第1443回('21) きのくに線・白浜周辺の未訪問駅を降り鉄    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2021年8月7日~8月10日、前年に続きコロナ禍ということで、この年もお盆休みは極端な遠出を避けて近畿地方内、主に和歌山県と三重県を目的地として乗り鉄・降り鉄の旅行に出かけました。もちろん新型コロナウイルスの感染対策を徹底いたしました。3日目を除き、『青春18きっぷ』を利用しました。
紀勢本線を中心に未訪問駅を降り鉄していきましたが、途中、参宮線や近鉄山田線にも手を出しました。台風の影響も多少ありましたが、概ね晴天でした。帰宅した後は1週間ほど雨が続いたので、早いうちに出かけておいて良かったですw 
 
今回は初日後半の内容です。
引き続き、きのくに線(紀勢本線)を乗り鉄して、主に紀伊田辺や白浜周辺の未訪問駅を降り鉄していきました。途中、南側の周参見駅まで足を延ばして白浜方面へ戻り、この日は紀伊田辺で宿泊しました。
 
今回の日程 2021年8月7日  (土)   【後半】  
 
和佐1217(紀勢本線【きのくに線】)1251紀伊田辺/田辺駅1303(明光バス・12系統)1309紀伊新庄駅前/紀伊新庄1345(きのくに線)1424周参見1507(下り普通)1539朝来1701(上り普通)1710紀伊富田1759(下り普通)1816紀伊田辺  
 
【宿泊】  
 
和佐駅からは12時17分発の上り普通・紀伊田辺駅に乗車する予定でしたが、列車が遅延しており、5分遅れで和佐駅に到着しました。車両は227系1000番台2連で、私は大半の席が埋まっていた先頭車両の空席に着席しました。道中は車窓風景を眺めていましたが、切目駅からは岩代駅の先までは太平洋沿いの絶景区間を走り、私はもちろん、他の乗客(地元客を除く)も車窓風景に見入っていました。
 
 

 
その後は海が離れます。南高梅の産地として有名な南部と1駅先の難読駅・芳養(はや)の間はトンネル主体の新線区間で山間部を通過し、芳養から先は市街地を走って列車は4分遅れの12時55分に終点の紀伊田辺駅に到着しました。ちなみに印南~芳養の途中各駅は前年に訪問済みなので今回はパスしました。
 
 

 
紀伊田辺駅から先、新宮方面は普通列車の本数が非常に少なく、何も考えずに次の列車を待っているようですと訪問駅数を稼げません。そこで、事前に1つでも多くの駅を回るべく、地図やバス路線などを調べると、ちょうどいい時間にバスの便がありましたので、駅前の田辺駅バス停から路線バスに乗車します。乗車したのは13時03分発の明光バス12系統・三段壁(白浜)行きです。列車が遅れていたのでバスに乗り継げるか不安でしたが、数分の遅れで済んだので無事に乗り継げました。乗客は私だけでした。また、明光バスは和歌山県のバス事業者ですが、筆頭株主は南海ではなく近鉄です。南海も大株主です。
 
 

 
バスは定刻に田辺駅停留所を発車し、狭い市街地道路を通って丘へと上がり、旧国道42号線に出ます。その後は紀勢本線(きのくに線)と並走しながら住宅地の中を走ります。途中、いくつかのバス停に差し掛かりましたが、乗車してくる人は全くいません。このバスは白浜駅を経由して白浜温泉の中心部へ向かうため、白浜駅から乗客が増えるかもしれませんが…。そして6分の乗車でバスは紀伊新庄駅前停留所に到着し、私は運賃箱に170円を投入して下車しました。明光バスでは交通系ICカードは利用できませんでした。乗客ゼロのバスは白浜方面へ去っていきました。
 
 

 
バスを降車後はすぐ近くにある紀伊新庄駅へと向かい、駅舎と駅前を撮影してから改札内のホームを撮影しました。無人駅で、古い木造駅舎が残されています。また、2021年春に『ICOCA』が導入され、原則として乗降時に車内のカードリーダーにタッチする方式なのですが、徒歩圏内に複数の高校があり、朝は通学の高校生が殺到することから、遅延を防止する目的で改札口跡にIC簡易改札機が出場用のみ設置されています。
 
 

 
駅の撮影後、ホームのベンチで休憩していると、和歌山方から13時45分発の上り普通・新宮行きがやって来ました。車両は227系1000番台2連です。3月改正まではほぼ105系の独壇場でしたが、105系は一気に227系1000番台へと置き換えられ、和歌山県内は各路線とも全てJR型車両での運行になりました(臨時列車を除く)。私は先頭車両に乗り込みましたが、2両とも乗客が多く、座席に空きが少なかったため、確実に車窓風景を眺めるべくドア脇での立席を選択しました。道中は車窓風景を眺めて過ごしました。途中、駅ごとに乗客が減少し、白浜駅では多くの人が下車しましたが、まだ景色を眺めやすい席が空かなかったので立席を続けました。その後、椿駅で少し下車があり、いいポジションの席に空きが発生したため、私はそこに着席して、引き続き車窓風景を楽しみました。この辺りになると超ローカルな景色が広がっています。そして私は椿駅から2駅先の周参見駅(すさみえき)で下車しました。
 
 

 
周参見駅は「すさみ町」の中心駅で、駅名は漢字ですが、やや難読であるためか、自治体名(町名)は平仮名になっています。

以前より有人駅でしたが、2021年6月1日に無人化され、『みどりの窓口』も営業終了となりました。『みどりの券売機』もなく、サービスが低下してしまいました。駅舎は「すさみ町民コミュニティープラザ」に併設されており、コミュニティープラザでは喫茶コーナーの営業をしていました。駅前はすさみ町の中心市街地南部に相当し、少し西側にはすさみ海水浴場があります。
 
 

 

 
すさみ海水浴場を散策後は駅へと戻りましたが、すでに列車が入線していました。次に乗車するのは15時07分発の下り普通・紀伊田辺行き(227系2連)ですが、14時44分に周参見駅に到着していて、長時間停車をしていました。私は列車に乗り込みましたが2両ともガラガラでした。まぁ、名古屋を早朝に出発しても普通列車だけですとこの列車には乗り継げないため、車内に旅行者は少なかったです。私は先頭車両で着席して、発車までの間は涼みながらスマホを操作して休憩をしました。
発車後、今回は戻る形になるため先ほどとは主に反対側の車窓風景を眺めました。そして私は閑散とした状態の白浜駅を過ぎて1駅先、難読駅名として有名は朝来駅(あっそえき)で下車しました。元々読めませんし、私が居住している兵庫県には同じく難読地名の朝来市(あさごし)があるため、多分兵庫県民は「あさご」と間違える人が多いかもしれません。
 
 

 

 
朝来駅は上富田町唯一の駅ですが無人駅です。立派な木造駅舎を有していますが他の駅とは造りが違います。調べると、初代駅舎は戦争の被害を受けたそうで、戦後間もない1948年に改築されたとの事です。駅舎内は広く、こちらも駅近くに和歌山県立熊野高等学校があるため、殺到する通学生をさばくために改札口部分には『ICOCA』の出場専用簡易改札機が設置されています。駅前は小さなビルが立ち並んでおり、商店も点在しています。上富田町の中心市街地は東方向に延びています。
 
 

 
駅前散策後は駅に戻りましたが、次の列車まで時間があるため、駅舎内で休憩しました。そして朝来駅17時01分発の下り普通・新宮行きに乗車しました。227系2連で、夕方の列車ですが土曜日かつ夏休みだった事もあり乗客はさほど多くなく、また旅行者も少なかったです。私は先頭車両に腰掛けて道中は車窓風景を眺めて過ごしました。またも白浜駅をパスしましたが、白浜駅は2021年3月に下車しています。そして今度は白浜駅の1駅南にある難読駅、紀伊富田駅(きいとんだえき)で下車しました。2面2線の無人駅で、当駅では列車交換や待避がよく行われています。駅舎は紀勢本線では珍しく他施設(介護予防拠点施設「紀伊富田みのり館」)と一体になっていますが、駅舎がなくなるよりはコミュニティー施設などとの併設であっても存続するのが望ましいですし、安心感があります。駅前は駅舎がある東側こそ住宅地で、近くにあるホームセンター「コメリ」には頻繁に車が出入りしていました。一方、駅西側は広大な田園地帯で、北西側の丘の上にはパンダで有名な「アドベンチャーワールド」の観覧車や、近隣にある会員制リゾートホテル「エクシブ白浜」が見えました。また、駅滞在中に日本列島の南岸を進んでいる台風10号の影響で急に天気が崩れ、にわか雨に見舞われました。すぐ止みましたが…。
 
 

 

 
これでこの日の降り鉄は終了で、あとはホテルへ向かうのみです。紀伊富田駅からは17時59分発の下り普通・紀伊田辺行き(227系2連)に乗車。乗り込んだ先頭車両は半分ほどの席が埋まっており、私は空席に座りました。私はスマホを操作しつつ夕暮れ時の車窓風景を眺めていました。白浜駅でも動きは少なく、ほぼ同じ乗車率を維持して18時16分に終点の紀伊田辺駅に到着しました。
 
 

 

 
到着後はすぐに改札を出て、まずは夕食です。前年のお盆休みに田辺で宿泊した時にも利用した駅前のラーメン店「らぁめん子弁慶」で今回もラーメンを食べました。昨年は「田辺ラーメン」を食べましたが、今回はあっさりとして塩ラーメンを食べました。値段も手頃で及第点の味でした。
 
 

 

 
夕食後は駅構内の「セブンイレブン ハートイン」で買い出しをしてからホテルにチェックイン。すぐに入浴を済ませて、テレビを観ながらスマホを操作してくつろいでいましたが、22時頃には寝落ちしていました。
 
翌日以降も乗り鉄・降り鉄を続けますが、台風10号は東へ遠ざかるものの今度は台風9号が西から接近していて、天気が心配でなりませんでした。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)