大曽根駅【愛知県】(名古屋ガイドウェイバス志段味線【ゆとりーとライン】。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市東区北部、4社局の路線が集結する名古屋市北東部の副都心・大曽根地区に位置する名古屋ガイドウェイバス志段味線【愛称:ゆとりーとライン】のターミナル駅である、
大曽根駅 (おおぞねえき。Ozone Station) です。
 
尚、運行車両は全てバスですが、大曽根~小幡緑地間は案内装置を使用して専用軌道区間を走行するため、新交通システムなどと同じく法律上は「軌道」扱いで、広義の「鉄道」です。
 
 
駅名  
大曽根駅 (Y 01)  
 
所在地  
愛知県名古屋市東区  
 
乗車可能路線  
名古屋ガイドウェイバス:ガイドウェイバス志段味線 【愛称:ゆとりーとライン】   
  
隣の駅   
小幡緑地方……ナゴヤドーム前矢田駅  
 
乗換可能駅  
JR東海:中央本線【中央線、中央西線】………………大曽根駅まで徒歩5分  
名古屋鉄道:瀬戸線………………………………………大曽根駅まで徒歩6分  
名古屋市営地下鉄:名城線 (栄方面、本山方面) ……大曽根駅まで徒歩5分    
 
訪問・撮影時  
2009年6月、9月  
 
 

大曽根駅交差点より南南西を望む。
ゆとりーとラインの大曽根駅はJR線・大曽根駅北口(写真右)の東側にあり、JR線に並行する形で高架駅が設置されています。3階にホームが、2階にコンコースがあります。
箱モノだけ見ると新交通システムの駅と間違えそうですが、車両はバスですww
写真奥、駅舎に隣接する形で高架の回転場が設置されています。
 
 

こちらは高架下1階にある出入口です。南を望む。
右側にJR駅と名鉄駅があり、地下鉄駅の2番出入口もあります。
2階に通じる階段と上下方向エスカレーターが設置されています。
階段の右前方にはエレベーターがあり、1階部分には理髪店「QBハウス」があります。
尚、JR駅東側にロータリーはなく、歩行者用の広場があるのみです。
路線バスは後方を左右方向に延びる名古屋市道名古屋環状線(県道15号線と重複)沿いに分散して設けられています。
西口側にはバスターミナルがあります。
 
 

駅前(西側)です。西を望む。左手にゆとりーとラインの大曽根駅出入口があります。
正面にJR中央本線・大曽根駅の北口(東側)があります。JR駅を通り抜けると名鉄瀬戸線の大曽根駅があります。
右手には名古屋市道環状線が通っており、地下に名古屋市営地下鉄名城線の大曽根駅があります。
JR線・名鉄線の西側は大曽根の中心市街地で、ビル街になっていますが、商店はさほど多くありません。
 
 

駅前(東側)です。大曽根駅交差点より東を望む。右後方にゆとりーとラインの大曽根駅出入口があります。
奥に延びる道路が環状線で、中央分離帯の高架部にゆとりーとラインが、道路地下に地下鉄名城線が、それぞれ通っています。
駅東側は環状線の南側一帯(右側)が三菱電機名古屋製作所の用地で占められています。
一方、環状線北側(左側)は商店が立ち並んでいて市街地になっています。
そして、環状線を850mほど直進すると、ゆとりーとラインと地下鉄のナゴヤドーム前矢田駅に到達し、ナゴヤドーム前矢田駅の約400m南には「バンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)」があります。当然、ナゴヤドーム前矢田駅が最寄駅なのですが、大曽根駅から徒歩でドームへ向かう人も多いようです。そのため、名古屋ガイドウェイバスでは、ドームへのアクセスにゆとりーとライン利用を促す看板を設置していました(2009年時点。現在は不明)。
また、バンテリンドームナゴヤの西隣には「イオンモールナゴヤドーム前」があります。
 
 

 

2階にある改札口です。概ね南を向いて撮影。
上写真は入口側(右)、下写真は出口側(左)です。後方に1階への階段・上下方向ES・EVがあります。
ゆとりーとラインでは基本的に車内精算方式を採用しているので、入口側に改札設備はありません。但し、降車時は運賃精算に手間取ると混雑する事があるため、出口改札には運賃箱が置かれており、混雑時のみ稼働させてスムーズな下車を促しています。改札通路は車いす対応の幅が確保されています。
ちなみに、現在は交通系ICカード『manaca』が導入されており、コンコースにチャージ機が置かれていると思われます。
また、出口側コンコースには両替機があり、コンコース中央部分には定期券などを発売する窓口が設置されています。
コンコース中央奥にはトイレがあります(多機能トイレの有無は不明)。
そして右側3階の乗車ホームとの間には階段・上りES・EVが、左側3階の降車ホームとの間には階段・下りES・EVが、それぞれ設置されています。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。駅北側、名鉄駅、西口にある「大曽根地下街オズガーデン」にそれぞれコンビニがあります。
 
 

乗車ホームに設置されている駅名標です。非電照式です。暗くて分かりづらく、申し訳ありません。
名古屋市営地下鉄と類似のデザインになっています。左上に路線愛称が書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (Y 01)。
 
 

こちらは降車ホームに設置されている駅名標です。
終着駅であるため、次駅は空欄です。
 
 

ゆとりーとラインの大曽根駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、南北方向にホームが延びています。
専用道上に駅があるため、バスの床面に合わせた高さのホームを設置しているので、段差は最小限に抑えられています。
番線は設定されておらず、左(西)が乗車ホーム(下り小幡緑地方面および一般道経由中志段味・高蔵寺方面)、右(左)が降車ホーム(上り当駅止まり)の順です。
有効長はバス3台分ですが、縦列停車が実施されているかどうかは不明です。
長いホームを利用して、乗車ホームでは行先ごとに乗車口を分けて混雑の分散を図っています(現在は前方(奥)の1番のりばが小幡緑地・中志段味行き、中央の2番のりばが高蔵寺・志段味サイエンスパーク経由中志段味行きで、後方(手前)の3番のりばは使用停止中です)。
ホームドアは設置されておらず、乗降部分以外には落下防止柵が設置されています。ホーム幅は広いですが、階段部分などは狭くなっています。
大屋根が軌道敷とホームを丸ごと覆っていますので、雨に濡れる心配はありません(異常気象時を除く)。
乗車ホームにはベンチ、飲料自動販売機、コインロッカーが設置されていますが、降車ホームは乗客が滞留しない前提であり、何も設置されていません(2009年時点はコインロッカーがありましたが、後に撤去された模様です)。
また、軌道敷とホーム床面の段差が小さく、簡単にホームに下りられる状態ですが、決して軌道敷に下りないようにして下さい!
写真は降車ホームより小幡緑地方を望む。
 
 

こちらは降車ホームより終端方を望む。右側は乗車ホームです。
大曽根駅は起点駅(終着駅)ですが、頭端式ではなくスルー構造になっています。車両(バス)は左側にしか乗降扉がないため、また運転台が片側にしかないため、折り返し運転ができないからです。必ず終端部の回転場でターンします。
 
 

 

乗車ホームより小幡緑地方を望む。
発車後、すぐに右へ急カーブしますが、普通鉄道ではありえないカーブですw
また、ゆとりーとラインの専用軌道区間はガイドウェイを使用しており、軌道敷両側に設置されているガイドウェイを頼って走行します。そのため、専用軌道区間においてハンドル操作は必要ありません(車庫部分を除く)。
この先、名古屋市道名古屋環状線の中央分離帯高架部分に入り、市街地(左)と三菱電機名古屋製作所(右)の間を東へ走るとナゴヤドーム前矢田駅へと至ります。
 
 

 

乗車ホームより終端方を望む。
終端部は高架構造の回転場になっています。大曽根駅降車ホームに到着したバスは、ここでUターンまたは休憩をして、乗車ホームへと入線します。
外縁部にはガイドウェイが設置されていますが、中央部や駐車区画にはガイドウェイがありません。
そして、下写真奥(東側)にはバンテリンドームナゴヤを望めます。
 
 
あとがき  
私がゆとりーとラインの大曽根駅で下車(乗車)したのは2002年1回、2009年2回の計3度です。2002年はゆとりーとラインの乗りつぶしのため、2009年はゆとりーとラインの車窓風景撮影のため、必然的に起点駅である大曽根駅を利用しましたが、1回目は希望の席を確保できずまともに車窓風景を撮影できなかったため、3ヶ月後にリベンジを果たしましたw 外観は新交通システムの駅と大差なく、ラッシュ時のみ稼働する改札口もあります。車両はバスですがホームもあり、路面電車と似ている面もあります。尚、ガイドウェイバスシステムは普及せず、日本ではゆとりーとラインが唯一の存在です。
  
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、JR中央線の快速以下に乗り換えて大曽根駅で下車すぐです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線orJR在来線or近鉄で名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。新幹線の場合は余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニはJR駅、名鉄駅など駅周辺に複数あります。一方、飲食店も数は多いものの意外とチェーン店は少なく、「モスバーガー」「ガスト」「サイゼリヤ」「スターバックスコーヒー」「ヴィ・ド・フランス」くらいでしょうか。まぁコンビニが複数ありますし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、ゆとりーとラインを乗り鉄(?)or乗りバス(?)される際は、大曽根駅をスルーせずにぜひ一度は駅を観察されてみて下さい!
  
(参考:名古屋ガイドウェイバスのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)