第1444回('21) 紀勢本線・紀伊半島南東部の未訪問駅を降り鉄(1)    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2021年8月7日~8月10日、前年に続きコロナ禍ということで、この年もお盆休みは極端な遠出を避けて近畿地方内、主に和歌山県と三重県を目的地として乗り鉄・降り鉄の旅行に出かけました。もちろん新型コロナウイルスの感染対策を徹底いたしました。3日目を除き、『青春18きっぷ』を利用しました。
紀勢本線を中心に未訪問駅を降り鉄していきましたが、途中、参宮線や近鉄山田線にも手を出しました。台風の影響も多少ありましたが、概ね晴天でした。帰宅した後は1週間ほど雨が続いたので、早いうちに出かけておいて良かったですw 
 
今回は2日目前半の内容です。
早朝に紀伊半島南西部に位置する紀伊田辺駅を出発し、普通列車で一気に南東部へ。宇久井駅と紀伊天満駅を降り鉄してからさらに先へと進み、JR東海エリアに入って秘境駅とされる波田須駅を訪問しました。台風9号、10号の影響が心配でしたが、この日の紀伊半島南部は晴天で暑かったです。
 
今回の日程 2021年8月8日  (日)   【前半】  
 
紀伊田辺625(紀勢本線【きのくに線】)907宇久井955(下り普通)1001紀伊天満1007(上り普通)1027新宮1052(紀勢本線)1140波田須  
 
【後半へ続く】  
 
この日は5時に起床して、前日にコンビニで購入したおにぎりを食べてからホテルをチェックアウトして紀伊田辺駅へと向かいました。心配していた天気は晴天で、一安心でした。
 
 

 
駅舎を撮影してから入場しましたが、この時に『青春18きっぷ』の4回目のスタンプが押されました。そして跨線橋を渡って3番のりばへと移動し、6時25分発の当駅始発上り普通・新宮行きに乗車しました。前年までは105系のほぼ独壇場でしたが、現在は227系1000番台2連に世代交代しました。私は後部車両で腰掛けて列車の発車を待ちましたが、発車間際になっても乗客は増えず、2両合わせて10人程度という少なさで定刻に紀伊田辺駅を発車しました。地元客と旅行客が半々といった感じでした。
 
 

 

  
道中は車窓風景を眺め続けました。周参見までは前日も乗車したのですが、改めて景色を楽しみました。3駅目の白浜駅では3人ほどが下車し、車内はさらに閑散とした状態になりました。しばらくは内陸の山間部を走り続けましたが、周参見を過ぎて山越えをすると見老津付近からは右手に太平洋を眺められるようになり、私だけでなく他の乗客も絶景に見入っていました。見老津から先は海と付かず離れずの位置を東南東へ走りますが、途中駅での乗降があまり多くなく、高校生が少し増えたくらいでしょうか。やがて右手に潮岬がある半島が接近すると大きく左へカーブします。そして鉄道における本州最南端の地点を通過して今度は北寄りに向きを変えると本州最南端の駅である串本駅に到着しました。ここで11分の長時間停車をするため、私は駅を出て駅舎と駅前を撮影しました。同じように複数人のファンも途中下車を楽しんでいました。
 
 

 

 
撮影後は足早に電車内へと戻りましたが、乗客が少し増えていました。地域輸送の「底」は周参見~串本間かもしれません。串本から先も車窓風景を楽しみました。串本以東は比較的海(熊野灘)が見える区間なのですが、景勝地である橋杭岩が一番良く見える地点にビルが建ってしまい、ほとんど見えなくなってしまったのは残念です…。その後も熊野灘沿いを電車は走り、私は紀伊勝浦駅の3駅先にある宇久井駅で下車しました。2面2線の小さな駅で、海側に古びた木造駅舎が鎮座していました。駅前には漁師町の集落が広がっていました。次の電車まで時間があったので、近くの海岸や港を散策しました。
 
 

 

 

 
宇久井駅からは新宮行きを待っても良かったのですが、3月に乗り鉄した際にダイヤの関係で徒歩での訪問になってしまった紀伊天満駅へ列車で降り立ってみたくなり、9時55分発の下り普通・紀伊田辺行きに乗車しました。227系2連で、乗り込んだ先頭車両は空いていたため、着席して水分補給をしながら車窓風景を眺めました。訪問済みの那智駅はパスして、予定通り2駅目の紀伊天満駅で下車しました。紀伊天満駅は1面1線の小駅で、カプセル型の簡易駅舎を有する駅です。駅自体は3月訪問時にしっかりと撮影していたため、今回は簡単な撮影にとどめました。
 
 

 
紀伊天満駅到着の6分後には隣の紀伊勝浦駅で先程の紀伊田辺行きと行き違いをした上り普通・新宮行きがやって来ました。227系2連で、先頭車両はかなりの席が埋まっていましたが2両目は半分ほど空席があったため2両目へ。着席して、道中は熊野灘などの車窓風景を楽しみました。特に三輪崎駅を過ぎてからの王子ヶ浜の景色は圧巻でした。そして市街地に入ると電車は定刻の10時27分に終点の新宮駅に到着しました。
 
 

 
新宮駅では次の列車が発車するまで、25分の待ち時間があるため駅を出てすぐ北側にあるコンビニ「ローソン」へ。弁当を買ってイートインスペースでとっとと食べました。イートインスペースと言えば以前は「ミニストップ」の専売特許のようなものでしたが、今は他社にも波及して、今回のように駅前にイートイン店舗があると助かります。
 
 

  
食事を終えるとすぐに新宮駅へと戻り、2番のりばへ。10時52分当駅始発の上り普通・多気行きに乗車してJR東海エリアへと入っていきます。JR東海エリアは非電化区間なので車両は気動車のキハ25形2連でしたが、見た目は313系電車とそっくりです。オールロングシートで、私は後部車両に乗り込みました。後部車両は発車時点で7~8人の乗客がいました。
 
 

 
多気行きは定刻に新宮駅を発車し、丹鶴トンネルを抜けるとすぐに熊野川(新宮川)を渡って三重県に入ります。熊野川の河口付近には新しい道路橋が建設中で、橋桁が架けられると今まで川越しに見えていた海(熊野灘)が見えなくなってしまうのが残念です。三重県に入り、紀州コーポレーション(製紙会社)の企業城下町である鵜殿を過ぎると比較的線形が良くなり、キハ25形気動車は軽快に飛ばします。私は車窓風景を眺めました。そして主要駅である熊野市駅では多くの人が下車して車内がガラガラになってしまいました。熊野市駅からはトンネルが連続する区間に入り、大泊駅を過ぎて比較的長い大吹トンネルを抜けると列車は波田須駅に到着しました。私はここで下車しました。
 
 

 
波田須駅は単式ホーム1面1線の小駅で、ホームは狭く駅舎すらありません。山の斜面にある駅で、北側は斜面に住宅が点在しており、南側は海沿いに日本の原風景のような小さな田んぼがあります。また、駅周辺の道路が細くて急坂だらけのため、自動車での到達難易度が非常に高く、利用者が少ない事もあり秘境駅とされています。私は駅を撮影後に駅前を散策しましたが、坂道の多さと気温の高さにより、バテてしまいました…。
 
 

 
体力的にしんどくなりましたが、この日もまだまだ乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)