原木中山駅【千葉県】(東京メトロ東西線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県船橋市の西端部、市川市との境界近くに広がる住宅街の中に位置する東京メトロ東西線の駅で、各駅停車が快速を待避できるように新幹線の『こだま』タイプのみの停車駅と同じ相対式ホーム2面4線の構造である難読駅、
原木中山 (ばらきなかやまえき。Baraki-nakayama Station) です。
 
 
駅名  
原木中山駅 (T 22)
 
所在地  
千葉県船橋市 
 
乗車可能路線  
東京メトロ:東西線  
  
隣の駅  
中野方………妙典駅  
西船橋方……西船橋駅  
 
訪問・撮影時  
2020年3月、6月  
 
 

 

原木中山駅は地下鉄の駅ながら高架駅になっていて、駅舎・改札口は高架下1階にあり、東西南北の出入口があり、改札外は東西南北の通り抜けが可能です、東口を除き出入口に段差はありません(東口の至近距離に南口と北口があるため、利便性は確保されていますが、車いすの場合、駅事務室へは東口からでないといけません)。
出入口は麻雀と同じく東南西北の順で紹介していきます。
 
写真は西船橋方に位置する東口(北側)です。南~南東を望む。
東口は高架下に出入口があり、南北から出入り可能です。
上写真右奥の高架下に後述の北口があります。
東口は改札との間で半地下を通るため階段があります。エレベーターがないため車いすで電車に乗降の場合は北口または南口へお回り下さい。また、階段の手前に駅事務室があります。
東口(北側)には当駅唯一のロータリーがありますが、バス停留所とタクシー乗り場は設けられていません(但し、タクシーが客待ちをしています)。バス停留所は西口の東側にあります(後述)。
 
 

東口(北側)の駅前です。西北西を望む。後方に東口があります。
駅前は整然とした住宅街が広がっていますが、他の東西線の駅とは違い原木中山駅周辺には中層以上のマンションが少ないです。そして東口駅前は商店も多くありません。
また、駅周辺には一戸建て住宅も多く見られます。
 
 

こちらは東口(南側)です。南西を望む。
高架下に東口があり、出入口前の通路を通って北側へ抜けられます。
こちらの出入口は側道の車道に面していますので、飛び出しに注意して下さい。
駅前広場はありませんが、左側に小栗原東公園があります。
前方約80mには後述の南口があります。
 
 

東口(南側)の駅前です。東南東を望む。右後方に東口があります。
こちらも駅前には住宅地が広がっており、中層以上の建物が少なく、商店も少ないです。
原木中山駅は船橋市にありますが、奥へ延びる道路の突き当たりから先は市川市域になります。市川市域も住宅街が広がってます。
市川市域は駅前の船橋市域と道路割が完全に異なり、両市での調整がうまくいっていないのか、街区が一体になっておらず、発展を阻害している面も見受けられます。
また、船橋市域も市川市域も全体的に狭い道路ばかりです。
 
 

 

こちらは中野寄りの南側に位置する南口です。南西~西寄りを望む。
少し奥まった位置に出入口があります。車いすの場合は改札口をはじめ、北口や西口へも移動可能です。
尚、南口にも駅前広場はありません。
 
 

南口駅前です。東南東を望む。
右後方に南口があり、左約80mの高架下に東口があります。
こちらは奥に延びる駅前通り沿いに商店が立ち並んでいます。左の店舗はスーパー「ワイズマート」です。
但し、こちらの道路も約100m先の市川市との境界で突き当たりになっており、それより先は全く別の住宅地が広がっている印象です。
 
 

 

こちらは中野方の端に位置する西口(南側)です。上写真は西北西を、下写真は北東を望む。
東西方向に延びる県道179号線に面して高架下に出入口があり、南北から出入り可能です。
出入口と改札口の間は東京メトロ系の商業施設「原木中山メトログルメ・ショッピングセンター(旧・メトロセンター原木中山)」の店舗が軒を連ねていて、高架下店舗は交差点の西側(中野方。下写真後方)まで延びています。
出入口に段差はなく、改札口、南口、北口との間は車いすで自力移動可能です。
尚、西口にも駅前広場は整備されていません。バス停留所は上写真後方の県道179号線沿いに設けられています。
 
 

西口(南側)の駅前です。東南東を望む。左手高架下に西口があります。写真奥にはバス停があります。
奥に延びる県道179号線沿いには商店が立ち並んでいますが、周辺は住宅街です。
前方は市川市域の原木地区ですが、原木地区は再開発が進んでおらず古くからの住宅街が広がっており、道路も入り組んでいます。その分、レトロ感が漂っています。県道を前方(東)へ進むと650mほどで原木山妙行寺に到達します。
また、南側の高谷地区は住宅が少なく、畑が残っています。
 
 

こちらは西口(北側)です。北東を望む。高架下に西口出入口があります。
高架橋の左側に延びる細い路地を進むと後述の北口に到達します。
 
 

西口(北側)の駅前です。西北西を望む。右後方高架下に西口があります。
こちらも県道179号線沿いに商店がありますが、南側ほど多くありません。
200mほど進むと市川市田尻地区に入りますが、田尻地区は原木地区とは違い区画整理が行われていて、比較的整然とした住宅街が広がっています。
 
 

 

こちらは中野寄りの北側に位置する北口です。上写真は南西を、下写真は南東を望む。
分かりづらい場所(上写真中央)に出入口があります。車いすの場合は下写真左の改札口をはじめ、正面の南口や右手の西口へも移動可能です。
北口にも駅前広場はありません。
そして、高架橋沿いに西(上写真奥)へ延びる細い通路を50mほど歩くと前述の西口に到達します。右側の古いマンション「ハイツ中山」1階には居酒屋が軒を連ねています。
 
 

北口駅前です。北東を望む。
右手に北口があり、すぐ左側に古いマンション「ハイツ中山」があります。雰囲気がいかにも「裏口」といった感じです…。
北口は東口と西口を補完するような感じの出入口になっています。特に段差のある東口に対しては車いす経路として活用できる出入口です。前方約80mには東口があり、後方約50mには西口があります。
 
 

高架下1階にある改札です。北東を望む。原木中山駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
後方に西口があり、右後方に南口が、左後方に北口があります。左手には1番線用エレベーター専用改札があり、左前方には段差がある東口行き通路が延びています。東口への通路途中にある階段を下って上った先に駅事務所があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路設置されていて、最も窓口に近い右端が幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内にはトイレ・多機能トイレがあります。
そして2階にある各ホームとの間には階段・エレベーターが設置されていますが、階段は中2階踊り場を経由し、中2階~各ホーム間は上りエスカレーターが併設されています。また、1番線のみエレベーターは別改札になります(後述)。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。東口の南北にコンビニがあります。 
 
 

こちらは西船橋方面1番線用のエレベーター専用改札です。北を望む。
幅広通路が1通路、改札内外にインターホンがあるのみです。
右手に通常の改札口があり、右後方に自動券売機があります。
入場時はその自動券売機でチャージやきっぷの購入が可能ですが、出場時にIC残額不足や乗り越しの場合はインターホンで駅員を呼び出す必要があります。
改札の先には1番線行きエレベーターがあります。
尚、2番線行きエレベーターは通常の改札内にあります。
そして、右奥へ延びるのは東口方面行き通路で、通路沿いには飲料自動販売機が設置されています。
 
 

また、改札口の後方、西口方面への高架下通路は商業施設「原木中山メトログルメ・ショッピングセンター」になっていて、通路両側には店舗が並んでいます。
西口前交差点の先の高架下にも店舗が存在します。
写真は2020年3月撮影で、現在は両側手前の店舗が別の店舗に変わっています。
 
 

A線(西船橋方面)1番線ホーム側壁に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
横長のタイプで、東京メトロの標準デザインです。
東西線のラインカラーであるスカイブルーは、駅ナンバリングを囲む「○」と、背後の帯で使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (T 22)。
 
 

原木中山駅は相対式ホーム2面4線の高架構造で、南西~北東方向にホームが延びています。
左ホーム(北)が1番線でA線西船橋・JR線の津田沼・東葉高速鉄道の東葉勝田台方面、右ホーム(南)が2番線でB線大手町・中野・JR線の三鷹方面です。
1番線と2番線の間には左からA線、B線の順で通過線が設置されています。当駅で各駅停車が快速や通勤快速の通過待ちをする事があります。
ホーム有効長は10両分で、2020年6月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭く、2番線の中野方(手前側)は詰所があるため非常に狭くなっています。
上屋は全10両分に設置されています。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・空調完備の待合室が設置されています。
写真は2番線より西船橋方を望む。
 
 

こちらは1番線(右)より中野方を望む。
通過線があるため駅は広々としていますが、ホームは狭いです。
階段などの設備はホーム中ほどの中野寄り(奥)に集中設置されています。
 
発車メロディーは、
1番線…「A Day in the METRO」
2番線…「Beyond the Metropolis」
です。
 
 

 

2番線より中野方を望む。2番線の端は相当狭いです。また、2番線からは安全側線が分岐しています。
また、荒川を渡って南砂町駅の手前まで高架区間が続きます。
この先、すぐに市川市へ変わり、緩やかに右へカーブしながら戸建住宅の割合が高い住宅地の中を走ります。そして地下を通る東京外環自動車道(C3)と地上を通る国道298号線(東京外かく環状道路)をオーバーパスするとトラス橋で江戸川を渡ります。江戸川を渡り終えると新興住宅地の中を南東へ走り、深川検車区行徳分室の出入庫線が左から合流して、左に「イオン市川妙典店」などを見て走ると2面4線を有する妙典駅へと至ります。
 
 

1番線より西船橋方を望む。こちらも1番線から安全側線が分岐しています。
この先、高架区間で住宅街の中を北東へ走り、すぐに市川市に入ると京葉道路をオーバーパスします。その後も住宅街の中を走り、真間川を渡ると船橋市に戻って大きく右へカーブします。そして左から接近するJR総武本線に寄り添って進路を東南東に変えると地平区間になり、市街地に入ると東西線の終着駅である西船橋駅へと至ります。東西線電車は西船橋止まりが多いですが、東葉高速鉄道線に直通する列車やJR中央総武緩行線の津田沼駅まで直通する列車もあります(JR津田沼直通は平日ラッシュ時のみ)。
 
 
あとがき  
私が原木中山駅で下車(乗車)したのは2020年3月と6月、計2度です。3月は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅かつ東京メトロの全駅を制覇するべく下車しました。しかし、撮影が不十分だったため、6月に近くを降り鉄した際に当駅をリベンジ訪問しました。地下駅ではなく高架駅で、副本線のみにホームが設置されています。改札口は高架下にあり、駅前は手狭でした。駅前は住宅街が広がっていますが、他の駅前とは違いローカルな印象でした。
 
新宿駅からですと東京メトロ丸ノ内線の池袋方面行き電車に乗り、大手町駅で東西線の西船橋方面行きに乗り換えて(各停のみ。快速に乗ってしまった場合は浦安駅で後続の各停に乗り継いで下さい。また、東陽町行きには乗らないで下さい)、当駅下車です。または山手線で高田馬場駅or中央・総武緩行線で飯田橋駅まで行き、それぞれ東西線の西船橋方面(各停のみ)に乗り換えても到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。八重洲口、日本橋口から出場し、東西線の大手町駅から西船橋方面電車(各停のみ。快速の場合は浦安駅で後続の各停へ)に乗り、当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に複数のコンビニがあります。一方、駅前に飲食店は少なく、気軽に入れるチェーン店は「ココイチ」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。高架下には「原木そば」という蕎麦屋もあります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京メトロ東西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は原木中山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、メトログルメ・ショッピングセンターのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)