栗東駅【滋賀県】(琵琶湖線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
中央競馬のトレーニングセンターや名神高速道路の主要インターチェンジが所在する事で有名な滋賀県栗東市の北西端住宅地に位置する東海道本線【愛称:琵琶湖線】の駅で、1991年に開業した新駅ゆえに駅前には新しい市街地が形成されている、知らない人には難読駅名である、
栗東駅 (りっとうえき。Ritto Station) です。
 
  
駅名  
栗東駅 (JR-A 23) 
 
所在地  
滋賀県栗東市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:琵琶湖線】    
 
隣の駅  
米原方・東京方……守山駅  
京都方・神戸方……草津駅    
 
訪問・撮影時  
2020年12月
 
 

栗東駅は地平駅で、1991年の開業時より橋上駅舎を有しています。
東西に出入口があり、両方の出入口に階段エレベーターが設置されていてバリアフリーに対応しています(西口のみ上りエスカレーター併設)。橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。
 
写真は正面口に相当する東口です。北西を望む。
左右に階段の出入口があり、中央にエレベーター出入口があります。駅ビルはありません。
また、2階にも出入口があり、ペデストリアンデッキを通じて後述の「アル・プラザ栗東」や「ウイングプラザ」と繋がっています。
東口にはロータリーを有する駅前広場が2ヶ所整備されていて、南側(後方)がバス用(停留所あり)、北側(右)がタクシー用(乗り場あり)ですが、いずれのロータリーも一般車が乗り入れ可能です。
駅前広場には交番とトイレ・車いす対応トイレがあります。
 
 

橋上階より東口駅前を望む。南東を向いて撮影。
手前の右がバス用ロータリー、左がタクシー用ロータリーです。
駅前は田園風景が広がっていましたが、栗東駅開業に伴い再開発されて、現代的な市街地が形成されました。
正面にはショッピングセンター「アル・プラザ栗東(平和堂。元・栗東サティ)」があり、その左側に栗東市立栗東西図書館などが入居する複合ビルの「ウイングプラザ(ウィングプラザ)」があります。「アル・プラザ栗東」の裏側には「栗東芸術文化会館さきら」があります。
駅の周囲にはマンションが多いです。
そして駅から離れると郊外の住宅地が広がっていますが、積水化学工業滋賀栗東工場など工場も多く立地しています。
約1.3km南では東海道新幹線と草津線が交差していますが、この交差地点付近に東海道新幹線の「南びわ湖駅(びわこ栗東駅)」が設置される計画がありましたが、政治問題化して、最終的に反対派の知事が当選したため計画が白紙撤回されました。
また、直線距離で約2km南東には、かつての栗東町の代表駅(唯一の駅)だった草津線・手原駅が、約2.4km南東には栗東市役所が、約3km南東には道路交通の要衝である名神高速道路・栗東インターチェンジがあります。
そして、約5.5km南南東にはJRA日本中央競馬会の栗東トレーニングセンターがあります。
 
 

こちらは西口です。東を望む。
西口は片側にしか出入口がありません。右が階段と上りES、左がEVです。
出入口の手前にある古風なデザインの建物はトイレ、車いす対応トイレです。
また、北口にもロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシープールが設けられていますが、正式なタクシー乗り場は設置されていません。
 
 

西口駅前です。北西を望む。右前方は栗東市立大宝小学校のグラウンドです。
こちらの西口駅前は住宅地で、大規模な再開発がされておらず、駅前まで一戸建て住宅が立ち並んでいます。
約200m先で交差する旧中山道沿いには昔からの古い住宅地が形成されています。
そして約500m北(右)には大宝神社と大宝公園があります。
また、駅前通りを1kmほど北西へ進んだ先は田園地帯になります。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。
上写真は北東を、下写真は西を望む。右が東口、左が西口です。
栗東駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外に乗車券確認カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。右端は有人通路です。
改札口の右手前は『みどりの窓口』の跡地です。その右側には『みどりの窓口』の代替となる通信型指定席券売機『みどりの券売機プラス』と自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機はICカードのチャージが可能です。
トイレと多機能トイレは改札内コンコースにあります。改札外の東口と西口にはトイレと車いす対応トイレ(オストメイト設備なし)があります。また、改札外の自由通路沿いにはベンチがあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されています。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは東口からは約400m南東の「セブンイレブン」、西口からですと約430m西の「ローソン」になります。
 
 

下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、下部は琵琶湖線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
栗東駅の駅ナンバリングは「JR-A 23」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

栗東駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
右(西)が1番のりばで上り米原・東京方面、左(東)が2番のりばで下り京都・大阪・神戸方面です。
ホーム有効長は20m車12両分で、2020年12月時点でホームドアは未設置です。ホーム幅は乗車人員約24,000人の規模に対して狭いです。
上屋は全12両分に設置されています。
各ホームには冷暖房完備の待合室(ベンチあり)が設置されており、少なくとも2番のりばには飲料自動販売機もあります。
写真は1番のりばより米原方・東京方を望む。
 
 

1番のりばより米原方・東京方を望む。
この先、すぐに守山市に入り、住宅と田園が混在した郊外風景の中を北東へ走ります。そして右手に日本バイリーンの工場が見えてくると県道145号線(南守山街道)をアンダーパスします。その後は市街地に入り、新快速停車駅である守山駅へと至ります。
 
 

1番のりばより京都方・神戸方を望む。
この先、田園が少し残る住宅地の中をしばらく南西へ走ると、左から草津線が接近して草津市へと入ります。そして葉山川を渡ると草津線本線が下り線に寄り添い、また本線~草津線の連絡線が東海道本線をオーバークロスしてから本線と並走するようになります。その後は市街地に入り、新快速のみならず特急も停車する主要駅である草津駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が栗東駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。滋賀県を乗り鉄した際に立ち寄りました。新快速停車駅である守山駅と草津駅に挟まれた小駅ですが、栗東市の新たな玄関口であり(開業以前の代表駅は草津線の手原駅でした)、一定の乗降客数を有しています。また、栗東駅の開業により周辺の開発が促進され、当時の栗東町が栗東市に昇格したと言っても過言ではありません。綺麗な橋上駅舎を有しており、特に東口駅前は現代的な新しい市街地が広がっています。
  
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、琵琶湖線電車(米原方面、草津線方面)の普通列車に乗り換えて当駅下車です(草津行き、草津線直通列車を除く。また、新快速には乗らないで下さい)。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…12時間少々)。
一方、大阪からですとJR京都線の上り快速電車に乗車すれば乗換なしで当駅に到達できます(野洲以遠行きにご乗車下さい)。新快速にご乗車の場合は京都駅・山科駅・大津駅・石山駅で後続の普通に乗り換えればOKです。こちらも余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…17時間少々)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはありません。最寄りのコンビニは東口の約400m南東の「セブンイレブン」、西口の約430m西の「ローソン」になります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は駅のすぐ東側にある「アル・プラザ栗東」内の「マクドナルド」くらいでしょうか。ちなみに「アル・プラザ栗東」には食料品売場があり、パン屋弁当、飲料を調達できます。まぁ、事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京からの到達難易度がやや高いですが、琵琶湖線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は栗東駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)