第1445回('21) 紀勢本線・紀伊半島南東部の未訪問駅を降り鉄(2)    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2021年8月7日~8月10日、前年に続きコロナ禍ということで、この年もお盆休みは極端な遠出を避けて近畿地方内、主に和歌山県と三重県を目的地として乗り鉄・降り鉄の旅行に出かけました。もちろん新型コロナウイルスの感染対策を徹底いたしました。3日目を除き、『青春18きっぷ』を利用しました。
紀勢本線を中心に未訪問駅を降り鉄していきましたが、途中、参宮線や近鉄山田線にも手を出しました。台風の影響も多少ありましたが、概ね晴天でした。帰宅した後は1週間ほど雨が続いたので、早いうちに出かけておいて良かったですw 
 
今回は2日目後半の内容です。
午後は秘境駅である波田須駅から紀勢本線を南へ進み、未訪問駅であった紀伊市木駅と有井駅を降り鉄しました。その後は普通列車が少ない事から、並行する国道42号線を走る路線バスで新宮駅まで移動しました。夕方は新駅舎が使用開始となった太地駅まで往復乗車して、この日は新宮で宿泊しました。
 
今回の日程 2021年8月8日  (日)   【後半】  
 
波田須1236(紀勢本線)1301紀伊市木1348(上り普通)1355有井1428(徒歩)1435有馬1439(三重交通バス・13系統)1524新宮駅前/新宮1551(きのくに線)1623太地1710(上り普通)1739新宮  
 
【宿泊】  
 
波田須駅からは12時36分発の紀勢本線下り普通・新宮行きに乗車しました。キハ25形2連で、先頭車両は空いていて、後方車両は半分程度の席が埋まっていました。なので、乗車率が低い先頭車両で腰掛けました。道中はトンネルが多いですが明かり区間では車窓風景を眺めて過ごし、私は5駅目の紀伊市木駅で下車しました。紀伊市木駅は1面1線の小さな駅で、駅舎がありませんでした。駅前は住宅地ですが、近くには海があります。待ち時間を利用して海岸へ行ってみましたが、この付近の熊野灘はほぼ直線に近い弓なりの海岸を有しており、距離が長い事から(紀勢本線で言えば熊野市駅~鵜殿駅に相当)、七里御浜と呼ばれています。台風10号が去った後でしたが、波が高かったです。
 
 

 

 

 
その後は駅へと戻り、紀伊市木駅13時48分発の上り普通・紀伊長島行き(キハ25形2連)に乗車。区間列車なのでガラガラだろうと思ったら、結構乗っていて、大半の座席が埋まっていました。高校生が多い印象でしたが、意外に旅行客も多く見られました。調べると、紀伊長島駅では1時間少々の接続で当駅始発の多気行きに乗り継げるようですが、もしかしたらこの紀伊長島行きが列車番号を変えて多気行きになっているかもしれません。1時間以上の長時間停車になるため、紀伊長島駅を境に別列車扱いとしているかもしれません(紀伊長島駅で一旦留置線へ引き上げる可能性がありますが)。私は2両目のドア脇に陣取り、しばし車窓風景を眺めて過ごしました。そして今度は2駅先の有井駅で下車しました。
有井駅も1面1線の駅で、こちらは国鉄時代に建てられたと思われる台形の簡易駅舎がありました。駅前は比較的住宅が密集していましたが、駅舎と反対側(西)は民家が少なく田園が広がっていました。
 
 

 

 
有井駅も熊野灘の七里御浜に近く、私は見に行きました。この付近は七里御浜の北端部に近く、北側には岩が侵食された地形である獅子岩や鬼ヶ城が見えました。
 
 

 
その後は七里御浜に並行して延びる国道42号線沿いに設けられている有馬バス停へと向かいました。この日は『青春18きっぷ』を使用しているので、本来は紀勢本線で新宮方面へ移動したかったのですが、列車の本数が少なく、有井駅で2時間ほど待たねばならなかったため、紀勢本線に並行する国道42号を走る三重交通の路線バスに着目すると、休日昼間は1時間半ごとに運行している事が分かり、有馬バス停においてはちょうどよい時刻の14時39分発・新宮駅前行きがあったため、バスで新宮へ戻る事にしました。有馬バス停にはベンチが置いてあったので、太陽が照りつける中ベンチに座り、水分補給してしばらく待っていると、北側(熊野市駅前方)からバスがやって来ました。バスに乗り込むと、入口にはICカードリーダーがあったため、私は『ICOCA』をタッチしました。三重交通(三交)バスはICカードが利用できます。乗客は6名で、私は後方の窓側席に座りました。
 
 

 
道中は景色を眺めていましたが、海沿いを走るものの防風林(?)に邪魔されてあまり熊野灘を眺められませんでした。また、前半は乗降が拮抗していましたが、御浜町の中心である阿田和駅前バス停から先は徐々に乗客が減少していきました。そして鵜殿駅前バス停からは乗客が2名になり、熊野川(新宮川)を渡って和歌山県に入りましたが、鵜殿などの紀宝町と新宮の間で結構利用があると思っていたため、誰も乗ってこなかったのは意外でした。まぁ、自転車でも移動できる距離ではありますが…。新宮市内に入るとこまめに停車しますが、途中で1人下車したため、終点の新宮駅前まで乗車したのは私だけでした。所定より4分遅れの15時24分に到着し、私は『ICOCA』で運賃830円を支払って降車しました。列車とバスが競合する熊野市~新宮において、所要時間(速度)や運賃の面では列車に分がありますが、バスは本数が多く、利便性で勝負しています。今回はバスのおかげでうまい具合に有井駅などで降り鉄できましたが、バスの本数がなければ、もしかしたら有井駅で2時間待つスケジュールになっていたかもしれません。まぁバスさまさまですが、コロナ禍とはいえ乗客が少ないのは気になりました。県を跨ぐ利用がありそうでほとんど無かったのも意外でしたが、たまたま私の乗った便に越県利用客がいなかっただけかもしれません。
 
 

 
バスを降車後は隣接する新宮駅へと移動し、『青春18きっぷ』で入場しました。そして15時51分発の紀勢本線(きのくに線)下り普通・紀伊田辺行きに乗車しました。車両は新型の227系電車2連で、乗客は少なく、各車両10人弱でした。私は先頭車両で着席しました。道中は午前中も眺めた車窓風景を今一度楽しみました。新宮~三輪崎では七里御浜と同じような直線状の海岸である王子ヶ浜を間近に見て走りました。乗客数はほぼ横ばいで推移し、紀伊勝浦駅を過ぎても変わりませんでした。そして私は紀伊勝浦駅の2駅先、太地駅で下車しました。
太地駅は3月にも訪問したのですが、その時は駅舎が改築工事中でした。後に駅舎が完成した事を知り、リベンジ訪問しました。欧風デザインの立派な駅舎で、南紀くろしお商工会太地支所、太地町観光案内所が入居しています。但し、駅としては無人駅扱いで、駅舎内には自動券売機と待合室があるのみでした(『ICOCA』のカードリーダーはホームに設置)。そして駅は太地町の中心部から離れた山間部にあり、駅前は民家・商店とも少なかったです。海沿いに位置する太地町の中心部へは路線バスでのアクセスになります(徒歩では遠いです)。
 
 

 

 
太地駅訪問をもってこの日の降り鉄を終え、あとは宿泊地である新宮へ向かうのみです。乗車したのは17時10分発の上り普通・新宮行きです。227系2連で、1両目はそこそこの数の乗客がいましたが、2両目はガラガラでした。私は2両目で着席し、今回も道中は車窓風景を眺めながらの移動になりました。乗客の出入りが多かったのは紀伊勝浦駅と紀伊佐野駅くらいでしたが、終始乗客が少なかったです。そして17時39分に終点の新宮駅に到着しました。
 
 

 

 
下車後はすぐに駅を出て、駅前のコンビニ「ローソン」へ。弁当を買ってイートインスペースで食べました。昼も同じ店でコンビニ弁当を食べましたw 先ほどは徒歩圏内にファストフード店が多い商業施設がある紀伊佐野駅での下車も考えましたが、駅から少々距離があり、また体力がなくてヘトヘトだったため断念し(紀伊佐野駅は前年に訪問しています)、今回は2食連続のコンビニ弁当を選択した次第ですw  
 
 

 
食後は同じコンビニで買い出しをしてから駅近くのホテルへチェックイン。入浴を済ませてからテレビを観て過ごしましたが、新宮は私が住んでいる兵庫県とチャンネルが同じなので違和感なくリモコン操作できましたw 翌日もスタートが早いため、22時頃に就寝しましたが、夜中に台風9号が近畿に接近するとの事で(日本海側ですが)、翌日はその影響が出ないか心配でした…。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)