岡本駅【兵庫県】(阪急神戸線。2018年、2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区東部の六甲山麓に広がる住宅街に位置する阪急神戸本線(阪急神戸線)の駅で、駅周辺には甲南大学があり学生の街になっていて、また高級住宅街としても有名で、駅前には学生街と高級住宅街の雰囲気が合わさったようなお洒落な市街地が広がっている、
岡本駅 (おかもとえき。Okamoto Station) です。
  
 
駅名  
岡本駅 (HK 11)
 
所在地  
兵庫県神戸市東灘区  
  
乗車可能路線  
阪急電鉄:神戸本線  
 
隣の駅  
大阪梅田方……芦屋川駅  
神戸三宮方……御影駅  
 
訪問・撮影時   
2018年6月(晴天)、2020年6月(曇天)   
 
 

岡本駅は地平駅で、南北に駅舎を有しています。いずれもバリアフリー対応です。
但し、入場券なしでは南北を通り抜ける事ができません。約90m東の踏切または約280m西のガードへ迂回する必要があります。
 
写真は正面口に相当する南口です。北を望む。
駅舎は2階建ての駅ビル(岡本阪急プラザ)になっており、1階手前側に改札口があります。駅ビルは右奥に延びていて、そちらの1階にはカフェと阪急タクシー乗り場・車庫があります。駅ビル2階には学習塾などのテナントが入っています。
そして駅ビル左側には生協「コープこうべ」の店舗の3階建てビルがあり、駅ビルと一体化しています。
尚、岡本駅は駅前が手狭で、南口・北口とも駅前広場はありません。路線バスの停留所は約300m南、神戸市道山手幹線沿いに設けられています。
 
 

南口駅前です。南を望む。右手に駅ビル・改札口があります。
奥に延びる駅前通りを中心に、道路はアスファルト舗装ではなく石畳になっていて、高級感を醸し出しています。
また、駅前通りには商店街が形成されています。おしゃれな感じのお店が多数見られます。

駅から離れると住宅街が広がっていますが、駅南側はマンションが多いです。
駅前通りを南下して、右左折の上でさらに南下すると山手幹線に差し掛かります。そして山手幹線を越えるとJR神戸線摂津本山駅北口に到達します(岡本駅から約300m)。
また、手前の角を右折して800mほど北西へ進むと、阪急線の北側に位置する甲南大学岡本キャンパスに到達します。岡本駅は甲南大学の最寄駅で、駅周辺は学生街としても発展しています。
 
 

 

南改札口です。北方向を望む。右や後方が出入口です。
岡本駅は有人駅で、南口には駅員が配置されていますが、駅員不在時に備えて改札内外にインターホンが設置されています(改札口にある自動精算機のような機械)。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路設置されています。窓口に面した左端が幅広通路で、有人通路を兼ねています。改札口の左手前には液晶モニターがあり、発車標を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
そして改札を通って階段またはエレベーターを使って段差を登ると下り神戸三宮方面1号線ホームです。バリアフリーに対応しています。
改札を通って階段またはEVを下りると地下道で、上り大阪梅田方面2号線ホームと北改札口に通じています(バリアフリー対応)。岡本駅においては車いす利用で南北双方の改札口から上下線双方のホームを利用可能です。
トイレ・多機能トイレは1号線ホームにあります。
尚、駅構内改札外に売店・コンビニはありませんが、上り2号線ホーム上にミニコンビニがあります。
最寄りのコンビニは南口の約100m南、駅前通り沿いにある「ローソン」です。
 
 

こちらは上り大阪梅田方面2号線ホームに面して設置されている北改札口出入口です。南を望む。
路地裏にあり、分かりづらいですw 私の訪問時(2018年6月)は看板の掛け替え中でした。
出入口があるのみで、北改札口への通路が延びているのみです。高低差がある事から、通路はスロープ状になっています。バリアフリー対応です。
また、用地の関係もあり、駅前広場はありません。駅前道路も自動車が通れる幅ではありませんので要注意です。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に出入口があります。
前述の通り、駅前道路は狭いです。右側には民家を改装したカフェがあります。
 
 


そして、狭い路地を抜けると道幅が広くなりましたが、それでも車1台が通れる程度の幅です。
駅北側は住宅街が広がっていて、中には豪邸も見られます。ちなみに岡本地区は高級住宅街としても有名です。
商店は少なく、道路もこちらはアスファルト舗装です。
六甲山系・金鳥山の山麓に位置するため、北へ向かうほど標高が上がります。写真奥には山並みが見えます。
約1.5km北の金鳥山中腹には保久良神社があります。
また、約850m西には甲南大学岡本キャンパスがあり、約1.3km東に神戸薬科大学が、約1.9km東に甲南女子大学が、約2.1km東に甲南女子中学校・高等学校があります。
 
 

上り大阪梅田方面2号線ホーム内に設置されている北改札口です。西を望む。後方に出入口への通路が延びてます。
こちらは駅員無配置で、代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路設置されていて、左側が幅広通路です。上部の液晶モニターは発車標を兼ねています。
改札口の左手前には簡易型の自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
尚、無人の改札口はIC専用だったり自動券売機がなかったりするケースが多いのですが、岡本駅においては北改札口においても磁気券を利用OKで、しかも磁気券対応の自動券売機・自動改札機があります。サービス面を考えると、本当はこれが当たり前だと思うのですが…。
そして改札の先は2号線ホームです。下り神戸三宮方面1号線ホームや南改札口方面は地下道で連絡しています(EV併設)。
ミニコンビニはこちらの2号線ホームにありますが、トイレ・多機能トイレは1号線にしかありませんので要注意です。
ちなみに、北改札口の改札外や北口駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

1号線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
2020年6月時点でナール書体使用の旧タイプが使用されていました。
今は新タイプに取り替えられているかもしれません(建植式は2018年時点で新タイプに変わっていました)。
また、駅ナンバリングが追加されています (岡本駅は「HK 11」)。
 
 

 

岡本駅は特急停車駅ながら、相対式ホーム2面2線と小規模です。特急停車駅に昇格したのは1995年と、比較的最近です。
地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右ホーム(南)が1号線で下り神戸三宮方面、左ホーム(北)が2号線で上り大阪梅田方面です。
ホーム有効長は10両分ですが、10両編成が運転されるのは平日朝ラッシュ時に運転される一部の特急(上りのみ)と一部の通勤特急(上下列車)のみで、その他の列車は全て8両編成での運転です。2020年6月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は中央部がやや広く、両端が狭いです。10両編成列車のみが停車する神戸三宮方(手前側)の約2両分は特に狭いです。
上屋ですが、1号線は大阪梅田方(前方)の8両分に設置されています。10両編成の電車は前2両が上屋からはみ出します。一方、2号線は大阪梅田寄りの7両分で、全列車、大阪梅田方の前1両が雨ざらしになります(10両編成は後2両も雨ざらしに)。雨天時の乗降は要注意です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。1号線はトイレと多機能トイレが、2号線はミニコンビニが、それぞれ設置されています。
1号線の大阪梅田寄りには南改札口と駅舎が、2号線の大阪梅田寄りには北改札口があります。両改札口付近には1号線と2号線を結ぶ地下通路があります(EV併設)。
写真は2枚とも2号線より大阪梅田方を望む。
 
 

こちらは1号線より神戸三宮方を望む。左が1号線、右が2号線です。
ホームはほぼ直線状ですが、神戸三宮方の端(奥)は少し左へカーブしています。
 
 

1号線より大阪梅田方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、閑静な住宅街の中を東へ走ります。少し南側をJR神戸線が並走し、北側には六甲山地の山々が連なっているのですが、線路際まで住宅が迫っているため遠方の景色を見る事は難しいです。やがて左へカーブして進路を北東に変え、芦屋市に入っても住宅街の中を走り続けて芦屋川駅へと至ります。
 
 

2号線より神戸三宮方を望む。
すぐに左へカーブして進路を西南西に変え、高架区間になると連続上り勾配区間に入り、住宅街の中を走ります。右手に甲南大学や六甲山系が見えます。高度を上げるごとに左側車窓も開けてきて、六甲アイランドも遠望できるようになります(海面が見えるかどうかは微妙です)。そして勾配を登りきるとトラス橋で天井川である住吉川を渡り、やがて右へカーブすると地平区間になります。その後は閑静な住宅街の中を走り、今度は左へカーブすると御影駅へと至ります。御影駅手前はS字カーブになっていますが、これは建設に際して、予定地にあった邸宅の家主が用地買収に反対したため、それらを避けるために連続カーブの線形になったと言われています。御影駅付近も高級住宅街です。
 
 
あとがき  
私が岡本駅で下車(乗車)したのは1990年代に何度かありますが、乗り鉄関係では2018年と2020年の計2度です。2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇達成済)。しかし、撮影が不十分だったため、2020年にリベンジ訪問しました。2面2線の小さな駅ですが、震災後に復旧した際、特急が停車するようになりました。駅前は阪急の駅らしく山の手の雰囲気がひしひしと感じられました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、東海道本線【JR京都線】に乗り換えて大阪駅下車。阪急の大阪梅田駅へと移動し、神戸本線の特急電車に乗って当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、上りホームにミニコンビニがあり、南口の南約100mにコンビニがあります。一方、駅周辺には多数の飲食店やカフェがあるものの、特に男性1人で入れるような店舗が少ないです。チェーン店は約300m南のJR線・摂津本山駅付近に「マクドナルド」「すき家」「餃子の王将」「スターバックスコーヒー」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪急神戸本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は岡本駅でも途中下車されてみて下さい!
   
(参考:阪急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)