岩切駅【宮城県】(東北本線、利府支線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
宮城県中部、仙台市宮城野区北東部の多賀城市との境界近くに広がる住宅街に位置する東北本線の駅で、利府支線との分岐駅である、
岩切駅 (いわきりえき。Iwakiri Station) です。
 
尚、岩切駅は現在、橋上駅舎化されています。
記事は橋上化以前の2011年現在の状況をレポートしています。ご了承下さい。
  
 
駅名  
岩切駅 (駅番号なし)
 
所在地  
宮城県仙台市宮城野区  
 
乗車可能路線  
JR東日本:東北本線東北本線利府支線    
 
隣の駅  
東北本線  
東京方……東仙台駅  
盛岡方……陸前山王駅      
 
東北本線利府支線  
利府方……新利府駅  
 
訪問・撮影時  
2011年11月  
 
 

2011年時点の岩切駅は地平駅で、北側に平屋建ての駅舎がありました。
南側からアクセスするには約220m東の狭くて危険なガードをくぐらなければなりませんでしたが、2018年の橋上駅舎化・南北自由通路設置に伴い南口が開設されたため迂回は解消され、駅南側からの利便性が向上しました。
橋上駅舎はバリアフリーに対応していますが、おそらく2011年当時はバリアフリー非対応だったと思われます。
また、当時は駅舎右側にJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」がありましたが、閉店となっています。
当時より小さな駅前広場があり、簡易ロータリーを有しています。バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
写真は南東を望む。
 
 

2011年当時の駅前です。西を望む。左側に駅舎がありました(現在は橋上駅舎の出入口あり)。
駅前は住宅地が広がっているものの、密度は高くありません。商店は少ないです。分岐駅の駅前にしてはやや寂しい感じです。
駅南側も住宅地が広がっています。
また、駅の少し西側を七北田川が南東へ流れており、駅の500m東は多賀城市域になります。
 
 

2011年当時の改札口です。南西を望む。右手に出入口がありました。
当時も今も有人駅で、当時の『みどりの窓口』は有人通路窓口に置かれていました。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路ありましたが、幅広通路はありませんでした。右端に車いす対応幅の有人通路があり、窓口(みどりの窓口)に面していました。
改札口の右手前には自動券売機がありました。
トイレは改札内にあったと記憶しています(多機能トイレの有無は不明)。現在は橋上駅舎の改札内にトイレと多機能トイレが設置されています。
当時は各ホームとの間は地下道で結ばれていました(バリアフリー非対応)。現在は各ホームとの間にエレベーターが設置されています。
尚、現在は駅構内及び駅前に売店・コンビニがありません。当時は駅前に「ニューデイズ」がありましたが、現在における最寄りのコンビニは約250m北西の「セブンイレブン」になります。
 
 

2011年当時の利府支線の駅名標です。電照式でした。
JR東日本の旧デザインです。
特定都区市内制度における仙台市内駅であるため、右端には「仙」マークが書かれています。
駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

岩切駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、西南西~東北東方向にホームが延びています。
右ホーム(北)の右から1番線(利府線・利府支線下り利府方面)、2番線(利府支線からの東北本線上り仙台方面)の順、左ホーム(南)の右から3番線(東北本線下り盛岡方面・仙石東北ライン下り石巻方面)、4番線(東北本線上り東京方面・仙石東北ライン上り仙台方面)の順です。要は北側の1・2番線が利府線、南側の3・4番線が東北本線ですが、仙台方面行きは2番線と4番線から発車しますので、乗車前に発車標で先発列車の発車ホームを確認する必要があります。
また、2番線と3番線の間に中線が、1番線と4番線の外側にホームがない待避線が各1線存在します。
現在のホーム有効長は7両分ですが、1・2番線ホームは利府方(手前側)にもっと延びていて、3・4番線は仙台方(奥側)に延びていました。現在も1・2番線の利府方(後方)にはかさ上げしておらず使用停止になっているホームが見られ、そのホームには利府方・盛岡方で在来線をオーバークロスする東北新幹線の橋脚が設置されています。
ホーム幅はやや狭いです。2011年当時、上屋は東京寄り(前方)の約1両分しか設置されていませんでした。上屋の東京方に地下道の階段が接続していました。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されており、3・4番線には待合室または係員詰所の建屋がありました。
現在は東京方に橋上駅舎が設置されています。
写真は1・2番線より仙台方・東京方を望む。
 
 

3番線より東京方を望む。すぐ先で利府支線からの線路が本線に合流します。
この先、七北田川を渡ると左へカーブして、政令指定都市とは思えぬ広大な田園風景の中を南西へ走ります。左手には東北新幹線の高架橋が見え、右手には住宅地を遠望できます。その後は国道4号仙台パイパスをアンダーパスしてから右手に住宅街を、左手にJR貨物の仙台機関区を見て走りますが、機関区と本線を結ぶ地点は東仙台信号場です。そして左手に東北新幹線が寄り添うと左側も住宅街が広がるようになり、程なくして東仙台駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線に停車中の車内より、下写真は3番線より、いずれも東北本線・盛岡方、東北本線支線(利府線・利府支線)・利府方を望む。左から1番線~4番線の順です。
すぐ先で東北本線が右へカーブして、利府支線が左へカーブします。分岐地点の直上を東北新幹線の高架橋が横切っています。
 
東北本線はこの先、右へカーブして利府支線と分かれるとすぐに多賀城市へ入り、左へカーブしながら住宅と田園が混在した風景の中を走ります。そして東に進路を取ると右手に貨物側線が広がり、陸前山王駅へと至ります。陸前山王駅では貨物線の仙台臨海鉄道が分岐します。
 
一方、元は本線だった利府支線はこの先、左へカーブして現・本線と分かれると左手に東北新幹線の新幹線総合車両センターの車庫などの設備を見て、右手に広大な田園風景を見て、北東へ走ります。途中、多賀城市に入りますが、すぐに利府町へと変わります。その後は東北新幹線が左へ離れるものの新幹線総合車両センターは利府線と並行して延びており、その車両センターの脇を走り続けます。そして仙台北部道路をアンダーパスすると程なくして新利府駅へと至ります。Wikipediaによると、新利府駅は新幹線総合車両センターへの通勤の便を考慮して設置された駅であるとの事です。尚、利府支線はもう1駅先の利府駅が終点ですが、元は本線だったため青森方面へ通じていました(利府胃炎は塩釜経由の新線が開業した事が影響して1962年に廃止されました)。
 
 
あとがき  
私が岩切駅で駅の外に出たのは2011年の1度きりです。本線と利府支線を乗り換える際、時間があったため駅の外に出てみました。2011年当時は北側のみに駅舎があり、南側からのアクセスに難がありましたが、橋上化により状況が改善されました。また、当時は小さな駅舎でした。駅前は住宅街で、商店は少なかったです。
 
東京からですと東北新幹線に乗車して仙台駅まで行き、東北本線の一ノ関方面、利府方面列車に乗り換えて当駅下車です。仙石東北ラインの石巻行きは最下位種別の快速(緑快速)のみが当駅に停車します。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…13時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問は可能です(最大滞在時間…8時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前や周辺にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約250m北西の「セブンイレブン」で、最寄りの飲食チェーン店は約380m北にある地元の和食レストラン「まるまつ」です。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、東北本線および利府支線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は岩切駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)