東北本線利府支線【利府線】(宮城県仙台市~利府町。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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利府駅にて。701系電車です。

 

今回は東北本線のうち、宮城県仙台市の岩切駅から本線の西側へ分岐し、新幹線総合車両センターの脇を通って仙台のベッドタウンとして成長著しい利府町へ至る東北本線支線、通称利府線(利府支線)を紹介します。

 

利府線は元々東北本線の『本線』の一部を形成していて、利府より先は山間部を通り品井沼駅までが旧線ルートでした。しかし、連続勾配があり、輸送上のネックとなっていたので戦時中に海側に新線を建設することになり、1944年に新線が開業しました。しばらくは新線と旧線が並存していましたが、結局は旧線の利府~品井沼は1962年に廃線となりました。しかし、新線に利府駅の代替駅が設置できなかったことから岩切~利府はそのまま残り、1978年に電化され。1995年には全列車が電車による運転になりました。その後、2002年FIFAワールドカップ開催のため2002年までに利府町に宮城スタジアム(現・ひとめぼれスタジアム宮城)など宮城総合運動公園が完成し、現在の利府線は通勤・通学輸送のほか宮城総合運動公園でのスポーツ・コンサートなどのイベント客輸送も担うようになっています。


 

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(Yahoo!地図を使用)


 

路線名  区間  営業キロ  備考 
JR東日本:(※1)利府線  岩切~利府  4.2km  全線単線・交流20,000V(50Hz)電化 
(※1)正式には東北本線の支線。 


 

踏破達成時  2001年1月
撮影時 2011年11月

  

  

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起点駅の岩切駅にて。駅周辺は閑静な住宅街となっています。


 

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岩切駅にて。島式ホーム2面4線の構造で、利府線の列車は北側の1・2番線を使用しています。

 

岩切を発車するとすぐに東北新幹線をアンダーパスします。同時に左へカーブして、右へカーブする東北本線と分かれます。その後は県道をアンダーパスしてから東北新幹線の新幹線総合車両センターへ向けて保線関係の線路(?)が分岐し、宮城県・仙台市宮城野区から多賀城市へと変わります。


 

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左手に新幹線総合車両センター、


 

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右手に広大な田園風景を眺めながら北東へ走ります。


 

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そして利府町へ変わると仙台北部道路をアンダーパスして新利府に着きます。ホーム中央には新幹線総合車両センターの関係者専用出入口があります。


 

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新利府を発車後も右手に田園地帯、左手に新幹線総合車両センターを見ながら北東へ走ります。


 

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やがて新幹線総合車両センターが途切れると県道の陸橋(ペアブリッジ利府)をくぐり、左手に市街地が見えてくると終点の利府に到着します。


 

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利府駅は頭端式ホーム2面2線の構造です。支線降格後の一時期は1面1線使用でしたが、2002年のサッカーFIFAワールドカップ開催による輸送力増強のため、左側の2番線ホームが再設置されました。


 

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利府駅ホームにて終端方を望む。かつてはこの先にもレールが延びていましたが、現在は撤去され、利府駅付近の旧線跡は駐車場や住宅に転用されています。


 

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利府駅にて。利府町の中心駅で、ラッシュ時は多くの人が利用します。駅周辺は住宅街で、利府町において大規模な商業施設は主にロードサイドに展開しています。
宮城総合運動公園へは路線バスに乗換です。

  

  

乗り鉄の注意点  

利府支線では普通列車のみの運転で、朝と夕方は1時間当たり概ね2本、昼間帯と夜間は1時間当たり概ね1本の運転です。
昼間帯は岩切~利府の利府線内折り返し運転ですが、朝方と夕方以降は仙台・岩沼・白石・福島・浜吉田~利府の運転となり、仙台都心への利便性が図られています。

 

使用車両は主に701系で、719系とE721系も使用されます。列車編成は2両・4両・6両です。

 

岩切からの所要時間は、新利府まで3分、利府まで6分です。ちなみに仙台~利府ですと、16分です。

  

   
のりかえ  

乗換駅  乗換路線
岩切駅  JR東日本:東北本線  
(参考:Wikipedia)