寺本駅【愛知県】(名鉄常滑線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県知多市北部に広がる住宅街の中に位置する名鉄常滑線の駅で、知多市最北端の駅、そして名物「寺本まんぢう(寺本まんじゅう)」を販売している「寺本饅頭本舗」への最寄駅である
寺本駅 (てらもとえき。TERAMOTO Station) です。
 
 
駅名
寺本駅 (TA 11)
 
所在地
愛知県常滑市 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:常滑線
 
隣の駅
神宮前方……尾張横須賀駅
常滑方………朝倉駅 
 
訪問・撮影時
2018年11月
  
 

寺本駅は地平駅で、1982年に橋上駅舎化されました。そして2009年にホームの嵩上げやエレベーターの設置が行われて、バリアフリー化されました。
常滑線を跨ぐ県道24号線陸橋の歩道に面した西側に出入口がありますが、バリアフリー化により南北にエレベーターの出入口(北口と南口)が新設され、北口には階段も新設されました。陸橋の出入口(西口)は陸橋の歩道と駅舎内に段差はありませんが、実際、陸橋の歩道は地平部と階段でしか結ばれていません。
また、陸橋に面する構造である事から駅前広場はありませんでしたが、北口と南口が整備された際、南北に簡素な駅前広場が整備されました。
バス停留所は約250m南(右側)の県道24号沿いに設けられています。
写真は陸橋より北東を望む。
 
 

こちらは海側に設置されている北口です。南東を望む。
右側に県道24号の陸橋があり、歩道に面して西口が設置されています。
北口は2009年に設置されたバリアフリーに対応した出入口で、エレベーターと階段の設備があります。
左側には歩道を拡張した形の簡素な駅前広場があり、ベンチと飲料自動販売機が設置されていますがロータリーなど自動車送迎用のスペースはありません。
陸橋の高架下には駐輪場があります。
 
 

県道24号の陸橋上より北口駅前を望む。北北西を向いて撮影。
右手に西口があり、右下の地平部に北口があります。
駅北側は住宅街になっており、古い家屋も多く見られます。
約130m北には常滑線と並行する形で国道155号が延びており、沿道には商店が点在しています(八幡本町通り)。
また、住宅街の先にはかつて伊勢湾の海岸線が左右方向に延びていましたが、高度経済成長期に埋め立てられて工業地帯が形成され、海岸線は後退しました。遠方に見える工業地帯には名古屋臨海鉄道南港線が走っており、IHI愛知事業所や中部電力知多第二火力発電所をはじめ、知多運動公園もあります。
さらに遠方には伊勢湾の対岸に位置する三重県の鈴鹿山脈などを望めます。
 
 

国道155号(八幡本町通り)沿いには商店が点在していて、小さな商店街が形成されています。
その中には駅ホームにも広告を出している「寺本饅頭本舗」があり、名物の「寺本まんぢう(寺本まんじゅう)」を販売しています。「寺本まんぢう」は酒饅頭で、私は一度購入しましたが、説明書きによると「淡泊な風味と豊かな香味のよい原料により日持ちよく御進物に最適です」との事です。皮がすぐ固くなるので賞味期限は購入当日限りですが、焼いたり蒸したり揚げたりすることで翌日以降も美味しく食べられます。寺本駅で途中下車された際はぜひご賞味下さい。1個から購入可能です。
 
 

こちらは山側に設置されている南口です。北北西を望む。
左側に県道24号の陸橋があり、歩道に面して西口が設置されています。
南口も2009年に設置されたバリアフリーに対応した出入口ですが、こちらはエレベーターしかありません。健常者は陸橋の階段を上って西口を利用する必要があります。
手前には簡素なロータリーがあり、出入口の右側にはベンチがあります。
陸橋の高架下には駐輪場があります。
 
 

県道24号の陸橋上より南口駅前を望む。南南東を向いて撮影。
左後方に西口があり、左下の地平部に南口があります。
駅南側も住宅街になっていますが、500mほど離れると田園風景も見られるようになります。さらに先にある高台にはニュータウン(寺本台)が開発されています。
また、駅の南西方には多くの寺院が見られ、その南側も高台になっています。高台には知多市立八幡小学校、知多市立八幡中学校(ともに南西へ約900m)があり、さらに南側には八幡新田や清水が丘などのニュータウンが形成されていますが、これらのニュータウンは一部を除き寺本駅ではなく朝倉駅が最寄駅になります。
 
 

橋上階にある改札口の様子です。北東を望む。左が北口(階段・EV)、後方が西口(階段)、右が南口(EV)です。
寺本駅はかつて有人駅でしたが、駅集中管理システムが導入された2004年に無人駅化され、窓口は閉鎖されました。代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端はICカード専用、窓口跡に面した右端は幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
また、自動券売機の右手前には飲料自動販売機があり、その向かいの南口への通路沿いにはベンチが設置されています。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通った先に地平の各ホームへの階段とエレベーターがあり、右が下り常滑・中部国際空港方面の1番線ホーム、左が上り神宮前・名鉄名古屋方面の2番線ホームです。
改札を入って右側にはトイレと多機能トイレがあります。
尚、寺本駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
トイレは西口前(改札外)に設置されています(車いす対応設備あり)。
 
 

1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインですが、隣駅に英語表記が書かれていない旧タイプです。
駅ナンバリングも併記されています (TA 11)。
そして駅ナンバリング部分には常滑線・空港線のラインカラーである青色が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「TA」ですが、常滑線の頭文字の「T」と、空港線の「空港」を英訳した「airport」の頭文字の「A」で構成されています。
 
 

寺本駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
左のホーム(南東)が1番線で下り常滑・中部国際空港方面、右のホーム(北西)が2番線で上り神宮前・名鉄名古屋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的にやや狭く、常滑方の端(写真奥)はかなり狭くなっていますので、ミュースカイや特急の通過時は注意が必要です。
上屋は橋上駅舎下と陸橋下を含めて各番線ともホーム中ほど神宮前寄り(手前側)の約3両分です。6両編成の場合、中部国際空港に向かって2両目中ほど~5両目中ほどが上屋にかかります。雨天時に寺本駅で下車される場合は中間車両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチがあり、2番線には飲料自動販売機も設置されています。
写真は1番線より常滑方・中部国際空港方を望む。
 
 

1番線より神宮前方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、住宅地の中を北東へ走り、左へカーブして東海市に入ると信濃川を渡って高架区間になります。その後は住宅街の中を北東へ進み、市街地に入ると特急停車駅である尾張横須賀駅へと至ります。
 
 

1番線より常滑方を望む。踏切は約2両分先にあり、用地的に2番線は8両分に延伸できますが、1番線は左側の道路と干渉するため延伸は難しそうです(まぁ、ホーム延伸の可能性はゼロに近いですが…)。
この先、田畑も残る住宅地の中を南西へ走り、左前方に丘が近づくと右へカーブして国道155号と踏切で交差します。その後は左へカーブしながら高架区間になり、右手に知多市役所や工業地帯を見て走ると特急停車駅かつ知多市の代表駅である朝倉駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が寺本駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。そして訪問時は「寺本まんぢう」を買いに行きました。駅は2面2線と小規模ですが橋上駅舎を有していて、東西と線路を跨ぐ陸橋の歩道に出入口があります。駅前は古くからの住宅街で、国道155号沿いには「寺本饅頭本舗」をはじめ昔ながらの店舗や家屋が今も残っていました。
  
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から準急・中部国際空港行きに乗り当駅下車、あるいは特急・中部国際空港行きに乗り太田川駅で下車の上、普通・常滑行きor中部国際空港行きに乗り換えて当駅下車です。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。

一方、大阪からは東海道新幹線or在来線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に気軽に入れるコンビニ・商店・飲食店は一切ありません。最寄りのコンビニは約350m南にある「ローソン」で、最寄りの飲食チェーン店は約250m南の「コメダ珈琲店」です。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄常滑線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は寺本駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)