遠州病院駅【静岡県】(遠州鉄道鉄道線。2016年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
静岡県浜松市中区の中心市街地北側に位置する遠州鉄道鉄道線の駅で、駅移転前の遠鉄浜松駅時代はナローゲージの奥山線との分岐駅だった、
遠州病院駅 (えんしゅうびょういんえき。ENSHUBYOIN Station) です。
 
 
駅名
遠州病院駅 (駅番号:03)  
 
所在地
静岡県浜松市中区    
 
乗車可能路線
遠州鉄道:鉄道線 (通称:西鹿島線)  
 
隣の駅 
新浜松方……第一通り駅  
西鹿島方……八幡駅  
 
訪問・撮影時
2016年4月  
 
 

 

遠州病院駅は高架駅で、駅南側、公園通りから続く東西方向に延びる幹線道路沿いに出入口があります。
2階に駅舎・改札口があり、駅外と改札内の間は階段とエレベーターで連絡しています。
高架下(上写真右奥、下写真奥)には駐輪場がありますが、都市部にあるにもかかわらず無料かと思われます(有料かもしれません)。
尚、遠州病院駅に駅前広場はありません。バス停留所は駅のすぐ西の幹線道路沿いと、および東約120mの広小路通り(南北方向の道路)沿いにそれぞれ設けられています。
上写真は北西を望む。下写真は北を望む。
 
 

駅前です。早馬町交差点より東を望む。
約50m後方の左側高架下に遠州病院駅の出入口があります。
前方には公園通りが延びていて、左(北)~右(南)は広小路通りです。
駅東側は雑然とした街並みが広がっていましたが、1990年代~2000年代に区画整理・再開発が行われ、整然とした市街地になりました。
周辺はビル街になっていて、オフィスビルやマンションが立ち並んでいますが、商店は少ないです。
また、新しい市街地だけに街路は広々としていて、公園や緑地帯も多いです。
左手前には「クリエート浜松」が、交差点の北東側(左奥)には静岡県浜松総合庁舎、静岡地方裁判所浜松支部など、国や県の出先機関があります。
駅の約400m北東、広小路通り東側には遠州病院がありますが、以前は駅前にありました。駅前に病院があった当時は「遠州病院前駅」でしたが、2007年に現在地へ移転したため、駅名から「前」が取れて「遠州病院駅」になりました。
そして、写真奥のビル群の中にはかつて、高架化される前の鉄道線旧線の主要駅・遠鉄浜松駅がありました。旧線跡は左手前~前方にかけて延びていました⇒旧線跡探訪の記事はこちら
駅跡は痕跡すらありませんが、左側の「クリエート浜松」北側には旧線跡および奥山線跡を転用した遊歩道「早馬緑地」があります⇒奥山線廃線跡探訪の記事はこちら
尚、遠州病院駅は遠鉄浜松駅の移転扱いで、1985年の高架新線切替時に「遠州病院前駅」へと改称されました。
 
 

こちらは高架橋を走る電車内から西を望む。右側に遠州病院駅があります。
前後方向に延びる道路は公園通りから続く幹線道路です。
駅西側は早い時期に幹線道路が整備されたものの、東側よりは古い市街地が広がっています。
ビルやマンションが建ち並んでいますが、こちら側も商店は少ないです。
奥に延びる幹線道路を650mほど前方へ進むと、右手に浜松市役所があります。
市役所の北西側一帯は浜松城跡で、模擬天守が建造されています。戦国時代~安土桃山時代には徳川家康が居城としていた時期があります。
城跡一帯は浜松城公園になっていて、「スターバックスコーヒー」が出店しています。
 
 

2階にある改札口です。北を望む。
後方に階段出入口があり、左後方にエレベーター出入口があります。
遠州病院駅は無人駅で、左側の窓口は閉鎖されています。但し、ラッシュ時に駅員が派遣され、集改札業務を行うことがあります。また、インターホンが設置されています。
自動改札機は未設置ですが、遠州鉄道の鉄道・バスで利用できるICカード『ナイスパス』に対応の簡易改札機がありますが、ラッシュ時対応で入場用が1台に対して出場用が3台になっています。尚、現状は『Suica』などの全国相互利用カードを利用できませんので要注意です。
改札口の右手前にはベンチがあります。
そして改札口の先は改札内コンコースで、3階にある各ホームとを結ぶ階段・エレベーターが設置されています。下り線ホームに向けては上りエスカレーターも併設されています。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。写真左側、奥へ延びる各ホーム方面エレベーター行き通路の右側(広告看板の裏側)に設置されています。
尚、遠州病院駅構内と駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約300m西の「ファミリーマート」です。ご注意下さい。
 
 

また、改札口の左手前には出札窓口(閉鎖中)と自動券売機がありますが、タッチパネル式です。『ナイスパス』のチャージが可能です。遠州鉄道は自社発注車両で運行していたり、高頻度運転を実施していたり、地方私鉄の中では優等生的存在です。
尚、改札内に自動精算機や『ナイスパス』チャージ機はありません。出場時に残高不足の場合は改札外の自動券売機でチャージをしてから簡易改札機で出場処理をする必要があります。
 
 

下りホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
青地に白文字です。進行方向の矢印が赤色になっています。
駅ナンバリングも併記されています (駅番号:03)。
 
 

遠州病院駅は相対式ホーム2面2線の高架構造(3階)で、概ね南北方向にホームが延びています。カーブ地点に駅があります。
番線は設定されておらず、左(西)のホームが下り西鹿島方面、右(東)のホームが上り新浜松方面です。
ホーム有効長は4両分です。通常は2両編成での運転ですが、平日朝夕ラッシュ時には4両編成の列車も運行されています。
また、ホームドアはありませんが、階段やエレベーターがある新浜松方(手前側)の端には落下防止用の柵が設置されています。
ホーム幅は全体的にかなり狭いです。ご注意下さい。ホームにはベンチが設置されています。
上屋は新浜松方の2両分に設置されています。雨天時に4両編成の列車に乗って下車される場合はできるだけ新浜松寄りの車両にご乗車下さい。
各ホームの新浜松方の端には2階改札口とを結ぶ階段とエレベーターが設置されています。下り西鹿島方面ホーム側には上りエスカレーターも併設されています。
そして各ホームのエレベーター出入口前には、出場用の『ナイスパス』簡易改札機が設置されています。
写真は下り西鹿島方面ホームより西鹿島方(北)を望む。
 
 

下り西鹿島方面ホームより新浜松方(南)を望む。
各ホーム端には改札階行きの階段とエレベーターがあります。
また、終点の新浜松駅まで高架区間が続きますが、この高架橋は水路の上空に建設されました(水路は暗渠化)。
この先、右へカーブしながら高架単線で市街地の中を南下して、進路を南南西寄りに変えて国道152号線(東海道)をオーバーパスすると第一通り駅へと至ります。
 
 

下り西鹿島方面ホームより西鹿島方(北)を望む。
この先、右へカーブしますが、写真奥の辺りで旧線跡と合流します。合流地点前では軌間762mmのナローゲージ路線だった奥山線の廃線跡が左側へ延びています(水路の南側が廃線跡)。
旧線跡と合流後は進路を北北東に変え、広小路通りと六間道路が交わる八幡町交差点から先は電車通りの中央分離帯高架部を走るようになります。その後は住宅街を見ながら走り、緩やかに左へカーブすると八幡駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が遠州病院駅で下車(乗車)したのは2016年の1度きりです。遠州鉄道奥山線の廃線跡を探訪するために、下車しました。立派な高架駅でしたが無人駅で、また都市部にある駅なのに乗降者が少なかった事に驚きました。駅前は東側が再開発による新しい市街地で、地上を走っていた鉄道線の旧線跡はほぼ消えていました。そして西側は昔ながらの市街地ですが、街路は狭いながらも比較的整然としていました。ちなみに駅名の由来となった遠州病院(遠州総合病院)は、2007年に駅前から約400m北東へ移転しましたが、今も遠州病院駅が遠州病院への最寄駅である事に変わりありません。
  
東京からですと東京駅から東海道新幹線で浜松駅まで行き、隣接する新浜松駅から遠州鉄道鉄道線の電車に乗り、2駅目で下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:13時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で浜松駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:13時間半程度)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約300m西の「ファミリーマート」、最寄りのスーパーは約200m南東の「スーパーいしはら」、最寄りの飲食チェーン店は約200m南の「ステーキガスト」です。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、遠州鉄道鉄道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は遠州病院駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:遠州鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)