都電雑司ヶ谷停留場 (都電雑司ヶ谷駅)【東京都】(都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都豊島区中南部の、豊島区役所近くの住宅街に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の電停・駅で、心霊スポットとしても有名な雑司ヶ谷霊園への最寄駅、そして駅西側に延びる東通り(あずま通り)経由で池袋駅南側へ抜ける事も可能な

都電雑司ヶ谷停留場 (とでんぞうしがやていりゅうじょう。Toden-zoshigaya Station) です。
 
尚、東京メトロ副都心線雑司が谷駅との乗換駅は当駅ではなく南隣の鬼子母神前駅です。ご注意下さい。
 
 
電停名 (駅名)
都電雑司ヶ谷停留場 (SA 26)
(※) 記事内では「都電雑司ヶ谷駅」「都電雑司ヶ谷電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都豊島区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……東池袋四丁目停留場
早稲田方………鬼子母神前停留場
 
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

早稲田方面ホームの出入口です。北東を望む。後方(南西)には三ノ輪橋方面ホームがあります。
都電雑司ヶ谷駅ですが、専用軌道区間上、北東~南西方向にホームが設けられています。
両ホーム間で都電と1車線道路(東通りから続く道路)が交差していて、踏切が設置されています。
右側(東)が雑司ヶ谷霊園方面、左側(西)が池袋駅方面です。
ちなみに都電雑司ヶ谷駅の出入口は早稲田方面ホーム、三ノ輪橋方面ホームとも踏切道に面した1ヶ所のみで、段差のないスロープ状になっていて、バリアフリーに対応しています。
尚、都電雑司ヶ谷駅に駅舎・改札口はありません。トイレもありませんのでご注意下さい。
そして駅前広場はありません。駅近くにバス路線は通っていません。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。南西を望む。後方(北東)には早稲田方面ホームがあります。
踏切道を右(西)に行けば池袋駅方面、左(東)に行けば雑司が谷霊園方面です。
 
 

駅前(東側)の様子です。
踏切の右側に三ノ輪橋方面ホーム、左側に早稲田方面ホームがあります。
すぐ先のカーブ右側に東京都立の雑司ヶ谷霊園の出入口があります。東京都公園協会が管理しています。
雑司ヶ谷霊園は明治初期に開設された共同墓地で、多くの有名人の墓もあります。現在は心霊スポットとしても有名です。
ちなみに駅東側、雑司ヶ谷霊園の周りは住宅街になっています。
但し駅前に商店は少なく、霊園周辺にありがちな墓石店などは駅前に全く見られませんでした。
また、霊園北側の路地を抜けて北東へ進むと300mほどで都電の東池袋四丁目駅や東京メトロ有楽町線の東池袋駅へ出られます。
 
 

駅前(西側)の様子です。
踏切の右側に早稲田方面ホーム、左側に三ノ輪橋方面ホームがあります。
こちらも駅周辺は住宅街になっていますが、この奥へ続く道路はすぐに事業中の都市計画道路「環状第5の1号線」(本道は地下。さらに地下を東京メトロ副都心線が走行)と交差し、そこから先、池袋駅前(西武線・西武南口、びっくりガード方面)まで「東通り(あずま通り)」として商店街が延びています(池袋駅前方面へ進むにつれて沿道の商店が増加します)。西武線の池袋駅まで750m、JR線の池袋駅まで約1kmです。
そして環状第5の1号線西側歩道を北上すると(右方向)、豊島区役所に到達します(駅から約250m北)。
 
 

早稲田方面ホームに設置されている駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表と一体になっています。
各所には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 26)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
そして、「東京さくらトラム」の愛称は浸透しているのでしょうか? 
 
 

都電雑司ヶ谷駅は相対式ホーム2面2線の構造で(実際は相対していませんが…)、概ね北東方向~南西方向にホームが設置されています。
早稲田方面ホームと三ノ輪橋方面ホームは千鳥状に設置されていますが、これは都電の駅ではよく見られる構造です。
写真は早稲田方面ホームです。三ノ輪橋方面ホームは後方で交差する踏切道の向こう側にあります。ちなみに番線は設定されていません。
ホーム有効長は1両分で、ホーム幅は狭いですが一定の広さが確保されています。転落防止用の固定柵は未設置です。
上屋はホーム全体に設置されていますが、出入口のスロープ部にはありませんので要注意です。
そして、ホームの早稲田方(手前側)には2名分のベンチがあります。
出入口は前述の通り、早稲田方(後方)の1ヶ所のみで、踏切道に面するスロープの出入口です。
写真は三ノ輪橋方を望む。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームです。早稲田方(南西)を望む。
後方で交差する踏切道の反対側に早稲田方面ホームがあります。
三ノ輪橋方面ホームも有効長は1両分で、ホーム幅は早稲田方面ホームとほぼ同じです。転落防止用の固定柵は設置されていません。
上屋はホーム全体を覆っています。出入口のスロープ部には屋根がありません。
三ノ輪橋方(手前)には2名分のベンチが設置されています。
そして三ノ輪橋方の端(後方)には踏切道に面したスロープ出入口が設置されています。
また、早稲田方の端(前方)にはかさ上げ前の旧ホーム跡が一部残存しています。
さらに、ホーム右側には都市計画道路工事用のプレハブ事務所が設置されています。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより早稲田方面ホームを望む。
手前には三ノ輪橋方面ホームがあり、前方にスロープ出入口があります。
また、踏切の先(写真奥)には早稲田方面ホームがあります。
そして両ホームともカーブを描いています。
 
 

早稲田方面ホームより三ノ輪橋方を望む。
両側には都市計画道路(補助81号線)の事業用地の空地が所々見られます。完成後には軌道敷の左右に側道が並行する事になるのですが、事業の進行は遅いようです。
また、左前方には東池袋のタワーマンション群を望めます。
この先、右へカーブして住宅街の中を北東へ進むと首都高速5号池袋線をくぐり、東池袋四丁目駅へと至ります。有楽町線と乗換可能で、「サンシャインシティ」への最寄駅でもあります。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより早稲田方を望む。軌道敷両側には都市計画道路(補助81号線)が建設される予定で、少し先でこちらも都市計画道路の「環状第5の1号線」と合流します。その関連で2020年春の時点において都電が一部仮線になっています。
この先、すぐに左へ右へS字カーブを描き、仮線を走行するようになります。そして仮線に入ると「環状第5の1号線」の建設工事現場を見ながら住宅街の中を下り勾配で南南西へ走ります。「環状第5の1号線」区間に入ると都電の直下を副都心線が走行し、副都心線の上層を「環状第5の1号線」の地下トンネルが走行予定です。その後上り勾配に転じると、ほどなくして鬼子母神前駅へと至ります。副都心線・雑司が谷駅と乗換可能です。
 
 
あとがき
私が都電雑司ヶ谷電停で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅前は住宅街でしたが、都市計画道路が建設される関係で空地が多かったです。また、駅東側には雑司ヶ谷霊園の出入口があり、お盆や彼岸の時期は駅の乗降客が増加すると思われます。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の早稲田行きに乗車して当電停下車です。あるいは新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線で雑司が谷駅まで行き、隣接する鬼子母神前駅から都電の三ノ輪橋方面行き電車に乗り当電停下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。山手線(品川乗換の場合は外回り、東京乗換の場合は内回り)に乗り換えて大塚駅で下車。以降は上記のルートで到達できます。もしくは品川駅or東京駅から山手線で有楽町駅まで行き、有楽町線の和光市方面電車に乗り換えて東池袋駅下車、さらに隣接する東池袋四丁目駅で都電荒川線の早稲田行きに乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニは1軒あります。一方、駅前に飲食店そのものが少なく、気軽に入れる飲食店はありません。最寄りのチェーン店は東京メトロ東池袋駅前にある「ココイチ」です。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は都電雑司ヶ谷電停でも途中下車されてみて下さい!
また雑司ヶ谷霊園へお墓参りの際はぜひ都電荒川線をご利用になり、都電雑司ヶ谷電停も観察されてみて下さい。
 
(参考:東京都交通局のHP、東京都都市整備局のHP、東京都建設局のHP、Google地図、Wikipedia)