甲子園口駅【兵庫県】(JR神戸線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市東部の住宅街に位置する東海道本線【JR神戸線】の駅で、駅名に「甲子園」が入っているため阪神甲子園球場に近いと思って間違えて下車する人が後を絶たず、実際、阪神甲子園球場は駅から2.3kmほど離れている、
甲子園口駅 (こうしえんぐちえき。Koshienguchi Station) です。
 
 
駅名
甲子園口駅 (JR-A 51)
 
所在地
兵庫県西宮市 
 
乗車可能路線
JR西日本:東海道本線【愛称:JR神戸線】     
 
隣の駅
大阪方・東京方……立花駅  
神戸方・姫路方……西宮駅  
 
訪問・撮影時
2018年11月、2020年10月  
 
 

 

甲子園口駅は築堤高架駅で、南北に駅舎を有しています。
駅舎内の通り抜けには入場券が必要になりますので、南北通り抜けは駅舎東側(下写真右側)の地下道(トンネル)をご利用下さい。
 
写真は海側に設置されている南口です。北を望む。
右側の小さな建物が駅舎です。駅外よりやや高い位置にありますが、階段とスロープで段差を解消しています。
駅舎の左側に駅ビルがあり、JR西日本系の商業施設「ビエラ甲子園口」が入居しています。
ロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
阪神本線の甲子園駅・阪神甲子園球場方面への路線バス(阪神バス)はこちらの南口に発着します。
 
 

南口駅前です。南東を望む。
駅前は市街地で、全体的に狭い道路ばかりです。
大型商業施設はありませんが、多くの商店が立ち並んでいます。
駅から離れると住宅街が広がっています。南東側には高級住宅街も見られます。
武庫川河川敷は約500m東で近いですが、阪神本線甲子園駅は約2.1km南、阪神甲子園球場は約2.3km南と、徒歩で行けなくもないですが遠いです…。バスをご利用頂くか、阪神電車をご利用下さい。
約700m南の武庫川沿いには武庫川女子大学上甲子園キャンパスがあります。
 
 

また、南口からは甲子園口駅前商店街(愛称:ほんわか商店街)が南南西へ延びています。
昔ながらの商店街です。甲子園口駅周辺は下町の一面も持ち合わせています。
 
 

南改札口です。後方に出入口があります。
こちらは基本的に駅員不在で、窓口は閉鎖されています。代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端の通路のみ手前にずれています。一番左が幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機と指定席券売機『みどりの券売機』があります。改札内には自動精算機があります。
トイレ・多機能トイレは改札を入って右側にあります。
そして改札の先は築堤下の地下道で、築堤上にある各ホームとの間には階段各2ヶ所、エレベーター各1基が設置されています。
また、地下道の先には北改札口があります。
改札口の右手前には売店「セブンイレブンキヨスク」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

北口です。南を望む。
最近まで低屋根の木造駅舎が残っていましたが、2016年に現在の駅舎へと建て替えられました。
現在の駅舎は2階建てで、改札口は1階です。2階は駅事務室です。また、出入口に段差はありません。
駅舎の左側には南口側とを結ぶ地下道があります。
北口側にもロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

北口駅前です。北西を望む。
こちらも駅前は市街地で、全体的に道幅が狭いですが、北西側へは2車線道路が整備されています。
駅近くにはビルや商店が立ち並んでいて、マンションも多く見られます。
駅から離れると住宅街で、高級住宅街も見られます。
約700m北西には甲子園学院高等学校があり、450mほど北東へ進むと武庫川河川敷に到達します。
 
 

北改札口です。出入口の位置に改札口があります。
こちらは駅員が常駐しています。インターホンはありません。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路あり、窓口に面した右端が幅広通路です。
改札口から離れた右側には『みどりの窓口』があり、さらに右には手前には自動券売機と『みどりの券売機』があります。改札内には自動精算機があります。
改札内コンコースは南改札口側と共用です。地下通路の先には南改札口があります。
尚、北口は構内に売店・コンビニがありません。ロータリー北側にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
 

下り1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には甲子園口駅の駅ナンバリング (JR-A 51) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されておらず、柱にある縦型の駅名標に書かれています。
 
 

甲子園口駅は島式ホーム2面5線の盛土高架構造で、東西方向にホームが延びています。
 
右端には通過線があり、これは下り外側線(急行線)です。
右ホーム(南)は両のりばとも内側線(緩行線)が使用しています。右が1番のりばで下り神戸・西明石方面、左が2番のりばで神戸方(後方)が行き止まりになっており、大阪・東京方からの当駅折り返し列車が使用します。尚、この2番のりばは1991年~1993年に運転されていた583系使用の夜行臨時列車『ナインドリーム甲子園』の到着ホームとしても使用されていました。
左ホーム(北)は右が3番のりばで上り内側線の大阪・京都・東京方面、左が4番のりばで上り外側線です。但し、外側線列車は全て当駅を通過するため、4番のりばの線路際には安全柵(非常時に備えて可動部あり)が設置されています。東京方には壁が設置されています。
 
ホーム有効長は1番のりばと3番のりばが12両分ですが、現状は7両編成の普通しか停車しません。折り返し線の2番のりばは8両分で、東京方(奥)の4両分は線路際に階段や側壁が設置されています。
2020年10月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的に狭く、階段部分はかなり狭くなっています。
上屋は、1番のりばが東京寄りの8両分、2番のりばが東京方の4両分少々、3番・4番のりばが東京方の9両分にそれぞれ設置されています。2番のりばに発着する折り返し列車は神戸方(手前側)の約3両分が上屋に収まらないので雨天時は注意が必要です。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機が設置されています。
 
写真は2番のりばより大阪方・東京方を望む。
 
 

2番のりば東端部より大阪方・東京方を望む。右から通過線、1番のりば~4番のりばの順です。
折り返し線の2番のりばは地下通路への階段の手前で途切れています。そのため、有効長が8両分と短くなっています。
まぁ、現状は7両編成の列車しか運用されていないため、有効長が短くても支障ありません。
1番のりばはこの先、右奥へ4両分ほど延びています。
 
 

3番のりばより神戸方を望む。左から通過線、1番のりば~4番のりばの順です。
ホームの東京方(手前側)は新しいです。元々は全のりばが8両対応で、東京方の端に階段が1ヶ所あるのみでしたが、エレベーター設置(バリアフリー化)、階段の増設(混雑緩和)、そして非常時の快速列車停車に対応させるため、快速が通過する1番のりばと3番のりばは東側へ4両分延伸されました。2番のりばはその必要がないため延伸されませんでした。現在、1番のりばと3番のりばに発着する普通列車は東寄り(東京方)に停車するようになっており、改札口から遠い奥の神戸方が予備スペースになっています。
 
 

 

3番のりばより大阪方・東京方を望む。
右の2番のりばは1番・3番ホームが途切れる前に上下線へと分岐します。
また、草津駅まで方向別複々線が続きます。左から上り外側線、上り内側線、下り内側線、下り外側線の順です。
この先、築堤高架で東へ走って武庫川を渡りますが、以前は武庫川を渡る前に西ノ宮駅(当時)から右側を並行していた阪神武庫川線(貨物線)が右へ分岐して武庫川の土手下を南へ走っていました。阪神武庫川線があった頃の甲子園口は他の駅と同じく2面4線で、現在の2番のりばの位置に下り内側線が、1番のりばの位置に下り外側線が走っていましたが、武庫川線の廃止により空いたスペースに下り外側線を移設し、元の下り外側線を下り内側線に転用し、さらに元の下り内側線を折り返し線に転用しました。そのため、当駅前後で下り線が大きく南(右)へ膨らんでいます。
そして武庫川を渡ると尼崎市に入り、緩やかに下りながら住宅街の中を東へ走ります。その後、地平区間になると右へカーブして進路を東南東に変え、市街地に入ると立花駅へと至ります。
 
 

2番のりばより神戸方・姫路方を望む。
すぐ先で2番のりばの線路は途切れていますが、元の下り内側線を転用した名残で、終端部の延長上に下り内側線が来ています。
また、兵庫駅の先まで方向別複々線が続きます。左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の順です。
この先、下り勾配で住宅街の中を西へ走り、地平区間になると工場地帯の中を走ります。右側には伊藤ハムの本社があります。そして名神高速道路をアンダーパスしてから阪急今津線をアンダークロスしますが、左手には今津線の阪神国道駅が見えます。また、線路左側には阪神武庫川線(末期は専用線)の廃線跡(路盤やガーダー橋)を確認できます。その後は市街地に入り、今は快速停車駅となった西宮駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が甲子園口駅で下車(乗車)したのは2018年、2020年の計2度です。2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました(2019年全駅制覇)。しかし写真撮影が不十分だったため、2年後の2020年にリベンジ訪問しました。内側線(緩行線)を走る普通列車しか停車しない駅ですが、当駅は折り返しに対応しているため、2面5線の変則的な構造です(下り外側線のみホームに面していません)。駅舎は南北にあり、駅舎も駅前も南北でやや違った雰囲気でしたが、どちらも駅前には商店が多く、都会的な賑わいが感じられました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の普通電車に乗り換えて当駅下車です。JR宝塚線方面の電車に乗車した場合は尼崎駅で須磨・西明石方面電車にお乗り換え下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線下り普通電車に乗車して当駅下車です。JR宝塚線方面の電車に乗車した場合は尼崎駅で須磨・西明石方面電車にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内南口に売店があり、北口駅前と南口の東側にコンビニがあります。一方、飲食店も駅前に一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は「ケンタッキーフライドチキン」「ミスタードーナツ」「ガスト」「スターバックスコーヒー」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は甲子園口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)