有松駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市緑区東部の、旧東海道有松宿周辺に広がる住宅街に位置する名鉄名古屋本線の駅で、近年は名古屋市都心方面への通勤・通学客の利用および有松宿への観光客が増加している
有松駅 (ありまつえき。ARIMATSU Station) です。
 
 
駅名
有松駅 (NH 25)
 
所在地
愛知県名古屋市緑区
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………中京競馬場前駅
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……左京山駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

有松駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。2001年に橋上駅舎化されました。
橋上駅舎ですが、旧東海道・有松の町並みで見られる町家風のデザインとなっています。
駅舎の南北に出入口があり、そこからペデストリアンデッキが出ていて、北側のビル「ウインハート有松」や駅の西側を通る駅前通りまで延びています。地上とペデストリアンデッキの間には南北とも階段・エレベーターが設置されています。
写真は北口側より撮影。左が北口、右奥が南口です。
 
 

南口側より北を望む。右手に橋上駅舎があり、写真下はホームです。
駅の北側には再開発により駅前広場と複合ビル「ウインハート有松」が整備されました。
「ウインハート有松」は商業施設「イオンタウン有松」と住宅などで構成されていますが、「イオンタウン」の部分には元々「マイカル」が入居予定だったものの、経営破たんしたため一旦建設工事が中断したりもしましたが、「マイカル」の経営再建を支援する「イオン」が出店する事になり、工事が再開されて2005年に完成しました。核テナントは「ジャスコ→イオン」ではなく「マックスバリュ」で、専門店も入居しています。当初は来客数が少なく苦戦していたそうですが、現在はどうでしょうか?
 
 

北口駅前の様子です。北西を望む。左手に橋上駅舎があり、右手には「ウインハート有松」があります。
駅前広場はロータリー型で、バス停留所やタクシー乗り場が併設されています。ロータリー内はタクシープールになっており、モニュメントも設置されています。
駅北側は丘陵地で起伏に富んでいますが、開発により住宅街が形成されています。駅前を除き商店は少ないです。
現在も宅地開発が続いており、有松駅の乗降人員増加につながっています。
 
 

こちらは南口です。南東を望む。
南口の出入口は線路・ホームに並行する形で北西側に開口しています。
後方へペデストリアンデッキが延びています。
左前方には北口の出入口や「ウインハート有松」があります。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。左手に南口があり、後方に名鉄線の踏切があります。
駅南側も住宅街で、北口側と比較して駅前通り沿道に商店が点在しています。
この駅前通りはすぐ先の信号交差点で旧東海道と交差していて、旧東海道沿いには昔ながらの町並みが保存されています(後述)。
また、この駅前通りを1kmほど直進すると桶狭間地区に到達します。桶狭間といえば古戦場が有名で、戦国時代にこの地で織田信長と今川義元による「桶狭間の戦い」が行われました。
 
 

また、駅のすぐ南、旧東海道沿いには江戸時代に有松宿が存在していました。
現在も古い町並みが保存されていて、電柱も地中化されて景観に配慮されています。
近年、有松の町並みは注目度が高くなり、観光目的で名鉄を利用して有松を訪れる人が増加しているとの事です。この有松の町並みは2019年に日本遺産に指定されました。
そして、有松は「有松絞り(有松・鳴海絞り)」でも有名で、国の伝統工芸品にも指定されています。新型コロナウイルスが猛威を振るうと有松絞りによる布マスクも製造されました。毎年6月の第1土曜・日曜には「有松絞り祭り」が開催され、多くの観光客が訪れます。そのため、名鉄では開催日の9時台~15時台に急行を臨時停車させて対応しています。
 
 

橋上階の2階に設置されている改札口の様子です。南東を望む。ちなみに有松駅は有人駅です。
左側に北口が、右側に南口があります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端の幅広通路に面して窓口が設置されています。
改札口の左手前には出札窓口(有人きっぷうりば)があり、その左に自動券売機が2台あります(内1台は『manaca』のチャージが不可能)。
また、改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)が存在せず、改札口前にある有人の精算窓口に申し出る必要があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。
尚、有松駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
改札口右側には新聞自動販売機、公衆電話、銀行ATMがあり、改札を入って右手には飲料自動販売機とコインロッカーがあります。
 
 

1番線に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 25)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

有松駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
左(南西)が1番線(下り名古屋・岐阜方面)で、右(北東)が2番線(上り東岡崎・豊橋方面)です。
ホーム有効長は8両分と長いです。ホームドアは設置されていません。ホーム幅は広くもなく狭くもなく、といった感じですが、2番線の名鉄岐阜方(右奥)は端に向かうほど狭くなっています。
上屋は両番線とも豊橋寄り(手前側)の7両分弱に設置されています。雨の日に8両編成の列車に乗り、当駅で下車される際は先頭車両~2両目の前扉、最後部車両の後扉から降りられますと雨に濡れますので要注意です。
各ホームにはベンチが設置されていて、1番線には飲料自動販売機も設置されています。また、少なくとも2番線には待合室(空調は?)が設置されています(1番線にあるかどうかは不明)。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

2番線より豊橋方を望む。
この先、すぐに右へカーブして丘陵地に広がる住宅街の中を南南東へ走り、やがて左へカーブして右手に国道1号線(東海道)を見つつ住宅街の中を東南東へ進むと、程なくして中京競馬場前駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。すぐ先に見える幹線道路との踏切は遮断時間が長く、渋滞が頻発しています。
また、左側には南口からのペデストリアンデッキが幹線道路の先まで延びています。
この先、すぐに左へカーブして住宅街の中を西へ進むと名古屋第二環状自動車道(名二環)と国道302号をアンダーパスします。その後は右へカーブして左手に国道1号を見つつ西北西へ走ると左京山駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が有松駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。名鉄では珍しく(?)、都会的な郊外の住宅街にある駅で、橋上駅舎になっています。駅前も整備されていました。駅周辺は新旧の住宅街が混在していて、南側の旧東海道沿いには古い町並みが残っていて、都心部から気軽に観光を楽しめるとあり電車での観光客も増加傾向だそうです(新型コロナウイルスの影響は考慮していません)。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の豊明・豊橋方面行き準急列車or普通列車(東岡崎行きなど)に乗車して当駅下車です。平日昼間の一部時間帯は豊川稲荷系統の急行が特別停車します。また、急行で鳴海駅まで行き、普通列車に乗り換えてもOKですが、一部普通と接続しない急行がありますのでご注意下さい。JR線と名鉄線は金山駅で乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅の規模の割に意外と駅前にコンビニは存在せず、最寄りの店舗は約350m南の「ローソン」になります。また、北口駅前の「イオンタウン有松」内にスーパー「マックスバリュ」があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「イオンタウン有松」内の「スガキヤ」「コメダ珈琲」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は有松駅でも途中下車されてみて下さい!
また、有松宿を観光の際はぜひ名鉄名古屋本線をご利用になり、有松駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)