本笠寺駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市南区東部の台地上に広がる住宅街の中に位置する名鉄名古屋本線の駅で、多くの普通列車が優等列車を待避する駅であり、笠寺観音(天林山笠覆寺)への最寄駅で行事の際は多くの参詣客で賑わう
本笠寺駅 (もとかさでらえき。MOTO KASADERA Station) です。
 
尚、本笠寺駅を含む鳴海~堀田間では高架化の計画がありますが、実現はまだまだ先のようです。
 
 
駅名
本笠寺駅 (NH 29)
 
所在地
愛知県名古屋市南区 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………本星崎駅  
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……桜駅
 
訪問・撮影時
2018年7月
 
 

 

本笠寺駅は地平駅で、北東側のみに駅舎が設置されています。
駅舎は平屋建てで古いですが、結構大きいです。右側には空きテナントがあります。
駅外と駅舎の間に段差はありませんが、改札口とホームの間はバリアフリーに対応していませんので、車いすで駅をご利用の場合は介助のために事前に駅または名鉄への連絡が必要です。
ちなみに現在、バリアフリー化工事が行われているようです。
また、駅前広場は整備されていません。駅舎の前は名鉄協商の契約駐車場になっています。バス停留所は東約100mを南北方向に延びる環状線(幹線道路)沿いに設けられています。
そして、駅舎の右側(北)には名鉄協商の有料駐輪場が設けられています。
写真は2枚とも西を望む。
 
 

駅前の様子です。東を望む。後方に駅舎があります。
駅周辺は市街地ですが、駅前通り沿いには商店は少なく、ひっそりとしています。
約70m北を東西方向に延びる旧東海道(県道222号線)沿いには商店街が形成されています。
また、駅の東約300mには駅名の由来となった笠寺観音(天林山笠覆寺)があり、周辺は笠寺観音の門前町として古くから発展してきました。
本笠寺駅も笠寺観音への最寄駅として今日まで多くの参拝客が利用しています。
 
一方、駅西側には住宅街が広がっています。約900m南西にはJR東海道本線の笠寺駅があります。
 
 

 

改札口の様子です。
上写真は南西を、下写真は南を望む。本笠寺駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
上写真の後方に出入口があります。
本笠寺駅は有人駅で、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路設置されていますが、笠寺観音の最寄駅で年配者の利用が多いのか、ICカード専用通路はありません。幅広通路も有馬線。左端には斜め方向に有人改札が設置されており、車いす通行可能な幅になっています。
改札口の左手前には出札窓口があり、出札窓口の左側には自動券売機があります。『manaca』のチャージが可能です。
尚、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機がありませんので、精算やチャージが必要な場合は有人改札の窓口へお越し下さい。
各ホームとの間は改札を入って正面にある地下道で結ばれていますが、階段しか設置されていません。当駅はバリアフリー非対応です。
トイレは改札を入って左前方へ進んだ先にあります(多機能トイレはありません)。
そして、本笠寺駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい(最寄りの店舗まで約100m)。
自動改札機の後方(上写真の右奥)の売店跡には飲料自動販売機が設置されています。
また、改札口の右側には西側とを結ぶ地下通路の出入口があります。
 
 

改札を通るとホーム行きの地下通路へと進みます。
この地下通路は右寄りで仕切られていて、左が改札内の地下道、右が駅西側に通じる改札外の地下通路です。
尚、改札内地下道の西端には、改札外地下道とを結ぶ改札口は存在しません。
なので駅西側から電車に乗る際は改札外地下道で東側の改札口まで行き、改札内地下道を戻って各ホームへ行くルートになります(下車時は逆ルート)。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式駅名標です。光で反射して見づらくなってしまい申し訳ありません。
2018年時点では希少となった電照式でしたが、隣駅に英語表記のない旧タイプなので、新タイプに取り替えられると同時に非電照式になると思われます。
名鉄標準のデザインで(旧タイプ)、駅ナンバリングも併記されています (NH 29)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

本笠寺駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
右(西)の島式ホームが右から1番線・2番線の順でともに下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(東)の島式ホームが右から3番線・4番線の順でともに上り東岡崎・豊橋方面です。
内側の2番線・3番線が主本線(通過線)、外側の1番線・4番線が副本線(待避線)です。1・2番線と3・4番線の位置は少々ずれています。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は中央部こそ一定の広さが確保されていますが、1・2番線の両端と3・4番線の豊橋方の端(右側)は狭くなっています。
上屋は1・2番線は概ね中ほどの4両分、3・4番線は6両編成の場合で1両目中ほど~5両目前寄りの位置に設けられています。上下線とも4両編成の場合は豊橋方の一部が雨ざらしになり、6両編成の場合は岐阜方の車両も雨ざらしになりますので、雨天時に当駅で下車される際は注意が必要です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、待合室(空調なし)が設置されています。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

こちらは2番線より豊橋方を望む。右から1番線~4番線の順です。
左側(写真外)に駅舎・改札口があります。
各ホーム上屋の岐阜方(手前側)には駅舎・改札口とを結ぶ地下道の階段があります。
また、写真では副本線の1番線と4番線に普通電車が停車していますが、本笠寺駅では日常的に普通電車が優等列車を待避する場面が見られます。場合によっては複数の列車を待避するケースもあり、その際は当駅で長時間停車する事になります。
 
 

2番線より豊橋方を望む。
右から1番線・2番線(下り線)、3番線・4番線(上り線)の順です。
この先、左へカーブしながら住宅街の中を走り、谷を走るようになると環状線(幹線道路)をオーバーパスします。その後も起伏が見られる住宅街の中を左へカーブしながら南南東へ走ると本星崎駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。
左から1番線・2番線(下り線)、3番線・4番線(上り線)の順です。
この先、住宅街の中をひたすら北へ走り、左手に桜神明社の杜を見て走ると桜駅へと至ります。
本笠寺駅と桜駅の駅間距離は0.7kmと短く、また見通しが良いため、肉眼で桜駅のホームを確認できます。
 
 
あとがき
私が本笠寺駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。昔ながらの私鉄駅の雰囲気を残す駅で、2面4線で古い駅舎を有しています。駅前は市街地ですが、あまり笠寺観音の門前町といった感じではなかったのに驚きました。ちなみに笠寺観音までわずか300mほどの距離です。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線上りの普通(行先は東岡崎・豊明・鳴海)に乗り当駅下車です。本笠寺駅には普通列車しか停車しないので注意が必要で、また先発の普通が本笠寺駅に先着します。金山駅でJR線から名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。名鉄線へは金山駅乗換でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅東側にコンビニがあり、駅北東側にスーパー「マックスバリュエクスプレス」がある一方、駅前には気軽に入れる飲食店は少なく、最寄りの飲食チェーン店は約250m北東の環状線東側に位置する「デニーズ」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は本笠寺駅でも途中下車されてみて下さい!
また、笠寺観音へご参拝の際は名鉄名古屋本線をご利用になり、本笠寺駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Dora観察日記、Google地図、Wikipedia)