アイランド北口駅【兵庫県】(六甲ライナー。2021年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区の埋立地・六甲アイランドの北部、島の玄関口に位置する新交通システム・六甲ライナーの駅で、駅前には副駅名に採用されている小磯記念美術館がある、
アイランド北口駅 (あいらんどきたぐちえき。Island Kitaguchi Station) です。
  
 
駅名
アイランド北口駅 【副駅名:小磯記念美術館前】 (R 04)
 
所在地
兵庫県神戸市東灘区 
 
乗車可能路線
神戸新交通:六甲アイランド線【愛称:六甲ライナー】  
 
隣の駅
魚崎方・住吉方……南魚崎駅  
マリンパーク方……アイランドセンター駅  
 
訪問・撮影時
2019年1月、2021年1月
 
 

アイランド北口駅は駅名の通り六甲アイランドの北部にあり、北側の六甲大橋から延びる道路上に設置された高架駅です。
駅舎・改札口は高架下2階にあり、ホームは3階にあります。駅舎の南側にはペデストリアンデッキが東西方向に延びていて、駅の東西からアクセス可能です。
ペデストリアンデッキにはスロープの設備があり、バリアフリーに対応しています。
写真は出入口です。ペデストリアンデッキより北を望む。
 
 

 

2枚とも駅北側より南を望む。
すぐ北側の六甲大橋では下り線が車道の東側を、上り線が車道の右側を通っていて、かつ橋南側のランプウェイとの干渉を避けるため、アイランド北口駅は上下線のホーム間隔が大きく開いています。南へ行くごとに間隔が詰まるものの、ホーム南端部でも間隔が広いままです。
尚、北側には出入口がありません。
 
 

こちらは出入口前のペデストリアンデッキより南を望む。後方に駅出入口があります。
駅南側でようやく上下線が揃います。高架下は遊歩道になっていて、南隣のアイランドセンター駅まで続いています。
線路沿いには高層マンションや高層ビルが立ち並んでいます。
 
 

西側のペデストリアンデッキより駅を望む。東を向いて撮影。
3階部分にホームがあり、2階部分に駅舎・改札口と出入口があります。
 
 

上り2番線ホームより西を望む。
駅の西側は公園および緑地帯になっていて、その中に副駅名になっている神戸市立小磯記念美術館があります(写真中央)。 神戸市出身の画家である小磯良平氏の作品を展示しています。
公園の左側(島の内側)や前方は住宅街で、マンションが立ち並んでいます。付近に一戸建て住宅や商店は見られません。
奥に見えるマンションの向こう側(島の西側)は工業団地になっていて、民家が見られなくなります。
右側の緑地帯外側は港湾地区で、倉庫や物流施設が立ち並んでいます。
 
 

 

こちらは東口です。ペデストリアンデッキより西を望む。撮影した2019年1月はペデストリアンデッキが工事中でした。
 
 

下り1番線ホームより東を望む。
駅の東側も公園(六甲アイランド公園)および緑地帯になっています。六甲アイランド公園内には「六甲アイランドテニススクエア」があります。
公園の先は港湾地区で、倉庫や物流施設が立ち並んでいます。
右側(南側)は住居地区で、マンション街になっていますが、商店は見られません。六甲アイランド内の商店・飲食店はアイランドセンター駅周辺に集積しています。
緑地帯の左側(北側)は港湾地区で、倉庫や物流施設が多いですが、コンビニも見られます。
そして北東へ1.8km~2kmの北岸には六甲アイランドフェリーターミナルがあり、四国や九州とを結ぶフェリーが発着しています。運航会社ごとにターミナルビルが異なるので注意が必要です。また、アイランド北口駅前からフェリーターミナル行きの路線バスが出ていますが(御影駅・住吉駅~フェリーターミナルを運行)、アイランド北口駅~フェリーターミナル間のみを利用する場合は無料です(御影駅や住吉駅から乗る場合は有料)。このバスは九州とを結ぶフェリーの出入港時刻に合わせて運行されています。時刻は事前にご確認下さい(Wikipediaより)。
 
 

2階の改札口です。出入口より北を望む。左が西口、右が東口です。
アイランド北口駅は無人駅で、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系カード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央が幅広通路です。左端に窓口がありますが、普段は閉鎖されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージが可能です。
トイレと多機能トイレは改札内に設置されています。
そして、3階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

1番線ホーム天井にある吊下式の駅名標です。電照式かどうかは不明です。
六甲ライナーの標準デザインで、おなじ神戸新交通が運営するポートライナーとはデザインが全く異なります。
横長のタイプで、隣駅も含めて多国語表示になっていて、駅ナンバリングも併記されています (R 04)。
また、駅名の左側には当駅のシンボルイラストが描かれていますが、カモメでしょうか?
そして副駅名の「小磯記念美術館前」が括弧書きで表記されています。
英語の「Koiso Memorial Museum of Art-Mae」も併記されています。
 
 

 

アイランド北口駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、南北方向にホームが延びていますが、前述の通り駅北側の六甲大橋方面で上下線が大きく離れる事から、住吉方(北)へ向けて線路が開き、ホームが住吉方に向けて二股になっています。股の部分に階段・上りES・EV(右)が設置されていて、直下の2階に駅舎・改札口があります。
右(東)が1番線で下りマリンパーク方面、左(西)が2番線で上り住吉方面です。
ホーム有効長は6両分ありますが、実際運転しているのは4両編成のみで、中央の4両分しか使用されていません。
そしてホーム全体を覆うフルスクリーンタイプのホームドアが設置されていますが、ドアがあるのも中央の4両分のみで、両端の各1両分は準備工事にとどまっています。尚、使用されていない両端の1両分には立入可能です。
ホーム幅はマリンパーク方(手前側)の「腰」の部分こそ相当広いですが、住吉方の「脚」の部分は狭くなっています。また、上屋はホーム全体と線路を覆っていますが、完全密室ではなくホームドアと天井の間に一部隙間があるため、超異常気象時は雨が入り込むリスクがあります。
ベンチと飲料自動販売機は乗車客が多い上り2番線のみに設置されています。
上写真は走行中の車内より、下写真はホームのマリンパーク方の端より、いずれも住吉方を望む。
 
 

こちらは下りマリンパーク方面1番線ホームです。住吉方を望む。
右が線路で、左が改札への階段と2番線方面になります。そして左前方には改札階ゆきエレベーター乗り場があります。
1番線には駅名標、発車標、時刻表はあるものの、下車客の方が多く当駅からアイランドセンター駅やマリンパーク駅までの乗客が皆無に等しいため、待機用の設備(ベンチ・飲料自動販売機)が一切ありません。
また、写真奥のホーム住吉方終端部は、上り2番線から見て相当離れた場所に位置します。
 
 

こちらは上り住吉方面2番線ホームです。マリンパーク方を望む。
ホームと言うより通路といった感じですw 
右が線路で、マリンパーク方(写真奥奥)の左側が改札への階段・EVと1番線方面になります。
ベンチ・飲料自動販売機はマリンパーク方にしか設置されていません。
また、左側には1番線ホームが見えますが、結構離れています。
 
 

上り2番線より住吉方を望む。下り線が相当右に離れています。
この先、正面に見える六甲大橋南交差点とランプウェイを避けながら港湾地区を北へ走り、上下線がやや接近して六甲大橋の道路両側に寄り添うと六甲大橋で海を走ります。六甲大橋を渡り終えると上り線が右へカーブして六甲大橋の道路をオーバーパスして東側を走る下り線に寄り添い、港湾地区を北上します。その後は右へカーブして六甲大橋の道路と離れ、阪神高速5号湾岸線・住吉浜ランプの道路をアンダーパスして運河を渡ると、南魚崎駅へと至ります。
 
 

1番線よりマリンパーク方のホーム端を望む。端でもかなりのホーム幅です。
右手に改札階行きの階段があり、その右には2番線ホームがあります。
また、天井近くの開口部には鳥が侵入しないようにネットが設置されています。
 
 

2番線側よりマリンパーク方を望む。駅南側は高層ビルが多く、六甲アイランドの中心市街地が形成されています。
この先、下り1番線と上り2番線が寄り添い、遊歩道の直上を南下します。左右に中~高層のビルを見て走ると、程なくしてアイランドセンター駅へと至ります。アイランドセンター駅との距離は僅か0.4kmと短く、肉眼でアイランドセンター駅のホームを確認できます。
 
 
あとがき
私がアイランド北口駅で下車(乗車)したのは2019年、2021年の計2度です。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし、新型車両の3000型に遭遇しなかったため、また小磯記念美術館がリニューアル工事中だったため、2年後の2021年1月、用事のついでにリベンジ訪問して、見事3000型に遭遇しましたw 小磯記念美術館も新しくなっていました。Y字型に開いた島式ホームが特徴的で、股の部分に駅舎と改札口があります。駅前は海(運河)に近い北側が港湾地区、駅の東西が公園と小磯記念美術館、そして島の中心部に近い南側がマンション街と、多面性が見られる駅前風景でした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の快速電車に乗り換えて住吉駅で下車します(新快速は住吉駅を通過しますので、乗車した場合は手前の芦屋駅で普通にお乗り換え下さい)。そして住吉駅から六甲ライナーにご乗車になり当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の快速電車に乗り住吉駅で下車します(新快速にご乗車の場合は芦屋駅で普通に乗換)。そして六甲ライナーに乗り換えて当駅下車です。あるいは阪神電車の大阪梅田駅から直通特急or特急に乗車して魚崎駅で下車し、六甲ライナーのマリンパーク行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅北東側に「セブンイレブン」があるのですが、道路の関係で迂回しなければならず、距離にして550mほどあります。一方、駅前に飲食店は存在せず、約500m南、アイランドセンター駅付近まで行かなければなりません。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、六甲ライナーを乗り鉄される際は、ぜひ一度はアイランド北口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:神戸新交通のHP、Google地図、Wikipedia)