御着駅【兵庫県】(JR神戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県姫路市東部郊外の住宅地に位置する山陽本線【JR神戸線】の駅で、南側を山陽新幹線の高架橋が並行している、
御着駅 (ごちゃくえき。Gochaku Station) です。 
 
 
駅名  
御着駅 (JR-A 83)
 
所在地  
兵庫県姫路市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:山陽本線【愛称:JR神戸線】  
 
隣の駅  
神戸方・大阪方……ひめじ別所駅  
姫路方・門司方……東姫路駅  
 
訪問・撮影時  
2019年5月
 
 

 

御着駅は地平駅で、北側に駅舎・改札口があります。
南側に駅舎や改札口はなく、南側から駅へアクセスするには約200m東の国道312号アンダーパスまたは約300m西の踏切を渡って北側へ回る必要があります。
駅舎は1935年(昭和10年)に改築されたもので、古い木造駅舎が現役で使用されています。かつては近隣に類似の駅舎を有する駅が多数ありましたが、橋上化などにより減少の一途を辿っています。
出入口に段差がありますが、階段とスロープで解消しており、バリアフリーに対応しています。
そして出入口前には郵便ポスト、飲料自動販売機、電話ボックスが設置されています。
駅舎の手前には小さなロータリーを有する駅前広場があり、タクシー乗り場が併設されているもののバス停留所はありません。最寄りのバス停は約450m北の国道2号線沿いに設けられています。
また、右側には有料駐輪場があります。
写真は南方向を望む。
 
 

駅前です。北方向を望む。後方にロータリーと駅舎があります。
奥に延びる昔ながらの駅前通り沿いには小さな商店街が形成されていますが、店舗数は年々減少している印象です。
駅周辺は住宅地が広がっています。約100m東には姫路市立図書館東分室と姫路市立保健福祉サービスセンターがあります。
また、約600m北東の国道2号沿いには御着城跡があります。三木城、英賀城と並び、播磨三大城と称されていたそうです。
 
一方、駅南側も住宅地になっていますが、南東側は工場が集積しています。
駅の南北を問わず、駅周辺には小さな山々が見られます。
 
 

改札口です。出入口より南方向を望む。
御着駅は有人駅(直営駅)ですが、駅員不在時に対応するため改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が2通路あり、右側が幅広通路です。右端には窓口があります。幅広通路は有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には『みどりの窓口』がありましたが2015年に廃止され、代替としてオペレーター対応可能な指定席券売機『みどりの券売機プラス』が設置されています。
『みどりの券売機プラス』のさらに右手前には自動券売機(ICチャージ可)があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
改札口の左手前は待合室で、ベンチが設置されています。
そして改札を通ると上り1番ホームで、改札外とホームの間は段差なく移動できます。
1番のりばに出て右へ進むと下り2番・3番のりばとを結ぶ跨線橋があります。階段のほかエレベーターもあり、バリアフリーに対応しています。
トイレ・多機能トイレは1番のりばに出て右側、跨線橋の手前にあります。トイレ前にはAEDがあります。
尚、御着駅構内と駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約500m北東にある「ファミリーマート」で、遠いです。
 
 

下り3番のりばに設置されている建植式駅名標です。非電照式ですが、反射材が使用されています。上屋下には吊下式で電照式の駅名標もあります。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には御着駅の駅ナンバリング (JR-A 83) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が表示されていませんが、柱に設置されている縦型の駅名標には表示されています。
 
 

御着駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
右側(北)の単式ホームは1番のりばで上り神戸・大阪方面、左側(南)の島式ホームは右から2番のりば・3番のりばの順でともに下り姫路・門司方面です。1番のりばから見て2・3番のりばは若干神戸方(手前側)にずれています。
また、3番のりばの左側には山陽新幹線の高架橋が並走しています。
下り主本線が3番のりば、上り主本線が1番のりばで、中線になっている2番のりばは上下線共通の副本線として下り待避列車が使用しているほか、上り貨物列車や上下線の事業列車の待避、非常時の折り返しにも使用されています。
ホーム有効長は12両分ですが、貨物列車が停車する関係で線路有効長は長く取られています。ホームドアは設置されていません。ホーム幅は単式ホームの1番のりばが狭く、島式ホームの2・3番のりばが普通です。
上屋は1番のりばが神戸寄りの、2・3番のりばが中ほどの、それぞれ約2両分しか設置されていません。御着駅に停車する列車は4両以上であるため、必ず雨ざらしの箇所が発生します。雨天時の乗降は要注意です。
各ホームにはベンチが、1番のりばには飲料自動販売機とトイレ・多機能トイレがあります。
1番のりばの神戸寄りに面して駅舎・改札口があります。各ホームの上屋の門司方には跨線橋の階段があります。
写真は2番のりばより姫路方・門司方を望む。
 
 

1番のりばより神戸方・大阪方を望む。
左側には側線がありますが、おそらく元々は貨物側線だったでしょう。1番のりばの神戸方を切り欠く形で駅舎手前まで線路が延びていたと思われますが、今はホーム手前で側線が途切れており、ホームに面した線路跡は図書館用地や駐車場用地に転用されています。
この先、すぐに国道312号をオーバーパスして、右側の山陽新幹線と並走状態でローカルムードも漂う郊外風景の中を南東へ走ります。新幹線の右側は工業団地です。その後、天川を渡ると新幹線が徐々に右へ離れ、播但連絡道路をアンダーパスして左に新興住宅地が現れると姫路貨物駅への側線が右へ分岐して、姫路貨物駅に併設する形で2005年に開業したひめじ別所駅へと至ります。
 
 

1番のりばより姫路方・門司方を望む。
左側を山陽新幹線の高架橋が並行しています。また、左前方の山陽本線と山陽新幹線の間には新幹線の保線基地(姫路新幹線保線区)があり、在来線側からはレール輸送列車が乗り入れます。そのため、保線区の一部は標準軌と狭軌の三線軌条になっています(Wikipediaより)。
この先、新幹線と並走しながら住宅地の中を北西へ走り、新幹線がやや離れて在来線と新幹線の間に姫路新幹線保線区が現れると左へカーブして進路を西寄りに変え、築堤区間になります。そして新幹線が接近すると市川を渡ります。渡り終えると市街地に入り、新幹線と並走状態で右へカーブしながら盛土高架区間を西へ走ると2016年に開業した東姫路駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が御着駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。2面3線で、昔ながらの木造駅舎が残っています。駅前は古くからの住宅街で、ちょっとオーバーな表現ですが昭和時代にタイムスリップした感じがしました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で西明石駅まで行き、JR神戸線の下り普通列車(加古川行きを除く)に乗り換えて当駅下車です。もしくは新幹線で姫路駅まで行き、JR神戸線の上り普通列車に乗り換えて当駅下車です(東京都区内~姫路の乗車券ですと別途姫路~御着の運賃が必要になります)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の下り快速に乗り(西明石行き・加古川行きを除く)、当駅下車です。新快速にご乗車の場合は加古川駅で普通に乗り換えて下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのスーパーは約280m北東の「業務スーパー」、最寄りのコンビニは約500m北東の国道2号沿いにある「ファミリーマート」、最寄りの飲食チェーン店はファミマの西側にある「ガスト」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は御着駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、さいきの駅舎訪問、Google地図、Wikipedia)