。
左手に南口エレベーター出入口、左前方に南口階段出入口、右手に北口出入口があります。
ちなみに舞子公園駅は直通特急停車駅にもかかわらず基本的に無人駅で、窓口は閉鎖されてシャッターには明石大橋と移情閣(舞子公園の明石海峡沿いに保存されている、大正期の日本最古のコンクリートブロック造レトロ建築物で、現在は孫文記念館として使用されています)の写真が貼られています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端の窓口沿いが点字ブロック設置の幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。自動券売機前にはインフォメーションモニターがあります。
トイレは改札内にあります(多機能トイレはありません)。改札外は「ティオ舞子」内や舞子公園内などにトイレがあります(多機能トイレの設置状況は不明)。
そして1階にある各ホームとの間に階段とエレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
尚、舞子公園駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニはJR舞子駅改札外コンコースにある「セブンイレブン ハートイン」です。じゅうぶん徒歩圏内です。
 
 

下り線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
山陽電気鉄道の標準デザインです。
副駅名の「明石海峡大橋まえ」も括弧書きで併記されています。
駅ナンバリング「SY 13」も表示されています。
そのほか、山陽姫路方には建植式(非電照式)の駅名標もあります。
 
 

こちらは下り線ホーム側壁に設置されている、大型の絵入り駅名標です。
明石海峡大橋、移情閣、そして自社の舞子ホテルが大きく描かれていましたが、舞子ホテルが売却されるため、今はこの駅名標の内容が一部変更されているかもしれません。
 
 

こちらは下り線ホーム側壁に設置されている「当駅付近ご案内」です。小さく見づらくてすみません。
かなり多くの箇所が書かれていて、祖父が昔入院したことがある舞子台病院まで書かれていますが、舞子地区のランドマークの一つである舞子ビラは書かれていません。
 
 

 


舞子公園駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
番線は設定されていません。
左(南)のホームが下り山陽姫路方面で、右(北)のホームが上り西代方面・神戸方面です。
直通特急が停車するため、ホーム有効長は6両分です。記憶が曖昧ですが、特急停車前より有効長が6両分あったと記憶しています。ホームドアはありませんが、転落防止用の固定柵が設置されています、ホーム幅は駅の規模に対してやや狭く、階段部分や山陽姫路方の端(奥)は相当狭いです。
上屋は下り線ホームが西代方(手前側)の4両分、上り線ホームが西代方の4両弱分に設置されています。下り4両編成以下は全て上屋下に収まりますが、直通特急の場合は山陽姫路方2両分、上り普通車4両編成の場合は山陽姫路方1両分が雨ざらしになりますので、雨天時に当駅で下車される場合は神戸方の3両に乗車していれば雨に濡れる事はありません(異常気象時を除く)。ホームの西代方は橋上駅舎に覆われていて、薄暗いです。
各ホームともベンチが設置されており、少なくとも下り線ホームには飲料自動販売機もあります(上り線ホームは未確認)。
そして各ホームの西代方には2階改札口に通じる階段・エレベーターがあります。
上写真は下り線ホームより、下写真は上り線ホームより、いずれも山陽姫路方を望む。
 
 

こちらは下り線ホームより西代方・神戸方を望む。
各ホームの山陽姫路方(手前側)は狭くなっています。
そして奥には橋上駅舎があり、その先の上方には明石海峡大橋(右)に通じる神戸淡路鳴門自動車道の高架橋が見えます(架線柱で見えづらいですが…)。
 
 

 

いずれも上り線ホームより西代方・神戸方を望む。
ホーム端にエレベーターがあり(下り線はもう少し手前にEVがあります)、その先には踏切があります。
この先、右へカーブしながら神戸淡路鳴門道をくぐり、右手に明石海峡大橋と淡路島を見て住宅街の中を東南東へ走ります。その後、右手に舞子ビラが見えてくると右へカーブして、住宅街の中を南東へ走ると霞ヶ丘駅へと至ります。
 
 

下り線ホームより山陽姫路方を望む。
この先、すぐにJR神戸線を乗り越します。左下にJR神戸線が見えます(木の枝があるため見づらいですが…)。そして右へ急カーブして右側を走るJR神戸線の複々線、左側を通る国道2号線並走するようになりますが、カーブが急なため速度制限がかけられており、スピードアップのネックになっています。その後は線形が良好になります。下り勾配を経て地平区間を走るようになり、住宅街の中を北西へ進みます。そして左へカーブすると西舞子駅へと至ります。並走するJR神戸線には駅がありません。
 
 
あとがき  
私が舞子公園駅で下車(乗車)したのは子供時代に何度かあります。そして大人になってからは2019年の1度きりです。子供時代は祖父母が舞子駅の近くに住んでいたため、国鉄~JRがメインでしたが山電もたまに利用しました。しかし、当時は明石海峡大橋完成前で、普通車しか停車しなかった小駅でした。上りホームの西代方に駅舎があったと記憶しています。そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。駅は2面2線で昔から変わりませんが、明石海峡大橋関連の再開発により橋上駅舎化され、昔とは全く別の駅に変貌しています。駅前も昔と今で全然変わってしまい、駅前と淡路島との間には明石海峡大橋が架かり、JR駅との間には再開発ビルが誕生したりしています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて板宿駅で下車します。さらに山陽電鉄本線の下り直通特急に乗り換えて当駅下車です。地下鉄と山陽電車の乗換は三宮駅や長田駅でも可能ですが、運賃や乗換の負担を考えると板宿駅がベストです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪神の大阪梅田駅から直通特急に乗車して当駅下車です(阪神特急の須磨浦公園行きには乗らないで下さい)。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは南側のJR駅構内(改札外)およびJRの南口駅前にあります。一方、飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店は駅南側再開発ビル内の「ロッテリア」「大阪王将」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
山陽電気鉄道本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は舞子公園駅でも途中下車されてみて下さい!
また、バスで淡路島や四国へお出かけの際はぜひ山陽電鉄本線をご利用になり、舞子公園駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)