津幡駅【石川県】(IRいしかわ鉄道線、七尾線。北陸本線時代の2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
石川県中部、津幡町の市街地南端部に位置するIRいしかわ鉄道線とJR七尾線の接続駅、
津幡駅 (つばたえき。Tsubata Station) です。
 
尚、写真と記事内容(駅情報を除く)はJR西日本・北陸本線時代の2011年訪問時のもので、現在は北陸本線と駅管理者がIRいしかわ鉄道へと移管されています。
ご了承下さい。
 
 
駅名
津幡駅 (IRいしかわ鉄道の管理駅。駅番号なし)  
 
所在地
石川県河北郡津幡町    
 
乗車可能路線
IRいしかわ鉄道:IRいしかわ鉄道線 (2015年3月13日以前はJR西日本:北陸本線)    
JR西日本:七尾線  
 
隣の駅 
IRいしかわ鉄道線   
金沢方…………森本駅    
倶利伽羅方……倶利伽羅駅    
 
七尾線 
和倉温泉方……中津幡駅    
 
訪問・撮影時
2011年8月  
 
 

 

津幡駅は地平駅で、西側に駅舎が設置されています。
東側から駅へアクセスするには南約320mの踏切または北約600mのガードを通って西側へ回る必要があります。
駅舎は国鉄時代に改築されたものと思われ、鉄筋コンクリート造平屋建てです。能登半島の形をイメージしたデザインになっています。
出入口に段差がありますが、階段とスロープが設置されています。現在は駅舎前の歩道の一部に屋根が設置されています。
また、ロータリーが設置されていて、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。ロータリー内は二層になっていて、地平からやや高い上層部に一般車用の通行帯と短時間駐車場があり、下層は駐輪場になっています。
上写真は東を、下写真は南東を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。
右後方に駅舎があります。右手のロータリー部分は二層式の一般車通行帯・短時間駐車場と駐輪場に変わっています。
津幡駅は津幡町の中心市街地から2km近く南に位置しており、駅前は郊外の住宅地になっています。商店は少ないです。
約600m北西にはショッピングセンター「アル・プラザ津幡(平和堂)」があります。
 
一方、駅東側は民家が少なく、駅近くまで山並みが迫っています。
駅の約1km北東には石川工業高等専門学校(石川高専)があります。
 
 

JR時代の改札口です。2011年撮影。後方に出入口があります。
当時も今も自動改札機はありませんが、現在はICカード『ICOCA』用の簡易改札機が設置されていると思われます。窓口に面した右端は車いすでも通行可能です。改札内外に段差はありません。
改札口右側には窓口があり、IRいしかわ鉄道に移管された現在もJRの特急券を購入可能ですが、JRきっぷの購入には制限があります(例えば「e5489」の受取は不可)。
窓口のさらに右側には自動券売機があると思われます。改札口の左側には待合室があります。
トイレは改札内外(改札内は改札を入って左手)にあります。多機能トイレは改札外または改札内、最低1ヶ所は設置されています。
そして改札の先には跨線橋があり、各ホームとの間を結んでいます。エレベーター併設で、バリアフリー対応です。
尚、津幡駅および駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
かつては駅構内にキヨスク(売店)があり、駅弁も販売していてホームには立食い蕎麦店もありましたが、全て閉店となり駅弁も販売されていません。
 
 

JR時代の駅名標です。2011年撮影。
三セク移管が決定していたからか手入れがされておらず、クモの巣だらけになっていました。
当時はJR西日本の標準デザインでしたが、現在はIRいしかわ鉄道仕様に変更されているはずです。
写真は北陸本線(現・IRいしかわ鉄道線)の駅名標で、七尾線の隣駅(中津幡駅)が書かれた駅名標も存在します。
 
 

津幡駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南南西~北北東方向にホームが延びています。
番線は駅舎の反対側から付番されており、左ホーム(東)が左から1番線・2番線の順で(2線とも主に倶利伽羅・七尾方面からのIRいしかわ鉄道線上り金沢方面)、右ホーム(西)が左から3番線(主にIRいしかわ鉄道線下り倶利伽羅・富山方面)、4番線(主に七尾線下り七尾・和倉温泉方面)の順です。
1番線の左側には金沢方(奥)およびIRいしかわ鉄道線・倶利伽羅方(後方)と接続する側線があります。4番線の右側には倶利伽羅方・七尾方(後方)と接続する保線用側線があり、駅舎の手前で行き止まりになっています。
ホーム有効長は12両分で、ホーム幅はあまり広くありません。
上屋は金沢寄り(前方)の約6両分に設置されています。現状は特急も含めて全営業列車が上屋内に収まります。
各ホームにはベンチが設置されています。飲料自動販売機の有無は未確認です。
そしてホームの金沢寄りには右前方(4番線の右)にある駅舎・改札口と各ホームを結ぶ跨線橋があります。現在はエレベーター併設の新しい跨線橋に架け替えられています。
写真は2番線より金沢方を望む。
 
 

こちらは3番線よりIRいしかわ鉄道線・倶利伽羅方、七尾線・和倉温泉方を望む。右から1番線~4番線の順です。
1・2番線には待合室(空調なし)がありますが、3・4番線のホーム上にある建屋は係員詰所だったと記憶しています。三セク移管された現在はどうなっているのか不明です。
 
 

また、2011年時点で4番線の金沢方にはレンガ造りの倉庫が現存していました。
しかし、Googleマップで見ると、解体されているような感じでした…。残念です。
 
 

3番線より金沢方を望む。
左に北陸セメント販売の工場が見え、その先にも工場がありますが、かつては専用線があったかも…と思われるスペースが見られました。
この先、住宅・農地・工場などの事業所が混在した郊外風景の中を南南西へ走り、やがて金沢市に入ります。その後も同じような風景の中を走り続けますが、やがて左から北陸新幹線の高架橋が寄り添うと住宅地の中に入り、森本駅へと至ります。
尚、七尾線列車は津幡~金沢でIRいしかわ鉄道線に乗り入れる形になります。運賃はJRとIRの合算になります。七尾線各駅から金沢駅を越えて北陸本線または北陸新幹線に乗り継ぐ場合はJR線の運賃に対して通過連絡運輸(運賃はJR線の営業キロの合計を適用)が設定されています(但し、金沢~津幡はIRの運賃が別途必要)。また、『青春18きっぷ』は金沢(以遠)~七尾線の津幡以遠を直通利用する場合のみIRの運賃が不要です(東金沢・森本で途中下車する場合は別途IRの運賃が必要)。
 
 

2番線よりIRいしかわ鉄道線・倶利伽羅方、七尾線・和倉温泉方を望む。
この先、渡り線を経由して複線のIRいしかわ鉄道線が右へ、単線の七尾線が左へ分かれます。
 
IRいしかわ鉄道線はやや大きく右へカーブして七尾線と分かれ、郊外風景の中を北東へ走ります。その後は再び右へカーブして津幡川を渡り、北陸新幹線をアンダークロスすると左右に丘陵地帯を見ながら津幡川の谷を東へ進みます。そして段々山深くなると倶利伽羅駅へと至ります。あいの風とやま鉄道との境界駅ですが、無人駅です。
 
一方、七尾線は小さく右へカーブしてIRいしかわ鉄道線が右へ分かれ、郊外風景の中を北北東へ走ります。そして左へカーブしながら住宅街に入り、津幡川を渡ると程なくして中津幡駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が津幡駅で駅の外に出たのは2011年の1度きりです。北陸本線富山方面から七尾線へ乗り換えるために下車しましたが、乗換時間があったため駅の外に出ました。七尾線の分岐駅だけあり構内は広く、「町」クラスの駅でありながら立派な駅舎を有していました。駅前は住宅街になっており、市街地からは少々離れています。
 
東京からですと北陸新幹線で金沢駅まで行き、IRいしかわ鉄道線および七尾線の下り列車に乗り換えて当駅下車です。北陸新幹線の効果もあり、じゅうぶん日帰り訪問可能です(最長滞在時間:約11時間半)。
一方、大阪からですと北陸本線特急『サンダーバード』で金沢駅まで行き、IRいしかわ鉄道線および七尾線の下り列車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能ですが、在来線での移動となるため東京発より日帰りでの滞在時間が短くなります(最長滞在時間:10時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約800m北の「ファミリーマート」または約800m南の「セブンイレブン」になります。また飲食チェーン店は約600m北西の「アル・プラザ津幡」内やその近くに「ケンタッキーフライドチキン」「ミスタードーナツ」「マクドナルド」「ココイチ」があります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、IRいしかわ鉄道線および七尾線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は津幡駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:IRいしかわ鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)