梅小路京都西駅【京都府】(山陰本線【嵯峨野線】。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
京都府京都市下京区西部に位置する山陰本線【愛称:嵯峨野線】の駅で、2019年に開業した新駅、そして駅名から想像できる通り京都鉄道博物館への最寄駅であり、京都水族館への最寄駅でもある、
梅小路京都西駅 (うめこうじきょうとにしえき。Umekoji-Kyotonishi Station) です。
 
  
駅名  
梅小路京都西駅 (JR-E 02) 
 
所在地  
京都府京都市下京区  
 
乗車可能路線  
JR西日本:山陰本線【愛称:嵯峨野線】  
 
隣の駅  
京都方……京都駅   
幡生方……丹波口駅      
 
訪問・撮影時  
2021年3月
 
 

梅小路京都西駅は高架駅で、国鉄時代の1976年に高架化された区間に駅が設置されました。駅設置に伴い高架橋が一部架け替えられています。
高架下に駅舎・改札口があります。南側の高架下にある出入口は東西間の通路に面しています。
出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
 
写真は駅東側より北西を望む。
駅前は梅小路公園の敷地内になっており、駅前広場を兼ねていますが、東側には歩行者用のスペースしかありません。
 
 

駅前です。東を望む。後方に梅小路京都西駅があります。
正面のビルは「ザ ロイヤルパークホテル京都梅小路」です。
梅小路公園が写真右奥方向に広がっており、園内では元・京都市電の車両の保存運転が行われています(有料)。
また、公園の東側には「京都水族館」があり、当駅が最寄駅です。
京都鉄道博物館は右後方にあります(後述)。
 
 

こちらは南西側より駅舎・改札口を撮影。北を望む。
後方に京都鉄道博物館があります。右側には梅小路公園があります。
また、左側の階段・EVを登ると七条通の北側、京都市中央卸売市場や丹波口駅方面へ抜けられます。
そして、後方の京都鉄道博物館との間にはバス専用のロータリーがあり、路線バスの停留所もあります。ロータリー内は観光バス専用の駐車場になっています。
 
 

駅舎西側(上写真左側)の階段を登ると、高架の連絡通路(左)に到達します。北を望む。
前方で線路・ホームの高架橋(右)と合流する形ですが、通路は元々、東海道本線の貨物駅である梅小路駅と山陰本線の丹波口駅を結ぶ東海道本線貨物支線の高架橋(単線電化)で、東海道本線、山陰本線と合わせてデルタ線を形成していました。以前は貨物列車や大阪方面と嵯峨嵐山方面を結ぶ臨時列車が通っていましたが、近年はこの貨物支線を通る列車がなくなり、また梅小路京都西駅建設に際して支障となるため、2016年に貨物支線が廃止され、駅との干渉部分など一部の高架橋が撤去されましたが、残った部分は連絡通路などに転用されました。通路を奥へ進むと七条通を越えて京都市中央卸売市場や丹波口駅方面へ抜けられます。また左後方の廃線跡は2021年3月現在、遊歩道として整備中でした。
ちなみに駅北側は市街地で、商店、オフィス、民家が混在しています。線路の西側には京都市中央卸売市場があります。丹波口駅まで北へ約900mです。
 
 

こちらは改札前より駅南西側を望む。後方に改札口があります。
正面にバス用のロータリーがあり、その先に京都鉄道博物館があります。
この場所には以前より梅小路蒸気機関車館がありましたが、大阪・弁天町にあった交通科学博物館と統合の上、梅小路蒸気機関車館を拡張およびリニューアルする形で2016年4月29日に「京都鉄道博物館」としてオープンしました。
中央に出入口があり、左側には旧・二条駅舎が梅小路蒸気機関車館時代より引き続き保存されています。右側には交通科学博物館から移ってきた車両などが展示されていて、その右側に東海道本線貨物支線廃線跡の高架橋があります。
 
 

改札口です。北を望む。
梅小路京都西駅は有人駅ですが、不在時に備えて改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、窓口に面した右端が幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には自動券売機とオペレーター対応型指定席券売機『みどりの券売機プラス』があります。尚、開業当初より『みどりの窓口』は設置されていません。改札内には自動精算機があります。自動券売機、自動精算機ともICカードへのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして2階にある各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。
尚、梅小路京都西駅構内に売店・コンビニはありません。駅東側の「ザ ロイヤルパークホテル京都梅小路」内にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
 

下り2番のりばの側壁に設置されている駅名標です。電照式かどうかは不明です。
JR西日本の標準デザインで、下部は嵯峨野線のラインカラーである紫色に塗られています。
尚、この駅名標には梅小路京都西駅の駅ナンバリング (JR-E 02) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が表示されていませんが、柱に設置されている縦型の駅名標には表示されています。
また、梅小路京都西駅は特定都市区内制度における京都市内駅であり、それを示すために右上に京都市を意味する「京」マークが書かれています。
 
 

梅小路京都西駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、南北方向にホームが延びています。
右(東)が1番のりばで上り京都行き、左(西)が2番のりばで下り園部・福知山・幡生方面です。
1番のりばの幡生方(左奥)では駅開業以前、東海道本線貨物支線が左から合流していました。また、ホームの幡生方で七条通をオーバーパスしています。
ホーム有効長は8両分で、3扉車専用のホームドアが設置されています。ホーム幅は手前の京都方こそ広いですが、奥の幡生方は狭くなっています。
上屋はホーム全長にわたり設置されています。各ホームにはベンチが設置されています。
写真は2番のりばより園部方・幡生方を望む。
 
 

1番のりばより京都方を望む。右前方に京都鉄道博物館が、左前方に梅小路公園が見えます。
この先、すぐに左へカーブして、下り勾配になります。そして右から接近してきた東海道本線【JR京都線】東海道新幹線に寄り添い、東へ進路を変えて地平区間になると同時に単線になります。その後は市街地を走り、堀川通をオーバーパスすると程なくして終点の京都駅へと至ります。
 
 

1番のりばより幡生方を望む。左前方に京都市中央卸売市場が見えます。
この先、京都市中央卸売市場を見ながら高架区間のまま市街地を北へ走ると、程なくして丹波口駅へと至ります。丹波口駅との距離は0.8kmと短く、肉眼で丹波口駅ホームを確認できます。
 
 
あとがき  
私が梅小路京都西駅で下車(乗車)したのは2021年3月の1度きりです。嵯峨野観光鉄道を乗り鉄する前に立ち寄りました。駅は東海道本線から分岐してすぐの地点にあり、駅南側には京都鉄道博物館があり、最寄駅として機能しています。駅自体はコンパクトな構造です。また、以前は丹波口駅が京都鉄道博物館への最寄駅でしたが、丹波口駅からですと京都市中央卸売市場の間を通り抜けたりしなければならず、やや危険でした。当駅が開業した事により京都鉄道博物館へのアクセスは飛躍的に向上しました。
 
東京からですと東京駅から東海道新幹線で京都駅まで行き、嵯峨野線の普通列車に乗り換えて当駅下車です(快速は通過します)。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:13時間強)。
一方、大阪からですと大阪駅からJR京都線の新快速で京都駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらも余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間。17時間半程度)。
 
食料・飲料について、駅近くに複数のコンビニがあるものの、駅周辺にある飲食店は少なく、気軽に入れ店舗は「スターバックスコーヒー」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
嵯峨野線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は梅小路京都西駅でも途中下車されてみて下さい!
そして京都鉄道博物館や京都水族館をご訪問の際はぜひ嵯峨野線をご利用になり、梅小路京都西駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)