左京山駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市緑区中央部の丘陵地に広がる住宅街に位置する名鉄名古屋本線の駅で、大高緑地公園への最寄駅で、緑区役所や緑警察署への最寄駅でもある、
左京山駅 (さきょうやまえき。SAKYOYAMA Station) です。
 
尚、「左京山」の地名の詳細は分かりませんが、京都と同様に(名古屋市の)中心部から見て東側の地域である事は共通しています。
 
 
駅名
左京山駅 (NH 26)
 
所在地
愛知県名古屋市緑区
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………有松駅
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……鳴海駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月、2020年7月
 
 

左京山駅は地平駅で、各ホームの名鉄岐阜方(西側)にそれぞれ駅舎が設置されています。
踏切を挟んで右が下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面1番線ホームに面した南駅舎で、左が上り東岡崎・豊橋方面2番線ホームに面した北駅舎です。
改札内に跨線橋があるため、どちらの駅舎を利用してもOKですが、跨線橋にエレベーターが設置されていないため、車いすの場合や階段移動がしんどい場合は乗車前に行先に応じた駅舎・改札を選択する必要があります。
駅舎のすぐ西に踏切があるため、南駅舎と北駅舎の間の移動は比較的容易ですが、この踏切は遮断時間が長いため時間に余裕を持って来駅下さい。
また、元来は2番線側の北駅舎しかなく、1番線とは改札内の跨線橋のみで移動可能でしたが、2004年~2008年の間に駅集中管理システム導入およびバリアフリー化のため1番線側にも駅舎が設置されました。
 
右側の南駅舎は小型かつ簡素で、駅舎の床面がホームと同じ高さなので駅外と駅舎の間には屋根付きのスロープが設置されています。
そして、左京山駅には駅前広場が整備されていません。バス停留所は右側(南)を通る国道1号線(東海道)沿いに設けられています。
 
 

駅前(南側)の様子です。南を望む。
左手に南駅舎があり、後方に踏切と北駅舎があります。
すぐ前方を国道1号が左右方向に横切っています。手前からの踏切道は踏切のすぐ先で優先道路である国道1号と交差するため、渋滞が常態化しています。また、渋滞対策で信号は設けられず(すぐ左側に歩行者用押ボタン式信号あり)、かつ直進および右折禁止の措置が取られています。
 
駅南側は丘陵地になっており、起伏が見られます。
大半は地域は閑静な住宅街として開発されていますが、南側から南西側にかけての一帯は愛知県営の大高緑地(大高緑地公園)として整備されており、緑が残っています。大高緑地は名古屋市民の憩いの場として有名です。
また、駅の南東約250mには名古屋市立左京山中学校があり、南東約450mには愛知県立鳴海高等学校があります。
そして西へ約750mには名古屋市緑区役所と愛知県警緑警察署があり、左京山駅は大高緑地、緑区役所への最寄駅でもあります。
ちなみに駅南側に商店は少ないです。
 
 

南駅舎内の改札口の様子です。東を望む。後方に出入口のスロープがあります。
左京山駅は2007年に無人駅となりましたが、それ以前の2004年より駅集中管理システムが導入されています。改札の内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左が幅広通路です。ICカード専用通路はありません。
改札口の左後方、スロープに隣接する場所には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を抜けた先は1番線下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面ホームで、前方へ少し歩くと右手には2番線豊橋方面ホームに通じる跨線橋(階段のみ)があります。1番線へは車いすでも移動可能ですが、2番線を利用するには前述の通り踏切を渡り北改札へ回らなければなりません。
トイレ・多機能トイレは北駅舎にあります(後述)。
尚、左京山駅に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは左京山駅のメインの駅舎で、豊橋方面上り2番線に面して設置されている北駅舎です。南東を望む。
右側に踏切があり、その反対側には前述の南駅舎があります。
北駅舎は以前、瀬戸線都心部の地下化工事の際に使用された土居下駅仮駅舎を転用して使用していましたが、2007年~2019年の間に現在の新しい駅舎へと改築されました。
現在の駅舎は簡易駅舎と思われますが、結構しっかりとしています。
右側に出入口があり、左側には飲料自動販売機があります。
こちらは駅外と駅舎の間に高低差がありません。
 
 

駅前(北側)の様子です。北を望む。
右手に北駅舎があり、後方に踏切と南駅舎があります。
奥に延びる駅前通りは早朝・深夜を除き交通量が多くなり、また後方に踏切および国道1号との交差点があるため特に南行車線の渋滞が常態化しています。
 
駅北側も起伏が大きく、坂道の多い住宅街になっていて、戸建住宅の割合が高いです。駅前通り沿いを中心に商店が点在しています。
また、北西側(写真左~左前方)には工場などの事業所が多く立地しています。
駅の北約400mには名古屋市立平子小学校があります。
 
 

こちらは北駅舎内の改札口の様子です。東を望む。後方に出入口があります。
左京山駅は有人駅時代、こちらの北駅舎に駅員が配置されていましたが、2004年に駅集中管理システムが導入されて駅員不在時間が発生し、2007年には完全な無人駅になってしまいました。改札の内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左が幅広通路です。ICカード専用通路はありません。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
改札を通って正面にある階段またはスロープを登った先は2番線上り東岡崎・豊橋方面ホームで、前方へ歩くと左手に1番線名鉄岐阜方面ホームに通じる跨線橋(階段のみ)があります。2番線へは車いすでも移動可能ですが、1番線を利用するには前述の通り踏切を渡り南改札へ回らなければなりません。
そして改札を通ってすぐに左へ曲がるとトイレと多機能トイレがあります。
 
 

下り1番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 26)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
尚、1973年(昭和48年)からしばらくの間、当駅が大高緑地公園の最寄駅である事に因み、「緑地公園前」の愛称が併記されていたそうですが、後に撤去されました。
 
 

左京山駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右(南)が1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(北)が2番線で上り東岡崎・豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は名鉄岐阜寄り(手前側)こそ広いですが、豊橋方(奥)の2両分および1番線の名鉄岐阜方の端(右後方)は狭くなっています。全体的に狭く、特に豊橋方(写真奥)の3両分は非常に狭く、また当駅は特急や急行が頻繁に通過するので注意が必要です。
上屋は1番線が名鉄岐阜寄り(手前側)の2両強分に(6連の場合、1両目の後方~3両目に相当)、2番線が名鉄岐阜方の2両分(6連の場合、5両目と6両目に相当)にしか設置されていません。雨天時に当駅で下車される場合は岐阜寄りの車両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチがあり、1番線には飲料自動販売機も設置されています。トイレと多機能トイレは2番線に面する北駅舎の改札内にあります。
1~2番線間、各ホーム中ほどには跨線橋があり(後方。階段のみ)、各番線の岐阜方(左右)には駅舎・改札口があります。
写真は2番線より豊橋方を望む。
 
 

こちらは1番線より名鉄岐阜方を望む。
各ホームとも豊橋方2両分(手前側)は幅が狭くなっています。そのため、列車通過時は注意が必要です。
駅舎と改札口は名鉄岐阜方(写真奥)に偏って設置されているため、豊橋方での乗降は少ないです。
 
 

1番線より豊橋方を望む。右手の法面上には国道1号が並走しています。
この先、住宅地の中を東南東へ走りますが、左へカーブして国道1号と離れると名古屋第二環状自動車道(名二環)と国道302号をアンダーパスします。写真奥に名二環の高架橋が見えます。その後は右へカーブして小さな川を渡り、進路を南東に変えると有松宿や有松絞りで有名な有松駅へと至ります。
 
 

1番線より名鉄岐阜方を望む。各ホーム端に駅舎があり、その先に踏切があります。
この先、左手に大高緑地や国道1号を見て、右へカーブしながら高架区間へと上がります。その後は右手に住宅地を、左手に日本車輌製造鳴海製作所を見て北西へ走りますが、上下線間には留置線が並行しています。そして左へカーブすると主要駅である鳴海駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が左京山駅で下車(乗車)したのは2019年と2020年の計2度です。2019年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。しかし夕方の訪問で駅前道路が渋滞していて駅舎をまともに撮影できなかったため、翌2020年の早朝にリベンジ訪問した次第です。住宅街にある駅ですが意外と乗降客が少なかったです。そして駅前通りの踏切の渋滞のインパクトが強過ぎました。列車本数が多くて踏切遮断時間が長く、しかも踏切のすぐ南に国道1号との交差点(信号なし)があるため早朝と深夜を除き常に渋滞しているようでした。立体交差化が望まれますが…。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線上りの普通・東岡崎行き(豊明行きや鳴海行きもOK)に乗り当駅下車です。または急行の豊川稲荷行きor吉良吉田行きに乗車して、鳴海駅で待避中の普通に乗り換えてもOKです。金山駅でJR線から名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。名鉄線へは金山駅乗換でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、意外にも駅前にコンビニや気軽に入れる商店・飲食店は一切なく、最寄りのコンビニは約400m西の国道1号沿いにある「ファミリーマート」、最寄りのスーパーは約250m北東にある「マックスバリュ」、最寄りの飲食チェーン店は約500m北西にある「ステーキのあさくま」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は左京山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)