本星崎駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市南区南東部に広がる住宅街の中に位置する名鉄名古屋本線の駅で、近くには「星崎」の地名の由来となった星宮社が鎮座している、
本星崎駅 (もとほしざきえき。MOTO HOSHIZAKI Station) です。
 
尚、本星崎駅を含む鳴海~堀田間では高架化の計画がありますが、実現はまだまだ先のようです。
 
 
駅名
本星崎駅 (NH 28)
 
所在地
愛知県名古屋市南区 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………鳴海駅 
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……本笠寺駅 
 
訪問・撮影時
2018年7月
 
 

本星崎駅は地平駅で、南西側(下り線の豊橋方)のみに駅舎が設置されています。
駅東側からアクセスする際は、すぐ南にある地下道(階段のみ。後述)、または南北約200mにある踏切を渡らなければなりません。
以前は有人駅で、小屋のような駅舎がありましたが、駅集中管理システム導入に伴い、2004年に簡易駅舎へと改築され、無人化されました。
簡易駅舎はおなじみのカマボコ屋根ですが、初期に改築されたためか側壁がショボいです。側窓もありません。名古屋本線ではこのような簡易駅舎の駅が多く見られます。
駅外と駅舎内の間に段差はありません。
尚、本星崎駅には駅前広場が整備されていません。駅舎手前のスペースは名鉄協商の月極駐車場になっています。
写真は北を望む。
 
 

駅前の様子です。南南西を望む。右後方に駅舎があります。
右(北西)から駅前を通って奥(南)へ延びる細い道路は県道223号線です。
駅前には古くからの住宅街が広がっていて、商店は少ないです。
写真左前方には石神社があり、約350m北西(右)には「星崎」の地名の由来となった神社・星宮社が鎮座しています。
また、約400m西には名古屋市立笠寺小学校があります。
 
 

駅前の様子です。南を望む。右後方に本星崎駅があります。
駅のすぐ南には東側に通じる地下道が設置されています(写真中央。分かりづらいですが…)。
階段のみの地下道で、天井が低いと思われますが、駅東側住民や線路の東側(写真左)にある愛知県立名南工業高等学校の生徒・関係者にとっては重要なルートです。
車いすでは自力で通れません。駅の南または北約200mに設置されている踏切へ迂回する必要があります。
 
駅東側も住宅街ですが、町工場が多く立地しています。商店はほとんどありません。
そして約300m東には天白川が北から南へ流れており、対岸は緑区です。天白区の河川敷は緑地帯になっています。
 
 

 

改札口です。上写真は西を、下写真は北を望む。本星崎駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
上写真の後方、下写真の右側に出入口があります。
前述の通り本星崎駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されており、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路設置されており、右端がICカード専用通路、左端が車いす対応の幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機が1台ありますが、『manaca』のチャージはできません。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
一方、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
トイレは改札内にあります(多機能トイレはありません)。
尚、本星崎駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。 
 
 

そして改札を通って右へ進むと写真の位置に到達します。
突き当たりを左へ曲がると1番線下り名鉄岐阜方面ホームで、ホームとの間にはスロープが設置されていて車いすも通行可能ですが、傾斜が急なので要注意です。
その手前には跨線橋の階段があり、渡った先には2番線上り豊橋方面ホームがあります。跨線橋にエレベーターはありませんが、2番線に車いす用の通用口があります(写真奥)。車いすで2番線にて乗降される場合は前日までに鳴海駅に連絡しなければなりません。
かつては跨線橋ではなく構内踏切があり、奥にある現・車いす用通用口との間を結んでいました。車いす用通用口のスロープは構内踏切の設備を流用したものです。
そして写真左にはトイレがあり、写真右には飲料自動販売機が設置されています。
 
 

下り1番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にローマ字表記のない旧タイプです。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 28)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

本星崎駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
半径360mの急カーブ上に駅があり、通過列車は制限80km/hです。
左(西)のホームが1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、右(東)のホームが2番線で上り豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、特に名鉄岐阜方(奥)は非常に狭くなっています。
上屋は1番線が豊橋方の端(手前側)の1両分で、改札口まで濡れずに行けます。2番線が豊橋寄りの1両分です(豊橋方の端約0.5両分は雨ざらし)。雨天時に傘を差さずに下車するには下り列車と上りの2連・4連は一番豊橋方の車両に、上り6連の場合は先頭車両後寄り~2両目前寄りにご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。1番線の豊橋方(左後方)には駅舎・改札口とトイレがあります。
トイレ前と2番線豊橋寄りの間には跨線橋が設置されています(階段のみ)。
車いすの場合、1番線は改札口を利用できますが2番線は右側にある車いす出入口を利用しなければなりません(ご利用の場合は前日までに鳴海駅に連絡)。
写真は1番線より名鉄岐阜方を望む。 
 
 

こちらは1番線より豊橋方を望む。右が1番線、左が2番線です。
各ホームとも名鉄岐阜方(手前側)の2両分は後から延伸された部分でホーム幅が非常に狭いです。
 
 

2番線より豊橋方を望む。後方に跨線橋があります。
各ホームの終端部にスロープがあり、その先が構内踏切跡です。
1番線側(右)には駅舎・改札口があり、こちらの2番線側(左)には車いす専用出入口があります。この車いす出入口は以前、早朝・深夜および愛知県立名南工業高等学校登校時間帯に利用できる臨時出入口が設けられていましたが、駅集中管理システム導入に伴い廃止され、車いす専用出入口になりました。高架化との兼ね合い次第ですが、バリアフリー対応の深度化や東側からの利便性向上を目的に東口が開設される可能性はゼロではないと私は勝手に思っていますw
そしてホーム端のすぐ先には前述の改札外地下通路があります。
 
この先、右へカーブして住宅街の中を南下し、県道36号線と踏切で交差すると左へカーブして高架区間になり、進路を東南東に変えて天白川を渡ると緑区に入ります。その後は左右に下水処理場(鳴海処理場)を見て走り、扇川を渡って県道59号をオーバーパスすると住宅街の中を高架で東南東へ走り、主要駅である鳴海駅へと至ります。
 
 

1番線より名鉄岐阜方を望む。
右の2番線側には保線用スペースがあり、レールが置かれています。また、用地的にホーム有効長を8両まで延伸可能ですが、まぁその必要はないでしょうね…。
 
この先、住宅街の中を北北西へ走りますが、やがて浅い谷に差し掛かると築堤区間になり、右へカーブしながら幹線道路(名古屋市道)をオーバーパスします。その後は谷が終わり、住宅街の中を北上しますが、再び谷になると築堤区間に変わり環状線(道路)をオーバーパスします。そして右へカーブすると程なくして築堤区間が終わり、本笠寺駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が本星崎駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。名古屋市内にありながら丸屋根の簡易駅舎の駅である事に驚きました。もう無人駅には驚きませんが…。駅前は住宅街ですが、どことなくローカルムードも漂っていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線上りの普通(行先は東岡崎・豊明・鳴海)に乗り当駅下車です。本星崎駅には普通列車しか停車しないので注意が必要ですが、先発の普通が本星崎駅に先着しますので優等列車には乗らないで下さい。金山駅でJR線から名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。名鉄線へは金山駅乗換でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約500m南西の「ファミリーマート」で、最寄りの飲食チェーン店はファミマの隣にある「ココイチ」になります。必ず事前に用意して下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は本星崎駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、れとろ駅舎、Google地図、Wikipedia)