鳴海駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市緑区中西部の市街地に位置する名鉄名古屋本線の主要駅で、急行停車駅であるものの一部の特急が特別停車する駅、そして高架化以前は鳴海工場や鳴海検車区が併設されていた、
鳴海駅 (なるみえき。NARUMI Station) です。
 
 
駅名
鳴海駅 (NH 27)
 
所在地
愛知県名古屋市緑区 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………左京山駅
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……本星崎駅  
 
訪問・撮影時
2018年7月
 
 

鳴海駅は高架駅で、2006年に高架化されました。
高架下の2階に駅舎・西改札口があり、1階にはコンビニ「ファミリーマート」やスーパー「ヤマダイVerde鳴海駅前店」が入居していて、有料駐車場もあります。
写真は西口の南側で、東を向いて撮影。
駅外と改札階の間は階段とエレベーターで結ばれています。
西口(南側)は改札階直結のペデストリアンデッキが接続していて、南側の複合ビル「リベスタ鳴海」や西側のマンション「ライオンズプレイズ鳴海タワー」、「瀬戸信用金庫鳴海支店」、立体駐車場へと繋がっています。
そして西口(南側)にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

西口駅前(南側)の様子です。南を望む。
後方を左右方向に名鉄線の高架橋が延びており、左側に鳴海駅があります。
駅前は市街地で、左側の「リベスタ鳴海」、右側の「ライオンズプレイズ鳴海タワー」「瀬戸信用金庫鳴海支店」といった再開発ビルがあるものの商店は意外と少ないです。
駅前を離れると住宅街が広がっていますがマンションはさほど多くなく、一戸建て住宅の割合が高いです。
 
 

こちらは西口(北側)です。南を望む。出入口は南側と共用です。
名古屋市のホームページによると将来は駅前広場(歩行者専用)や複合ビル、マンションが整備される計画がありますが、遅々として進んでいないようで、駅前には空地が広がっています。仮設通路を介して駅外(北側)と駅舎内が繋がっています。
2階の右端はシャッターがむき出しになっていて、ペデストリアンデッキが造られれば駅舎内と接続可能になっていますが、名古屋市HPの完成予定図を見るとペデストリアンデッキが確認できませんでした…。
 
 

西口駅前(北側)の様子です。北を望む。
後方を左右方向に名鉄線の高架橋が延びており、右側に鳴海駅があります。
手前は再開発エリアで、現在は空き地ですが将来は駅前広場や複合ビルなどが整備される予定です。
すぐ先を扇川が流れていて、その対岸の丘陵地に住宅街が広がっています。こちらも一戸建て住宅の割合が高いです。
扇川のすぐ先で奥へ延びる道路(鳴海街道)が旧・東海道と交差していて、旧東海道沿いには鳴海宿が形成されていました。現在も昔ながらの雰囲気を残していて、この辺りには商店も多いです。
鳴海宿の北には城跡公園がありますが、ここは室町時代に築かれた鳴海城跡(駅から約400m)で、桶狭間の戦いの舞台にもなりました。
また、駅の約900m北には成海神社がありますが、読みは鳴海と同じく「なるみ」です。
そして、駅の約900m北東には名鉄自動車学校があります。地図や航空写真を見ると分かりやすいですが、ここには以前、鳴海球場があり、プロ野球の公式戦も行われました。尚、名鉄は1950年代の一時期、プロ野球団を持っていた事があります(現在の中日ドラゴンズ。当時は名古屋ドラゴンズで、中日新聞社と隔年で球団を経営)。セ・リーグで球団を経営した(している)鉄道会社は阪神・国鉄・名鉄だけではないでしょうか?(国鉄は会社ではなく公共企業体)。
 
 

鳴海駅のメインの改札である西改札口です。2階にあります。東を望む。
後方に駅外とを結ぶ階段やペデストリアンデッキ(南側のみ)があり、右前方にはエレベーター出入口と東口への改札外連絡通路があります。
また、鳴海駅は有人駅で、西改札口に駅集中管理システムは導入されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が4通路あり、中央の2通路がICカード専用通路、左端が幅広通路兼有人通路です。
改札口の左手前には出札窓口、定期券うりばと自動券売機が2台あり、自動券売機は『manaca』のチャージが可能です。
一方、西口は改札内に自動精算機とICカードチャージ機は設置されておらず、精算所(窓口)での対応となりますのでご注意下さい(後述の東改札口前に自動精算機とICカードチャージ機があります)。
トイレと多機能トイレは改札内の東改札口前にあります。
3階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
ちなみに、鳴海駅構内に売店・コンビニはありません。高架下1階(改札外)にコンビニが1軒あります(ファミマ)。
そして改札口の右手前(改札外)の売店跡(?)には飲料と新聞の自動販売機、ATMコーナー、公衆電話があります。
 
 

こちらは東口の出入口です。高架下より西北西を望む。
南寄りの高架下に階段の出入口があり、2階にある東改札口、西改札口と繋がっています。エレベーターをご利用の場合は西口側へ回る必要があります。
写真左奥には西口(南側)が見えます。
尚、東口側に駅前広場は整備されていません。
 
 

東口駅前の様子です。南を望む。右側に東口の出入口があります。
こちらの東口駅前は閑静な住宅街になっています。商店は少ないです。
また、北側からも東口へアクセス可能で、200mほど北へ進むと旧・東海道の鳴海宿に到達します。
鳴海宿付近には多くの寺院が立地しています。
また、鳴海は有松とともに藍染めが有名で、「鳴海絞り」と呼ばれています(現在は「有松・鳴海絞り」と一括される事があります)。
そして、以前は鳴海焼も生産されていましたが現在は生産されていないようで、その縁もあってか否かは定かではありませんが鳴海の地には昭和初期より「NARUMI」ブランドで有名な洋式陶磁器のメーカー・鳴海製陶が立地しています。
 
 

こちらは2階にある東改札口です。西を望む。
左後方には東口へ下りる階段があり、左前方には西口・西改札口に通じる改札外連絡通路が延びています。
こちらの東改札口は駅員無配置で、代わりに駅集中管理システムが導入されています。改札の内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路です。幅広通路はありません(西改札口へお回り下さい)。
改札口の右手前には『manaca』のチャージが可能な自動券売機が1台あります(左側の機械は撤去されました)。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札内コンコースは西改札口側と共用です。
 
 

2番線ホームに設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 27)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

鳴海駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、概ね東南東~西北西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いていて、4番線に停車する列車はカントが設けられている関係で傾いた状態で停車します。
左(南側)の島式ホームが左から1番線・2番線の順でともに下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、右(北側)の島式ホームが左から3番線・4番線の順でともに上り東岡崎・豊橋方面です。
外側の1番線・4番線が主本線(通過線)、内側の2番線・3番線が副本線(待避線)で、名鉄の駅では珍しい配線です。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は両端も一定の広さが確保されています。
上屋は各ホームとも名鉄岐阜方(写真奥)の約6両分に設置されています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

2番線より豊橋方を望む。
右から1番線~4番線の順で、3・4番線の終端部には係員詰所があります。外2線が主本線です。
また、右カーブの先には副本線を延長した形で上下線間に留置線が2本あり、名古屋方面からの当駅折り返し列車や分離された増結車の留置に使用されてます。
この先、右へカーブしてから上下線で留置線を挟む形で高架区間を南南東へ走ります。右手には日本車輌製造の鳴海製作所があり、線路と工場の間にはかつて、名鉄の鳴海工場がありました。その後は左へカーブして右側に国道1号線が寄り添うと右に大高緑地を見て地平区間になり、踏切を通過すると左京山駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。左から1番線~4番線の順です。外2線が主本線です。
この先、住宅街の中を高架区間で西北西へ走り、県道59号をオーバーパスすると扇川を渡り、左右に下水処理場(鳴海処理場)を見て走ると天白川を渡って南区に入ります。その後は右へカーブして地平区間になり、進路を北へ変えると他車線道路である県道36号と踏切で交差して住宅街の中を走ります。そして左へカーブすると本星崎駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が鳴海駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。綺麗な高架駅で、2面4線プラス留置線を備えています。駅前ですが南側は再開発により整然とした街並みになっていましたが、北側の駅と扇川の間は開発途上で空地になっていました。扇川以北は丘陵地で、住宅街になっています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線上りの急行または準急(行先は豊橋・豊川稲荷・吉良吉田・豊明など)に乗り当駅下車です。金山駅でJR線から名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。名鉄線へは金山駅乗換でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅高架下にコンビニとスーパーがある一方、駅前には気軽に入れる飲食店は少なく、最寄りの飲食チェーン店は約350m南の国道1号線沿いにある「なか卯」になります。国道1号沿いには他に「ココイチ」「さん天(和食さと系の天丼・天ぷら料理店)」「かつや」もあります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鳴海駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、名古屋市のHP、Google地図、Wikipedia)