梶が谷駅【神奈川県】(東急田園都市線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市高津区南西部、多摩丘陵上に広がる住宅街に位置する東急田園都市線の駅で、大井町線の車庫が併設されている駅、そして東急が開発したニュータウン・多摩田園都市の入口に相当する駅である、
梶が谷駅 (かじがやえき。Kajigaya Station) です。
 
 
駅名
梶が谷駅 (DT 11)
 
所在地
神奈川県川崎市高津区  
 
乗車可能路線
東急電鉄:田園都市線  
 
隣の駅
渋谷方…………溝の口駅  
中央林間方……宮崎台駅  
 
訪問・撮影時
2020年3月
 
 

梶が谷駅は地上駅ですが、地形の関係で北東側(渋谷方)が築堤高架、南西側(中央林間方)が掘割・地平になっています。
ホーム中ほどの掘割部の直上に橋上駅舎があり、出入口は掘割を跨ぐ陸橋(川崎市道)の南側歩道に面して開口しています。
橋上駅舎は結構古く見えます。もしかしたら1966年(昭和41年)の開業時からのものかもしれません。
出入口はこの1ヶ所のみで、段差はなくバリアフリーに対応しています。出入口前には公衆電話と飲料自動販売機が設置されています。
また、地形の関係で橋上駅舎の出入口と駅前の標高が同じになっており、橋上駅舎への出入りに上下移動の必要はありません。
そして、北西側(写真右奥)には駅前広場があり、タクシー・一般車用の小さなロータリーとバスターミナルが設けられています。
余談ですが、駅舎と駅前広場の間にある交差点名は「梶ヶ谷駅前」で、「が」ではなく「ヶ」を使用しています。
写真は西を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。後方に梶が谷駅があります。
左手前にタクシー・一般車用のロータリーがあり、その先にバスターミナルがあります。
駅北西側は住宅街が広がっていて、駅前には低層~中層のマンションが多いです。それらのマンションの1階などには商店が立ち並んでいて、商店街が形成されています(梶が谷駅前通り振興会。愛称:エルカジ通り)。駅から離れると一戸建て住宅の割合が上がります。
また、多摩丘陵に位置するため起伏が大きく坂道だらけです。
そして、直線距離で約300m北西には国道246号線が南北方向に延びています。
 
 

駅前です。南東を望む。右後方に梶が谷駅があります。
駅南東側も住宅街で、やはり駅前には中層以下のマンションが多いです。また、駅前通り沿いには商店街が形成されています(エルカジ通り)。駅から離れると戸建住宅が増加しますが、こちらも起伏に富んでいます。
また、約2km南にはJR武蔵野線(武蔵野南線)の梶ヶ谷貨物ターミナル駅があります。JRは「ヶ」を使用しています。
 
 

改札口です。南西を望む。
後方に出入口があり、右が北西方向(バスターミナル方面)、左が南東方向です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が5通路あり、左から2通路目が幅広通路(ワイド改札口)です。左端には窓口があります(有人通路はありません)。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレはコンコースではなく1・2番線ホーム上にあります。
下層にある各ホームとの間には階段・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
そして、改札口の右手前には売店「toks(トークス)」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
東急の標準デザインで、下部のラインは田園都市線のラインカラー(青緑)になっています。
駅ナンバリングも併記されています (DT 11)。
尚、当駅は東急が1966年1月20日に自由が丘駅などの駅名の「ケ」「ヶ」を「が」に変更した直後に開業した駅である事から(1966年4月1日開業)、当初より「梶ヶ谷」ではなく「梶が谷」でした。
 
 

梶が谷駅は島式ホーム2面4線の地上駅で、地形の関係で中央林間方(手前)~中ほどが掘割構造、渋谷方の端(奥)が盛土高架構造になっています。
ホームは概ね北東~南西方向に延びています。ホームは大きくカーブしているため、停車時に扉とホームの間に大きな隙間ができる箇所が発生しますので、乗降の際は注意が必要です。
右ホーム(南東)の右が1番線・左が2番線の順でともに下り中央林間方面、左ホーム(北西)の右が3番線で上り渋谷方面です。尚、左ホームの左側(4番線)は2007年より上り通過専用線に用途変更され、ホームの線路時には安全柵が設置されて客扱いが行えなくなっています。また、下りは1番線が主本線、2番線が副本線(待避線)です。
ホーム有効長は10両分で、列車が停車する1~3番線にはホームドアがあります。また、各ホームとも三日月状で、中央部は一定の広さが確保されていますが、両端は狭くなっています。
上屋は全10両分に設置されています。屋根の素材が特徴的で(晴天時は明るくなります)、東急ではこのタイプが増加しています。ホーム中ほどの上空には橋上駅舎があります。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機が設置されており、少なくとも1・2番線には冷水器もあります。また、1・2番線の中央林間寄りにはトイレと多機能トイレが設置されています。
写真は2番線より渋谷方を望む。
 
 

また、1番線の右側(南東側)には保線基地が併設されています。
保線基地の側線は中央林間方のみに繋がっていて、前方の渋谷方は行き止まりになっています。
 
 

1・2番線より渋谷方を望む。この辺りは築堤高架ですが、すぐに地平へと変わります。
この先、多摩丘陵に広がる住宅街の中を北北東へ走り、トンネルを抜けると大井町線引上線が内へ分かれて、引上線との複々線の状態で右へカーブしながら住宅街の中を走ります。そして高架区間になり、市街地へ入ると溝の口駅へと至ります。大井町線に乗換可能で、JR南武線(武蔵溝ノ口駅)とも乗換可能です。
 
 

1・2番線より中央林間方を望む。
左側に保線基地があり、右前方には大井町線の梶が谷車庫があります。梶が谷車庫は4線ありますが、当駅の4番線からしか出入庫できない配線になっています。また、上下線間には引上線が1線あります。
この先、すぐにトンネルに入り、すぐに出ると国道246号をアンダーパスします。その後は再びトンネルに入り、右へカーブすると宮崎区に入ります。そしてトンネルを出ると左へカーブしながら起伏に富んだ住宅街の中を走り、進路を南西に変えると宮崎台駅へと至ります。駅前高架下に「電車とバスの博物館」があります。
 
 
あとがき
私が梶が谷駅で下車(乗車)したのは2012年と2020年の計2度です。2012年はJR武蔵野線(武蔵野南線)の梶ヶ谷貨物ターミナル駅を見に行くため、そして2020年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車(乗車)しました。丘陵地にある駅で、橋上駅舎の出入口と駅前が同じ高さになっています。駅前は新興住宅地で、結構起伏に富んでいます。溝の口駅からトンネル1つ抜けただけで別世界のような町並みでした。
 
新宿駅からですと山手線内回り(品川方面)または埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線に乗り渋谷駅で下車し、東急田園都市線の各駅停車に乗り換えて当駅下車です。準急や急行にご乗車の場合は溝の口駅で後続の各駅停車にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り新横浜駅へ。横浜線の下り快速or各停(先着便のみ)に乗り継いで長津田駅まで行き、さらに東急田園都市線の上り列車(各駅停車のみ)に乗り換えて当駅下車です。準急や急行にご乗車の場合は鷺沼駅で各駅停車にお乗り換え下さい。あるいは、新幹線で品川駅まで乗車して、京浜東北線南行に乗り換えて大井町駅で下車。そして東急大井町線に乗車して終点の溝の口駅まで行き、田園都市線の下り各停に乗り換えても到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅前に複数あります。一方、飲食店は数自体がさほど多くなく、気軽に入れるチェーン店は「松屋」「モスバーガー」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。東急田園都市線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は梶が谷駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、梶が谷駅前通り振興会のHP、Google地図、Wikipedia)