第1373回('20) 近鉄特急の新型車両『ひのとり』に乗車して帰宅 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…
 
2020年7月23日~24日、4連休の前半2日を利用して、愛知県を乗り鉄しました。いつものように降り鉄中心になりました。
新型コロナウイルスの感染が再拡大している中、直前まで行先を決定できず、また旅行の有無も決めかねていましたが、新規感染者数が突出して多い関東や豪雨災害で不通区間が複数出ている九州を避け、地元の近畿圏と似たレベルの感染状況かつ何かあればすぐ帰れる中京圏への乗り鉄を決行しました。マスク着用、手洗い、消毒は徹底しました。尚、新規感染者数が非常に少ない東北・北陸・中四国へ行くのは気が引けてしまいました…。また前日の7月22日から「GoToトラベルキャンペーン」が始まりましたが、私が乗り鉄をした2日間は愛知県を目的とした旅行者はそう多くない印象でした。
そして、今回の目的は名鉄の乗り鉄と近鉄特急『ひのとり』の乗車でした。しかし1泊2日ですと1日近く日程に余裕ができてしまったので、初日の大半は三河地区のJR駅を降り鉄していきました。
 
今回は2日目 (7月24日。祝日「スポーツの日」) 終盤の内容です。本来はこの日に東京オリンピックが始まるはずでしたが…。
夕方になり帰宅の途につきましたが、名阪間はいつものように新幹線ではなく、2020年3月にデビューした近鉄特急の新型車両80000系『ひのとり』のプレミアムシートに乗車しました。評判通りの快適性で、2時間少々の乗車時間が短く感じてしまいました。
名残を惜しみつつ終点の大阪難波駅で『ひのとり』を下車後は阪神電車とJR神戸線を乗り継いで兵庫県加古川市の自宅へと帰りました。
 
今回の日程 2020年7月24日  (金・祝)   【その3】
 
近鉄名古屋1700(近鉄名古屋線→中川短絡線→大阪線→難波線・67レ名阪甲特急『ひのとり』)1908大阪難波1911(阪神なんば線→本線・快速急行)1952神戸三宮/三ノ宮2008(JR神戸線・新快速)2038加古川
 
【帰宅】
 
今回は近鉄名古屋駅17時00分発・名阪甲特急『ひのとり』のプレミアムシートに乗車できましたが、乗車にこぎつけるまで簡単ではありませんでした。まず今回の乗り鉄旅行が決まったのが出発前日の夕方で、『ひのとり』への乗車を決めたのはその日の深夜でした。近鉄特急はインターネットで予約・購入できることを知っていたので早速スマホでサイトを開きましたが、深夜・早朝はサービスを停止しているとの事で、諦めて翌日の23日(乗り鉄初日)の朝、電車移動中にサイトを開いて24日夕方の列車を検索しました。すると、どの列車もレギュラーシートは空席だらけだったもののプレミアムシートは満席または空いていても2人掛けの通路側のみという有様でした…。しかし『ひのとり』に乗るからには何としてもプレミアムシートに座りたくて、しかも大金をつぎ込むからには窓側席、できれば1人掛け席を確保したかったので、新型コロナウイルス感染拡大によるキャンセルに期待して暇さえあれば近鉄特急のサイトを閲覧していました。しかしキャンセルは出るものの2人掛け席ばかりで、1人掛け席はなかなか空きませんでした。そんな中、昼頃に近鉄名古屋駅24日17時00分発の大阪難波行きに1人掛け席の空きが出たのですかさず購入しました! 本当はもう少し遅い時間帯が良かったのですが、人気列車の席を前日に購入できたのは運が良かったです。ちなみに同日の『アーバンライナー』で運行される名阪甲特急の空席状況を見ると、デラックスシートは空席だらけでしたw
 
名古屋の乗り鉄・降り鉄を終えた後、16時40分頃に近鉄名古屋駅入りしました。コンビニで夕食と飲料を調達してから自動券売機でICカードのチャージを済ませて自動改札機を通りました。尚、特急券はスマホで購入しており、紙の券に交換する必要はありませんでした。入場後は5番のりばの終端部で乗車列車である17時00分発の『ひのとり』の入線を待ちましたが、私以外にも多くの人がカメラやスマホを手にして入線を待っていました。そして『ひのとり』の80000系6連がやって来ましたが、線路容量の関係もあり入線は発車の5分ほど前で、結構ギリギリでした…。私は慌ただしく撮影して、指定車両が先頭の6号車だったのでダッシュで先頭へ回り、車両を撮影してから車内に入りました。もっと余裕があれば落ち着いて行動できるのですが、名鉄名古屋駅の事を思えばマシでしょうかw 
 
 

 

 
乗車後はプレミアムシートの6号車へ。既に大半の席が埋まっていて、発車時点で満席になりました。私は指定された1人掛け席に座りましたが、4年前に乗車した『しまかぜ』のプレミアムシートに匹敵する座席で、2列+1列配置です。シートピッチ(座席の前後間隔)はこちらの方が広かったです。リクライニングは『しまかぜ』同様に電動で、レッグレストもあります。一方、『しまかぜ』にはあったリラクゼーション機能はこちらにはなく、代わりに座席暖房機能(バックウォーマー)が付いていますが、今は暑いので使いませんでしたが…。そして、こちらはバックシェルを備えているため、後席の客を気にせずリクライニングできるものの、そのバックシェルが影響してリクライニング時には簡易リクライニングシートのように座席が前にせり出すため、足を伸ばせる空間が短くなってしまいます。但し、それを補うほどのシートピッチが確保されているのでさほど気になりませんでしたが…。また、バックシェルがある関係でテーブルは近鉄特急伝統の肘掛け内蔵型のみですが、テーブルは大きくなっています。他に読書灯、コンセントがあり、カーテンは電動です。まぁ、JRで言えばグリーン車以上ですが、座席幅が若干狭くてアテンダントによるサービスがない分グランクラスには及びません。しかしJRのグリーン車より割安でより豪華な座席を堪能できるので、費用対効果は抜群です。早速私は着席して、子供のようにボタンを押しまくってリクライニングなどを体験していましたが、その最中に電車は定刻通りに発車しました。
 
 

 

 
久しぶりに近鉄特急に乗る事もあり、道中は車窓風景を眺めていました。道中、撮り鉄の人も見かけました。愛知県内は雨予報ながら何とか曇りで持ちこたえてくれましたが、木曽川を渡って三重県に入ると状況が一変、雨が降り出してきて近鉄四日市辺りでは大雨になりました。これではまともに風景を見れないので、先程コンビニで買った夕食を食べましたが、プレミアムシートに似合う豪華な弁当ではなく、普通の菓子パンでしたww 『しまかぜ』でしたらカフェ車両で食事をするのですが、こちらはビジネス特急でそのようなサービス車両は連結していません。パンをもごもご食べていると列車は津に到着しました。ホームでは撮影する人が複数いましたが、まだまだ『ひのとり』は珍しい存在なのでしょうね。その津駅で、6号車は4人ほどの乗客が入れ替わりましたが、満席状態は変わりありません。しかし満席と言っても定員21名で、しかもバックシェルで仕切られているので密な状態まではいってないと思われます。
 
津を発車してしばらくすると私はパンを食べ終え、雨も小康状態になったので再び車窓風景を眺めました。伊勢中川駅の手前で中川短絡線を通り、大阪線に入ると桜井まで山間部を走り続けます。プレミアムシートはハイデッカー車両で、しかも窓も大きいので車窓からはダイナミックな景色を味わえますが、いかんせん雨では…。まぁ、逆に晴ですと太陽光がまともに入ってくるので皆カーテンを閉めるのでしょうが…。そして電車が新青山トンネルに入った頃、私はトイレを済ませてデッキを観察しました。デッキにはトイレ・洗面所と、車内販売をしない代わりに設置された「カフェスポット」があります。「カフェスポット」にはコンビニにあるようなコーヒーマシンがあり、隣にはスナック菓子や紅茶のティーバッグ、ココアパウダー、ひのとりグッズの自動販売機があります。コーヒーはそのまま購入可能ですが、紅茶やココアは先に自動販売機でティーバッグやココアパウダーを購入してからコーヒーマシンでお湯を注ぐ方式です(お湯は無料)。私はコーヒーを購入しましたが、カップは『ひのとり』仕様でした。購入後は座席に持ち帰り、座席備え付けのカップホルダーに置いて景色を眺めながら飲みました。
 
 

 
その後、山間部を抜けて桜井からは奈良盆地を走るようになり、列車は大和八木駅に停車しました。当駅でもホームではこちらにカメラを向ける人が複数見られました。そして当駅では6号車からも数人が下車しましたが、代わりに乗ってくる人はいませんでした。最前部の席が空いたので、発車後、その席へ移動して少しだけ前面展望をしました。今後『ひのとり』に乗る機会があれば一度は最前部の席にも座ってみたいですね。
 
 

 
すぐに最前列ではない自席に戻り、引き続き側面展望を楽しみましたが、雨は降り続けており、時刻が19時に迫ってきた事もあり、徐々に空が暗くなってきました。大阪府へ入るとさらに暗くなりましたが、それでも何とか車窓風景は眺められました。そして列車は大阪市内へと入り、19時01分に鶴橋駅に到着しました。ここで半数近くの乗客が下車しました。次の大阪上本町駅では6号車から1人のみが下車し、その後列車は定刻通りの19時08分に終点の大阪難波駅に到着しました。私はもっと乗っていたかったのですが、名残を惜しみつつ席を離れて下車しました。初の『ひのとり』乗車で、あっという間の2時間8分でした。「『ひのとり』が阪神の神戸三宮駅まで運転していれば…」と、運行区間の延伸を期待してしまいましたw また、『ひのとり』のプレミアムシートは快適で、一度体験してしまうと『アーバンライナー』のデラックスシートには座れませんね…。料金差があるとはいえ、プレミアムシートとデラックスシートのグレードの差は大きいです。機会があれば『ひのとり』のレギュラーシートと『アーバンライナー』のデラックスシートの差がどれだけ縮小しているのか確かめてみたいです。
下車後は車両を撮影してから、すぐに回送列車として留置線に引き上げる『ひのとり』を見送りました。
 
 

 

 
さて、乗り鉄旅行はこれで終わりではなく、自宅へ帰らなければなりません。急ぐのであればOsaka Metro(大阪メトロ)の御堂筋線か四つ橋線に乗って大阪駅まで行き、JR神戸線の新快速に乗り継げばいいのですが、乗換が多くてしんどいので、阪神で三宮まで行く事にします。こちらの方が運賃も安くなりますしw 私は『ひのとり』到着ホームと同じホームから発車する19時11分発の快速急行・神戸三宮行きに乗車しました。近鉄の9820系6連+1252系2連で、私は最後部車両(1252系)へ。新型コロナウイルス感染拡大の影響か乗客は10人ほどと少なく、私は扉横の座席をゲットできました。もう夜間なので道中はひたすらスマホを操作していましたが、九条駅を過ぎて地上に出ると、まだ雨が止んでいないどころか、さらに強くなっている事がわかりました。西九条駅や尼崎駅などの途中停車駅では雨が車内に入ってきました。電車は大雨の中でも速度を緩めずに走り続け、定刻通りの19時52分に終点の神戸三宮駅に到着しました。
 
 

 
神戸三宮駅で下車後はJR神戸線の三ノ宮駅へと移動し、高架のホームへ。横なぶりの雨がホーム床面を濡らしていました。少し待って、20時08分発の新快速・播州赤穂行きに乗車しました。223系8連+4連で、私が乗り込んだ最後部車両は大半の座席が埋まっていましたが、三ノ宮駅下車客により偶然空いた転換クロスシート窓側席をゲットできました。普段は転換クロスシートでも座り心地が良いと思っているのですが、先ほどまで『ひのとり』のプレミアムシートでリクライニングを限界まで倒していた事もあり、背もたれが直角に近いように感じ、座り心地も悪く感じてしまいましたww 快速急行のロングシートはそのように感じなかったのですが…。スマホを操作し続けて道中を過ごし、20時38分着の加古川駅で下車しました。加古川は神戸ほど雨が強くありませんでした。
 
 

 
これにて1泊2日の愛知県乗り鉄&『ひのとり』初乗車は終了し、改札を出た後はとっとと帰宅の途につきました。
機会があればもう一度『ひのとり』に乗車してみたいですね。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません
 
 
(参考:Wikipedia)